2022 令和4年3月2日(水)　国連総会、ロシア非難決議

令和1037日目

2022/03/02

この日のできごと(何の日)

【ウクライナ侵攻】

国連総会がロシア非難決議

国連総会(193カ国)は2日、ロシアによるウクライナ侵攻を巡る緊急特別会合で、ロシアを非難しウクライナからの無条件での即時撤退を求める決議案を賛成多数で採択した。賛成が141、ロシアなど反対5、棄権35だった。日本を含む90カ国以上が共同提案。圧倒的な賛成票を集めての採択で、ロシアの国際的孤立を浮き彫りにした。

総会決議には安全保障理事会決議のような法的拘束力はないが、国際社会の総意としての意味を持つ。ロシアによる「特別軍事作戦」の表明や核部隊の警戒態勢引き上げを非難。ウクライナ侵攻について「最も強い言葉で遺憾の意を表明する」とした。《共同通信》

ウクライナ市民2千人死亡

ロシア軍は1日、ウクライナの首都キエフのテレビ塔を攻撃した。第2の都市、東部ハリコフでも2日、中心部の大学と警察庁舎がミサイル攻撃で損壊し炎上。ロシアは主要インフラを標的にすることで圧力を強め、停戦交渉を有利に進める狙いとみられる。ウクライナ当局は2日、ロシアの攻撃でこれまで市民2千人以上が死亡したと発表。停戦交渉は2日夜に再開される可能性が出てきた。

国際原子力機関(IAEA)は2日、ウクライナ最大のザポロジエ原発を管理下に置いたとロシアから連絡を受けたと発表。しかしウクライナメディアは、同国側が管理していると伝えた。《共同通信》

ロシア軍498人死亡と発表

ロシア国防省は2日、ウクライナでの軍事作戦でこれまでにロシア軍の498人が死亡、1597人が負傷したと明らかにした。ロシア軍側が死者数を発表したのは初めて。ウクライナ側の死者は2870人以上、負傷者は約3700人だとしている。ロシアの侵攻から7日間で双方に計3千人を超す死者が出たことになる。《共同通信》

ロ反体制派「沈黙の国になるな」

「平和な国に。少なくとも沈黙の国にならないようにしよう」。服役中のロシア反体制派ナワリヌイ氏は2日、フェイスブックにメッセージを投稿し、ロシア国民にウクライナ侵攻へ抗議の声を上げるよう呼び掛けた。最寄りの広場などで自発的な集会を開催するよう求めた。

ロシア当局は各地の反戦デモを厳しく取り締まっている。人権団体「OVDインフォ」によると、侵攻後、6800人以上が拘束された。ナワリヌイ氏は「ロシアで誇れるものがあるとすれば、反戦ポスターを掲げて拘束された人たちだ」と称賛した。《共同通信》

英・ジョンソン首相、ロシアの攻撃「戦争犯罪」

ジョンソン英首相は2日の下院審議で、ロシアの攻撃でウクライナの市民らが被害を受けている現状について「私の考えでは、既に戦争犯罪だと十分見なすことができる」と訴え、「(プーチン大統領による)主権国家への憎悪すべき攻撃」として強く非難した。

ロシアによる侵攻を含む近年のウクライナ情勢を巡っては、国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官が2月28日、「戦争犯罪と人道に対する罪がウクライナで行われたと信じるに足る合理的な根拠がある」と述べ、近く捜査を始める方針を明らかにしている。《共同通信》

IPC、ロシア勢の北京パラ参加「容認」

国際パラリンピック委員会(IPC)は2日、ロシアとベラルーシの選手団に対し、4日開幕の北京冬季パラリンピックに国名などを使わない「中立」の立場で個人資格として出場を認めると発表した。理事会で2日に決定した。ウクライナに侵攻したロシアと支援したベラルーシをスポーツ界から排除する動きが急加速しており、IPCの判断が注目されていた。

両国はパラリンピック旗の下で参加し、メダルランキングには含まれない。式典やユニホームについて、ロシア・パラリンピック委員会(RPC)のマークとベラルーシの国旗を隠すことも要請した。《共同通信》

岸田首相、避難者受け入れを表明

岸田文雄首相は2日夜、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、ポーランドのモラウィエツキ首相と電話会談し、困難に直面するウクライナに居住する人への緊急人道支援や、国外に避難する人の日本への受け入れを進める考えを表明した。会談後、官邸で記者団に明らかにした。

電話会談では、ウクライナの在留邦人が隣国ポーランドに退避を希望した場合は円滑に入国できるよう要請。モラウィエツキ氏は「最大限の支援を提供する」と応じた。

これに先立ち、岸田首相はドイツのシュタインマイヤー大統領とも電話会談した。《共同通信》

根室沖で領空侵犯

防衛省は2日、ロシア機と推定されるヘリコプター1機が同日午前10時23分ごろ、北海道・根室半島の南東沖で日本領空を侵犯したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応。領空に接近しているとの通告や侵入したことに対する警告をしたが、いずれも応答はなかった。外務省が外交ルートを通じロシアに厳重抗議し、再発防止を強く求めた。

ウクライナに軍事侵攻したロシアが極東地域でも、経済制裁をしている日本に挑発行為をした可能性がある。防衛省は「ロシアは日本周辺で活動が活発化している。警戒監視、情報収集に万全を期す」と説明。詳しい飛行状況を分析している。《共同通信》

参院、ロシア非難の決議

参院は2日の本会議で、ロシアによるウクライナ侵攻を「最も強い言葉で非難する」とした決議を、れいわ新選組を除く与野党の賛成多数で可決した。

決議はロシアの行動を「国際法の明確な違反」と指摘し、「力による一方的な現状変更は断じて認められない」と批判。ロシアに即時の攻撃停止と部隊撤収を求めた。プーチン大統領に対し、「核使用を前提とするかのような発言をしているのは言語道断であり、唯一の被爆国として非難する」と強調した。

日本政府には、ロシアに対する制裁やウクライナに対する人道支援など「迅速かつ厳格な対応」を要請した。

衆院は同様の決議を1日に可決している。《読売新聞》

【福岡地裁】「村八分」で区長らを提訴

福岡県豊前市の男性(79)が2日、地区の自治会への入会を拒まれるなど「村八分」のような扱いを受けたとして、区長ら6人に330万円の損害賠償を求め、福岡地裁行橋支部に提訴した。

男性はこの地区に長年住み、区長も務めた。地区内の工事で住民に紹介された業者を断った後、男性が工事資金を着服したとのうわさが広がり、耐えかねて2013年に自治会を退会した。

21年2月に再入会を申し込んだが、自治会側は拒否を繰り返したとしている。21年9月に「入会を認める」との書面が男性に届いたものの、その後も市報が配布されないなど、実質的に自治会に参加できていない状態が続いた。《共同通信》

【J1】

明治安田J1第10節第1日(2日・川崎市等々力陸上競技場ほか=2試合)アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参戦する4チームによる変則日程で、川崎は家長と山根のゴールで浦和に2―1で逆転勝ちし、今季初の2連勝で勝ち点9とした。横浜Mは西村の2得点で神戸に2―0で快勝。浦和と神戸は開幕から4戦未勝利となった。《共同通信》

【W杯・ジャンプ】

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は2日、リレハンメルで個人第14戦(ヒルサイズ=HS140m)が行われ、北京冬季五輪の混合団体でスーツの規定違反により失格となった後、初めての実戦に臨んだ高梨沙羅(クラレ)が合計291.5点で優勝した。今季2勝目でW杯通算62勝目。

高梨は1回目に130mを飛んで2位につけ、2回目は132mをマークして逆転。2位は五輪「銅」のニカ・クリジュナル、3位は五輪「金」のウルシャ・ボガタイ(ともにスロベニア)で両メダリストを上回った。伊藤有希(土屋ホーム)は6位だった。《共同通信》

【東京株式市場】

2日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反落した。終値は前日比451円69銭安の2万6393円03銭。ウクライナ情勢の深刻化やロシアに対する経済制裁により世界景気が悪化することを懸念した売り注文が膨らんだ。原油価格の上昇は、企業のコスト増加につながるとして相場の重荷となった。

東証株価指数(TOPIX)は37.23ポイント安の1859.94。出来高は約14億2500万株。

ロシアとウクライナは停戦交渉を継続する方針だが難航することが予想されるため、戦闘が長期化するとの見方が投資家心理を冷やした。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染7万2647人

国内で2日、新たに7万2647人の新型コロナウイルス感染者が確認された。内訳は東京1万2693人、大阪9219人、神奈川6205人など。死者は大阪35人、東京31人など計238人の報告があった。

厚生労働省によると、全国の重症者は1452人で前日より4人減少した。過去の感染者について、千葉や大阪などで取り下げがあった。山梨は1日に2人死亡を追加で発表していた。《共同通信》

【大阪府高槻市】辻元清美氏事務所の窓破損

大阪府高槻市にある立憲民主党の辻元清美前副代表の事務所で、窓ガラスなどが壊される被害があったことが2日、高槻署への取材で分かった。署は何者かが窓を割って事務所内に入ったとみて、窃盗未遂の疑いで捜査している。被害品は確認されていない。1日未明、被害に気付いた警備員が110番した。

署や事務所関係者によると、事務所裏手にある窓ガラスや窓近くの石こうボードの壁も壊されていた。事務所内の防犯カメラには白い防護服のようなものを着た男が侵入する様子が写っていた。

事務所スタッフの男性は「近くに警察署もあるのになぜうちの事務所を狙ったのか目的が分からず怖い」と話した。《共同通信》

3月2日　その日のできごと(何の日)