令和692日目
2021/03/22
この日のできごと(何の日)
【EU】ウイグル巡り中国に制裁
欧州連合(EU)は22日、外相理事会を開き、中国新疆ウイグル自治区での人権侵害をめぐり、中国当局者4人と1団体に対する制裁発動を決めた。EUによる対中制裁は1989年、当時の前身機構が天安門事件を受けた武器輸出禁止を決めて以降、初めて。中国に対する圧力強化で、米国と歩調を合わせた。
制裁はEUへの渡航禁止や資産凍結を科す措置で、22日付で発効した。対象となった4人は、自治区の朱海侖前政法委員会書記ら。イスラム教徒のウイグル族に対する「大規模な監視、拘束、思想教育を担う地位にあり、深刻な人権侵害の責任者」と名指しされた。準軍事組織「新疆生産建設兵団」の公安局も、ウイグル族の強制収容所の運営に関与したとして、制裁対象になった。
制裁の根拠になったのは、EUが昨年12月に制定した「グローバル人権制裁制度」。組織的な人権侵害の責任者を対象にしている。EU欧州議会は同月、ウイグル族に対する中国の人権侵害を非難し、EUに制度適用を促す決議を採択していた。中国外務省報道官は理事会を前に18日、EUが制裁を発動すれば「断固とした対応をとる」と報復を示唆していた。
同理事会は22日、ミャンマーについても、国軍クーデターやデモ迫害に関与した11人に対する制裁発動を決めた。ボレル外交安全保障上級代表はミャンマー情勢は「悪化している」と懸念を示した。《産経新聞》
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【富山市】刃物男に警官発砲
22日午前3時38分ごろ、富山市飯野の住宅街の路上で、110番通報で駆け付けた富山中央署の60代男性巡査部長が、包丁を手に「刺してやろうか」と襲い掛かってきた男に、約5.5メートルの距離から発砲した。拳銃1発を発砲、弾が胸に当たった。男は富山市民病院に運ばれたが、約50分後に死亡が確認された。
富山中央署は、死亡したのは近くに住む無職A容疑者(38)で、司法解剖の結果、死因は大動脈損傷とみられると発表した。容疑者死亡のまま、殺人未遂や銃刀法違反(所持)、公務執行妨害の容疑で捜査し、近く書類送検する。
同署の奥村武志副署長は「適正な職務執行であったと考えている。お亡くなりになったのは大変残念に思う」とコメントした。同署によると、A容疑者は両親と同居していた。容疑者が自宅で大声を上げ、父親が注意したところ、台所から包丁を持ち出し暴れ始めた。母親から「110番してほしい」と頼まれた近隣住民が110番通報した。
巡査部長と20代男性巡査の2人が現場に着くと、容疑者は上下とも下着で自宅近くの路上に立っていた。 2人が職務質問しようとしたところ、刃渡り約20センチの包丁を手に向かってきた。巡査部長が「包丁を捨てろ」と複数回警告したが、さらに近づいてきたため、発砲した。 現場は富山駅から北東約4キロの国道8号近くの住宅街。《北國新聞》
【COVID-19】
国内新規感染822人
国内の新型コロナウイルスの感染者は22日、32都道府県と空港検疫で新たに822人が確認された。死者は東京都や大阪府などで計33人。重症者は前日と同じ324人だった。
東京都の新規感染者は187人で、1日当たりの感染者数は3日連続で前週の同じ曜日を上回った。重症者は前日と変わらず47人。70〜90歳代の男女7人の死亡が判明した。感染経路別では家庭内が53人、施設内が31人など。直近1週間の平均新規感染者は302・9人で、前週(287・6人)を5・3%上回った。
新大阪駅で自動検温開始
首都圏で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されたことを受け、大阪府は22日、JR新大阪駅構内で東京方面からの新幹線利用客に対する検温を始めた。年度替わりの時期は人の移動が多く、感染再拡大が予想されるため、4月9日まで毎日実施して注意を呼び掛ける。
検温用のサーモグラフィー3台を、東京方面からの新幹線が多く到着する21、22番ホーム付近に設置。府職員がモニターをチェックし、37.5度以上と測定された人には注意喚起のチラシを渡して医療機関で受診するよう促す。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け22日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続落した。終値は前週末比617円90銭安の2万9174円15銭で、10日以来約2週間ぶりの安値を付けた。自動車向けの半導体工場の火災によって自動車の減産など幅広い業種に影響が及ぶことが警戒され、売り注文が膨らんだ。
東証株価指数(TOPIX)は22.03ポイント安の1990.18。出来高は約13億8400万株。
半導体大手ルネサスエレクトロニクスの茨城県の工場火災によって、自動車メーカー向けの製品供給が滞るとの見方が広がった。景気回復が遅れることへの懸念から幅広い業種に売りが広がった。《共同通信》
【選抜高校野球大会】第3日
選抜高校野球大会第3日は22日、甲子園球場で1回戦3試合が行われ、具志川商(沖縄)、福岡大大濠、明豊(大分)が2回戦に進んだ。
具志川商は八戸西(青森)との21世紀枠で甲子園初出場校同士の一戦に、11安打を放って8―3で快勝した。
福岡大大濠は大崎(長崎)に2―1で勝った。毛利が10三振を奪って、1失点完投。
明豊は21世紀枠の東播磨(兵庫)に延長十一回、10―9でサヨナラ勝ち。9―9の十一回に無死満塁から暴投で決勝点を挙げた。《共同通信》
【大相撲春場所】9日目
大相撲春場所9日目(22日・両国国技館)小結高安が阿武咲を冷静にはたき込んで勝ち越しを決め、1敗で単独首位を堅持した。大関復帰を目指す関脇照ノ富士は妙義龍を力強くきめ出して7勝目を挙げた。
3大関は朝乃山が志摩ノ海を寄り切って連敗を2で止め、6勝3敗とした。かど番の貴景勝も小結御嶽海を押し出して6勝目。正代は小結大栄翔に押し出されて黒星が一つ先行した。先場所覇者の大栄翔は4勝目。
高安を追う2敗は照ノ富士と平幕千代の国で変わらず。十両は炎鵬が2敗で単独トップに立った。《共同通信》
【プロ野球】今シーズンは延長なし
プロ野球の臨時12球団代表者会議が22日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルス感染拡大を受けた営業時間短縮要請に対応するため、今年のレギュラーシーズンは延長戦を行わず九回で打ち切ると発表した。一部の試合は午後9時までに試合を終わらせるために開始時間を早める。
政府による緊急事態宣言は21日に解除されたが、首都圏1都3県で飲食店に午後9時までの時短要請が残っていることを踏まえた。延長戦は当初、昨季と同じ十回まで行う方針だった。《共同通信》
【日本、ドイツ】情報保護協定を締結
日本、ドイツ両政府は22日、安全保障分野の機密情報を相互に提供し合う「情報保護協定」を締結した。ドイツは近年、中国が海洋進出を強めるインド太平洋地域の安定に関心を寄せており、同地域に関する政策指針や艦艇派遣を決定した。日本は円滑な情報交換によって協力を推進したい考えだ。
茂木敏充外相とドイツのレーペル駐日大使は22日、日本外務省で情報保護協定に署名した。茂木氏はドイツによるアジア太平洋地域の政策指針と艦艇派遣の決定を歓迎する意向を伝えた。
情報保護協定は2019年2月、当時の安倍晋三首相が来日したメルケル首相と会談した際、締結で大筋合意していた。《共同通信》
【超小型人工衛星・すいせん】打ち上げ
ロシア宇宙当局は22日、福井県が企画した超小型人工衛星「すいせん」を搭載したソユーズロケットをカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。自治体が計画の中心となった全国初の取り組み。農業効率化など過疎対策への衛星データ活用や県内の宇宙産業育成に期待がかかる。
すいせんは宇宙ベンチャー「アクセルスペース」(東京)が開発した地球観測衛星。福井県が主導し、同社や県内企業が協力して製造した。重さ約100キロで、上空600キロから地上にある2.5mの物を識別できる。
昨年4〜9月に打ち上げ予定だったが、新型コロナの影響で延期されていた。《共同通信》
【中国】ロシア、北朝鮮と結束強化
中国の王毅国務委員兼外相とロシアのラブロフ外相は22日、中国広西チワン族自治区桂林市で会談し、米国による他国への内政干渉や、グループ形成に反対することで一致した。米国の行動は覇権主義的だとして、対抗するため中ロの結束強化を確認した。中国は22日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記とも関係を発展させる方針を強調した。
バイデン米政権が日本など同盟国と中国包囲網の構築を明確に打ち出したことを受け、中国は友好国であるロシア、北朝鮮の3カ国で連携を深め、米国と対抗する構えを鮮明にした。
中国外務省によると、米中外交トップによる会談の結果を共有したもよう。《共同通信》