平成711日目

平成2年12月19日(水)

1990/12/19

【自民党・安倍晋太郎元幹事長】竹下元首相と会談

自民党の安倍元幹事長は19日夕、東京・代沢の私邸に竹下元首相を訪ね、当面の内政、外交問題を中心に約50分間意見交換した。

焦点の内閣改造・党役員人事に関し、安倍氏が今後予想される政治課題に対処するためにも「早期改造」が必要だとの認識を示したのに対し、竹下氏は年内の政治日程にあまり余裕がないことなどを指摘。両氏とも近く行われる海部首相と小沢幹事長との会談を見守っていくことで一致した。《共同通信》




【群馬県新里村女児殺害事件】52歳父親を逮捕

群馬県勢多郡新里村の小学5年B子ちゃん(10)が遺体で発見された事件で、大間々署捜査本部は19日、司法解剖の結果、殺人事件と断定。同日午後、殺人、死体遺棄の疑いで、父親の石工A容疑者(52)を逮捕した。A容疑者はパチンコやスナックの飲食代などでサラ金に約1500万円の借金があり「2000万円(事故死亡の場合)の生命保険目当てでやった。B子にすまない」などと動機を供述、捜査本部は計画的犯行とみてさらに追及している。

事件は失踪から8日ぶりに実の父親の金ほしさの犯行というショッキングな結末を迎えた。

調べによると、A容疑者は11日午後6時半ごろ、自宅近くでそろばん塾帰りのB子ちゃんを自分の車に乗せた。さらに2キロ離れた遺体発見現場の雑木林に連れて行き、手で首を圧迫して殺害、遺体を捨てた疑い。《共同通信》

【連合・山岸章会長】消費税是正など要望

連合の山岸章会長は19日午前、官邸で海部首相と会い、政府税調答申に沿った新土地保有税の導入や消費税是正などの税制問題をはじめとする来年度予算編成に向けた申し入れを行った。

山岸氏が消費税是正に関し、益税や運用益など与野党で合意した部分を政府が法案として提出するよう求めたが、首相は「税制問題両院合同協議会で継続検討になったのは残念。政府としては早く解決してもらいたい」と述べるにとどまった。地価税について首相は「土地対策は税制だけでなく、総合的政策を重視したい」と述べた。

また山岸氏が法定労働時間週40時間制を93年4月から実施するよう求めたのに対し、首相は「基本的にその方向を目指し、全力を挙げたい」との方針を改めて示した。《共同通信》

【アムネスティ】イラクの大量殺人を非難

国際的な人権擁護団体であるアムネスティ・インタナショナル(本部ロンドン)は19日、イラクがクウェートへ侵攻した8月2日以降クウェート国内で行われた人権侵害の実態報告を初めて公表するとともに、イラク当局に対し人権と人命の抑圧を直ちに中止するよう呼び掛けた。

報告によると、クウェート一に侵攻したイラク軍は数百人を殺害し、数千人を捕虜にする一方、病院の保育器の中の未熟児300人以上を死なせた。

報告は、イラク軍がクウェート人に対し舌①や耳を切り落とす②手、足を銃撃する③身体に電気ショックを与える④目に劇薬を入れる⑤眼球に火のついたたばこを押し付けるーなど38通りの方法で殺害や拷問を行ったとし、「過去4カ月間、クウェートにおけるイラク軍の野蛮さは多くの人々にショックを与えてきた」と指摘した。《共同通信》

【政界メモ】内閣改造で自主性強調

◯…海部首相は19日、米国が公定歩合を引き下げたことを記者団に質問され、「アメリカはアメリカ。日本は日本。自主的に政策行動します」としきりと自主性を強調。「日本の金融緩和への期待が高まるのでは」と水を向けられても、「あのね、それぞれ専権事項というものがあるんだよ。自主的に判断しますよ」とかんで含めるような口ぶりで「自主的」「専権事項」を繰り返した。

どうやら、首相の専権事項である内閣改造・党役員人事で、いかに自主性を発揮するかで頭の中はいっぱいのよう。

◯…この日開かれた自民党の渡辺派総会で、政局の焦点となっている内閣改造・党役員人事が話題に上った。会長の渡辺元政調会長が来年度予算編成の見通しを述べた後、「改造するかどうか分からないので、今日の話はこの程度で終わる」と結ぶと、同派議員からすかさず「本当に分からないのか」と“追及”の声。

日ごろから海部首相に厳しい批判を浴びせている山口事務総長が受け「それは首相の専権事項であるから、話題にしないでほしい」と涼しい顔。早期改造を求め、竹下元首相らに直訴した張本人山口氏の「専権事項」発言に出席者はあ然。《共同通信》

【プロ野球】3球団が新人選手入団発表

プロ野球は19日、大洋、オリックス、ダイエー3球団が新人選手の入団発表を行い、計23人のルーキーがプロの第一歩を踏み出した。

大洋は東京・大手町の大洋漁業本社でドラフト外2人を含む7人を発表。5位指名の米正秀投手(山口・西京高)だけは獲得が難航しており交渉は越年する見通しだ。オリックスは神戸市内のホテルでドラフト指名の5選手(6位指名はパス)を発表した。ダイエーは福岡市内のホテルにドラフト5人を含む両リーグ最多の11選手が勢ぞろいした。

20日はヤクルト、阪神、近鉄、ロッテが入団発表する。

ダイエー

ドラフト外5選手を含む11選手の入団発表を行った。昨年はドラフト1位で指名した元木大介内野手(上宮高出、巨人)に入団を拒否されたダイエーだが、ことしは逆指名を受けた木村恵二投手(日本生命)内之倉隆志内野手(鹿児島実高)を1、2位で獲得したのに加え、プロ拒否の姿勢を見せていた江口孝義投手(NTT九州)をもくどき落とすなど、補強作戦は大成功。田淵監督は「100パーセント以上のドラフト。やっとアクションベースボールができる」と喜色満面だった。

オリックス

真新しい「オリックス・ブルーウェーブ」の球団旗の前にフレッシュな5人の顔が並んだ。関西学生リーグで40勝を挙げ、期待される1位の長谷川滋利投手(立命大)は「山田さんが付けていた背番号17を受け継ぐのはちょっと重荷だが、それをやりがいに換えて頑張る」ときっぱり。

大洋

7人の新入団選手が中部オーナー、須藤監督らを挟んで晴れがましい顔を並べた。契約金1億円、年俸840万円(ともに推定)といずれも新人の球団史上最高額で契約した1位指名の水尾嘉孝投手(福井工大)は「マウンドで打者に絶対負けない活気に満ちた投手になりたい。一年目から二けた勝利を狙いたい」ときっぱり宣言した。《共同通信》




12月19日のできごと