平成9915日目
2016/03/01
この日のできごと(何の日)
【米・スーパーチューズデー】クリントン、トランプ両氏が過半数の州制す
米大統領選で民主、共和両党の候補者指名争いは1日、予備選・党員集会が集中した最大決戦「スーパーチューズデー」を迎え、首位を走る民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)と共和党の実業家ドナルド・トランプ氏(69)が過半数の州を制して快勝した。両氏の優勢は一段と鮮明になり、今後は11月の本選で激戦州となる南部フロリダや中西部オハイオなど5州で実施される15日の予備選に焦点が移る。
1日は両党がともに実施した10州に、民主党がコロラド州と米領サモアを加えた11州・1地域、共和党がアラスカ州を加えた11州で実施。争われた代議員は、民主党が865人(選挙結果に左右されないスーパー代議員を含めると1017人)、共和党が595人。7州が南部州で共和党は宗教右派、民主党は黒人票の動向が焦点となった。《毎日新聞》
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米CNNテレビは1日、米大統領選の共和党候補者選びで実業家トランプ氏が指名を獲得した場合、11月に行われる民主党候補との本選では不利となることが予想されるとの世論調査結果を発表した。
民主党のクリントン前国務長官とトランプ氏が本選で戦うことになった場合、どちらに投票するかの設問で、クリントン氏に投票と答えた人は52%、トランプ氏に投票との回答は44%だった。サンダース上院議員とトランプ氏との一騎打ちの場合は、サンダース氏55%、トランプ氏43%だった。
調査結果は、有権者920人に2月24~27日に行った電話聞き取りに基づいている。《共同通信》
【松永信彦内野手】現役引退を表明
現役引退を決断した元ソフトバンクの松中信彦内野手(42)が1日、福岡市内のスポーツジム「トータルワークアウト」で引退会見を行った。
報道陣は約50人。松中はスーツ姿でマイクを握り「私、松中信彦は2016年3月1日、19年間の現役を引退することを決断しました」をあいさつした。現役続行に懸けて自ら各球団に電話を入れるなどしていたが、残念ながらオファーは届かず。「現実は厳しかった。でもダラダラしたくないと思っていたし、2月いっぱいと決めていた」と心境を明かした。
今後については「野球に携わる仕事をしたい」と明言。勉強を重ね、引き出しを増やした上で「機会があれば、(古巣である)ホークスのユニホームを着たい」との希望も明かした。自身はソフトバンク・王貞治球団会長に3冠王に育ててもらった。平成唯一の3冠王は、「(将来は)3冠王になるような選手を育てられれば」との夢も語った。
【JR認知症事故】家族側が逆転勝訴
愛知県大府市で認知症の男性(当時91歳)が1人で外出して列車にはねられ死亡した事故を巡り、JR東海が家族に約720万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は1日、男性の家族に賠償を命じた2審判決を破棄し、JR東海側の請求を棄却した。家族側の逆転勝訴が確定した。
事故は2007年に発生。男性が列車にはねられた事故で、JR東海が「電車に遅れが出た」として同居の妻や首都圏に住んでいた長男らに約720万円の支払いを求めた。
民法は、責任能力のない人が第三者に損害を与えた場合、代わりに親などの監督義務者が責任を負うとする一方、監督義務を怠らなければ例外的に免責されると定めている。
1審・名古屋地裁は長男を事実上の監督者と判断し、妻の責任も認定。2人に全額の支払いを命じた。一方、2審・名古屋高裁は長男の監督義務を否定したものの「同居する妻は原則として監督義務を負う」として、妻には約360万円の賠償責任があると判断。JR側と家族側の双方が上告していた。《毎日新聞》
【秋田県大館市】独身男性市長に「早く結婚しろ」社民女性市議を戒告
元社民党秋田県連副代表の相馬ヱミ子大館市議(67)が市議会で、独身の福原淳嗣市長(48)に対し「未婚の市長とは議論できない。結婚を」と発言し、市議会は1日の本会議で戒告の懲罰を科した。
相馬氏は2月29日の本会議で保育士不足について質問した際、福原市長に対し「まだ結婚もしていなし、子供もいない。これでは同じ土俵で議論できない」「市長にはぜひ、この任期4年間の間に結婚してもらいたい」と述べた。
一部議員が懲罰動議を提出し、懲罰特別委員会が地方自治法が定める「公開の議場における戒告」を可決。本会議で保守系会派や公明、共産などの賛成多数で可決され、議長が戒告文を読み上げた。《産経新聞》
【民主党・福島伸享衆院議員】「アベノミクス」は「アホノミクス」
民主党の福島伸享衆院議員は1日午前の衆院予算委員会で、安倍晋三首相が進める「アベノミクス」が失敗しつつあるとして、「日本の一部の人間は『アホノミクス』と言っている」となど批判した。福島氏がさらに株価下落などについてただすと、首相は「みなさん(民主党)は株価が下がると大変元気になるということがわかった」と笑顔でかわした。
福島氏はさらに首相をアンデルセンの童話「裸の王様」に例え、「(首相は)裸の王様になって聞こえのいい言葉だけ聞いて、『アベノミクスはうまくいっている』と言っているだけであってはいけない」と指摘し、異論も取り入れて真摯な議論を行うよう求めた。《産経新聞》
【共産党】民・維の動議に賛成
共産党は1日、政府提出の2016年度予算案をめぐり、民主党と維新の党が衆院に提出した予算の組み替え動議に賛成した。共産党が他党提出の動議に賛成するのは珍しく、志位和夫委員長は記者会見で「野党間で真剣に話し合えば、いろいろな一致点が出てくる」と今後の連携強化に意欲を示した。
動議は、奨学金拡充や児童扶養手当の支給対象年齢の引き上げなど「格差是正」関連予算を増額する内容だった。共産党も独自の組み替え動議を提出したが、民主、維新両党はともに反対した。《共同通信》
【自民党】党員98万人
自民党の2015年末の党員数は98万人台で3年連続の増加になったことが1日、分かった。所属議員に罰金付きでノルマを課すなど厳しい「党員獲得運動」を繰り広げてきたが、目標に掲げた120万人は達成できなかった。党執行部は夏の参院選や次期衆院選を見据え、獲得運動を今後も継続する方針。複数の党幹部が明らかにした。
自民党は党員の減少傾向に歯止めをかけ、長期政権の基盤づくりを進めようと14年1月に獲得運動を開始した。具体的には15年末までの2年間で、所属議員に千人~5千人の獲得ノルマを与えた。未達成の場合、不足人数1人当たり2千円の罰金を徴収する方針も打ち出した。《共同通信》
【この日の安倍総理】
国連難民高等弁務官と会談
安倍晋三首相は1日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ高等弁務官と首相官邸で会談し、UNHCRの難民や国内避難民支援事業のため約1億2000万ドル(約135億円)を支出すると伝えた。
「難民問題は日本および国際社会にとって喫緊の課題だ。協力を進めていきたい」とも語った。《日経新聞》
「答弁ロボ欲しい」
安倍晋三首相は1日夜、衆院予算委員会の与党理事らと首相官邸で会食し、2016年度予算案の審議を振り返って「ロボット答弁者があったらいいなあ」と語った。出席者が明らかにした。
実証実験が始まった自動運転タクシーが話題になった際の一言。同席した菅義偉官房長官は「その方が冷静に答弁できる」と応じ、笑いを誘った。首相は時折、野党の質問にムキになって応える場面があり、つい本音が出たようだ。《毎日新聞》