平成8380日目

2011/12/18

【日韓首脳会談】韓国・李明博大統領と会談

野田佳彦首相と韓国の李明博大統領は18日午前、京都迎賓館(京都市)で会談した。大統領は従軍慰安婦問題の早期解決に向けた政治決断を日本側に強く迫った。首相は賠償や謝罪は「決着済み」との立場をあらためて表明した上で、両国関係について「懸案はあるが、悪影響を及ぼさないよう共に大局的見地から努力することが大事だ」と強調した。


https://www.kantei.go.jp/

李大統領が日韓首脳会談で慰安婦問題に具体的に言及したのは初めて。韓国内で賠償などを求める世論の沸騰を考慮したとみられる。議論が平行線で終わったことは、両首脳が目指す「未来志向の関係構築」にも影響必至だ。

韓国大統領府によると、約1時間の会談のうち約40分が慰安婦問題に費やされた。大統領は「両国関係の障害となっている慰安婦問題を優先的に解決する真の勇気を持つ必要がある、政治的決断を期待する」と述べた。

これに対し首相は、1965年の日韓請求権協定を念頭に「日本の法的立場は既に決まっている。人道的見地から知恵を絞ろう」と応じた。在韓日本大使館前に設置された従軍慰安婦を象徴する少女像については「誠に残念」とし、早期撤去を求めた。

首相は日中韓自由貿易協定(FTA)と、日韓経済連携協定(EPA)の締結交渉再開に向けた議論の加速を要請。大統領は経済連携促進の重要性に同意したが、交渉再開時期など具体的な進展はなかった。北朝鮮核問題や日本人拉致問題での緊密な協力では一致。青少年交流拡大でも合意した。軍事情報の交換促進についても協議。日韓両国が領有権を主張する竹島(島根県)問題について、首相は「日本側が提起している困難な問題もある」と述べるにとどめた。《共同通信》

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【プロ野球】

プロ野球ヤクルトは18日、ポスティングシステム(入札制度)を利用して米大リーグ移籍を目指している青木宣親外野手(29)を落札した球団はブルワーズと発表した。青木は「素晴らしい球団に入札していただいて、光栄に思います」と球団を通じてコメントした。

ヤクルトは17日に大リーグ機構から日本野球機構を通じて入札額が250万ドル(約2億円)だったとの通知を受け、同日中に受諾すると返事していた。ブルワーズは30日間の独占交渉権を得た。

ミルウォーキーに本拠を置くブルワーズはナ・リーグ中地区に所属。今季は斎藤隆投手(来季はダイヤモンドバックス)が所属し、地区優勝を果たした。

日本プロ野球でただ一人シーズン200安打を2度記録している青木は、首位打者を3度獲得。ベストナインには7年連続で選ばれている。《共同通信》

【サッカー】

サッカーのクラブ世界一を争うトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)は18日、横浜・日産スタジアムで決勝を行い、欧州代表のバルセロナ(スペイン)が南米代表のサントス(ブラジル)に4―0で圧勝、2年ぶり2度目の頂点に立った。優勝賞金は500万ドル(約3億9千万円)。最優秀選手はバルセロナのメッシで欧州代表から5年連続。

バルセロナは鮮やかなパス回しと連係で試合を支配。先制点のアルゼンチン代表FWメッシは、後半にも追加点を奪った。3位決定戦では開催国代表でJ1覇者の柏がアジア代表のアルサド(カタール)と対戦し、0―0からのPK戦を3―5で落として4位だった。《共同通信》

【ゴルフ】

男子ゴルフのアジアツアー最終戦、タイ選手権は18日、バンコク郊外のアマタスプリングCC(7453ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、石川遼は1バーディー、2ボギーの73で回り、通算9オーバーの297で58位となり、今シーズンを未勝利で終えた。

アジアツアーによると、これで石川遼の世界ランキングは50位から順位を落とす。ことし最後の同ランクで50位以内に入れば来年4月のマスターズ・トーナメントの出場資格を獲得できるが、今回は絶望的となった。

リー・ウエストウッド(英国)が69と伸ばし、通算22アンダーで初日からのトップを守って優勝した。丸山大輔が70で回り、9アンダーで6位、平塚哲二は7アンダーで9位だった。《共同通信》

【鳩山由紀夫元首相】野田首相を批判

鳩山由紀夫元首相は18日、野田佳彦首相が16日に東京電力福島第1原発事故の収束を宣言したことを批判した。「時期尚早だ。今年中に冷温停止を(達成する)との約束を何としても守りたいがためだ」と述べた。

同時に「原子炉内の核燃料がどういう状況なのか説明が十分ではない」と指摘した。

一方、首相が消費税増税に強い意欲を示していることについて「今、不退転ですべきことか。財政再建も大事だが、活力ある日本をつくり税収を増やしていくべきだ」と疑問を呈した。都内で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【細野豪志原発事故担当相】「収束」の表現陳謝

東京電力福島第1原発が冷温停止状態に達したとして政府が宣言した「事故収束」について、細野豪志原発事故担当相は18日、佐藤雄平福島県知事らとの会談後、記者団に「『収束』という言葉を使うことで事故全体が収まったかのような印象を持たれたとすれば、私の表現が至らず、反省している」と陳謝した。

野田佳彦首相が記者会見し、国内外に向けてアピールした事故収束の表現が不適切だったと認めるもので、今後問題化する可能性もある。

佐藤知事は細野氏らとの会談で「収束という言葉自体、県民は『福島県の実態を本当に知っているのか』と思っている」と述べて不快感を示した。《共同通信》

【福井市長選】

任期満了に伴う福井市長選は18日投票、即日開票の結果、無所属現職の東村新一氏(59)=民主、自民、公明、社民推薦=が、共産新人の元市議西村高治氏(68)を破り、再選を果たした。投票率は23.64%で、過去最低だった1990年の28.72%を5.08ポイント下回った。

東村氏は、子育て支援や観光政策など4年間の実績を強調。「災害に強いまちづくりを優先的に進める」などと訴えた。連合福井や経済、農業関係など600を超す団体から推薦を受けたほか、支援者らを集めた報告会を市内全域で開くなど組織力で圧倒した。《共同通信》

【米軍】イラク撤退

イラク駐留米軍の最後の部隊が18日、国境を越えて隣国クウェートに入り、イラクからの撤退を完了した。ブッシュ前政権が2003年に始めたイラク戦争は、約8年9カ月を経て完全に終結。イラクで「事実上の占領」を続けているとも批判され、武装勢力のテロを招く要因にもなっていた米軍が姿を消した。

ただ、イラクは政治、経済、国防など各分野で再建途上にあり、今後は米国との対等、緊密な協力関係を基に復興を加速させる方針だ。米軍撤退で「力の空白」が生まれる中、イラク軍や警察が国内の治安を維持できるかどうか懸念が出ている。《共同通信》