令和229日目

2019/12/15

【宇高航路】109年の歴史に幕

本州―四国間の基幹海路となってきた宇高航路(玉野市・宇野港―高松港)で15日、最終便のフェリーが運航を終え、109年にわたる歴史に幕を下ろした。明治期から多くの人々の往来や物流を支えたが、競合する瀬戸大橋の料金値下げで共存の道を見いだすことができなかった。

利用者減少に歯止めがかからず、唯一の運航会社だった四国急行フェリー(高松市)が16日からの休止を決断した。15日も通常通り1日5往復し、宇野、高松両港では日中から乗客や車両の長い列ができた。フェリーに乗り込んだ家族連れらは、名物のうどんを味わったり、デッキで潮風を浴びながら瀬戸内海の景色を楽しんだりしていた。

最終便が出る高松港では午後7時50分ごろ、同社の堀本隆文営業部長が安全祈願の銅鑼を打ち鳴らした。集まった人たちは「長い間ありがとう」「お疲れさまでした」と声を上げ、船の姿が見えなくなるまで見送った。

宇高航路は1910(明治43)年、国鉄連絡船が就航して開設。その後、民間も相次いで参入し、87年度は1日約150往復して約400万人を運んだ。

連絡船は88年の瀬戸大橋開通に伴い廃止され、橋の通行料金値下げのあおりを受けてフェリー2社も2012年までに撤退。唯一残った四国急行フェリーは岡山、香川県、玉野、高松市から財政支援を受けて運航を続けたが、18年度の利用者は約14万人にとどまり、今年11月に国土交通省四国運輸局に休止を届け出た。

地元2県2市は協議の結果、「収支改善は見込めない」として存続に向けた支援の見送りを決定。代替ルートとして直島や小豆島経由で両県を結ぶ航路の周知を図っている。《山陽新聞》



【バドミントン・WTファイナル】桃田賢斗選手が2度目の優勝

バドミントンのワールドツアー(WT)ファイナル最終日は15日、中国の広州で各種目の決勝が行われ、男子シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗がアンソニーシニスカ・ギンティン(インドネシア)に逆転勝ちし、4年ぶり2度目の優勝を果たした。今季の国際大会制覇は11度目で、世界バドミントン連盟によると、2010年のリー・チョンウェイ(マレーシア)の10度を更新する最多記録を樹立した。

女子ダブルスは世界選手権2連覇の永原和可那、松本麻佑組が中国ペアに、男子ダブルスは遠藤大由、渡辺勇大組がインドネシアのペアに敗れ、優勝はならなかった。《共同通信》

【体操・豊田国際競技会】最終日

種目別で争う体操の豊田国際競技会最終日は15日、愛知県の豊田市総合体育館で行われ、10月の世界選手権で代表だった神本雄也(コナミスポーツ)が平行棒を15.033点、跳馬を14.033点で制し、前日のつり輪と合わせて今大会3冠を達成した。

平行棒では世界選手権銅メダルの萱和磨(セントラルスポーツ)が2位。オープン参加で順位のつかない白井健三(日体大大学院)は跳馬が14.566点、鉄棒は14.133点だった。

女子では畠田瞳(セントラルスポーツ)が平均台で2位に入った。《共同通信》

【第74回甲子園ボウル】関学大が2連覇

アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、第74回甲子園ボウルは15日、甲子園球場で昨年と同じ顔合わせで行われ、西日本代表の関学大(関西2位)が東日本代表の早大(関東)を38―28で下して2連覇を果たし、史上最多を更新する30度目の優勝を飾った。関学大は来年1月3日の日本選手権、ライスボウル(東京ドーム)で社会人王者と対戦する。

関学大は27―28と逆転を許して迎えた第4クオーターに鋭いランを軸に攻め立て、試合をひっくり返した。早大はWRブレナンの活躍で接戦に持ち込んだが、初優勝に届かなかった。《共同通信》

【W杯・ジャンプ】小林陵侑選手が今季初優勝

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は15日、ドイツのクリンゲンタールで個人第5戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、昨季個人総合王者の小林陵侑(土屋ホーム)が136.5メートル、134メートルの277.0点で今季初優勝した。W杯通算14勝目。

佐藤幸椰(雪印メグミルク)が6位、中村直幹(東海大札幌ク)は16位、伊東大貴(雪印メグミルク)は21位。葛西紀明(土屋ホーム)は2回目に進めず33位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は36位だった。《共同通信》

【JRA・藤田菜七子騎手】通算100勝

日本中央競馬会(JRA)の藤田菜七子騎手(22)は15日、中京競馬場で行われた第6レースでシーシーサザンに騎乗して1着となり、JRA所属馬で中央、地方競馬を合わせて、2016年のデビュー以来通算100勝を達成した。

内訳は中央90勝、地方10勝。地方、海外でJRA所属馬以外への騎乗を含めると、勝利数はさらに増える。

藤田は8日にコパノキッキングでカペラステークス(G3)に優勝、日本人の女性騎手では初めて中央競馬の重賞レースを制した。《共同通信》

【福田秀平外野手】ロッテ入団会見

国内フリーエージェント(FA)権を行使してロッテにソフトバンクから加入した福田秀平外野手(30)が15日、千葉市内のホテルで入団記者会見に臨み「覚悟を持って来た。監督を胴上げできるように僕にできることを精いっぱいやる」と意気込んだ。4年契約で出来高払いを含む総額は6億円。背番号はFAで楽天に移籍した鈴木が着けていた7に決まった。

ソフトバンクを含む6球団と交渉した末、同じパ・リーグのロッテを選んだ。何度も電話して口説いたという井口資仁監督は「三拍子そろった選手。レギュラーとして打線の上位でかき回してほしい」と期待を込めた。(金額は推定)《共同通信》

【ASEM外相会合】開幕

日本を含むアジアと欧州の約50の国・機関が参加するアジア欧州会議(ASEM)の外相会合が15日、スペインの首都マドリードで始まった。会合は2日間の日程で北朝鮮やアフガニスタン情勢などが協議される見通し。

今月就任した欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表が議長を務め、日本からは茂木敏充外相が出席した。

イラン核問題など国際・地域情勢のほか、トランプ米政権の単独行動主義で揺らぐ多国間主義の活性化についても議論し、16日の終了時に議長声明が発表される予定。《共同通信》

茂木敏充外相は訪問先のスペイン・マドリードで15日午後(日本時間同)、欧州連合(EU)外相に当たるボレル外交安全保障上級代表と会談した。英総選挙での与党大勝でEU離脱が確実となった英国への対応を巡って意見交換。離脱による混乱を最小限に抑えるため引き続き連携する方針を確認した。

茂木氏は会談で「英国の選挙後のプロセスを注視している。混乱を与えない形で離脱が行われるよう期待している」と述べた。ボレル氏は、英国としっかりと協議したいと説明したという。両氏は、東欧やアフリカでの質の高いインフラ整備や安全保障分野での協力に関しても協議した。《共同通信》

茂木敏充外相は15日夜(日本時間16日未明)、訪問先のスペインの首都マドリードで韓国の康京和外相と約10分間対話し、元徴用工訴訟問題の解決が重要だとの認識で一致した。日本外務省幹部が明らかにした。日本の輸出規制強化措置を巡る両国の局長級会合開催について、進展を期待するとの考えも共有。韓国外務省によると、康氏が規制の早期撤回を求めた。

元徴用工訴訟問題について、日韓請求権協定で賠償問題は解決済みというのが日本の立場。韓国側は「司法判断には介入できない」と主張。文喜相国会議長が日韓企業などの寄付金を元徴用工側に支払う案を提唱している。《共同通信》

【COP25】閉幕

スペイン・マドリードで開かれた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)は15日、一部積み残されていたパリ協定の実施ルール作りの合意を断念し、来年の次回会合に先送りする決議を採択し、閉幕した。会期を2日延長して徹夜で協議したが対立が解けなかった。

来年に本格始動するパリ協定では、深刻な地球温暖化を踏まえて史上初めて、全ての参加国が自主的な目標を掲げて温室効果ガス排出削減を進める。ルールの大枠は過去の交渉で決まっており、完成しなくても協定は始動するが、出だしから課題を抱えることになった。来年の会議は11月に英国で開かれる。《共同通信》

スペイン・マドリードでの国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)に参加した小泉進次郎環境相は15日、帰国前に会場で報道陣に「交渉成立に向けて積極的に貢献し、日本のプレゼンス(存在感)が高まった」と成果を強調した。

小泉氏は9日に現地入りし、11日の閣僚級会合で演説した。二酸化炭素の排出が多い石炭火力発電を巡り批判の的になり「冒頭は石炭祭りだった」と自嘲気味に話した。批判は日本への期待の裏返しだとも主張した。

一方で合意を目指し各国閣僚らと30回以上、会談を重ねたと積極姿勢をアピールした。《共同通信》

【コンゴ】住民22人殺害

エボラ出血熱が流行するコンゴ(旧ザイール)東部のベニ周辺で14~15日、武装勢力が村を襲撃し女性や子どもを含む少なくとも22人を殺害した。反政府勢力「民主同盟軍」(ADF)の犯行とみられている。ロイター通信が15日、地元当局者の話として報じた。

ADFはコンゴ軍が掃討作戦を本格化した10月末以降、報復攻撃を繰り返している。治安が急速に悪化し、計約180人の住民が殺害されたとの情報もある。エボラ熱の流行は昨年8月に始まり2200人以上が死亡。ADFの攻撃で医療活動が妨げられ、感染者は増加傾向に転じている。《共同通信》

【国立競技場】竣工式

2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして完成した国立競技場の竣工式が15日、開かれた。当初案の白紙撤回を経て、36カ月の工事を終えて誕生した「杜のスタジアム」が、関係者に披露された。

日本の新たな聖地の完成を祝う式典には安倍晋三首相や橋本聖子五輪相、小池百合子東京都知事らが出席。安倍首相は「整備計画を練り直し、アスリートを第一に、日本らしさを兼ね備えた競技場として、無事に完成を祝う日を迎えられた」とあいさつした。東京大会では開閉会式と陸上のほか、五輪のサッカーの会場となる。

工事は大成建設などの共同企業体(JV)が担った。《共同通信》



12月15日のできごと