平成5858日目

2005/01/21

【この日の小泉総理】

第162回国会で施政方針演説

平成17年1月21日、第162回国会が召集され、開会式に引き続いて行われた衆・参両議院の本会議で小泉総理が施政方針演説を行いました。

演説の冒頭、小泉総理は、昨年の国内外における災害の被災者に対するお見舞いの後、「災害に強い国づくりを一層進めてまいります。」と述べたのに続き、国民の「安全」・「安心」の確保、「官から民へ」「国から地方へ」の実践、経済の活性化、魅力ある都市と地方の再生、「人間力」の向上と発揮、科学技術の振興と地球環境問題への対応、外交、の各分野における基本方針を述べました。

演説の締めくくりに小泉総理は、「小泉内閣が誕生して3年9カ月。構造改革を進めてきた結果、ようやく日本社会には、新しい時代に挑戦する意欲と『やればできる』という自信が芽生えてきたように思います。」と述べるとともに、「イラク人道復興支援や北朝鮮問題、郵政民営化など内外の困難な課題が山積する今、『恐れず、ひるまず、とらわれず』の姿勢を貫いて改革を断行することは、まさに私の『本懐』とするところであります。改革の原動力は国民一人ひとりであり、改革が成功するか否かは、国民の断固たる意思と行動力にかかっています。日本の将来を信じ、勇気と希望を持って困難に立ち向かおうではありませんか。」と国民と議員に向けて呼びかけました。《首相官邸》

第162通常国会が21日召集され、小泉純一郎首相は同日午後、衆参両院本会議で施政方針演説を行った。焦点の郵政民営化について「法案を今国会に提出し成立を期す」と述べ、窓口ネットワーク、郵便、貯金、保険の4分社化の実現を明言。昨年9月に閣議決定した基本方針通りの組織形態を打ち出すことで、法案成立へ不退転の決意を示した。《共同通信》




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【大相撲初場所13日目】横綱朝青龍関、2場所連続10度目の優勝決定

大相撲初場所13日目(21日・両国国技館)横綱朝青龍が13戦全勝で2場所連続10度目の優勝を果たした。3敗の新小結白鵬、平幕春日王が敗れて優勝が決まった後、関脇若の里を寄り切った。幕内優勝回数を10の大台に乗せたのは13人目。《共同通信》

【この日の民主党】

住宅再建を容易に 代表自ら被災者生活再建支援法改正案再提出

岡田克也代表と仙谷由人政策調査会長は21日、地震などの災害被害を受けた住宅の建築・補修への公費支給を可能にする被災者生活再建支援法改正案を、衆議院に野党三党で改めて共同提出した。先の臨時国会に提出した同改正案は廃案になっており、今回は支給額を最高300万円から500万円に引き上げる。

自ら事務総長室に足を運んで法案提出に至った経緯について岡田代表は、「生活再建の中心は家。総理もお分かりだと思うが、家ができて初めて、再建が軌道に乗ったと被災者の方々は思われるはず」との考えを示し、都道府県独自で住宅の建築・補修への公費支給制度を整えるところも出てくる中、国としての制度確立が不可欠であることを改めて指摘。先の臨時国会で審議すらせずに廃案に追い込んだ政府・与党の姿勢を批判した上で、被災者の立場に立って十分審議し、成立させるよう釘を刺した。

「国民の立場で論戦を尽くす」一致した国会論戦を両院議員総会で確認

第162通常国会召集日の21日、民主党は国会開幕を前に党本部で両院議員総会を開き、課題山積の国会での党としての対応について確認した。

冒頭、スマトラ沖大地震の被災者に対し全議員で黙祷した後、岡田克也代表の挨拶が行われた。岡田代表は、「政権交代に向けた土台づくりの重要な1年となる」と述べ、それぞれの課題について民主党の方針をしっかりと示しながら小泉首相との議論を交わしていく考えを示した。「本当に重要な1年。お互いに力を合わせて頑張っていこう」と訴えた。

続いて、通常国会対応について報告に立った川端達夫幹事長は「政権とり(酉)年。その足がかりをしっかりとつくっていく」と語り、国民不安を取り除く道を開いていくのが国会であるはずとの考えを示した上で、痛みに苦しむ国民を前に郵政改革の断行のみを訴える小泉内閣に対し、「ピンぼけも甚だしい」と厳しく批判。「民主党が政権を獲ればこのように変わるということを、一致した行動の中で示していこう」と述べた。

「国民の皆さんの痛切な声を受け止めての国会の始まりだ」と語った鉢呂吉雄国会対策委員長は、国民のための論戦を尽くすためにも予算委員会での審議の機会を増やし、党首討論の定例化に向け力を尽くしていくと表明。先の臨時国会で実現しなかった「政治とカネ」の問題を巡る橋本元首相らの証人喚問も実現していく構えを示した。

総会では輿石東参議院幹事長から「1票の格差是正、参議院のあり方自体の議論も避けて通れない」とした上で、政権とり年にあたり参・衆連携を強め国会論戦に臨む考えが示されたほか、仙谷由人政策調査会長からは、地域・子ども教育・アジア重視の政策を実現していく考えが示され、補正予算審議が始まる前までの提出に向けて民主党予算案を作成中であることなども報告された。

質疑後に発言に立った江田五月参議院議員会長は、「政権獲りに向け、歴史に残る1年にしなければならない」と重ねて語り、「小泉内閣の歴史的な使命は終わった。小泉首相退陣に向け、民主党は土台づくりを進め、(政権交代という)歴史的な使命を果たすためにも体制を整えていこう」とし、一致結束して行動することを訴え、集まった議員から賛同の拍手を得た。

酉年は政変の年、政権交代まで追い込む 参院議員総会で江田会長

参議院の民主党・新緑風会は通常国会が開会する21日午前、国会内で参議院議員総会を開催した。

総会の冒頭で挨拶に立った江田五月参議院議員会長は、年明けに自らが寒中水泳に参加したことを紹介し、「いよいよ今日から通常国会が始まる。元気一杯に私もスタートした」と述べるとともに、「今年は酉年。一回り前の酉年は何が起きたか。細川政権への政権交代だ」と指摘。「酉年は政変の年。今年、政権交代まで追い込むという決意で、政権交代への土台をしっかりつくり、あわよくば政権交代までやりあげる、そういう勢いを込め」、25日から始まる予定の参議院での代表質問で、江田会長自ら先頭に立って厳しく論戦を挑んでいく決意を力強く述べ、出席した議員から大きな拍手を浴びた。

総会では、輿石東参議院幹事長、今泉昭参議院国会対策委員長より報告が行われたほか、スマトラ沖大地震・インド洋大津波災害の救援募金活動ついて、円より子参議院議員(『次の内閣』ネクスト防災担当大臣)よりの協力要請なども行われた。

国会内で代議士会を開催、鎌田さゆり前衆議院議員が挨拶

民主党・無所属クラブは21日午前、通常国会開会を前に、国会内で代議士会を開催した。

玉置一弥代議士会長の挨拶の後、安住淳衆議院議員(党宮城県連代表)が、昨年末に議員を辞職した鎌田さゆり前衆院議員を紹介。鎌田前議員は、代議士会に出席した議員を前に辞職の挨拶を行った。

鎌田前議員は、「今回の件は私にとっては災いではない。有り難いことに、私にとっては深い反省と教訓をいただいた」とするとともに、「今回の件で私の政治活動を決して終わりにはしない。次への新しい始まりに必ずしてまいりたい」との決意を表明。さらに「私は民主党が大好きだ。民主党こそ、日本を変える。政権交代可能な国にするのは民主党しかない。そう信じる自らの思いを改めてお伝えをし、その歴史的瞬間を、是非皆さまとともに目撃をしたい」として挨拶をしめくくった。この鎌田前議員の挨拶に対しては、会場から激励の声とともに大きな拍手が沸き起こった。

また代議士会では、来週24日から予定されている代表質問では、岡田克也代表を先頭に、小宮山洋子衆院議員(『次の内閣』ネクスト男女共同参画担当/人権・消費者問題担当/子ども政策担当大臣)、野田佳彦衆院議員(ネクスト財務大臣)が質問に立つことなども改めて報告された。

「小泉総理の改革は本物ではない」国会初日、岡田代表が記者団に

岡田克也代表は21日夕、国会内で第162通常国会の開会を受けて記者団の質問に答えた。

岡田代表はまず、小泉首相の施政方針演説について、「総花的で、色々なことに触れてはいるが、何のための郵政改革かという一点をとっても、あまり訴えることがない内容だった」と感想を述べた。24日から始まる代表質問では、岡田代表自ら先頭に立ち、本物の改革は自民党では無理だという点を明らかにしていくと語った。

国会議員の互助年金等に関する調査会が20日に示した答申については、「経過的な措置として果たして妥当かどうか議論が必要であり、将来的に他の公的年金と一元化するとの言い訳になってはならない」とした上で、民主党としては公的年金一元化に向けてあくまで議員年金廃止を打ち出す考えに変わりがないことを改めて示した。

岡田代表はまた、郵政民営化の実現を改革の本丸と位置づけた小泉内閣に対し、「内外に問題が山積する中、郵政改革がただ一つ議論すべき問題とは思わない」と批判。政治とカネの問題、政治改革、分権改革、社会保障制度改革、財投改革、外交問題などの諸課題に、民主党として最大限の努力で取り組むとの決意を改めて述べた。

危機的状況の認識が政治家の務め 連合の集会で川端幹事長が挨拶

21日昼、衆議院第二議員会館で開かれた「連合政策要求実現集会」において川端達夫幹事長が挨拶に立ち、民主党の通常国会への取り組みと連合の運動への期待を述べた。

川端幹事長は、現在の一部の景気回復は、まじめに働く勤労者の犠牲の上に成り立っていると指摘した上で、このような危機的な状況を認識することが政治家の務めであると語った。

川端幹事長はさらに、税制の改革、社会保障制度の改革、地方分権改革などについて政府・与党の政策の問題点を指摘した上で、通常国会において全力を挙げて民主党の政策実現に取り組むことを表明した。川端幹事長は最後に、今日の日本は変化が求められており、変化していかなければならないが、二極化を招いてその一方を切り捨てる形であってはならないとして、挨拶を締めくくった。

なお、この集会の冒頭で連合の笹森会長は、今年は戦後60年の節目にあたり、自民党が下野した1993年の総選挙より12年目のトリ年でもあり、新しい政治が求められているとし、小泉総理就任3年半にして自民党の賞味期限は終わっており、野党にとって重要な時期だ、などと述べた。

川端幹事長ら街頭演説会で力強い訴え

民主党は21日、通常国会開会を受けてJR新橋駅前で川端達夫幹事長らが参加しての街頭演説会を開催した。また、昨年末に発生したスマトラ沖大地震・インド洋津波災害救援のための街頭募金活動も併せて行われた。

街頭演説会場に駆けつけた川端幹事長はまず、民主党が呼びかけた新潟県中越地震救援の募金に多くの浄財が寄せられたことに感謝の念を表明。今回のスマトラ沖大地震・インド洋津波災害で困っている人々にも「温かい支援の手を」と呼びかけた。同時に川端幹事長は、現在の被災者生活再建支援法が「被災された方々の立場に立っていない」ものだと指摘。昨年、民主党の提出した同法改正案の採決を拒否した与党側の姿勢を厳しく批判しつつ、民主党など野党が今国会冒頭で再び改正案を提出したことを紹介した。

川端幹事長はさらに、集まった聴衆に対し「小泉政権誕生以来、痛みは山盛り押し付けられた」として、「生活の基盤が足下から崩れ去っているのが皆さんの実感ではないか」と指摘。小泉首相の施政方針演説についても、「皆さんの心配、不安、危機感を、小泉さんが持っておられるとは思えなかった」と厳しく指摘した。

また、政治とカネの問題、イラクへの自衛隊派遣延長問題なども取り上げて、国会でまともに議論しようとせず、全く説明責任を果たそうとしない小泉首相の姿勢を批判。「真っ正面から挑んでいく民主党に心からのご理解を」と呼びかけて、演説を締めくくった。

本日の街頭演説会では、中山義活国民運動委員長の司会の下、川端幹事長のほかにも次々と党所属国会議員が登壇。スマトラ沖大地震・インド洋津波災害で被害を受けた多くの人々に対し、「皆さんのワンコインを」と募金を呼びかける一方で、通常国会開会を踏まえ、内政・外交の諸課題における民主党の考えを口々に訴えかけた。街頭演説会と街頭募金活動には、川端幹事長、中山国民運動委員長のほかに、原口一博、松本剛明、鈴木克昌各衆議院議員、小林正夫、若林秀樹、白眞勲、榛葉賀津也各参議院議員が参加した。《民主党ニュース》



1月21日 その日のできごと(何の日)