令和1039日目

2022/03/04

この日のできごと(何の日)

【ウクライナ侵攻】

ロシア軍、欧州最大級の原発制圧

ロシア軍は4日、ウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原発を砲撃し、制圧した。同国の原子力当局は、6基ある原子炉のうち1号機の関連施設が損傷したが、安全性には問題ないと発表した。原発は一部が運転中だったが、周辺の放射線量に異常はないとしている。史上初の稼働原発への軍事攻撃は、チェルノブイリ原発事故をはるかに上回る大惨事になりかねず、国際非難を招いた。

砲撃により原発の研修施設で火災が起きたが、消火された。死傷者は確認されていない。原発は職員が安全基準に従って管理しているという。ザポロジエ原発はウクライナ最大の出力で総電力の約2割を担う。《共同通信》

ロシア軍が4日、ウクライナ南部でザポロジエ原発を砲撃、制圧したことで、非難の声が世界に広がった。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表はツイッターで「欧州全体を危険にさらす恐れがある」と強い危機感を示した。

米国のグランホルム・エネルギー長官はツイッターで「原発近くでの軍事行動をやめよ」と強調。緊急に対応チームを立ち上げ、ホワイトハウスや国防総省と連携し事態を注視しているとした。

米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は「この戦争の無謀さと、戦争を終わらせることの重要性を示している」と訴えた。《共同通信》

G7、さらに厳しい制裁も

先進7カ国(G7)は4日、ブリュッセルで外相会合を開き、ロシアがウクライナへの攻撃をやめない場合はさらに厳しい制裁を科すことで一致した。ロシアに攻撃を直ちに止め、軍を即時撤退させるように求めた。オンラインで参加した林芳正外相が記者団に明らかにした。

ロシア軍によるウクライナのザポロジエ原発への砲撃も非難。原発施設と周辺への攻撃をやめるよう求めた。

これに先立ち北大西洋条約機構(NATO)は4日、ブリュッセルの本部で緊急の外相会合を開き、NATOがウクライナ上空に飛行禁止区域を設定せず、同国に部隊も派遣しないことで合意した。《共同通信》

ロシア・プーチン大統領、独・ショルツ首相と電話会談

ロシアのプーチン大統領は4日、ドイツのショルツ首相と電話会談し、ウクライナとの3回目の交渉を今週末にも予定していると伝えた。ショルツ氏は戦闘行為を直ちに停止し、戦闘地域から一般市民が退避できるよう人道回廊の設置を求めた。ドイツ政府が明らかにした。

ショルツ氏はウクライナから悲惨な状況が伝わっているとして、プーチン氏に強い懸念を伝えた。《共同通信》

政府、ウクライナに防弾チョッキ提供

政府は4日、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開き、ロシアによる侵攻を受けたウクライナを支援するため、自衛隊が保有する物資を提供する方針を決定した。防弾チョッキや防寒服を自衛隊機などで輸送するため、関係省庁で調整を進める。松野博一官房長官が記者会見で、明らかにした。武力攻撃を受けている国への装備品の供与は異例だ。

ウクライナ情勢の緊迫化に伴い、欧米各国からは武器供与の動きが相次ぐ。政府は今回、憲法の平和主義や自衛隊法の趣旨に基づき、殺傷能力を持つ兵器ではなく、人道的な観点からの物資提供が適切と判断し、具体的な支援内容を検討していた。《共同通信》

ロシアで米欧メディア活動停止

ロシアのプーチン大統領は4日、軍に関する「偽情報」の拡散に対し最長で懲役15年を科す法案に署名した。英BBC放送や米国のCNNテレビ、ブルームバーグ通信などが記者拘束のリスクを懸念し、ロシアでの報道活動を一時停止すると発表。反戦世論の高まりを嫌うロシア当局はフェイスブックやツイッター、西側メディアへのアクセスも遮断し、情報統制を一層強化した。

ウクライナに侵攻するプーチン政権にとって不都合な情報を排除する狙いとみられる。サキ米大統領報道官は記者会見で「ロシア国民に届く情報を取り締まるということだ」と語った。《共同通信》

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【北京パラリンピック】開会式

第13回冬季パラリンピック北京大会は4日夜、北京市の国家体育場(通称「鳥の巣」)で開会式が行われ、開幕した。北京五輪閉幕直後にロシア軍がウクライナに侵攻。戦時下で実施される雪と氷の障害者スポーツの祭典には、排除されたロシアとベラルーシを除いて46カ国・地域から約560選手が参加する。

国際パラリンピック委員会(IPC)はロシアと、支援したベラルーシの出場を一度は条件付きで認めたが、一転して3日に排除を決定。緊迫した国際情勢が、障害者と健常者の「共生」を理念に掲げる大会に影を落とす。《共同通信》

ロシアに侵攻されたウクライナの選手らが4日、北京冬季パラリンピックの開会式に、国旗の色と同じ、青と黄色のユニホーム姿で登場した。拳を空に向け突き上げる選手の姿も。ロシアやベラルーシの選手団が除外された中での大会となったが、笑顔を見せず行進した。

平昌大会の金メダリストで、車いすに乗って旗手を務めたマクシム・ヤロビを先頭に選手が姿を現すと、会場から歓声と大きな拍手が送られた。選手らは表情を崩さず、ゆっくりと歩を進めた。

観客席で行進を見守ったウクライナの地元紙キエフ・ポストのリー・リーニー記者は国旗を両手で広げて「母国の希望だ」と語った。《共同通信》

【東京地検特捜部】SMBC日興の幹部ら逮捕

東京地検特捜部は4日、特定の銘柄の株価を維持する目的で不正な取引をした疑いがあるとして、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で、SMBC日興証券エクイティ本部本部長のA容疑者(51)ら4人を逮捕した。ほかの3人も同本部の所属。同日、本社を家宅捜索した。

逮捕容疑は、2019年12月から20年11月の間、大株主がまとまった株を手放す際、証券会社が立会取引の時間外で買い取った上で売却先の投資家を募る「ブロックオファー」取引で、当日の終値が前日と比べ大幅に下落することを避けようと相場を安定させる目的で、大量の買い注文を入れるなどした疑い。《共同通信》

【東京株式市場】

4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は急落し、終値は前日比591円80銭安の2万5985円47銭と約1週間ぶりの安値を付けた。ロシア軍がウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原発を砲撃し、戦闘の激化に警戒が広がった。欧州の景気減速につながるとも懸念された。一時は800円余り下げ約1年3カ月ぶりの安値を付けた。

東証株価指数(TOPIX)は36.86ポイント安の1844.94。出来高は約15億2900万株。

原発砲撃で停戦は遠のき日米欧による対ロシア経済制裁が長期化、世界の物流や金融の混乱が続くと悲観的な見方が市場に広がった。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染6万3746人

国内で4日、6万3746人の新型コロナウイルス感染者が報告された。都道府県別では東京1万517人、大阪6696人、神奈川6471人、埼玉4342人など。死者は大阪46人、東京27人、千葉18人など計233人だった。

川崎市では感染した10歳未満の男児が肺炎で死亡。普段から人工呼吸器を着けていた。厚生労働省によると、10歳未満の死亡は国内で初めて。

厚生労働省によると、重症者は前日から1人増えて1419人だった。

沖縄などで過去に発表した感染者の取り下げがあった。《共同通信》

米NY市がコロナ規制撤廃へ

米最大都市ニューヨークのアダムズ市長は4日記者会見し、新型コロナウイルスの新規感染者減少を受け、市内の学校でのマスク着用義務や、飲食店や劇場などでのワクチン接種証明の提示といった規制を7日から原則撤廃すると発表した。アダムズ氏は「ニューヨークを開放すべき時が来た」と述べ、経済活動の回復に期待を示した。

飲食店などが独自に規制を続けることは認め、学校で幼児教育を受ける5歳未満は引き続きマスクを着用する。《共同通信》

【自、公、国】3党首が初会談

自民党総裁の岸田文雄首相、公明党の山口那津男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表による3党党首会談が4日、国会内で初めて行われた。玉木氏は燃油価格の高騰対策としてガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除を行うよう要請。3党首は今後も国民民主からの政策に関する意見や要望を受け、協議を継続する方針を確認した。3党内では幹事長レベルで実務者協議を実施する案が浮上している。

与野党党首が政策を巡り個別協議するのは異例。会談後、首相は「政策などについて意見交換した。決まったことは別にない」と答えた。

国民民主は2022年度予算案の衆院採決にも賛成している。《共同通信》

【ボストンマラソン爆弾テロ事件】米最高裁、下級審判断覆す

米最高裁は4日、2013年のボストン・マラソンを狙った連続爆破テロで、ツァルナエフ被告の死刑を破棄した高裁の判断は誤りだったとして覆し、地裁の死刑判決を回復させる判断を示した。

9人の最高裁判事のうち保守派6人が賛成に回り、3人が反対した。保守派のトーマス判事は判決文で「ツァルナエフ被告は凶悪な罪を犯した」と強調した。

トランプ前政権時代の司法省はツァルナエフ被告の死刑を破棄した20年の高裁判断を不服として、死刑を求めて最高裁に上訴していた。バイデン大統領は死刑廃止の方針を掲げる一方、司法省の独立を尊重する立場。《共同通信》



3月4日 その日のできごと(何の日)