平成7500日目

2009/07/21

【政権選択解散】

衆院は21日午後の本会議で解散された。政府はこの後の臨時閣議で「8月18日公示、30日投開票」とする衆院選の日程を決定。選挙戦が事実上、始まる。自民、公明両党による連立政権の継続か、民主党中心の政権に交代するのかが最大の焦点になる。有権者による「政権選択」の結果は、今後の日本の政治を大きく方向付ける。

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衆院選は郵政民営化を争点に自民党が大勝した2005年9月以来。9月10日の衆院議員任期切れを控え、任期満了選挙に近い形となる。

麻生太郎首相は21日午前8時からの定例閣議で、景気対策としての4度の予算編成や海賊対策などの実績に触れたうえで「経済は明るい兆しが見え始めているものの、なお危機を脱したとはいえず、国際情勢も北朝鮮の問題など予断を許さない状況にある。未来に向かって安心と活力ある社会を責任を持って実現しないといけない」と指摘。「国民のさらなる理解と協力が必要だ。このため解散を断行し国民の信を問う」と表明した。《日経新聞》

麻生太郎首相は21日夕の記者会見で「私の不用意な発言で国民に不信感を与えた。深く反省している」と表明した。自民党の結束の乱れについて「私が至らなかったため、国民に不信感を与えた。総裁として心からおわび申し上げる」と語った。《日経新聞》

平成21年7月21日、麻生総理は総理大臣官邸で、衆議院の解散を受けて記者会見を行いました。

まず冒頭で麻生総理は、「私は本日、衆議院を解散して国民の皆様に信を問う決意をいたしました。『日本を守り、国民のくらしを守る』のは、どちらの政党か、『政治の責任』を明らかにするためであります。」と理由を述べました。

さらに、「私の不用意な発言のために、国民の皆様に不信を与え、政治に対する信頼を損なわせました。深く反省いたしております。また、私が至らなかったため、国民の皆様に不信感を与えました。総裁として、心からお詫び申し上げます。」と陳謝しました。

また、「『子どもたちに夢を。若者に希望を。高齢者には安心を。』そのために、私は先頭に立って命を賭して戦うことを皆さんにお誓い申し上げます。」と決意を述べました。《首相官邸》

麻生内閣総理大臣記者会見-平成21年7月21日|政府インターネットテレビ

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【公明党・太田昭宏代表】「政権交代がテーマではない」

衆院解散を受け各党幹部は21日、選挙戦への意気込みを語った。公明党の太田昭宏代表は国会内で記者団に「政権交代がテーマではない」と強調。その後の街頭演説では「民主党には政策の整合性や一貫性はない」と厳しく批判した。共産党の志位和夫委員長は、民主党政権が誕生した場合「建設的野党として、よいものは賛成、悪いものは反対という是々非々の対応をする」と指摘。衆院選後の首相指名選挙について「決選投票になった場合は、自公政権の延命を許さないという立場から、民主党に投じることはあり得る」と語った。

社民党の福島瑞穂党首は記者会見で「自民党政治はもう終わった。社民党が勝たなければ真の政治転換はない」と述べた。国民新党の亀井久興幹事長は「政権交代を実現するため全力を尽くす。郵政民営化の抜本的な見直しを最大の主張として貫いていきたい」と指摘。改革クラブの渡辺秀央代表は「麻生政権を支える。自公政権を継続させるべきだ」と強調した。新党日本の田中康夫代表は「重要な歴史的大転換を一人ひとりの有権者が選択する選挙だ」と語った。《日経新聞》

【神奈川県警】覚せい剤所持容疑で中学校副校長逮捕

神奈川県警高津署は21日、東京都練馬区立光が丘第二中学校副校長のA容疑者(53)(中野区)を、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕した。

発表によると、A容疑者は同日午前7時15分頃、自宅マンションでビニール袋入り覚せい剤1袋(約0.6グラム)を所持した疑い。調べに対し、「知人から預かっていた。3年前くらいから使っていた」と供述している。同校の坂井晃校長は「勤務態度に問題はなかっただけに驚いている。事実関係を確かめて対応したい」と話している。《読売新聞》

【山口県防府市】豪雨で特養施設に土砂流入

21日午後0時20分ごろ、山口県防府市の特別養護老人ホームの裏山が豪雨の影響で崩れ、入所者3人が死亡、4人が行方不明になった。ほかに国道の土砂崩れや川の増水が相次ぎ、同県と鳥取県で3人が死亡、7人が不明となった。被害拡大を受け、政府は首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置。警察庁も災害情報連絡室を設け、被害情報の収集に当たった。《時事通信》

【この日の民主党】

自公連立政権を倒し、新政権を作り上げる」鳩山代表

鳩山由紀夫代表は21日午後の定例記者会見で、衆議院の解散と総選挙の日程決定を受けて、明治以来の官僚主導の政治から、国民が総参加をして新しい政権を作り出すという、革命的に大きな目的を持つ選挙で勝利を収め、政権交代を実現する決意を語った。

冒頭、山口県防府市で起きた土砂崩れで、4名の方が亡くなり、大勢の行方不明の方も伝えられていることについて「亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方々が一刻も早く救出されることを心から祈念する。政府においても、一刻も早く災害対策に万全を期していただきたいと強く願う」と述べた。

鳩山代表はまた「本日から40日間にわたる『政権交代選挙』に突入する」としたうえ、この選挙の位置づけについて、自公連立政権を打ち破るためだけではないと強調。「明治以来の官僚主導の政治から、国民が総参加をして政治を、新しい政権を作り出すという、革命的に大きな目的を持った政権交代だ」と主張。何としても政権交代を実現させなければならないとした。

党本部で同日午後、予定候補者を集めて意思を確認したことにも触れ、自民党はすでに統治能力を失っている姿を国民の皆さんにさらけ出してしまったようだが、民主党は徹底的に『国民の皆さん方の命を守る、暮らしを守る』を合言葉に、しっかりと選挙戦をたたかうとした。「あくまでも民主党はチャレンジャーだ。マニフェストを堂々と掲げて勝利を勝ち取っていかなければならない」として、マニフェストによる政策論争を望む考えを示した。

さらに鳩山代表は「野党各党とも協力関係を強化する中で、必ず自公連立政権を倒して、新しい政権を作り上げていきたい。必ず作り上げる。歴史的な使命であるという思いのもと、皆で協力して新しい時代を迎えたい」と決意を語った。《民主党ニュース》



7月21日 その日のできごと(何の日)