平成7852日目
2010/07/08
【この日の菅総理】
「時計の針を逆戻りさせることなく、前へ進めて行く」
菅直人代表(総理)は8日午後、熊本市で開催された政談演説会に参加。集まった約1200人の聴衆に対して時計の針を逆戻りさせることなく、政治を安定させ、経済、財政、社会保障を一体的に強くすることで「元気な日本を復活させる」と民主党にさらに注目してほしいと呼びかけた。
はじめに細野豪志幹事長代理がマイクを握り、集まった聴衆に対して感謝の意を示した。
 細野幹事長代理は、「政権交代から10カ月、いろんな心配をかけたが、長年にわたって行われてきた天下りの根絶に取り組み、さらに特別会計や独立行政法人ならびに公益法人などにもメスを入れていく」と政権交代の成果を訴えた。そして細野幹事長代理は、「税金のムダづかいをなくして、医療や介護、年金などにしっかりと国の予算を使い、安心して暮らすことができる仕組みを作っていく」と述べ、民主党政権をさらに前へ進めて行くために民主党への更なる支援を強く訴え、挨拶を終えた。
続いて菅代表(総理)がマイクを受け取り、昨年国民の皆さんの力で実現した政権交代から10カ月が経ち、取り組んできたこととして事業仕分けに言及。菅代表(総理)は、「従来の政権でもやろうと思えば、できたはずなのに役人が資料を出さなかったので実態がわからなかった。しかし民主党政権では徹底的に仕分けを行い、実現できた」とアピールし、今後も税金のムダづかいに切り込んでいく意欲を表した。
また、子ども手当てについても菅代表(総理)は、「高齢者に社会保障でしっかり支えるのと同時に子どもを生み育てることにしっかりと社会が支える第一歩の施策」と位置づけ、来年度以降の上乗せ分についても、「保育園や幼稚園を増やすとすれば、保育の仕事が増えると同時に、母親も子どもを預けて仕事に復帰できる。そのことによって日本の経済が大きくなる」と述べ、介護や医療に国の予算を使うことで、雇用が増え、税収の増加も見込めることと、GDP(国内総生産)が上がることで経済も活性化するとし、経済、財政、社会保障を一体として強くしていくことが元気な日本を復活させる手段であると力強く訴えた。
さらに、菅代表(総理)は現在アジア諸国において都市部の社会資本を整備するため日本の技術力に対する協力要請が挙がっている現状を指摘したうえで、この10年間で日本はアジアとの連携がうまく取れずに、それらの要望に応えられていない実態を示した。そしてその原因として、ここ4年間で5人の総理大臣が交代し、政治が安定していないことが要因であると分析したうえで菅代表(総理)は、「民主党政権はこのアジア諸国との連携の遅れを取り戻すべく、頑張る」と意気込みを示すとともに、「政治の安定を確立させるためにも、時計の針をさらに前へ進めていきたい」と力説し、挨拶を締め括った。《民主党ニュース》
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【大阪・道頓堀】タクシーが暴走
8日午前1時半ごろ、大阪市中央区道頓堀の繁華街で、タクシーが暴走、次々と歩行者らをはね、道頓堀商店街の飲食店案内所に突っ込んだ。この事故でタクシー乗客の女性2人を含む男女計7人が手足や顔を打つなどの軽傷を負った。
大阪府警南署の調べに、タクシーの運転手(73)は「急にエンジンの回転数が上がり、ブレーキを踏んでも利かなかった」と説明しているという。同署で詳しい原因を調べる。《毎日新聞》
【長崎県警】優先席に座っていた高校生に立腹し傘で暴行、、、60歳女を逮捕
長崎県警長崎署は8日、バスのシルバーシートに座っていた男子高校生に腹を立て、傘で顔を突くなどして重傷を負わせたとして、長崎市、マンション管理人A子容疑者(60)を傷害容疑で逮捕した。
発表によると、A子容疑者は4月27日午前7時50分頃、市内を走行中の路線バスの車内でシルバーシートに座っていた男子高校生(18)(長崎県諫早市)らに「高校生のくせに、何でシルバーシートに座らんといかんとね」と怒り、顔を数回殴った。さらに「何で殴るとか」などと反論した高校生をけり、傘の先で顔を突くなどした疑い。高校生は鼻の骨を折るなど、4週間の重傷を負った。
A子容疑者は下車して逃げたが、これまでもA子容疑者の自宅周辺で高校生や中学生が注意されたうえ、肩をたたかれたなどの相談が同署に寄せられていたため浮上した。容疑について「認めも否定もしない」と話しているという。《読売新聞》
【みんなの党・渡辺喜美代表】民主と連立「ありえない」
みんなの党の渡辺喜美代表は8日、参院選後の民主党との連携について「アジェンタ(政策課題)が全く違うので、連立はあり得ない」と否定した。渡辺氏は「民主党は大きな政府で官僚主義の増税路線、みんなの党は小さな政府で民間主導の成長路線だ」と強調。また、公務員制度改革について「民主党は官公労に支援されているがゆえにアリバイ程度の改革しかできない」と強調、実現は難しいとの見通しを示した。
また菅直人首相について「(消費税をめぐる)発言のぶれは本当にひどい。覚悟があって言っているわけではなく、役人に洗脳されて腰だめで言っているのがよく分かる」と批判した。京都市内で記者団に述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
枝野幹事長、JR大宮駅前で演説
枝野幸男幹事長は8日、鳥取、島根と街頭演説を行ってきて、夕方には地元さいたま市に久しぶりに戻ってJR大宮駅前でマイクを握った。「昨年夏に政権交代を果たさせていただいた、皆さんのお力で重たい扉を開いていただいた」と表明。新しい政治に向けて開いた扉の向こうにしっかり歩みを進めていくために引き続き民主党の活動を注視してほしいと求めた。
枝野幹事長のホームグランドでもあり、朝立ちを続けてきた場でもある駅前にはロータリーをぐるりと囲むように約1000人の聴衆がその訴えに耳を傾け、大きな拍手と「枝野さん頑張れ、幹事長頑張れ」の声援があちこちで起った。
枝野幹事長は「間違いなく新しい時代に向けた、新しい政治に向けた歩みはスタートしている」と述べて、自らが中心になって進めた事業仕分けにおいてこれまでの自民党の政治ではわからなかった新しい事実を明らかにすることができたと指摘。野党時代の追及では暴き出せなかった実態が、政権を得らればこそ、白日のもとにさらすことができたとした。
そのうえで、民主党政権下では「法律を変えなくてもできるムダ遣いをただちにやめさせることにすでに着手している」と述べるとともに、「ムダ遣いを生み出すからくりがわかったところで、法律を変えて現状を根本的に変えていく。ムダ遣いを生み出す様々なしくみを壊していく法律をこの秋以降に準備して、法律として通していかなければならない」と説明。その実現に向けて確かな歩みを進めていくためにも民主党が衆参両院ともに安定政権としてしっかりとした力を備えていくことが不可欠だと説いた。
また、増税の問題が取りざたされている現状についても言及し、「すぐあがるかのように錯覚している方が多いがそんなことはない」と根本から否定。そのうえで、「私たちは事業仕分け等を通じてこれからもより力を入れて徹底して税のムダ遣いを削っていく」と強調。ただ、今後続くであろう高齢化社会に向け、ギリシャのように財政破綻して国民生活に影響を及ぼさないよう、社会保障を継続的に整えていくとの思いのもとで、周到な準備と前向きな議論を進めていこうとするのが民主党の考えであると説明。政権与党としての責任ある姿勢への理解を求めた。
街頭演説後は握手を求める皆さんが枝野幹事長のもとに殺到。笑顔で暑い握手を交わし、「これからの日本をよろしく」「がんばれ」の声が次々に寄せられた。《民主党ニュース》