平成7822日目

2010/06/08

この日のできごと(何の日)

【菅直人内閣】発足

平成22年6月8日、菅内閣が発足しました。

新内閣が組閣され、総理大臣官邸にて、仙谷由人新内閣官房長官から閣僚名簿が発表されました。

その後、菅直人新内閣総理大臣が記者会見を行い、夜には、宮中において内閣総理大臣の親任式及び国務大臣の認証式が行われ、正式に菅内閣が発足しました。

続いて、総理大臣官邸において初閣議を開催、引き続き記念撮影を行いました。《首相官邸》

民主党と国民新党による菅連立内閣が8日、正式に発足した。菅直人首相は就任会見で、経済、財政、社会保障を立て直して「最小不幸社会」を目指す考えを明らかにした。7月の参院選の勝敗ラインについては、6年前に獲得した「50議席」とする考えを表明。これを達成したうえで、9月の民主党代表選で再選を果たせるかどうかが、政権の行方を決める。

菅首相は「政治の役割は、貧困や戦争など国民や世界の人が不幸になる要素をいかに少なくしていくかだ」と意気込みを語った。

さらに「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する」という目標を示し、そのための成長戦略として、環境分野や医療・介護分野への重点配分や、アジアの成長を日本経済につなげる考えを強調した。

特に財政については、「立て直しが経済成長の必須の要件」だと述べた。将来の消費税率引き上げを念頭に「野党でも共通の危機感を持っている方もいる。党派を超えた議論をする必要がある」として、各党で構成する協議機関などの場で、野党に話し合いを呼びかける方針を示した。《朝日新聞》


菅直人新総理は、8日午後首相官邸で就任会見し、閉塞状況にある日本を元気にするため、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に進めると、新内閣の基本方針を述べた。

菅新総理は、「私は国民が不幸になる要素、世界の人々が不幸になることを少なくする『最小不幸社会』を目指すとしてきた」と述べ、「政治は貧困、戦争をなくすことに力を尽くすべき」とまず、自らの政治哲学を披瀝した。

また、「バブル崩壊以後の20年は閉塞感が高まり、押しつぶされそうな日本だ」と総括し、その原因は、政治のリーダーシップの欠如であり、国債発行による経済効果の乏しい公共事業を続けてきたことにあると分析した。

これを建て直すために、強い経済、強い財政、強い社会保障の一体的実現を新内閣の方針とするとした。さらに、(1)ライフイノベーション、グリーンイノベーションによる成長、アジアの成長を国内の成長に取り込むことによって強い経済を目指すこと、(2)財政の建て直しは経済成長の前提であり財政再建を図ること、(3)社会保障によって雇用を生み出すとことと説明した。そのうえで、「この三つを統一して強くすることは必ずできると信じる」と強調した。

外交面では、日米基軸が原則であるとしたうえで、アジアとの関係を深めること、ヨーロッパ、アフリカとも連携を進めるとした。沖縄普天間基地の問題については、日米合意に基づいて進め、同時に沖縄の負担軽減に取り組まなければならないとした。

さらに、自らの総理としての仕事に関連して、若い人々を党役員、閣僚として起用したことに触れ、「こうした人は普通のサラリーマンの子ども。志を持ち努力すれば、政治の世界でも活躍できる。これが本来の民主主義。私の仕事は、一つの方向性を示し、議論するところは議論し、納得し、皆の力を結集すること」だと述べた。

最後に、「日本という国のため、世界のため、より良い日本、世界をつくるため、全力を尽くす」と結んだ。

記者の質問に答え、政と官の関係について「官僚を排除して政治家だけでモノを決めればいいということではない」として、官僚のプロとしての知識や経験を十分に生かし、一方で政治家が国民の立場をすべてに優先して決定するような、「政と官の力強い関係」を目指すとした。

消費税に関する質問に、財政は超党派で議論すべき課題であるとの認識を示した。

また、自らの内閣のキーワードについて、自らが山口県出身であることを踏まえ「奇兵隊内閣」と答え、奇兵隊は藩士以外の武士・庶民からも参加していたことを紹介し、自ら指名した閣僚、党役員、議員も奇兵隊同様に幅広い層の人が揃っているとして「奇兵隊のような志をもって勇猛果敢に闘ってもらいたい」と答えた。また、奇兵隊を組織した高杉晋作になぞらえ、「高杉は逃げるときも攻めるときも速い。果断な行動で明治維新を成し遂げる大きな力を発揮した」として、「今の日本は停滞を打ち破るために果断な行動が必要」と語った。《民主党ニュース》

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【仙谷由人官房長官】「若さと清新さ、仕事大好き内閣」

菅直人新内閣で官房長官に就任する仙谷由人衆院議員が8日午後、新閣僚の名簿を発表した。同日夜、皇居で認証式を行い、正式に発足する。菅氏は午前の民主党役員会で、新執行部メンバーに対し「当面の問題は、国会対応と参院選をいかに勝ち抜くかにかかっている。先頭に立って走り抜きたい」と決意を語った。

菅新首相は8日午後、連立を組む国民新党の亀井静香代表と首相官邸で会談し、政権運営への協力を要請。国会審議中の郵政改革法案について、「今国会での成立を期す」ことで合意した。

その後、仙谷氏が記者会見で、閣僚名簿を発表した。行政刷新相に「事業仕分け」で活躍した蓮舫参院議員、国家戦略相に菅氏側近の荒井聰衆院議員、党政策調査会長を兼務する公務員制度改革担当相に玄葉光一郎衆院議員を起用。財務相には野田佳彦衆院議員、農林水産相には山田正彦衆院議員が、それぞれ副大臣から昇格した。一方で、11閣僚が再任された。仙谷氏は顔ぶれについて「若さ、清新、仕事大好き内閣」と述べた。

首相補佐官には、阿久津幸彦(東京24区)、寺田学(秋田1区)の両衆院議員を起用。逢坂誠二衆院議員と小川勝也参院議員は再任された。《朝日新聞》



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