平成7122日目
2008/07/08
【この日の福田総理】
北海道洞爺湖サミット(第2日)
平成20年7月8日、北海道洞爺湖サミットは第2日を迎え、福田総理はG8首脳と主要テーマについて議論するワーキング・セッションを行いました。
午前のワーキングセッションでは、世界経済に関する問題を中心に議論をしました。その中で、世界のインフレ圧力を高める原油・食料等の価格上昇に強い懸念を表明し、世界経済の安定と成長を確保するため適切な行動を取っていくことで一致しました。また、原油の供給面で、短期的には生産量及び精製能力の増強、中期的には上下流にわたる投資拡大努力が必要とし、エネルギー効率改善及びエネルギー多様化に向けた更なる努力が重要という認識を示しました。このほか、貿易や投資、天然資源、知的財産権保護などについても議論されました。
午前の会合終了後、福田総理はG8各国首脳とともに会場敷地内で記念植樹を行いました。
ワーキング・ランチでは、環境・気候変動に関する問題を中心に議論しました。その中で、温室効果ガスについて、2050年までに世界全体の排出量の少なくとも50%の削減を達成する目標というビジョンを、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のすべての締約国と共有し、これら諸国と共に検討し採択を求めることで一致しました。また、G8各国が指導的役割を認識し、排出量の絶対的削減を達成するため野心的な中期の国別総量目標を実施することや、途上国の適応の努力に対する協力を継続・強化することも確認しました。
終了後、福田総理は「我々は本日ここに洞爺湖で示した強い決議のもとに地球規模での共同行動につなげていく努力を新たに始めることになりました。これこそが次の世代の将来に責任を負っている我々に課された重大な使命だと思います。」と述べました。
午後のワーキング・セッションでは、開発・アフリカに関する問題を中心に議論しました。その中で、ミレニアム開発目標に向けた中間年にあたり、目標達成に向けたコミットメントを新たにし、G8の取り組みを再活性化するとともに途上国の努力を奨励することで一致しました。また、ミレニアム開発目標の各目標のうち、特に保健、水、教育分野に焦点をあて取り組むことも確認されました。
午後の会合終了後、ロシア連邦のドミトリー・アナトリエヴィチ・メドヴェージェフ大統領と首脳会談を行ないました。会談で福田総理は、今後とも日露関係を前進させていくために政治対話を一層緊密化することが重要であると述べ、メドヴェージェフ大統領はオープンで緊密な政治対話が行われることに完全に同意すると述べました。また、領土問題について棚上げすることなく、できるだけ早期に解決することを強く望んでいることを両首脳の間の共通の認識として一致しました。
夜にはワーキングディナーを開催し、福田総理は引き続きG8各国首脳と議論しました。
終了後、イタリア共和国のシルヴィオ・ベルルスコーニ首相との首脳会談を行ないました。会談で福田総理から、北海道洞爺湖サミットにおけるベルルスコーニ首相の協力に感謝していることを述べたところ、ベルルスコーニ首相からは北海道洞爺湖サミットが終了した後は来年開催されるイタリア・マッダレーナ島のサミットで責任をもって今回提案されたことを引き継いでいきたいと述べられました。《首相官邸》
福田康夫首相は8日夕、北海道洞爺湖町のホテルで、ロシアの新政権発足後初めてメドベージェフ大統領と会談し、最大懸案の北方領土問題に関し「交渉を誠実に行い、最終的解決へ前進させる決意が双方に存在」すると確認した。解決には首脳同志の政治決断が重要との認識で一致。大統領は「解決すれば、両国関係は最高水準に引き上げられる」と意欲を示した。プーチン首相(前大統領)の年内来日に向け調整することでも合意した。《共同通信》
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【マツダ・ビアンテ】発売
【くいだおれ】59年の歴史に幕
大阪・道頓堀の飲食店「大阪名物くいだおれ」が8日閉店し、59年の歴史に幕を閉じた。「蛍の光」が流れる中、道頓堀のシンボルとして親しまれた看板人形・くいだおれ太郎は、弟分の次郎とともに店先から「退場」した。詰めかけた約400人が「くいだおれバンザイ」と別れを惜しんだ。
この日は、歌手の上田正樹さんらが店内でさよならコンサートを開催。ゆかりの著名人らが次々訪れ、女将(おかみ)の柿木道子会長と、思い出話に花を咲かせた。太郎の行く末や営業権の売却先は未定。買収の打診は国内外から約200件あるが、太郎については「道頓堀に残して」という要望が多数寄せられており、売らずに現経営陣が保有する案も含めて検討している。《読売新聞》
【岐阜県警】飛騨牛偽装で食肉卸販売業者を捜索
食肉販売会社「丸明」(岐阜県養老町)によるブランド和牛「飛騨牛」の偽装表示問題で、岐阜県警は8日午前、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで同社本社や工場、直営店など計10か所の捜索に着手した。
県警は、基準に満たない肉を混ぜて飛騨牛として販売するなどの偽装が、同社のA社長(65)の指示の下で組織的に行われていた可能性が高いとみて、全容解明を進める。
これまでの調べによると、丸明は飛騨牛(3等級以上)に、肉質が格下の2等級の牛肉を混ぜて販売していた疑いなどが持たれている。
農林水産省と同県が疑惑発覚後の6月23日以降、日本農林規格(JAS)法違反などの疑いで数回にわたって立ち入り調査を実施。同社から任意で提出を受けた飛騨牛のバラ肉のDNA鑑定を進めた結果、2等級の牛肉が混じっていることが判明した。《読売新聞》
【この日の民主党】
[次の内閣]原油価格高騰対策をはじめ政策論議を展開
民主党『次の内閣』は8日午後、国会内にて閣議を開催した。
冒頭、挨拶に立った菅直人『次の内閣』ネクスト副総理大臣(代表代行)は、国会閉会後に四国・愛媛を訪れた際に、地元の人々から、「大きな道路工事事業は進んでいるが、子どもたちが地元に戻って生活できるような環境がない」との嘆きを聞いたと紹介し、地域再生に向けて民主党が取り組んできた農林漁業再生政策が益々重要になってきたとの実感を得たと述べた。
鳩山由紀夫ネクスト国務大臣(幹事長)は、国会閉会後も日々政策づくりに尽力する各議員に対して敬意と謝意を表明。自身の地元で開催中の北海道洞爺湖サミットにも言及し、主要テーマである環境、金融問題に関して福田首相のリーダーシップの欠如を厳しく指摘。福田政権の限界が露呈しているとの認識を示した。
続いて、直嶋正行ネクスト官房長官(政調会長)が医療制度調査会の役員構成について報告し、会長に枝野幸男衆院議員、事務局長に三井辨雄衆院議員が就任したことを確認。また、会計検査院、特別会計の見直し、決算審議の充実のために決算行政監視調査会を設置することを閣議として了承した。
報告・協議ではまず、武正公一沖縄ビジョンPT座長から「民主党・沖縄ビジョン2008」(下記関連記事参照)について、結党以来取り組んできた沖縄政策の2005年以来の再改訂であり、今回は米軍再編の新たな発展、6月の沖縄県議選を踏まえ、現在の沖縄及びわが国を取り巻く状況の変化を考慮して策定したと説明。閣議としてこれを了承した。
続いて、原油価格高騰に関する緊急対策PT座長の増子輝彦ネクスト経済産業大臣が「原油価格高騰緊急対策の方向性について」を説明。上昇の一途をたどる原油価格の短期・中期的な対策を盛り込んだ内容を中間報告として了承した。
そのほか、山田正彦ネクスト厚生労働大臣、園田康博介護改革作業チーム副主査が介護保険改革について論点を報告、原口一博ネクスト総務大臣が地方分権関連政策の財源について検討状況の報告を行い、それぞれこれを確認した。
直嶋政調会長は閣議後の会見で、北海道洞爺湖サミットでの温暖化対策に関する主要8ヵ国の首脳声明の所感を問われ、「期待はずれ。前進というよりむしろ後退したのではないか」と述べ、福田首相の指導力を問題視した。《民主党ニュース》