平成9063日目

2013/10/31

【山本太郎参院議員】天皇陛下に手紙

31日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、出席していた山本太郎参院議員(38、無所属)が陛下に直接、手紙を渡した。宮内庁によると、公の場で陛下に手紙を直接渡す行為は極めて異例。国会議員の立場にある人物の行為に、識者からは「明らかな天皇陛下の政治利用」との指摘が出ている。

山本氏は、陛下が招待者の並ぶ列を回って来られた際、折りたたんだ手紙を直接手渡した。陛下はいったん受け取り、そばにいた侍従長に手渡された。

山本氏は園遊会後、国会内で取材に応じ、手紙には東京電力福島第1原発事故をめぐる健康被害などについて書いたとし、「政治利用にはつながらない」との認識を示した。

山本氏によると、「子供たちの未来が危ない。健康被害が出ている」などと陛下に話しかけたが、お答えはなかったという。

これに対し、菅義偉官房長官は31日午後の記者会見で、「礼儀にふさわしいかどうかは自身で判断することだ。常識的な線引きはある」と、不快感を示した。

識者や宮内庁の関係者からも、異例の行動に批判的な声が上がった。

高崎経済大の八木秀次教授(憲法学)は「明らかな政治利用だ。天皇陛下の政治的中立ということをまったく理解していない。国会議員としての資質が問われる」と指摘する。

宮内庁のある幹部も「一般論として、ああいう場所で物をお渡しするのはエチケットに反し、あってはならないことだ。陛下としてもお困りになるだろう」と懸念する。

園遊会は毎年春と秋の2回開かれ、芸術やスポーツなど各界の功労者や国会議員、官僚、自治体の首長らとその配偶者の約2千人が招かれる。《産経新聞》




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【秋の園遊会】1800人が出席

天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が31日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、プロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんや、80歳でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤー三浦雄一郎さんら約1800人が出席し、天皇陛下や皇族と懇談した。

招待者が並ぶ列の前を回る陛下に、山本太郎参院議員が直接、手紙を手渡す場面もあった。手紙はすぐに、そばにいた侍従長が預かったが、山本議員によると、原発事故による子どもたちの放射線被ばく状況などを知ってもらうためだったという。《共同通信》

【近鉄ホテルシステムズ】不適切表示を謝罪

近鉄ホテルシステムズ(大阪市)は31日、運営する京都、大阪、兵庫など7ホテルのレストランのメニューで、牛脂を注入した加工肉であることを明記しなかったほか、解凍魚を使っていたのに「鮮魚」と表記していた、と発表した。午後に二村隆社長が大阪市内で記者会見し「お客さまに心配とご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

また、近鉄旅館システムズ(奈良市)も、奈良県のホテルと旅館のメニューに表記漏れと実際の食材と産地が異なる表記があったと発表。和牛と表記しながら豪州産牛肉を使うなどしていた。《共同通信》

【衆院国家安全保障特別委員会】NSC法案参考人質疑

衆院国家安全保障特別委員会は31日午前、日本版「国家安全保障会議(NSC)」創設関連法案に関する参考人質疑を実施した。柳沢協二元内閣官房副長官補は、政府が同時成立を目指す特定秘密保護法案に関し「国の安全保障上、秘匿すべき情報があることを理由に、政策決定過程が一切公表されなくなる恐れがある」と懸念を示した。

旧防衛庁や首相官邸で勤務した自身の経験を踏まえ「(NSCの)制度がなかったために対応が遅れたことはなかった」と指摘。NSCが創設された場合は国会に政策決定過程を開示すべきだとの考えも示した。《共同通信》

【米・オバマ大統領】支持率最低に

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は10月31日、オバマ大統領の支持率が過去最低の42%に落ち込んだとする世論調査結果を報じた。連邦政府機関の一部閉鎖に加え、医療保険改革の作業につまずきがあったことが響いたもようだ。

調査は10月下旬に実施。10月上旬の前回調査に比べて支持率は5ポイント低下した。不支持とする回答は3ポイント上昇して51%に達した。また、オバマ氏の好感度を問う設問では、好感を持っているとした人が41%、持っていないとした人が45%だった。《共同通信》

【トルコ】スカーフの女性議員登庁

トルコの女性国会議員4人が10月31日、髪の毛が隠れるスカーフを着用して首都アンカラの国会に登庁した。政教分離の世俗主義を国是とするトルコで、スカーフ姿の女性議員の登庁は1999年以来初めてという。地元メディアが報じた。

4人はエルドアン首相が率いるイスラム色の強い公正発展党(AKP)に所属する。エルドアン氏は「(スカーフ着用を禁じる)規則はない」と支持する一方、野党は来年の地方選を見据えたAKP支持層へのパフォーマンスだと批判した。《共同通信》



10月31日 その日のできごと(何の日)