平成6041日目
2005/07/23
【民主党・岡田克也代表】政権交代の必要性を力強く訴え
岡田克也代表は23日、北海道を訪れ、地元選出の松木謙公衆議院議員らとともに各地で街頭などから、郵政民営化法案への小泉首相の政治姿勢を厳しく批判しつつ、政権交代によって日本を大きく変えようと、力強い訴えを行った。
この日、岡田代表らは紋別市・北見市・網走市をそれぞれ訪れ、街頭から訴えを展開。松木議員がまず、郵政民営化法案の成立を絶対に阻止すると強調するとともに、地元の北海道12区が「全国で一番広い小選挙区だ」として、郵便局によるユニバーサルサービス維持の必要性などを訴えた。
続いて岡田代表がマイクを握り、「次の総選挙は、本当に日本が変わることができるのか、大事な選挙だ」とし、「民主党政権をつくるのか、それともだらだらと自民党政権を続けるのか、大きな分かれ道」だと指摘。その上で民主党としては、「単独で政権をとって、民主党の考え方をしっかり実現し、本当にこの国を変えていく、そういう政治をやり遂げたい」との決意を力強く述べた。
そして、「解散・総選挙があれば、これは民主党にとっては大きなチャンスだ」との認識を改めて示した岡田代表は、「小泉さんが、どうしても解散したいと言うなら、これは堂々と受けて立って、国民に信を問う」とし、総選挙による民主党政権の実現で、「国民の手に政治を取り戻す時期が早まることになる」などと力強く訴えかけた。
更に岡田代表は、「風雲急を告げている」現在の国会情勢に触れ、「今の国会はやはりどこかおかしい」とし、小泉首相らが郵政民営化法案にのみ固執する姿に疑問を呈した。そして、自らがいわゆる「加藤の乱」で本会議を欠席しておきながら、その本人が今度は、本会議を欠席しても反対しても除名だなどと息巻いている武部幹事長のやり方を、「お笑いだ」と切って捨て、「自民党の議員が怒るのも無理はない、あなたにその資格があるのか、当然の反応だ」などと皮肉った。
そして、法案が否決されても継続審議になっても解散だと言い張っている小泉首相の言動に対しても岡田代表は、「民意をどう考えているのか」と厳しい批判を加え、国民の皆さんが、今国会で急いで採決するべきでないとの声を上げているにも関わらず、「国会議員を脅しまくって、採決にもっていこうとしている、その姿勢こそが大いに批判されるべきだ」とした。
更に岡田代表は、「本当に国民一人ひとりに自分の信念を語りかけて説得しようとしない」小泉首相に対し、「そういった政治手法は、決して許されるべきではない」と厳しく断じ、「是が非でも、この法案は否決に追い込む」として、「覚悟を決めてたたかっていく」との決意を改めて述べた。
また、「小泉政権誕生から4年」経ったことに関して岡田代表は、何が変わったのか、「皆さん一人ひとりが考えていただきたい」と呼びかけ、「省あって国なし」の地方分権問題や、生活の多様化に対応していない社会保障・年金制度改革に対する、小泉・自公政権の取り組みの消極性を改めて批判。「本当の改革の実現は、自民党では無理だ」として、「政治は、政権が代わらないと良くならない」ことを強調。「民主党に一度政権を任せていただきたい」として、大きな拍手を浴びた。
岡田代表らは紋別市を皮切りに北見市・網走市でも街頭演説を行い、各地で大勢の聴衆に迎えられた。そして各地で、演説終了後に岡田代表は車を降り、集まった皆さんと気さくに握手を交わし、写真撮影の求めなどに応じていた。《民主党ニュース》
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【エジプト同時爆弾テロ】
紅海に面したエジプト東部のリゾート、シャルムエルシェイクで23日午前1時すぎ、外国人観光客が宿泊する高級ホテルなどで同時爆弾テロがあり、地元病院当局者によると、88人が死亡、200人以上が負傷した。死傷者の大半がエジプト人だった。《共同通信》
【東京足立区】震度5強
23日午後4時35分ごろ、関東地方で強い地震があり、東京都足立区で震度5強、埼玉、神奈川、千葉各県で震度5弱を記録した。首都圏では新幹線とJR在来線が一斉にストップし、約49万人に影響。東京メトロや私鉄も運休、道路は渋滞し交通網がまひした。夏休み最初の週末でにぎわうターミナル駅などは大混乱になった。《共同通信》
【プロ野球オールスター第2戦】全セ(落合博満監督)5−3 全パ(伊東勤監督)
2005年プロ野球サンヨーオールスターゲーム第2戦、全セー全パは23日、甲子園球場に4万5296人の観衆を集めて行われ、、全セが5−3で全パを下して2連勝した。通算成績は全パの73勝63敗8分け。最優秀選手には3安打2打点の前田(広島)が選ばれた。《共同通信》
【この日の民主党】
三条市で中小企業パワーミーティング開催
民主党中小企業局は23日午後、新潟県三条市の三条商工会議所で「中小企業パワーミーティング」を開催し、海江田万里『次の内閣』ネクスト経済産業大臣らの党の産業政策担当者が、地域の商工業者の約150人の皆さんと、中小企業政策について意見交換を行った。
この「中小企業パワーミーティング」は、党の中小企業政策をアピールするとともに、中小企業関係者の皆さんの現場の声・生の声を党の中小企業政策に反映させることが目的。全国各地で順次開催されているが、新潟県での開催は今回が初めてとなる。
今回のパワーミーティングには、海江田ネクスト経産相のほかに、大島敦(中小企業局筆頭次長)・菊田まきこ両衆議院議員(中小企業局次長・地元新潟4区選出)、森ゆうこ参議院議員も出席。海江田ネクスト経産相はこの中で、「まちづくり基本法」に対する党の取り組みや中小企業金融政策、人民元切り上げ後の対中経済関係などについて講演を行った。
パワーミーティングに参加した高橋三条市長や三条商工会議所会頭らからは、(1)鋼材など原材料価格が高騰、入手難となっていること、(2)特許などの登録費用が中小企業企業にとって重い負担となっていること、(3)次世代教育への公的支援を強化して欲しいこと、(4)今は金融より需要喚起の施策が強く望まれていること、(5)商店街振興策を強化して欲しいこと、などの意見・要望が相次いで寄せられ、海江田ネクスト経産相や大島・菊田・森議員は、それぞれの提案を受け止め、要望に応えるべく全力と尽くすことを約束した。
民主党の会に初めて参加したという中小企業経営者は、「自民党は結局、大企業や銀行など強者の味方でしかなく、われわれ中小企業を守ってくれるのは民主党しかないことがよく分かった。これからは必ず民主党を応援します」などと話していた。
民主単独政権へ170小選挙区で勝利を 岡田代表、札幌での講演で
岡田克也代表は23日夜、網走市から札幌市に移動し、市内で開催された懇談会で講演を行った。岡田代表はこの中で、郵政民営化法案をめぐる国会情勢や、行き詰まっているわが国の外交・内政について触れ、民主党の考え方を分かりやすく説明。「次の選挙で単独の民主党の政権をつくる」ために、300小選挙区のうちの170で勝つとの決意を訴えかけ、民主党への一層の支持を呼びかけた。
「民主党岡田克也代表を囲む懇談会」と題されたこの日の集会では、最初に岡田代表が講演。この中で岡田代表は、郵政民営化法案の行方についてまず触れ、解散風を吹かせれば郵政法案否決の可能性が遠のいてしまうとの見方を示しつつ、その否決に向けて全力を挙げるとした。そして、法案が否決されることは国会による小泉首相への不信任を意味するとして、「普通は辞任すべき」だと指摘。7、8、9月が「きわめて重要な3ヶ月間」になるとして、一層の積極的な活動を呼びかけ、「いつ解散があってもいいように、しっかりした準備が必要だ」などと述べた
そして岡田代表は、小泉政権4年間を振り返り、何が良くなったのか、「冷静に見直す」必要性を強調。外交については、「完全に行き詰まっている」として、「近隣の国々との関係が非常におかしくなっている」ことを具体的に指摘した。岡田代表は、6カ国協議においても、北朝鮮以外の5カ国が「しっかりスクラムを組んで、北朝鮮に譲歩を迫っていく」べきなのに、それができない現状や、国連安保理常任理事国入りにも暗雲が立ち込めていることなどについて述べ、「きわめて残念なことだ」などとした。
更に岡田代表は、国民の間に「狭い意味でのナショナリズムが芽生えている」ことに強い懸念を表明。「一国のリーダーであれば、言うことはきちっと言わなければならないが、排外的なナショナリズムに対しては、これを抑えていく、和らげていくのがリーダーのとるべき態度だ」と指摘した。そして、「小泉内閣の面々は、それをむしろ刺激するようなことを言っている節がある」として、その政治姿勢に強い疑問を呈した。
内政についても岡田代表は触れ、「改革が看板倒れになっている」として、道路公団問題や年金改革、地方分権などについて具体的に触れ、役人にも族議員にも大臣にも、「国を創っていくという気概がない」と批判。そんな中で、小泉政権からは、「増税路線の足音が聞こえてきた」と指摘し、消費税の議論すら忌避する小泉首相の不誠実な姿勢を厳しく批判した。
一方で、民主党の考え方についても岡田代表は言及。「国民の皆さんの理解を得て、負担増をお願いしなければいけない時が、やがてくる」としつつ、「物事には順序がある」とし、やるべきは「歳出の効率化」であり「ムダ遣いを徹底的に無くすこと」だと指摘。民主党政権の第1期では、「負担増につながる増税はせず、財政の効率化を徹底してやっていく」との、基本的考え方を明快に説いた。
そして、「自民党の時代は終わったことを、国民の皆さんは分かっている」と岡田代表は述べ、「次の選挙で単独の民主党の政権をつくる」ために、300小選挙区のうちの170で勝つとの決意を力強く披露し、民主党への更なる支持を呼びかけて講演を締めくくった。
続いて会場に駆けつけた、地元選出の三井辨雄衆議院議員(副幹事長・中小企業局長)も挨拶し、今日も夏祭りを回る中で、「とにかく政権交代をして欲しい」、「サラリーマン大増税は絶対に許さない」などの声が満ちあふれているとし、政権交代実現に向けての決意を改めて披露。会場から大きな拍手を浴びた。
会場との質疑応答の中では、ゆとりある生活の実現、郵政法案衆院可決5票差の意味、障害者自立支援法への対応などの質問が寄せられ、岡田代表はそれら一つひとつの質問に対して、民主党の考え方を分かりやすく説いた。
継続審議でも解散と言わざるを得ないほど総理は窮地に 岡田代表
岡田克也代表は23日夜、札幌市で講演を終えた後、記者団の質問に応じた。
この中で岡田代表は、郵政民営化法案が継続審議となっても解散すると言明している小泉総理の言動に関して問われ、「それで解散したら、それは常軌を逸している」とし、与党主導で継続審議でも解散というなら、「与党全体に対して、ノーと総理が言っていることになる」と指摘。「その場合の解散というのは、どういう意味があるのか」と述べ、「そこに言及せざるを得ないほど総理が追い込まれているということの結果でもあると思う」とし、「お気の毒だ」と皮肉った。
また、武部自民党幹事長が、造反議員の締め付けの先頭に立っていることについて問われた岡田代表は、「『加藤の乱』の時に自ら本会議を欠席して、間もなく幹事長になった、その幹事長が、欠席したら除名だと言うのは、これは漫画以外の何ものでもない」とし、幹事長として、「言う時は自らを省みてものを言わないと」などと批判を加えた。
この日の午後、東京など南関東地方で大きな地震が起こったことについても、岡田代表は、特に防災対策に言及し、例えば首都圏で「大きな地震が起きた時に、かなりの犠牲者が出る可能性があるということは既に指摘されている」とし、「防災に強い街づくり」の重要性を強調。「東京だけではないが、しっかり力を入れていかなければならない」とした。そして、「今回当選された都議会議員の皆さんも、そうしたマニフェストを掲げてたたかった」として、「都議会において、積極的に主導権をもって」の取り組みに期待感を示した。
こうした防災対策も含め、アスベスト問題への取り組みや戦後60年となることなども踏まえて、国会において「色々な議論をしたい」と意欲を示した岡田代表は、党首討論にも予算委員会の開催にも応じず、小泉首相が国会に出てこないことをとらえて、「逃げ隠れしているのでは話にならない」と厳しく批判した。《民主党ニュース》