平成8101日目

2011/03/14

【東日本大震災】発生から4日目

東日本大震災は14日、発生から4日目を迎えた。朝日新聞が警察庁や各警察本部などの情報を集計したところ、死者数は14日正午現在、約1900人になった。街が壊滅状態となった宮城県南三陸町からは「遺体が1千体くらいある」という報告が同日、県に新たに寄せられており、被害はさらに増える可能性がある。

安全確認のできない人は、宮城・岩手など5県で1万2千人以上にのぼった。ただこれ以外にも、岩手県によると同県大槌町で約1万2千人の町民と連絡がとれないという情報がある。一方、約1800世帯の家屋が損壊したとされる福島県南相馬市では、13日夜の段階で人口の大半となる約7万人の避難が確認された。人的被害の規模は自治体によって、今後も大きく動きそうだ。

宮城県南三陸町と山元町からは、収容した遺体の損傷が激しく、火葬を待たずに土葬にしたいとの要望が県にあった。県内で火葬できる能力は1日当たり50体程度で処理が難しいとして、県は土葬の方法について厚生労働省などと調整を進めている。

また宮城県は、すべての県立高校と県立特別支援学校、県立中学校を18日まで休校すると決定した。期間の延長も検討する。同県内の市町村では少なくとも26自治体で幼稚園や小・中学校の臨時休校が決まっており、15日に予定していた公立高入試の合格発表は22日以降に延期となった。

福島県でも、14日は多くの地域で休校となったが、川俣町など一部では再開された。同町の川俣小学校には、福島第一原子力発電所の爆発事故で約40キロ離れた双葉中の生徒らが避難しており、児童の登校前にお礼を込めて玄関の掃除をした。

国土交通省は14日、被災地で自動車の登録や継続検査の業務が困難になっていることなどを受け、一部地域で車検証の有効期間を4月11日まで最大1カ月延長する方針を明らかにした。

対象地域は、東北運輸局の青森、八戸、岩手、宮城、福島、いわきの各支局・事務所管内と、関東運輸局の全域、中部運輸局の沼津事務所管内。庁舎が損壊するなどした、宮城、いわき、茨城、土浦の各支局・事務所では登録や継続検査を当面行わない。その他の拠点では登録や継続検査は実施する。

軽自動車の車検証についても、同じ地域を対象に期限を延長する。

安否確認のために児童を登校させた川俣小では、子どもたちが「おはよう」「元気だった?」と声をかけあった。教室では先生が一人ひとりの名前を呼んだ。児童の一人は「みんな元気で安心しました」と話した。《朝日新聞》




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【福島第一原発3号機】水素爆発

経済産業省原子力安全・保安院によると、14日午前11時すぎ、東京電力福島第1原発3号機で水素爆発が発生した。東電によると、11人が負傷。防衛省によると、自衛隊員らが骨折などのけがをしているという。原子炉圧力容器や原子炉格納容器は健全と確認したとしている。枝野幸男官房長官は「放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低い」と述べた。

保安院は同原発から半径20キロ以内の住民ら約600人に屋内退避を呼び掛けた。同原発敷地内の放射線量を測定するモニタリングポストでは、毎時20マイクロシーベルトを計測。急上昇はみられないという。東電によると、けが人のうち6人は社員4人と協力会社の2人。《共同通信》

【福島第一原発2号機】燃料が完全に露出

東京電力によると、福島第一原発2号機で14日、原子炉の水位が急速に低下し、午後6時半ごろから約2時間半にわたり燃料が水面から完全に露出、核分裂反応は収まっているものの空だき状態になった。周辺の放射線量のレベルが上がっており、東電は燃料が溶ける「炉心溶融」が一部で起きたとみている。《共同通信》

【石原慎太郎都知事】会見

石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。

発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。

石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。《朝日新聞》

A記者「お伺いします。知事は今日蓮舫大臣との会談の後で、日本人の我欲についてお話されて『津波をうまく利用して、我欲をうまく洗い流す必要がある。積年にたまった日本人の心の垢を。これはやっぱり天罰だと思う』とおっしゃいましたけれども、これは意味はどうあれ、被災された方にとっては、非常に不謹慎な発言だと思いますが」

石原知事「いやいや、あの時申し上げた『被災された方には非常に無残な言葉に聞こえるかもしれませんが』と言ったじゃないですか。言葉を添えてますよ」

A記者「分かりました。以上ですか?」

石原知事「正確にね、君、人の言うことを聞いて、正確に聞き取って正確に報道してもらいたいね」

A記者「各社さん、お願いします」

B記者「石原知事、確認なんですが先ほどの『天罰』という発言は撤回されるのでしょうか?」

石原知事「そうじゃないんですよ。私は、日本人の我欲がね、政治を左右してる。例えば減税党なんたらがまかり出てくる。減税って何をするんですか?それ言い出してる張本人が何もやってない。1兆5000億くらいの借財があるんですよ。それが市民税や住民税、こんな非常にちゃちな税金で。ある意味、例えばそのどれだけの税金が返ってくるかってこと。その喜ぶ人たちが知らずに歓迎する。減税って言うと市民税に限らない。これどんどん(?)していくとですね、これは日本の今の財政状態で、どんな減税が出来るんですか?財政もピンチでしょ。あなた初めて見る顔だけどね、日本がもしECに属している国だったら、こんだけ国債依存が高くなってきたらECから追い出されますよ。入れませんよ。ユーロ使えなくなりますよ。そこまで来てるのにね、減税って言うね、耳ざわりのいい、そんな言葉につられて、国民が歓迎する。私はそういうその心情が今の政治をまげていると思うの。これは何も民主党の責任だけじゃない。これはやっぱりこういうところで話しないと、私たちのこの国は立ち上がってこないと思う、ということで申し上げたんです」

B記者「民主党に対すると意味なんでしょうか?」

石原知事「え?」

B記者「民主党に対する天罰という意味なんでしょうか?」

石原知事「いや、日本に対する天罰ですよ」

B記者「洪水が天罰という風にイコールになってしまうと思うんですが」

石原知事「え?」

B記者「洪水が天罰であるという風に、イコールになってしまうと思うんですが」

石原「いや、それはやっぱりこれをどう受け止めるか、という受け止め方の問題なんですよ」

B記者「災害に対する受け止め方という感じでしょうか?」

石原「大きな反省の一つの要素になるんじゃないですか。それをしなかったら犠牲者だって浮かばれないと思いますよ」



3月14日 その日のできごと(何の日)