平成6604日目
2007/02/06
【民主党・小沢一郎代表】「新しい近代国家モデルを」
小沢一郎代表は6日夕、日本記者クラブで記者会見し、2007年政治決戦の「天王山」である参議院選挙と、それを契機とした政権交代に向けて、自民党と民主党との内政、外交両面の対立軸などについて所見を明らかにした。
その中で、日本の二大政党制の基本理念について「小泉・安倍流の市場原理万能、自由放任を徹底的に進めていくのか、それとも、大多数の国民が安定した暮らしのできる仕組みを作ることを重視するのか。その違いが根本的な対立軸になる」と述べ、民主党は年金・医療、雇用、食料などで「日本型セーフティネット」を確立することを最重要課題としていくことを強調。そのうえで、民主党政治の究極目標として「米国流の市場主義、自由主義を重んじるやり方と、日本的な平等、安定を重んじるシステムとを、上手く調和させるのがベストだ。そういう新しい近代国家のモデルを、日本から世界に発信したい」との考えを明らかにした。
また、小沢代表は参議院選挙の争点について「安倍首相の掲げる憲法改正は争点にならないと思う。国民はより身近な問題の解決を求めている」と述べ、格差是正などによる「生活維新」こそが争点であるとの考えを示すとともに、今国会の焦点の一つである国民投票法案の取り扱いについて、①大変化の時代には、EU加盟のような最重要課題について国民の意見を直接聞く仕組みが必要だ②与党案のように憲法改正のためだけの法案だと、改憲か護憲かという狭い議論になる――との理由で、「民主党案のように一般法として作った方がいい」と、民主党案を貫く姿勢を鮮明にした。
さらに、「女性は子どもを産む機械」などとする柳澤厚生労働大臣の発言に対し、小沢代表は「女性の人権を無視したという問題だけでなく、安倍内閣の体質、発想そのものにまで切り込んでいくべきではないかと思う。そこにより根本的な問題があり、それを改めないと、様々な問題が次々に表れてくる」と述べ、人間を人間として扱おうとしない政府・自民党の体質を国会で徹底的に追及していく方針を明らかにした。《民主党ニュース》
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【アサヒビール・カゴメ】資本提携を発表
アサヒビール(2502.T)とカゴメ(2811.T)は6日、資本・業務提携を締結すると発表した。カゴメの総額166億円の第三者割当増資をアサヒビールが引き受ける。アサヒビールはカゴメの10.05%(議決権ベース)を保有する筆頭株主になる。
資本提携によって両社は、取り扱い商品の拡充のほか、飲料営業、調理、業務用食品事業などで協業する。研究開発を共同で行い、サプリメントの開発力強化や、新規事業の参入も検討する。これまで両社に資本関係はなかった。
一方、カゴメは第三者割当増資に伴い、発行済み株式総数の約11%にあたる1000万株の新株を発行する。今回調達する83億円は、茨城工場への投資や野菜ペーストの生産能力の増強のための設備投資に充てる。両社の業績に対する影響は現時点で未定で、今後精査する。《ロイター》
【静岡市葵区】男が県庁近くで焼身自殺
6日午前3時50分ごろ、静岡市葵区追手町の静岡県庁別館北側で、「黒い煙と火柱のようなものが立っている」と、車で通りがかった人から119番通報があった。静岡中央署員らが駆けつけたところ、男性が炎に包まれており、消防による消火後に死亡が確認された。近くに、葵区に住む男性の所有するオートバイが置かれ、前かごやサドルの下に、静岡空港建設などへの抗議文が計2通あったという。同署は男性が焼身自殺したとみて、身元を調べている。《読売新聞》
【柳沢伯夫厚労相】少子化対策「若者の健全な希望にフィットした政策を」
柳沢伯夫厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、今後の少子化対策について「若い子たちは結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという(希望を持つ)極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが非常に大事だ」と述べた。
これに対し、野党各党は「子どもが2人以上いない人は健全じゃないのか」(福島瑞穂社民党党首)などと一斉に反発。与党内では擁護する声の一方、女性を「産む機械」に例えたことに続く問題発言に辞任論が再燃した。
安倍晋三首相は同日夜、記者団に「そういう言葉にいちいち反応するのではなく、真意をくみとるべきだ」と述べ、問題はないとの認識を示した。《共同通信》
【この日の民主党】
柳澤大臣の辞任をあくまで求める 3党党首会談で再確認
民主党、社民党、国民新党の3野党党首会談が6日の夜院内で開かれ、あくまで柳澤大臣の辞任を求めることで一致した。席上、本日の柳澤大臣の子どもを2人以上産むのが健全との発言は看過できないとして、急きょ、3党首そろって官邸に改めて出向き、大臣の罷免を求めることとなった。
官邸では塩崎官房長官が対応、罷免する考えのないことを安倍首相に代わって3党首に伝えた。
この結果を受け、3党首は会談を再開し、辞任、罷免に応じない以上、国会での論戦を通じて辞任を迫ることで一致した。国会の具体的対応は幹事長、国対委員長に任せることとなった。
会談後、3党首にそろって記者会見し、小沢一郎代表は「今日また、柳澤大臣は不見識な発言をされた。責任を取る気がないのかと改めて言ってきた。安倍首相からはそのような意思はないとのことだった」と述べ、国会審議を通じて、柳澤大臣の辞任と安倍首相の任命責任を追及することを明らかにした。《民主党ニュース》