令和1167日目
2022/07/10
この日のできごと(何の日)
【第26回参院選】
第26回参院選は10日、投開票が行われた。自民党は選挙区選、比例選とも着実に議席を伸ばし、単独で改選定数124の過半数である63を確保した。岸田首相(党総裁)は国民の信任を得たとして、ロシアのウクライナ侵略や円安に伴う物価高騰に対応するとともに、日本を取り巻く安全保障環境の悪化を踏まえ、防衛費の増額などに取り組む考えだ。立憲民主党は改選議席を大きく下回った。
参院は3年ごとに半数ずつ改選し、定数は今回から3増えて248となった。自民、公明両党は非改選で70議席を持つため、首相が勝敗ラインに設定した「与党で参院の過半数(125)」を大きく上回った。昨年の衆院選に続き、国政選2連勝となる。
首相は10日夜、党本部で「与党にありがたい票が示されたが、選挙期間中、厳しい声も聞いてきた。大きな責任を感じて政治を進めていきたい」と語った。安倍晋三・元首相が銃撃を受けて死亡した事件に触れ、「暴力によって民主主義の基盤である選挙のありようが問われた。選挙を完結できたことは大きな意味がある」とも述べた。
自民党は、勝敗を左右する全国32の「1人区」(改選定数1)で28勝4敗と圧勝した。単独で改選過半数を獲得したのは2013年の参院選以来。公明党は候補者を擁立した7選挙区で全勝した。
与党と憲法改正に前向きな日本維新の会、国民民主党などを含む勢力で、国会発議に必要な定数の3分の2(166)の議席も上回った。衆院では自民、公明、維新、国民で3分の2の議席を確保している。
野党は16年と19年の参院選では全1人区で候補者を一本化したが、今回は11選挙区にとどまった。立民は昨年の衆院選で協力した共産党と距離を置く路線に転じたが、党勢は回復できなかった。立民の泉代表は10日夜の記者会見で、「政権を任せられると国民から認知される勢力になり得なかった。力不足は率直に受け止める」と語った。
昨年の衆院選で躍進した維新は、大阪選挙区で2議席を確保するなど、今回も議席を増やした。国民は改選議席を下回った。れいわ新選組は東京選挙区で山本代表が議席を確保し、比例選でも議席を獲得。社民党、NHK党、諸派の参政党が比例選で議席を得た。
選挙戦では、物価高騰対策や新型コロナウイルス禍からの経済再生、防衛力のあり方をはじめとする外交・安全保障政策が主な争点となった。自民は、物価高に対応する緊急経済対策やワクチン接種の実績を強調。防衛費の増額、自衛目的でミサイル発射基地などを破壊する「反撃能力」の必要性を主張した。
今回は、改選定数124と、神奈川選挙区(改選定数4)の非改選の欠員1を補う「合併選挙」を合わせた125議席が争われた。神奈川選挙区で5位となった立民の水野素子氏の任期は3年となる。
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10日に投票が行われた第26回参院選で、各党の獲得議席が11日午前、確定した。自民党63、立憲民主党17、公明党13、日本維新の会12、共産党4、国民民主党5、れいわ新選組3、社民党1、NHK党1、諸派の参政党1、無所属5だった。《読売新聞》
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岸田文雄首相は10日夜、安倍晋三元首相の死去を受け、自民党本部に設置された参院選の開票センターで同席した麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らとともに黙とうをささげた。その後、候補者の名前が並んだボードに当確のバラを付けた。
これに先立ち首相は党本部で党職員にあいさつ。安倍氏の死去に触れ「悲しみにも負けずに最後まで選挙を完結できた。わが国の民主主義にとり、大きな意義ある取り組みだった」と強調。「こうした選挙を支えていただいたことに感謝を申し上げる」と慰労した。《共同通信》
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【プロ野球・10日】
オ10―1ロ
オリックスが今季最多の16安打で大勝した。1―1の二回に若月の適時二塁打で勝ち越し五回に宗の適時二塁打と吉田正の適時打で2点を加え、その後も加点した。田嶋は八回途中1失点で4連勝の5勝目。ロッテは勝率5割に戻った。
楽3―6西
西武が3連勝した。一回に山川の適時二塁打と外崎の2ランで3点を先行し、二回に源田の適時打、五回に山川の27号2ランで加点した。与座は六回途中2失点で6勝目を挙げた。楽天は早川が五回途中6失点と崩れ、3連敗を喫した。
ソ0―2日
日本ハムが逃げ切り4連勝。六回に近藤の適時打、清宮の適時二塁打で先取した2点を守った。今季初先発の池田が6回3安打無失点で今季初勝利を挙げた。ソフトバンクは九回2死満塁などを生かせず、2度目の4連敗を喫した。
巨4―8D
DeNAが3連勝で4位に浮上した。4―4の延長十回に佐野の犠飛、代打大和の犠飛、伊藤光の2点二塁打で4点を勝ち越した。七回から救援4投手が無失点でつなぎ5番手の平田が2勝目。巨人は投手陣が崩れ3連敗を喫した。
中2―1広
中日が逃げ切った。一回に阿部の適時二塁打で先制、1―0の二回は守備の乱れに乗じて1点追加。先発の柳は7回1失点にまとめ、6勝目を挙げた。広島は打線が振るわず、2点を追う七回の犠飛による1点止まりだった。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第21節最終日(10日・ヨドコウ桜スタジアムほか=7試合)首位の横浜Mは終盤にレオセアラの2ゴールで追い付き、C大阪と2―2で引き分けた。連勝は6で止まり、勝ち点は44。2位の鹿島は札幌と0―0で引き分け、同39とした。
浦和はFC東京に3―0で完勝。西川はGKとして通算の無失点試合数が170に達し、元鹿島の曽ケ端を抜いてJ1歴代単独トップに立った。
4位の広島は湘南と1―1で引き分け、柏は1―0で鳥栖を下した。福岡は京都に競り勝ち、清水は名古屋を破って最下位を脱した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲名古屋場所初日(10日・ドルフィンズアリーナ)1横綱2大関が敗れる波乱のスタート。2場所連続優勝を狙う横綱照ノ富士は小結阿炎に送り出しで敗れた。
かど番の2大関は明暗。御嶽海が隆の勝を押し出したが、正代は琴ノ若に押し出された。大関貴景勝は霧馬山の寄りに屈した。若隆景と大栄翔の両関脇はそろって黒星。
今場所は新型コロナウイルス感染拡大後、初めて観客数に制限が設けられない。2020年1月の初場所以来となる通常開催となった。《共同通信》
【F1】
自動車のF1シリーズ第11戦、オーストリア・グランプリは10日、オーストリアのシュピールベルクで決勝が行われ、2番手から出たフェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)が今季3勝目、通算5勝目を挙げた。16番手からスタートしたアルファタウリの角田裕毅は16位だった。
レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が2位、メルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が3位に入った。《共同通信》
【テニス】
テニスのウィンブルドン選手権車いすの部は10日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス決勝で第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)は第2シードのアルフィー・ヒューエット(英国)を4―6、7―5、7―6で破り、初優勝した。
これで男子初の四大大会全制覇となり、パラリンピック金メダルを合わせた「生涯ゴールデンスラム」を達成。四大大会は昨年の全米オープンから4連勝とした。今大会はダブルスとの2冠に輝いた。
女子ダブルス決勝では上地結衣(三井住友銀行)、ダナ・マシューソン(米国)組が第1シードのオランダ組に勝った。
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テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権最終日は10日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がノーシードのニック・キリオス(オーストラリア)に4―6、6―3、6―4、7―6で大会4連覇を達成した。通算では7度目の優勝。
35歳のジョコビッチは四大大会でラファエル・ナダル(スペイン)の男子歴代1位の通算22勝に次ぐ21勝目。
女子ダブルスは第2シードのバルボラ・クレイチコバ、カテリナ・シニアコバ(チェコ)組が4年ぶり2度目の優勝を決めた。《共同通信》
【安倍晋三元首相銃撃事件】
容疑者、爆弾製造試行錯誤か
安倍晋三元首相が奈良市の街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職A容疑者(41)=奈良市=が「爆弾を作ろうとしていた」と供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。「作った」とも話しており、奈良県警は製造を試行錯誤していたとみて詳しく調べる。
県警は同日、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した山上容疑者を、殺人の疑いに切り替えて送検した。これまでの調べに対し、山上容疑者は「銃を複数作った」と供述し、現場で見つかった手製とみられる銃と同様の銃数丁が自宅から押収された。《共同通信》
【独・ベーアボック外相】長崎訪問
ドイツのベーアボック外相が10日、被爆地の長崎市を訪問した。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で献花し、犠牲者に祈りをささげ黙とう。被爆者らと懇談し、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(81)が「再び被爆者をつくらないのが願いだ」と訴えると、「核兵器はこの世から姿を消すべきだと思う」と応じた。
田中会長が被爆体験やその後の人生の苦しみを語ると、うなずきながら聞き入り「日本とドイツは同じように過去から教訓を得て、若い人と共に明るい未来をつくりましょう」と話した。田上富久市長らの案内で長崎原爆資料館も見学した。《共同通信》
【COVID-19】
国内で10日、新たに5万4068人の新型コロナウイルス感染者が確認された。5万人を超えるのは3日連続で、1週間前の同じ曜日に比べ約2.3倍となった。東京は9482人で、2日連続で9千人を上回った。1週間前から約2.5倍に増え、2倍以上となるのは6日連続。
自治体別では他に大阪5081人、神奈川4304人、愛知3088人など。鳥取と大分で過去最多を更新した。
死者は熊本で2人など計12人が報告された。厚生労働省によると重症者は80人で、前日より6人増えた。
熊本などで過去に公表した感染者の取り下げがあり、島根で追加があった。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
集合住宅攻撃で24人不明
ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は10日、9日夜にロシア軍のミサイル攻撃を受けて15人が死亡した同州北部の集合住宅で、9歳児を含む24人が行方不明になっているとみられると通信アプリで明らかにした。ゼレンスキー大統領も10日夜のビデオ声明で、6人が救出されたものの、死者数はさらに増える恐れがあると指摘した。
ゼレンスキー氏は、ロシア軍が7日に進軍の一時休止を発表し、プーチン大統領も次の戦闘に向け兵士の休養が必要だとの認識を示していたのにもかかわらず、1日に34件の空爆があったと非難した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ機構(MLB)は10日、オールスター戦(19日・ロサンゼルス)の選手間投票などで選ばれた投手と控え野手を発表し、エンゼルスの大谷翔平(28)がファン投票によるア・リーグの指名打者(DH)に続き、MLBによる推薦で先発投手でも2年連続で選出された。投打同時での選出も2年連続となった。
ファンによる最終投票のDH部門で大谷は逆転でトップとなって選ばれ、先発投手でも高い評価を受けた。
昨年のオールスター戦で大谷は史上初の投打同時選出を果たし、先発投手では1回を無失点に抑えて日本勢2人目となる勝利投手に輝いた。
◇
米大リーグは10日、各地で行われ、エンゼルスの大谷はボルティモアでのオリオールズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、4打数無安打で2三振を喫した。チームは5―9で敗れ、4連敗。
レッドソックスの沢村はヤンキース戦の6―6の六回から3番手で2回を投げ、無安打無失点で今季初勝利を手にした。試合は11―6だった。
カブスの鈴木はドジャース戦の八回に代打で四球を選んだ。チームは9―11で負けて4連敗。パイレーツの筒香は8―6で勝ったブルワーズ戦で出番がなかった。《共同通信》
【藤井裕久さん】死去
財務相や民主党幹事長を務めた藤井裕久元衆院議員が10日午前11時、自宅で死去した。90歳。東京都出身。葬儀・告別式は家族のみで行う。後日、お別れの会を開く。
少子高齢化を見据えた消費税増税を持論とし、民主党の野田政権時代の2011年、同党税制調査会長として、消費税率引き上げなどを柱とした社会保障と税の一体改革の実現に尽力した。小沢一郎衆院議員とは、民主党時代に消費税増税の賛否などを巡ってたもとを分かつまで長年、政治行動を共にした。
1955年に東大を卒業後、旧大蔵省に入省。官房長官の竹下登、二階堂進両氏の秘書官を務めた。《共同通信》