令和929日目

2021/11/14

この日のできごと(何の日)

【忘れるな拉致 新潟県民集会】

悲しみ、怒り、焦り、決意−。14日に新潟市中央区で開かれた「忘れるな拉致 県民集会」(新潟日報社、県、新潟市主催)での被害者家族の訴えには、さまざまな感情がにじんだ。1977年11月、新潟市で横田めぐみさん=失踪当時(13)=が拉致されてから15日で44年。進展が見えず、歯がゆい時間が続くが「救出」の意志が揺らぐことはない。北朝鮮による拉致問題は、誰の身にも起こり得たかもしれない今も続く人権問題でもある。「全ての被害者を必ず取り戻す」。会場が思いを一つにした。

「まだ何も見えてこない不思議な事件がこの拉致問題。もしも皆さまのお子さまがそのような目に遭われたら、同じような思いでこうやって話をなさると思う」。母早紀江さん(85)は映像メッセージで、事態の根深さを伝えた。「それが誰であっても、日本人がそういう目に遭っていることは許されない」と穏やかな口調の中に、国家犯罪への強い憤りをあらわにした。

めぐみさんの弟哲也さん(53)は集会前に拉致現場を訪れた。「姉があの時間、あの場所にいなければと思うが、誰が拉致されていても不幸。そうならないために、なぜ予防線を張れなかったのか、なぜ警察が能力を発揮できなかったのか残念でならない」と指摘。岸田文雄首相は安倍、菅両政権に続き拉致問題を「最重要課題」としているが、哲也さんは「政治は結果。さらなる行動を」と求め、「母が生きているうちに会わせてあげたい」と願った。

佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(62)は1978年に一緒に拉致され、今も行方が分かっていない母ミヨシさん=同(46)=から贈られた腕時計を着けて登壇した。「拉致されてから43年間、一度も会えないなんて皆さん考えたことがありますか。これ以上待つことはできない。本当に時間がない」と悲痛な声を上げた。《新潟日報》

松野博一官房長官兼拉致問題担当相は14日、新潟市を訪れ、横田めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致されたとみられる現場周辺を視察した。視察後「閑静な住宅街で拉致という重大事件が起きたことに改めて衝撃を受けた」と記者団に感想を述べた。「岸田内閣として、拉致問題の解決に向けて全力を尽くしていきたい」と決意を語った。

視察にはめぐみさんの弟哲也さんも同行。新潟県警幹部から説明を受けながら、めぐみさんが通っていた新潟市立寄居中学校付近の通学路や、船で連れ去られたとみられる海岸を見て回った。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲九州場所初日(14日・福岡国際センター)昨年は新型コロナウイルス禍により東京開催だったため、九州での本場所は2年ぶり。白鵬(現間垣親方)の引退で一人横綱となった照ノ富士は新小結霧馬山を小股すくいで下し、白星で滑り出した。

2大関は明暗が分かれた。正代は大栄翔に押し倒され、貴景勝は若隆景を突き落としで退けた。関脇陣は御嶽海が阿武咲を寄り切り、明生は隆の勝の突き落としに屈した。小結逸ノ城は隠岐の海を寄り切った。

9月の大相撲秋場所後に現役を引退した間垣親方(元横綱白鵬)が14日、九州場所初日の福岡国際センターで親方としての業務を初めてこなした。現役時代に優勝45度など数々の金字塔を打ち立てた“新米親方”は報道陣の電話取材に「全て初めてで、いい経験になった」と語った。

午前11時ごろに会場入り。各部署へのあいさつ回りや十両の支度部屋での監督業務をし、幕内後半では花道で館内警備をしながら土俵を見守った。

館内では紺色ジャンパー姿にネクタイを締め、打ち出し後はお楽しみ抽選会の当選者に景品を渡す役割を担当。来場者との写真撮影にも笑顔で応じた。《共同通信》

【競馬】

第46回エリザベス女王杯(14日・阪神11R2200メートル芝17頭、G1)10番人気のアカイイト(幸英明騎乗)が2分12秒1で優勝、重賞初勝利をG1で飾り、1着賞金1億500万円を獲得した。幸騎手、中竹和也調教師はともにこのレース初勝利。

中団を追走したアカイイトは、最後の直線で大外から鋭く伸びて抜け出し、追い込んだ7番人気のステラリアに2馬身差をつけて快勝。さらに首差の3着は9番人気のクラヴェル。1番人気のレイパパレは6着だった。《共同通信》

【ゴルフ】

伊藤園レディース最終日(14日・千葉県グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)賞金ランキング1位の稲見萌寧が首位から7バーディー、ボギーなしの65と伸ばし通算17アンダー、199で快勝した。22歳での通算10勝目は、20歳の宮里藍に続く若さでの到達。

昨年と統合された今シーズン9勝目で、1800万円を加えた獲得賞金は約2億5256万円となった。

西郷真央、金沢志奈が9打差の2位、上田桃子が通算7アンダーの4位。賞金2位の古江彩佳は67で追い上げて6アンダーの5位に入った。《共同通信》

三井住友VISA太平洋マスターズ最終日(14日・静岡県太平洋クラブ御殿場=7262ヤード、パー70)42歳の谷原秀人が首位から4バーディー、4ボギーの70で回り、通算6アンダー、274で逃げ切った。5年ぶりの通算15勝目で賞金3千万円を獲得。

1打差2位に入った金谷拓実が賞金1500万円を加え、今季獲得額を約1億268万円としトップに立った。比嘉一貴が2打差の3位、前週優勝の浅地洋佑、幡地隆寛、19歳の久常涼ら4人が通算3アンダーの4位。アマチュアの杉原大河(東北福祉大)は2アンダーの8位だった。

【プロ野球】FA資格選手公示

日本野球機構(NPB)は14日、フリーエージェント(FA)有資格者として、巨人の菅野智之投手や楽天の田中将大投手、ソフトバンクの千賀滉大投手と柳田悠岐外野手ら97選手を公示した。

国内FAの資格を新たに得たのは、千賀、田中将の他に阪神の梅野隆太郎捕手、広島の大瀬良大地投手、日本ハムの近藤健介外野手、DeNAの山崎康晃投手らで計23人だった。

海外FAは菅野、柳田の他、ヤクルトの山田哲人内野手、広島の菊池涼介内野手らが資格を取得。FA権行使からの再取得となった楽天の岸孝之投手、DeNAの大和内野手を含め、計11人が新たに条件を満たした。《共同通信》

【F1】

自動車のF1シリーズ第19戦、ブラジル・グランプリ(GP)は14日、サンパウロで決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は3連勝を逃し、2位だった。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は15位。メルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が今季6勝目、通算101勝目を挙げた。

他のホンダ勢はレッドブルのセルヒオ・ペレス(メキシコ)が4位、アルファタウリのピエール・ガスリー(フランス)は7位だった。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染134人

国内で14日、新たに134人の新型コロナウイルス感染者が報告された。内訳は東京22人、大阪18人、神奈川12人、愛知11人など。死者は埼玉で2人が確認された。

厚生労働省によると、重症者は前日から2人増え85人だった。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領】難民問題関与を否定

ベラルーシ西部のポーランド国境沿いに、中東から欧州連合(EU)を目指す難民が押し寄せている問題を巡り、ロシアのプーチン大統領は「われわれは一切関係ない」と述べ、難民殺到の背後にロシアの関与があるとする欧米諸国の主張に反論した。14日に放映された国営テレビ番組で発言した。

ポーランドなどは、ベラルーシの同盟国であるロシアを難民問題の「首謀者」と非難。ベラルーシに圧力をかけるよう求めている。

プーチン氏は、難民が欧州に向かう原因をつくったのは欧米だと主張し、ロシアを批判することで「自らの責任を転嫁しようとしている」と指摘した。《共同通信》



11月14日 その日のできごと(何の日)