平成9256日目
2014/05/12
【この日の安倍総理】
イスラエル・ネタニヤフ首相と会談
安倍晋三首相は12日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、中東地域の平和と安定に向けて両国が協力を強化していく方針で一致した。今回の会談を安全保障に関する初の首脳級対話と位置付け、サイバー攻撃への連携対処や防衛当局間の交流拡大、国家安全保障会議での情報交換などを盛り込んだ共同声明を発表した。
イスラエルとパレスチナによる中東和平交渉が今年4月末に中断して以降、ネタニヤフ氏が外国を訪れ、首脳と会談するのは初めて。
安倍首相は共同記者発表で「両国の防衛分野での協力で合意した」と強調し、ネタニヤフ氏は「両国のパートナーシップ強化への尽力に感謝する」と応じた。《共同通信》
政府与党連絡会議
安倍晋三首相は12日に官邸で開いた政府与党連絡会議で、集団的自衛権の行使容認問題に関し「今週にも安全保障に関する有識者懇談会から報告書を提出してもらう。政府の基本的方針を示し、与党と相談の上、対応を検討していく」と述べた。「しっかりと与党も議論してほしい」と、進展に期待感を示した。
公明党の山口那津男代表は同じ会合で首相が示す「政府方針」の基本的考え方を踏まえ、自民党との協議に臨む考えを示した。会合後、記者団に「国際環境の変化にどう対応すべきか、真摯に議論し、国民の理解を得ることが必要だ」と指摘した。《共同通信》
【日本サッカー協会】W杯代表23人発表
日本サッカー協会は12日、東京で開いた記者会見で日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が6月12日(日本時間13日)に開幕するワールドカップ(W杯)ブラジル大会の登録メンバー23人を発表し、本田圭佑(ACミラン)長友佑都(インテル・ミラノ)岡崎慎司(マインツ)がいずれも2大会連続で選ばれたほか、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)が初選出された。欧州クラブ所属の選手は12人で前回より8人増え過去最多となった。
昨季J1得点王ながら、ザッケローニ監督の下では一昨年2月の1試合しか出場歴のない大久保嘉人(川崎)が逆転で滑り込み、2大会連続で代表入りした。《共同通信》
【福島県・佐藤雄平知事】「美味しんぼ」描写を批判
福島県の佐藤雄平知事は12日、講演のため訪れたさいたま市で取材に応じ、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味しんぼ」で、福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出すなどの描写があった問題について、「風評被害を助長するような印象で極めて残念」と批判した。
12日発売号では、井戸川克隆前福島県双葉町長が「福島県に住むな」と発言したり、福島大准教授が「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」と話したりする場面も登場する。
これについても知事は「県民が一丸となり、全国から復興を支援していただいている時で、残念で遺憾」と述べた。《共同通信》
【外務省】中国人へのビザ発給12%減
外務省は12日、2013年の査証(ビザ)発給統計を公表した。中国人に対するビザ発給の件数は約97万2千件で12年比約12・7%の減少となった。同省は「12年9月の沖縄県・尖閣諸島国有化による日中関係悪化の影響が続いた」と分析している。
尖閣国有化を受けた12年9~12月期の中国人へのビザ発給件数は、前年同期比で約44・4%減少した。その傾向が継続した。
13年のすべての外国人を対象にしたビザ発給件数は、前年比6・1%減の約186万4千件。発給件数全体に占める中国人の割合は52・1%でトップ。2位はタイ人の9・9%だった。《共同通信》
【中国四川省】路線バス炎上で1人死亡、19人負傷
中国四川省宜賓市で12日夕、路線バスが走行中に炎上し、1人が死亡、19人が負傷した。同市政府が明らかにした。中国メディアによると、死亡したのは学生で、何者かが放火したとの情報もあり、当局が詳しい原因を調べている。
バスは市内に架かる橋の上で炎上した。帰宅ラッシュの時間帯だったという。インターネット上には、現場とみられる道路脇で血を流して横たわる人々の写真が掲載された。
中国では3月に雲南省昆明駅で無差別殺傷事件、4月末に新疆ウイグル自治区のウルムチ駅前で爆発事件が起きるなど、公共交通機関に絡む事件が相次いでいる。《共同通信》
【韓国・牙山】建設中のビル傾く
聯合ニュースによると、韓国中部の牙山で12日、建設中の7階建てビルが突然傾いた。ずさんな地盤工事が原因で沈み込んだ可能性がある。
旅客船セウォル号の沈没事故で安全対策が問われている中で、またずさんな管理が発覚したと、韓国メディアは怒りを込めて伝えている。
ビルは完成間近だったが中に人はおらず、けが人はなかった。ビルは約20度傾き、亀裂が入って崩壊の恐れがある。現場は水田や水路を埋め立てた地域で地盤が緩いという。《共同通信》
【英・キャメロン首相】路上で女性介抱
英国のキャメロン首相が12日、ロンドンのジョンソン市長と車で移動中に道路脇で具合の悪い女性を見かけ、救急隊員が到着するまで介抱する出来事があった。英メディアが伝えた。
公務でロンドン北西部を移動していた2人は偶然、道路に座り込んでいる女性を発見。すぐに車列を止めると女性に駆け寄り、介抱を始めた。女性は間もなく駆けつけた救急隊員によって病院に搬送され、体調は回復に向かっているという。
英BBC放送は、現場で英首相とロンドン市長に出くわし「非常に驚いた」とする救急隊員の声を伝えている。《共同通信》