平成6233日目
2006/01/31
【民主党・前原誠司代表】小泉改革の『闇』の構造に毅然と立ち向かう
前原誠司代表は31日午後、党本部で定例の記者会見を行い、補正予算の衆議院通過、議員年金「温存」法案の可決、小泉内閣閣僚の言葉の軽さ、官製談合など小泉政権の「闇」の部分などについてコメントした。
前原代表はまず、平成17年度補正予算の衆議院通過に関し、災害対策・アスベスト対策・耐震強度偽装問題への対応についての不備を簡潔に述べて、民主党が反対に回った理由を説明。「きわめて問題だ」とした。
また、議員年金廃止問題に関して前原代表は、民主党が提出した「真の議員年金廃止法案」が否決されたことを踏まえつつ、与党の案は「議員年金温存法案」であり、「全くもって廃止になっていない」と強調。「強く憤りをもって、国民の皆さま方に訴えたい」とした。自民党議員による「パフォーマンスのために廃止法案を出したとの見方」については、国民の議員年金に対する厳しい意識や、まず塊より始めよという思いを、全く理解していない発言だと厳しく批判し、「まさにお茶を濁す典型例だ」として、憤りを禁じ得ないとした。また今後、年金を選択するかに関しては、自らは選択しないことを明言し、各議員の対応については、各々の判断に任せ、議員年金廃止法案を出したわが党の思いを認識し、判断するよう期待したいと語った。
麻生外相の靖国神社参拝に関する発言や、昨日の衆院予算委員会での中川農水相の発言についても前原代表は触れ、「あまりに軽々しい問題発言」で「まさに言葉が軽すぎる」とし、自分の責任をはぐらかす姿勢を言語道断と批判した。
その上で前原代表は、「安全国会」と自ら位置づけた今国会で「小泉改革なるものの『光』と『影』」を問い質してきたが、「『闇』もあったというのが、今回の防衛施設庁の官製談合の問題だ」と指摘。ライブドア問題についても、「展開次第で新たな闇が拡がってくる可能性」についても言及した。そして、「業界と役人がこの世を謳歌し、国民が馬鹿を見る」状況を、これが小泉政権の闇だと断じ、官製談合防止法案や天下り禁止禁止法案を再度国会に提出し、「闇の構造に毅然と立ち向かっていきたい」との決意を力強く語った。
また、民主党ペースとも言われる国会序盤戦での評価について問われた前原代表は、政府・与党の緊張感の無さや慢心が目立ち、構造改革の影の部分が露呈し、自滅をしている、との見方を示し、「このような国会の状況を、私はいいとは全く思っていない」とした。そして、「国民の生活のプラスになるような政策や予算の使い途をしっかり議論しなくてはいけない」にも関わらず、様々な問題が噴出し、国会議員としてこうした問題に関与し、徹底的に追及せざるを得ない状況を悲しく思う、とした。
同時に前原代表は、「4点セットの全容解明、そして小泉政権の光と影について、徹底的に国民の皆さま方に対する説明責任、建設的対応を図っていくのが、われわれ民主党の責務だ」とし、「その責務を使命をして、淡々としかし着実に力強く、日々国会で全うしていきたい、それだけだ」との決意を力強く語った。《民主党ニュース》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【耐震強度偽装事件】ヒューザー、イーホームズに5億円の賠償請求
耐震強度偽装事件で、ヒューザー(東京都大田区、小嶋進社長)は31日、民間検査機関イーホームズ(東京都新宿区、藤田東吾社長)を相手に5億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。事件に関連して虚偽の事実を公表され、名誉・信用を著しく傷つけられたうえ、事業廃止に追い込まれたとしている。
訴状によると、イーホームズと藤田社長はホームページに公表した8件の文書や衆院国土交通委員会での発言により、ヒューザーが姉歯秀次・元建築士と共謀して意図的に偽装マンションを建築してきたとする虚偽の事実を公表した、とされる。
これに対し藤田社長は「事実を述べてきただけで、名誉棄損のいわれはないと思っています」とのコメントを発表した。《朝日新聞》
【この日の民主党】
粉飾・偽装・官製談合が小泉政権の本質 野田委員長
31日午後、民主党・無所属クラブの代議士会が、衆議院本会議開会前に国会内で開催された。この中で挨拶に立った野田佳彦国会対策委員長は、国会論戦序盤の民主党の攻勢に関し、一層の奮闘を各議員に呼びかけたほか、「粉飾と偽装と官製談合が小泉政権の本質だ」などと厳しく指摘し、追及を更に強めていく姿勢を明確にした。
代議士会ではまず、中川正春議院運営委員会筆頭理事がこの日の国会日程などについて報告を行った後、野田国対委員長が挨拶。昨日の予算委員会の紛糾に関して、「閣議決定の重みが問われ、食の安全の重みが問われた」とし、質問主意書を出した川内博史議員や、答弁書をもとに質問を展開した松野頼久・長浜博行議員らの行動を賞賛して、「中堅議員の質問力の連携の成果」であり、「その底力を示すことができた」とした。また、「それぞれの担当者のねばり強い交渉と追及の成果」を今後も活かすため、更なるチームワークをとっての行動を、野田国対委員長は呼びかけた。
防衛施設庁の官製談合事件にも野田国対委員長は触れ、ナンバー3の逮捕という事態を受け、「この問題も大きな問題だ」とした上で、小泉政権の5年間で大きな官製談合事件が10もある事実を指摘。「政官業の癒着構造はずっと放置されたまま、何も変わっていない」とし、「粉飾と偽装と官製談合、これが小泉政権の本質だ」と断じて、「そのインチキをしっかりと暴いていくことがわれわれの役割だ」と呼びかけた。
また野田国対委員長は、徹底究明こそが本当の提案・対案の前提だとして、耐震強度偽装問題による建築基準法改正の議論、ライブドア問題による証取法改正の議論、防衛施設庁談合問題による官製談合防止法や天下り禁止法の議論についても、「上っ面の法改正」に付き合うのではなく、本当に必要な制度改正をするためにも徹底究明が必要だと指摘し、「しっかりと、丹念に、有頂天にならずに質疑を」などと呼びかけた。
野田国対委員長の挨拶の後、この日の衆院本会議で登壇する笹木竜三・鈴木克昌・田島一成の各議員が、それぞれ力強く抱負と決意を述べ、出席議員から大きな激励の声と拍手がわき起こった。《民主党ニュース》