令和955日目
2021/12/10
この日のできごと(何の日)
【安倍晋三元首相】拉致被害セミナーで講演
北朝鮮による拉致被害者家族会と支援組織「救う会」などは10日、東京・永田町の参院議員会館で、セミナーを開催し、被害者救出の方策など局面打開に向けた取り組みを議論した。
セミナーでは長年、拉致問題に取り組んできた安倍晋三元首相が約25分にわたり講演。「国民が一体となって『拉致被害者を返せ』と強く要求し続けることが最も大事なことだ」と強調。安倍氏は「事件から長い時間が経過する中で問題が風化し、日本人がだんだん興味を失っていくことを彼ら(北朝鮮)は待っている」と指摘し、「日本は絶対に(拉致被害者全員の帰国を)あきらめないという意思を明確に示すことが大変、重要だ」と語った。
パネルディスカッションには、救う会の西岡力会長と、拉致被害者の横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=の弟、哲也さん(53)が登壇。西岡氏は、昨今の北朝鮮について「制裁は効いている」と分析し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記も認めていると指摘。「『先圧力、後交渉』の原則にのっとり、今は北朝鮮とコミュニケーションを取るとき。来年は勝負の年となる」と主張した。
哲也さんは「北朝鮮が貧困の極みにあり、日本政府に接触してきてもおかしくない。(政府には)数少ないチャンスをものにしてほしい」と求めた。解決に向けて「拉致問題に関心を持ち続け、人権蹂躙に怒りを覚えることが大切」とも話した。
拉致問題担当相を兼ねる松野博一官房長官は最後にあいさつし、「日本人の拉致被害者の救出は、わが国自身が主体的に取り組む問題。国民の皆さんも、被害者の一日も早い帰国実現へ強い意思を示すことが重要になる」と述べた。《産経新聞》
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【日本カー・オブ・ザ・イヤー】日産「ノート」
自動車雑誌の編集者らで構成する「日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員会は10日、この1年間で最も優れた車に日産自動車の小型車「ノート」を選出した。日産車の受賞は2011年の電気自動車(EV)「リーフ」以来、10年ぶり。
ノートは大幅改良した独自のハイブリッド技術「e―POWER(イーパワー)」を搭載し、静かで滑らかな走りが評価された。派生車種として、上級モデルの「ノート オーラ」なども取りそろえ、購入の選択肢を広げたことも好評だった。
昨年11月1日から今年10月31日までに国内で発表された乗用車を対象に選考した。今回で42回目となる。《共同通信》
【NHK】子会社社員、2800万円着服
NHKの子会社「NHKグローバルメディアサービス(Gメディア)」(東京都渋谷区)は10日、架空の出張を仕立て、旅費約2800万円を着服したとして40代男性社員を同日付で懲戒解雇したと発表した。
発表によると、男性社員は今年7〜10月、取引先のプロダクションが業務で出張したことにし、その新幹線チケットを、旅行会社に85回申し込んだ。社員は毎回、代金後払いでチケットを受け取り、JRの窓口に持ち込んで換金していた。社員はその後、旅行会社に代金を支払わず、着服した金はローン返済などに使っていたという。
今回の不正は11月上旬、社員が自ら上司に報告して発覚した。社員は庶務・経理の担当だった。Gメディアは旅行会社にすでに未払いの代金全額を支払い、社員はGメディアに返済の意思を示している。《読売新聞》
【東京株式市場】
10日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。前日の米ハイテク株下落を受け、半導体関連銘柄が値下がりしたことが響いた。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見ムードも強かった。
終値は前日比287円70銭安の2万8437円77銭。東証株価指数(TOPIX)は15.31ポイント安の1975.48。出来高は約11億1409万株だった。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染146人
国内で10日、新たに146人の新型コロナウイルス感染者が確認された。都道府県別では東京25人、神奈川18人、新潟16人など。死者は兵庫で1人の報告があった。
厚生労働省によると、全国の重症者は27人で、前日から1人増加した。《共同通信》
NY州、屋内でマスク着用義務化
米東部ニューヨーク州のホークル知事は10日、州内で新型コロナ感染者が増加傾向にあることを受け、屋内の全ての公共の場で原則としてマスク着用を義務付けると発表した。違反した場合には罰金を科す。
今月13日から来年1月15日まで。その後、感染状況を見ながら方針を検討する。屋内に入る際、ワクチン接種を条件にする場所では適用されない。
AP通信によると、米国では西部ワシントン州やニューメキシコ州などで屋内でのマスク着用が義務化されている。
ホークル氏は「何週間も前から追加措置が必要になる可能性があると警告してきた。今がそのタイミングだ」と強調。《共同通信》
【民主主義サミット】
バイデン米大統領が主催するオンライン方式の「民主主義サミット」は10日、最終日となる2日目の日程に入った。日韓首脳らのほか、台湾の唐鳳(オードリー・タン)政務委員(IT担当)が登壇。台湾抑圧の姿勢を強める中国を念頭に「台湾は常に世界で権威主義と対抗する最前線に立ってきた」とし、世界の民主主義や人権の促進で主導的な役割を果たしてきたと表明した。
台湾の閣僚級が各国首脳らと共に米大統領主導の国際会議に加わるのは異例だ。
唐氏はまた、新型コロナウイルス禍を巡り「権威主義の政府は公衆衛生の名目で人権侵害を正当化した」と中国を批判した。《共同通信》
【台湾】防空圏に中国軍13機
台湾国防部(国防省)は10日、中国軍の戦闘機「殲16」や爆撃機「轟6」など計13機が同日台湾の防空識別圏に進入したと発表した。バイデン米大統領が「民主主義サミット」を主催し、台湾の唐鳳(オードリー・タン)政務委員が参加したことに反発した可能性がある。
防空識別圏に進入したのはほかに対潜哨戒機「運8」などで、一部はバシー海峡を越えて台湾東部の海域上空まで飛行した。《共同通信》
【ノーベル賞】授賞式
ノーベル賞の科学3賞などの授賞式が10日午後、スウェーデンのストックホルム市庁舎で開かれた。物理学賞の真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員(90)ら受賞者は新型コロナウイルス流行のため出席せず、ノーベル財団の関係者らが業績をたたえた。
メダルは例年、アルフレド・ノーベルの命日の10日に国王から手渡される。昨年と今年は新型コロナの影響により居住国で授与され、真鍋さんは日本時間7日、居住する米国でメダルと賞状を受け取った。
真鍋さんは1960年代、「気候モデル」を開発し、地球温暖化予測に関する研究で成果を上げた。《共同通信》
【仏独首脳会談】
8日就任したドイツのショルツ新首相は10日、初外遊としてパリを訪れ、フランスのマクロン大統領と会談した。ドイツにとって隣国フランスは欧州連合の最も重要なパートナーで、両首脳はウクライナ情勢や対中関係などを協議。ショルツ氏は国際社会で存在感を示したメルケル前首相の後任として、欧州最大の経済国を率いる。
ショルツ氏は会談後の記者会見で「独仏関係を今後も発展させていく」と強調。ウクライナ情勢については事態を懸念しているとし、状況改善の必要性を訴えた。マクロン氏はドイツのメルケル前首相と築いた緊密な関係を「ショルツ氏とも続けていきたい」と応じた。《共同通信》