2024 令和6年12月23日(月) ホンダ・日産、2026年統合へ
令和2064日目
2024/12/23
この日のできごと(何の日)
【ホンダ、日産】2026年統合へ
ホンダと日産自動車は23日、経営統合の本格的な協議に入ったと発表した。2026年8月の統合を目指す。持ち株会社を設立し、両社が傘下に入ることを検討する。日産と企業連合を組む三菱自動車は25年1月末をめどに合流するかどうか判断する。3社連合が実現すれば販売台数は計800万台を超え、世界3位となる。国内勢はトヨタ自動車グループとの2陣営に集約され、歴史的転換点を迎えた。国内基幹産業の自動車生産を支える部品メーカーの再編や淘汰につながる可能性が大きく、打撃は必至だ。
持ち株会社の社長と取締役の過半数をホンダが指名すると表明。ホンダ主導でグループのかじ取りをする姿勢を鮮明にした。ホンダが日産にHVを供給することなども検討し、幅広い分野で協業する。世界販売で先行するトヨタグループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次ぐ規模となるメリットを生かし、EV分野で台頭する米国や中国の新興勢力に対抗する。
ホンダの三部敏宏社長と日産の内田誠社長、三菱の加藤隆雄社長は23日夕、記者会見を開いた。《共同通信》
【プロ野球】
DeNAの浜口遥大投手(29)とソフトバンクの三森大貴内野手(25)のトレードが成立し、両球団が23日に発表した。
浜口は佐賀・三養基高から神奈川大を経てドラフト1位で2017年にDeNAに入団。通算成績は135試合に登板し、44勝46敗、防御率3.76。
埼玉県出身の三森は青森山田高からドラフト4位で17年にソフトバンク入り。通算成績は363試合で打率2割5分2厘、56盗塁。《共同通信》
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阪神の佐藤輝明内野手が23日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約交渉し、現状維持の年俸1億5千万円で更改した。今季は120試合出場で、自己最少の16本塁打。入団から4年連続の20本塁打以上は達成できず「もっとできたんじゃないかな」と悔しさをにじませた。
前半戦に不振で2軍降格を経験。昨季から打点も減り、失策数は三塁手としてリーグ最多と苦しんだ。それでも得点圏打率は3割台と、要所で勝負強さを発揮。「向上している部分もある。来年はキャリアハイ(自己最高)を目指したい」と誓った。(金額は推定)《共同通信》
【JR九州】日韓航路から撤退
JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ高速船クイーンビートルの浸水を隠して運航を続けた事件で、親会社のJR九州は23日、運航再開を断念し、日韓航路から撤退すると発表した。再び浸水が起きないように船体を補強するのは困難で、安全が担保できないと判断した。JR九州発足直後の1991年から続く事業は不祥事を契機に歴史に幕を下ろす。
JR九州の古宮洋二社長は福岡市で記者会見し「残念だが撤退せざるを得ない。運航再開を期待していたお客さまにおわび申し上げたい」と謝罪した。
これまでは運航再開を目指す方針を度々示してきたが、浸水の原因となったアルミ合金製の船首の強度を高めるのは技術的に難しいと判明。九州と韓国を結ぶ交通手段で、格安航空会社(LCC)との競争が激化していたことも背景にあった。
古宮氏は会見で、自身の進退を含めた処分について問われると「(11月に公表している)以上の処分はない」と明言した。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け23日の東京株式市場は日経平均株価は7営業日ぶりに反発し、節目の3万9千円を回復した。前週末に米国株が上昇した流れを引き継ぎ、半導体関連株や自動車株に買いが入った。午後に入ると一時500円超上げた。終値は前週末比459円44銭高の3万9161円34銭。
TOPIXは24.75ポイント高の2726.74。出来高は約17億8100万株だった。
平均株価が前週末まで6営業日続落したことで、割安感が出た銘柄が買い戻された。米FRBの利下げペース鈍化への警戒感が和らぎ、ハイテク株が買われた。東京市場でも半導体関連株などに買い注文が入り、相場を押し上げた。《共同通信》
【福島県喜多方市】住宅のこたつにクマ
福島県喜多方市の山あいの住宅で23日夜、帰宅した住民が茶の間のこたつに体長約90センチのクマが頭を入れているのを見つけた。とどまり続けたところ、喜多方署員らが24日昼ごろ花火で近くの小屋へ追い立てて、午後3時25分ごろ麻酔の吹き矢で眠らせて捕獲した。クマは山に返された。
署によると、住宅には食べ荒らされた形跡があった。裏手のサッシを壊して入り込んだとみられる。こたつから出て壁に寄りかかったり、廊下付近で座り込んだりもしていたという。住民にけがはなかった。
現場付近は住宅が点在し、雪が積もっていたという。署や市は近隣住民へ外出しないよう呼びかけ、周辺の道路を封鎖した。《共同通信》
【シリア情勢】
シリア暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」のアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)指導者は23日、首都ダマスカスでカタール政府高官やヨルダンのサファディ外相と会談した。地元メディアなどが報じた。22日にはトルコのフィダン外相とも会うなど外交を活発化。内戦で荒廃した国土の再建に向け支援を得る狙いがある。
シャラア氏はカタール政府高官との会談後の記者会見で、カタールがシリアに大規模な投資をする用意があると表明したことを説明。シャラア氏は「最も重要なのはエネルギー分野だ」と強調し、天然ガスが豊富なカタールに期待を寄せた。
シリア暫定政府のシェイバニ外相も23日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブドラ外相と電話で会談。UAEの国営首長国通信によると、アブドラ氏はシリアの統一維持の重要性を強調した。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、ロシア西部クルスク州でのウクライナ軍との戦闘により死傷した北朝鮮兵について、初期情報とした上で「3千人を超えている」と通信アプリで指摘した。
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は19日、北朝鮮兵の死者は少なくとも100人、負傷者は約千人に上るとの見方を示したが、はるかに上回っている可能性がある。北朝鮮兵については、無人機攻撃への対応能力や戦闘経験の不足、ロシア軍部隊との連携の不備が指摘されている。
ゼレンスキー氏は北朝鮮が兵士をさらに増派する恐れがあるとし、ウクライナは具体的な対応を取ると強調した。《共同通信》
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ドイツ政府は23日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの新たな軍事支援を発表した。2基の防空システム「IRIS―T」や15両の戦車レオパルト1、多数の無人機などを供与したとしている。
ウクライナでは無人機の襲来が増加傾向にあるほか、ロシア軍が20日に首都キーウ(キエフ)を弾道ミサイルなどで攻撃し、防空システムの強化が急務となっている。
侵攻開始当初、ドイツは軍事支援への慎重姿勢が非難されたが、その後は積極姿勢に転じ、現在では米国に次ぐ支援国となり、既に280億ユーロ(約4兆5700億円)の軍事支援を実施した。今後も支援を続ける方針。《共同通信》
