2021 令和3年12月21日(火)　東京都武蔵野市「外国人住民投票条例案」否決

令和966日目

2021/12/21

この日のできごと(何の日)

【東京都武蔵野市】外国人住民投票条例案否決

外国人の参加も認める東京都武蔵野市の住民投票条例案が21日、市議会本会議で採決され、反対多数で否決された。市内に3か月以上住む18歳以上に、国籍を問わずに投票権を認める内容で、広い意味での外国人参政権につながるとの批判が上がっていた。

条例案は、住民投票は投票資格者の4分の1以上の署名があれば行われ、資格者の半数以上の投票で成立すると規定。結果に法的拘束力はないが、「市は結果を尊重する」と明記した。

採決では自民党や公明党の議員など14人が反対し、賛成した立憲民主党や共産党などの11人を上回った。松下玲子市長は「この結果を重く受け止め、さらなる検討を重ねたい」と述べ、条例案を見直す意向を示した。

市によると、投票資格者に外国人を含む住民投票条例を持つ自治体は43あるが、多くは、永住外国人に限るなどの要件を設けている。在住3か月以上で、日本人と同様に投票できるのは、神奈川県逗子市と大阪府豊中市の2市にとどまる。《読売新聞》

【プロ野球】

ソフトバンクの松田宣浩内野手が21日、ペイペイドームで契約更改交渉に臨み、野球協約の減額制限(1億円超は40%)を超える3億円減の年俸1億5000万円でサインした。単年契約。今季が2年契約最終年だった。「来季、この悔しさをバネにバットを振っていきたい」と雪辱を誓った。

プロ16年目の今季は終盤になって控えに回ることが増え、7年ぶりに規定打席に届かず、打率は2割3分4厘だった。

東浜巨投手は1000万円減の8000万円で更改。今季は右肩の不調で出遅れ、14試合で4勝4敗に終わった。「春先からしっかりアピールする立場」と春季キャンプを見据えた。(金額は推定)《共同通信》

【松田聖子さん、神田正輝さん】会見

18日に急死した女優の神田沙也加さん(35)の両親である俳優、神田正輝さんと歌手の松田聖子さんが21日午後、札幌市内の葬儀場で報道陣の取材に応じた。沙也加さんの遺骨が入っているとみられる白い箱を抱えた神田さんは、近親者のみでお別れをしたと明かし、「話すようなことではないので、しばらくの間そっとしておいていただけたらありがたいと思います」と語った。

位牌を持った聖子さんは「寒い中申し訳ありません。ありがとうございます」と述べ、深々と頭を下げた。2人とも目に涙を浮かべ、沈痛な表情をしていた。《産経新聞》

【東京株式市場】

21日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は3営業日ぶりに大幅反発した。終値は前日比579円78銭高の2万8517円59銭。節目の2万8000円台を回復した。前日までの2営業日で1100円余り値を下げた反動で、幅広い銘柄に買い戻しが入った。

東証株価指数(TOPIX)は28.46ポイント高の1969.79。出来高は約10億1500万株。《共同通信》

【マクドナルド】フライドポテト販売制限

日本マクドナルドは21日、北米からの輸入が遅延しているため、全国の店舗で販売している「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を24〜30日は休止すると発表した。その間はSサイズのみの販売となる。

船便の経由地であるカナダのバンクーバー港近郊での大規模な水害などが影響したという。31日午前10時半から通常販売に戻せるよう調達を急ぐ。

「バリューセット」や「バリューランチ」で付け合わせにポテトを注文した場合は、本来のMサイズからSサイズに変更した上でセットの値段を50円引きにする。夜マックの「ポテナゲ大」と「ポテナゲ特大」は販売を休止する。《共同通信》

【法務省】3人死刑執行

確定死刑囚3人の刑が21日午前に執行されたことが、関係者への取材で分かった。死刑執行は2019年12月以来で、岸田政権で初めて。古川禎久法相が命令した。

法務省によると、3人は兵庫県加古川市の7人刺殺事件の藤城康孝死刑囚(65)と、群馬県伊勢崎市のパチンコ店員殺害事件の高根沢智明(54)、小野川光紀(44)両死刑囚。

前回の執行は19年12月26日。福岡市で03年に一家4人を殺害し、強盗殺人などの罪で死刑が確定した中国人の元専門学生魏巍元死刑囚=執行時(40)=だった。20年は執行がなかった。《共同通信》

◇

古川禎久法相は21日午後、臨時記者会見を開き、3人の死刑執行について「慎重な上にも慎重な検討をし、命令をした」と述べた。執行命令書に17日に署名したと明らかにした。

古川氏は「いずれも身勝手な理由から人命を奪い、極めて残忍。遺族にとっても無念この上ない」と指摘。「死刑は命を絶つ重大な刑罰で、慎重に臨む必要がある」としながらも「法治国家では(執行は)厳正に行われなければならない」と語った。死刑制度については「国民世論の多数がやむを得ないと考えている」とし、認める考えを示した。《共同通信》

【北新地ビル放火殺人事件】容疑者宅メモに「放火殺人」

大阪・北新地のビル放火殺人事件で、A容疑者(61)の自宅とみられる大阪市西淀川区の住宅から見つかった手書きのメモに、「放火殺人」の文字があったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。この住宅からは、36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件について報じる新聞記事の切り抜きが見つかっていたことも判明した。

京アニ事件ではガソリンが使われた。A容疑者も事件前にガソリンを購入、ビル火災に悪用した可能性が高く、大阪府警は模倣した疑いがあるとみて調べる。

府警は21日、新たに20代とみられる女性の死亡を発表。犠牲者は25人になった。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染249人

国内で21日、新たに249人の新型コロナウイルス感染者が報告された。1週間前の143人から100人ほど増え、じわり増加している。

都道府県別では東京38人、大阪27人、兵庫20人、石川16人、北海道15人など。石川の感染者は、クラスター(感染者集団)が発生した病院の関係者だった。死者は神奈川と石川がそれぞれ1人で計2人だった。

厚生労働省によると、重症者は前日から1人増え28人だった。《共同通信》

【第207臨時国会】閉幕

第207臨時国会が21日、衆参両院の本会議で閉会中審査の手続きなどを実施して閉会した。新型コロナウイルス対策を盛り込んだ2021年度補正予算や国内での半導体生産を支援する法律などが成立した。

文書通信交通滞在費(文通費)の改革を巡る法改正は先送りになった。

臨時国会は岸田文雄首相が10月に就任して以降、初の本格的な国会論戦の場となった。首相は予算委員会の一問一答形式で、18歳以下への10万円相当給付や国土交通省の統計書き換え問題などを巡る質問に答えた。

国会議員に毎月100万円を支給する文通費の制度を改める法改正は実現しなかった。自民党や立憲民主党、日本維新の会は11月に日割り支給へ変更すると合意したものの、その後に野党が求めた追加改革案について意見がまとまらなかった。

国会議員の歳費を22年1月から2割削減する改正歳費法は成立した。新型コロナの感染拡大を受けて20年5月から削減していたが、21年10月で期限が切れた。改正法は新たな期限を22年7月末とした。

20日に成立した21年度補正予算は一般会計の追加歳出の総額が補正予算として過去最大の35兆9895億円だった。経済対策や新型コロナ対策、コロナ後を見据えた経済活動の再開に向けた費用を計上した。《日経新聞》

【ロシア・プーチン大統領】NATO拡大なら軍備増強

ロシアのプーチン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大を保証するためには「法的義務を伴う長期的合意がなくてはならない」と述べ、欧米との条約が必要との認識を示した。隣国ウクライナのNATO加盟など欧米の「敵対的行動」が続けば、軍事的対抗措置を取ると警告。具体的な措置には言及しなかったが、核兵器や極超音速ミサイルなどの増強を念頭に置いているとみられる。ロシア国防省幹部らとの会合で表明した。《共同通信》

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