平成6471日目
2006/09/26
【第1次安倍内閣】発足
自民党の安倍晋三総裁(52)は26日、衆参両院本会議で第90代、57人目の首相に選出された。戦後最年少、初の戦後生まれの首相が誕生、同日夜に自民、公明連立の安倍内閣が発足した。
官房長官兼拉致問題担当相に塩崎恭久氏(55)、総務省に菅義偉氏(57)を充てるなど閣僚や首相補佐官に保守色の強い側近議員を配置し、官邸主導の体制を整えた。柳沢伯夫氏(71)ら自民党総裁選で安倍氏を支持した中心メンバーも起用。初入閣が11人を占めたものの、論功行賞が色濃くにじむ布陣となった。《共同通信》
平成18年9月26日午後、衆・参両議院本会議で、安倍晋三議員が、伊藤博文初代内閣総理大臣から数えて第90代目(57人目)の内閣総理大臣として指名を受けました。
指名後、総理大臣官邸で新内閣の組閣に着手し、その後塩崎内閣官房長官から閣僚名簿の発表が行われました。
夜には、宮中における総理の親任式及び国務大臣の認証式が行われた後、総理大臣官邸に戻り、記者会見、初閣議、記念撮影が行われました。
安倍総理は記者会見で、新しい内閣の位置づけについて「毎日額に汗して働き、家族を愛し、地域をよくしたいと願っている。そして日本の未来を信じたいと考えている普通の人たち、すべての国民の皆様のために政治をしっかりと行ってまいります。そのために、本日、『美しい国創り内閣』を組織しました。」と表明し、「日本が世界の国々から信頼され、そして尊敬され、子どもたちが日本に生まれたことを誇りに思える美しい国、日本を創ってまいりたいと思います。」と抱負を述べました。《首相官邸》
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【奈良小1女児誘拐殺人事件】奈良地裁、元新聞販売店員に死刑判決
2004年11月、奈良市の小学1年生、Aちゃん(当時7つ)が誘拐、殺害された事件で、殺人とわいせつ目的誘拐など8つの罪に問われた元新聞販売店員K被告(37)に、奈良地裁は26日、求刑通り死刑を言い渡した。
奥田哲也裁判長は「自己の異常な性欲を満たすためにわいせつ行為をしながら、抵抗され、発覚を恐れて殺害した。巧妙かつ冷徹、残忍な犯行で、酌量の余地はみじんもない。人格の矯正は極めて困難」と述べた。《共同通信》
【公明党】新代表に太田昭宏氏
公明党代表選は26日午後、立候補の受け付けを締め切り、神崎武法代表の後任に太田昭宏幹事長代行(60)の無投票当選が決まった。30日の党大会で正式に承認される。太田氏は来年の統一地方選や参院選に向け独自色をアピールする考えだが、保守色を強めるとみられる安倍晋三首相の下で、連立政権を組む自民党との関係が課題となりそうだ。《共同通信》
【この日の民主党】
衆参両院議長・副議長、各党党首へ挨拶回り 菅代表代行ら
26日午前、菅直人代表代行は、鳩山由紀夫幹事長、松本剛明政策調査会長、高木義明国会対策委員長とともに、衆参両院の議長と副議長、各党党首を訪ね、新執行部役員としての挨拶を行った。
特に、社会民主党、国民新党、新党日本の控室では、前日の臨時党大会で、来賓として3党首に出席を得たことに謝意を示した。その上で、各党首から祝辞を受けたことへの御礼も重ねて述べられ、和やかな挨拶が交わされた。
第165臨時国会召集 衆参本会議で首相指名 小沢代表も出席
第165臨時国会が26日召集され、会期は同日の衆院本会議で12月15日までの81日間に決まった。続いて記名投票による首相指名が行われた。
25日午後から検査入院している小沢代表も出席。首相指名選挙を行った。
首相指名投票での得票数は小沢一郎民主党代表が115票、安倍自民党総裁339票、志位日本共産党委員長9票、福島社会民主党党首7票、綿貫国民新党代表5票、無効1票だった。
参議院本会議では小沢一郎民主党代表の得票数85票、安倍自民党総裁136票、志位日本共産党委員長9票、福島社会民主党党首6票、綿貫国民新党代表4票。
「前向きに攻め続けるしかない」高木新国対委員長が代議士会で檄
代議士会が26日昼、国会内で開かれ、高木義明新国会対策委員長が「我々は前を向いて攻め続けるしかない」と檄を飛ばし、この国会で安倍新内閣と対峙、対決することを改めて誓い合った。
代議士会ではまず、代議士会長、同代理の確認を行い、菅直人代表代行が、小平忠正会長、松本龍同代理を提案し、拍手で確認された。小平会長は「引き続き会長を務めることになった。ご協力をお願いする。皆さんのご活躍を期待する」と挨拶した。
続いて、中川正春議院運営委員会筆頭理事が会期には反対すること、首班指名について報告した。中川理事は「教育基本法の改正の強行採決を前提とした会期には反対する」と説明。また、代表質問などの日程は固まっていないことも報告した。首班指名では当然のこととして「小沢一郎」とフルネームで記載することを要請、確認された。
新しく国会対策委員長となった高木委員長が「渡部恒三前委員長の運気を授かって任に当たりたい。安倍新内閣といかに対峙、対決するのか重要な国会。持てる力をフルに発揮する。もともと野党は数が少ない。それを補うのは一人ひとりのベスト、チーム力だと思う」と新任の弁を力強く述べた。
新政権と大きな政策や理念の議論行いたい 幹事長
鳩山由紀夫幹事長は26日夕、安倍内閣の閣僚人事発表を受けて、国会内で記者団の質問に答えた。
鳩山幹事長は冒頭、誕生したばかりの内閣について、顔ぶれだけではあまり判断できないとの認識を示した上で、国民の皆さんのために、しっかりとした仕事ができるかを見極めたいとの考えを表明。第165回臨時国会の論戦を通じて、厳正に判断を行う考えを示した。
一方で、今までの安倍首相の発言などから、新政権が必ずしも国民の期待に応えられず、新しいこともやりそうにないという思いもあると指摘。格差社会拡大や外交の問題を挙げて「こういう日本にしたのは誰の責任か。その責任の重さを感じずに(小泉内閣を)継承するのだったら、何も変わらない」「官僚主導の政治を大きく転換する力を持たないのではないか」などと語った。
与党との対決姿勢についての質問には「正々堂々とたたかうだけだ」と答え、日本の社会の現実を見据えながら、瑣末ではなく大きな政策や理念の議論を行い、国会を活性化してゆきたいとした。《民主党ニュース》