平成8102日目

2011/03/15

【菅直人首相】福島原発から30キロ以内の住人に屋内退避を指示

菅直人首相は15日午前、記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所で漏えいしている放射能濃度が高くなっており、今後、さらなる漏えいの可能性が高まっていることを明らかにした。 菅首相はさらに、すでに退避指示を出している半径20キロメートル以内に加え、20キロから30キロメートル内の住民に屋内退避を求めた。

3月15日のできごと(何の日)【政府】福島原発から30キロ以内の住人に屋内退避を指示
https://www.kantei.go.jp/

菅首相は障害が発生している福島原発について、第1原発の1号機と3号機の水素爆発に続き、4号機で火災が発生しており、「周囲に漏えいしている放射性物質の濃度が、かなり高くなっている」と発表。「今後、さらなる放射性物質の漏えいの危険が高まっている」と述べた。

これに伴い、第1原発の周辺住民について、これまで半径20キロメートルとしていた退避指示範囲に加え、同20キロメートル以上、30キロメートルの範囲内の住民に対し、屋内退避を指示。福島第2原発の周辺住民に対し、あらためて同10キロメートルの範囲内から退避することを指示した。 その上で「これ以上の爆発や放射性物質の漏えいが出ないよう全力を尽くしている」とし、国民に対して「大変、心配をかけるが冷静に行動していただくことを心よりお願いしたい」と呼びかけた。《ロイター》




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【菅直人首相】東電本社に怒鳴りこむ

菅直人首相が15日、福島第一原発の事故で東京電力へのいらだちを爆発させた。東電の対応ぶりが事態悪化を招いたとの不信感を強めた官邸は「統合連絡本部」を設置。事故対応で東電を「政府直轄」とし目を光らせる構えだ。

「一体どうなっているんだ」15日早朝、記者団に「陣頭指揮を執る」と強調して東電本店に乗り込んだ首相は、徹夜作業が続く大勢の東電社員の前で叱責。怒鳴り声は部屋の外まで聞こえた。12日の1号機の爆発に触れ「テレビで放映されているのに官邸には1時間ぐらい連絡がなかった」とまくしたてた。《共同通信》

【みずほ銀行】システム障害

みずほ銀行は15日、同日午前に発生したシステム障害で、振り込みなど約38万件(約4900億円)の取引が未処理になったことを明らかにした。

障害は午前9時から全国の支店で発生し、約1時間半後には復旧したが、障害中にたまった送金などの処理を同日中に終えられなかった。

同行は「16日中にはすべての処理を完了させたい」としている。《毎日新聞》

【静岡県富士宮市】震度6強

15日午後10時31分ごろ、静岡県東部を中心に同県富士宮市で震度6強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は静岡県東部で、震源の深さは約14キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6・4と推定される。津波はなかった。

気象庁の横山博文地震津波監視課長は記者会見で、発生メカニズムや震源の場所などから、東海地震とは無関係との認識を示した。東日本大震災とは「直接の関係はないと思う。誘発したかどうかは分からない」と述べた。震度5弱を神奈川県西部、山梨県中・西部、山梨県東部・富士五湖で観測。関東や東海で震度3~4の揺れとなった。

中部電力によると、静岡県の浜岡原発に異常はない。静岡県によると、地震で19人が救急搬送された。いずれも軽傷とみられる。県警などによると、富士宮市内で「家屋が倒壊した」との通報があったほか、火災や停電が発生している。同市は対策本部を設置した。《共同通信》

【枝野幸男官房長官】福島第1原発第2、第4号機について報告

枝野幸男官房長官は15日午前、首相官邸で菅直人総理(党代表)に続いて記者会見を行い、福島第1原子力発電所における早朝の爆発等の事象について状況を報告した。

枝野官房長官はまず、火災が生じている4号機について、「この原子炉は震災発生時には休止中だったが、使用済みの核燃料があったため、この間の経緯のなかで熱をもって水素が発生し、水素爆発が起こったものと推察される」と説明。この結果として水素が発生、同時に放射性物質もその時点から排出し、大気中に出ている状況だとして、「何とか火災を早期に消火・鎮火し、そのうえでこの使用済核燃料の冷却を進めることで事態を終息させたいと考えている」と述べた。

一方、2号機で生じた爆発音については、「小規模の水素爆発が起こった結果、圧力部分の一部が破損し、若干の放射性物質が気体として流出していることが推察される」と報告。こうした状況のなか、「現在1・2・3号機とも注水作業を継続、三つの原子炉とも注水が進み冷却の効果が生じていると思われるが、こうした状態をどう維持していくかが4号炉との関係で現在早急に取り組んでいる課題」だとした。

枝野官房長官はまた、午前10時22分時点でのモニタリングの結果として、同原発2号機と3号機の間では30ミリシーベルト、3号機付近で400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルトの放射線量が確認されたことにも言及。「従来のマイクロの単位とは一つ(1千倍)違っている。人体に影響を及ぼす可能性のある数値であるのは間違いない」と語った。

こうした事態を受け、爆発が発生した6時台の時点で周辺にいた職員800人のうち注水要員の50人を残しいったん退避しているとも報告。「残念な状況で、国民の皆さんにご心配をおかけしているが、こうした事態に備えて20キロ圏内退避をお願いしている。こうした事態に陥ったことから、さらに万全を期す観点で、総理からご報告した通り、20~30キロ圏内にいらっしゃる皆さんには外出することなく建物内にいていただくよう、お願い申しあげる」と重ねて呼びかけた。《民主党ニュース》



3月15日 その日のできごと(何の日)