平成5624日目

2004/06/01

【佐世保小6女児同級生殺害事件】

1日午後0時45分ごろ、長崎県佐世保市東大久保町、市立大久保小学校(児童数187人)から「6年生の女児が首から出血している」と119番があった。消防署員と佐世保署員が駆けつけたところ、毎日新聞佐世保支局長、Bさん(45)のA子さん(12)が校舎3階の「学習ルーム」で首など数カ所を切られ、既に死亡していた。同級生の女児(11)がカッターナイフで切りつけたと認めた。佐世保署は女児を補導し、佐世保児童相談所に通告した。小学校内で児童による殺害事件は極めて異例。

佐世保署によると、女児はA子さんを呼び出して切りつけたことを認め「すまないことをした」と涙ぐんでいるという。しかし、動機や呼び出した際の言葉などについては分かっていない。同署は6年生全員(38人)から事情聴取。A子さんと女児は仲が良かったとされるが、30日の運動会で口論していたという目撃情報もあり、詳しく状況を調べている。

司法解剖の結果、死因は首を切られたことによる失血死だった。首の後ろにも複数の傷が確認され、手の甲には防御した際にできたとみられる傷もあった。

同署や市教委などによると、2人は4時間目の授業を受け、同0時35分ごろに給食の「いただきます」のあいさつをする際、担任教諭が2人がいないことに気付いた。ちょうどそのころ、女児が手に血をつけて校舎3階の6年生の教室に戻ってきたという。担任がただしたところ、女児は「自分の血じゃない。もう一人は学習ルームにいる」と話し、担任が同じ3階にある学習ルームに行ったところ、A子さんが倒れているのを確認。一緒にいた教頭が消防に通報した。

救急隊員は0時52分、学習ルームに到着し、入り口付近で倒れているA子さんの意識の有無を確認したが、既に心停止状態だったため、病院へ運ばなかったという。カッターナイフは女児の持ち物で、学習ルームで見つかった。

市教委によると、0時15分から同55分まで給食の時間だった。「学習ルーム」は広さ約60平方メートルで、習熟度別学習や総合的な学習の時間など多目的に利用されるという。

同小は午後の授業を中止し、1〜5年生を同1時20分に集団下校させた。また、午後5時過ぎ、学校を訪れた父母を校内の会議室に呼び入れ、職員が事情を説明した。《毎日新聞》

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【改正道交法】施行

改正道交法が1日施行され、運転代行業の運転手に二種免許が必携となった。金沢中署は5月31日深夜から1日未明にかけ、金沢市片町1丁目で代行車両の一斉取り締まりを行った。約50台の1件だけで、業界が法改正に対応していることをうかがわせた。

片町1丁目の県道に検問所が設けられた。31日中は運転者の二種免許の取得状況を確認し、11時40分ごろ、未取得の代行運転手1人を指導した。この運転手は「(法改正を)知らなかった。きょうは仕事を止める」と言い、帰途に就いた。

1日に日付が変わってからは、業務車両と同伴の客運転車両を検問し、客運転車両を運転する代行運転手の免許取得状況を確認した。金沢中署は取り締まりを強化する。《北國新聞》

【JR富山港線】富山市に譲渡へ

富山市の森雅志市長は1日の記者会見で、路面電車化を計画中のJR富山港線を、JR西日本から実質的に約10億円の寄付とともに同市が譲り受けることで合意したと発表した。同市によると、JR西日本が同市に今後2年間に約13億9000万円を寄付。同市が約3億9000万円を払って富山港線を譲り受ける予定。

同線は赤字路線のため、富山市は路面電車化も安定した経営をするためJR西日本に寄付を要請。JR側は、富山市の町づくりに協力するとの名目で応じることにしたという。富山港線は、JRから路面電車を運行する新会社が経営を引き継ぎ、2006年度初めの開業を目指す。《北國新聞》

【大相撲】

大相撲の貴乃花部屋の創設記念パーティーが1日、東京都内のホテルで行われ、約1500人が出席した。

各界著名人から贈られた花が並んだ会場前で記者会見した貴乃花親方(元横綱貴乃花)は「引退相撲からちょうど1年。順調にこの日を迎えられた。若い力士が伸び伸びできる、風通しのいい部屋にしたい」と抱負を語った。

夏場所中に元大関の貴ノ浪が引退したことで、部屋から関取が消えた。貴乃花親方は「いち早く打開して、第一号の関取を出したい」と話した。《共同通信》

【サッカー】

アテネ五輪に出場するサッカーのU−23(23歳以下)日本代表は1日、札幌ドームでU−23マリ代表と親善試合を行い、1−1で引き分けた。

五輪出場チーム同士の対戦。日本は積極的に攻撃したが、後半20分にCKからA・トラオレに先制点を許した。しかし同30分、後半から出場の大久保(C大阪)が同点ゴールを決めた。

日本は五輪出場権獲得後に行った選手選考を兼ねた強化4試合を1勝3分けで終了。9日には五輪1次リーグの組み合わせ抽選が行われる。その後、五輪代表候補が発表され、7月上旬からは本番に向けた合宿に入る。(時間は非公式)《共同通信》

英国遠征中のサッカー日本代表は1日、マンチェスターで世界ランク12位のイングランド代表と国際親善試合を行い、1−1(前半0−1)で引き分けた。イングランドとの対戦は9年ぶり2度目で、対戦成績は1敗1分けとなった。ジーコ監督就任後の通算成績は12勝7敗7分け。

日本は序盤、ベストメンバーで臨んだイングランドへのマークに手間取り、前半22分にオーウェンに先制ゴールを許したが、後半8分に小野(フェイエノールト)のゴールで同点に追い付いた。

4月下旬から2度にわたって行った欧州遠征の最後を価値ある引き分けで締めくくった日本代表は3日に帰国。9日に2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会アジア1次予選のインド戦(埼玉スタジアム)に臨む。《時事通信》

【参院イラク復興支援・有事法制特別委員会】

秋山收内閣法制局長官は1日の参院イラク復興支援・有事法制特別委員会などで、国連決議に基づき主権移譲後のイラクで編成が予定されている多国籍軍への自衛隊参加問題に関連して、自衛隊が武力行使を行わないことなどの条件が確保されれば「武力行使を伴う任務と伴わない任務の両方が与えられる多国籍軍に参加することは、憲法上問題ない」と明言した。

イラクで武力行使を伴う多国籍軍が編成されても、一定の条件が満たされれば自衛隊の参加も可能との見解を示したもので、論議を呼びそうだ。

従来、政府は「目的・任務が武力行使を伴うものであれば、自衛隊が参加することへ憲法上許されない」(1980年、政府答弁書)との認識を示してきた。

秋山氏は自衛隊の参加が可能となる条件として①武力を伴わない任務に限定②その活動が他国の武力行使と一体化しない③活動期間を通じて条件が確保される−などを挙げた。《共同通信》

【政界談話室】

山東昭子参院議員は1日の自民党総務会で、就任から1カ月近くになる細田博之官房長官を「堂々と記者会見しないとだめだ。目が死んでいる」と酷評。官房長官会見は注目度が高いだけに、「政治家への信頼感が薄らいでいる今日、内閣のスポークスマンがいつも下を向いているのはいかがなものか。毎日何万票も減る」と参院選への不安を執行部側に直訴した。その勢いに、久間章生幹事長代理も「私から伝える」と応じるのがやっと。《共同通信》

【イラク】暫定政権発足

ブラヒミ国連事務総長特別顧問は1日、イラク暫定政権の大統領に、現在の統治評議会議長でイスラム教スンニ派のガジ・アジル・ヤワル評議員を指名、シーア派のアヤド・アラウィ評議員を正式に首相に選んだ。アラウィ氏は同日、内閣の閣僚名簿を発表、統治評議会は直ちに解散し暫定政権が発足した。6月30日の主権移譲の受け皿が整った。

暫定政権は来年1月に予定される直接選挙を準備する選挙管理政権。首相が実権を持ち、国家元首の大統領と副大統領は象徴的な立場だ。

アラウィ氏は米中央情報局(CIA)と深いつながりがある亡命イラク人組織、イラク国民合意(INA)書記長。米国の強い意向が反映された人選で、国民の幅広い支持が得られるかどうかは不透明だ。

これにより国連安全保障理事会でのイラク新決議案協議が本格化する。暫定政権への主権移譲が実現すれば、昨年4月9日のフセイン政権崩壊以来続いていた占領統治が終了する。

AP通信によると、米政府高官(CPA)がイラクの主権を維持すると述べた。

ヤワル大統領は就任演説で「安保理決議を通じて完全に主権が移譲されることを期待する」と強調。アラウィ首相は「テロ対策が急務だ」と決意を述べた。

副大統領にはイブラヒム・ジャファリ・ウシェイケル評議員(シーア派)とクルド民主党(KDP)幹部ロージュ・シャウス氏が指名された。《共同通信》

イラク暫定政権の閣僚人事が発表された1日、首都バグダッド中心部の連合国暫定当局(CPA)が管理する通称グリーンゾーン付近や、北部バイジで自動車爆弾などによる爆発が相次ぎ、少なくとも十数人が死亡した。

これと前後して、バグダッドの爆発現場付近の国際会議場では、ブラヒミ国連事務総長特別顧問が暫定政権の陣容を発表しており、イラク復興プロセスの進展を誇示しようとする米国主導の占領当局に対する武装勢力側のテロとみられる。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は1日、ニューヨークでのオリオールズ戦で二回に同点の9号本塁打を放ち、3打数1安打2打点でチームも8−7で勝った。

マリナーズのイチロー外野手はブルージェイズ戦で内野安打2本を記録し、打率3割3分8厘。今季12個目の盗塁も決めたが、チームは5−6で惜敗した。メッツの松井稼頭央内野手はフィリーズ戦で延長十回に安打と盗塁で好機をつくり、決勝のホームを踏んだ。ホワイトソックスの高津臣吾投手はアスレチックス戦でピンチを併殺打で切り抜け、15試合無失点とした。《共同通信》

【この日の民主党】

「参院選で自民上回る議席目指す」連合中央委で岡田代表

民主党の岡田克也代表は1日、東京都内で行われた連合第42回中央委員会で挨拶した。

岡田代表は「世の中もいよいよ政権交代へと進もうとする時代だ」との見方を示し、初当選以来、特に自民党を離党してから一貫して政権交代可能な政治を作り上げたいとの一念で政治家を続けてきた、と自らの歩みを紹介。その上で「ようやくそれが可能な状況になってきた。国民のみなさんの期待にしっかりと応えていく責任がわれわれ(民主党)にはある」と述べ、政権交代を現実のものにするために、参議院選挙では自民党を上回る議席を獲得していくと表明。「7月11日の投票日に向かって党を挙げて全力で頑張っていく」と力強く訴えた。

「成立阻止へあらゆる対応とる」岡田代表

民主党の岡田克也代表は1日の定例記者会見で、年金改悪法案の審議について「きわめて重要な木曜、金曜になる。あらゆる対応をとる」として、廃案に向けて行動をとることを示した。また、翌日の衆議院決算行政監視委員会で自ら首相に対して質問に立つことを明らかにし、その半分の時間を年金問題での追及に充てる考えを示した。

党の改革に関しては、外部監査導入の実施要綱、稟議規程(改定)、職員の人事基準が本日の常任幹事会で決定、承認されたことを報告した。これは、いわゆる永田町政治の慣習からの脱却を目指す党改革の一環。

[参院国交委]道路公団関係4法案を可決

参議院国土交通委員会で1日、政府提出の道路公団関係4法案の採決が行われ、民主党は反対したが、自民、公明などの賛成多数で可決された。採決に先立つ締めくくり総括質疑では、民主党・新緑風会の池口修次議員が民営化法案の妥当性などについて小泉首相に質した。

池口議員は、質問の冒頭で小泉首相の勤務実態なき厚生年金加入の問題を取り上げ、「少ない収入でギリギリの生活をしながら国民年金を払っている人にそう説明するのか」と追及したが、首相は「どういう仕事をするかは、その社員によっても、会社によっても違う」などと詭弁を繰り返して居直った。また、「加入状況に問題がないなら、給付を請求したらどうか」と質したことに対して首相は「まだ現役だ。請求する気は全然ない」と答えた。

法案について池口議員は、まず道路公団民営化推進委員会の意見に沿っておらず、道路行政全体の改革を目指した首相の当初の意図から外れたものになっていることを指摘。具体的に、既定の基本計画の9342kmを引き続きすべて作るという内容になっていることについて見解を質した。石原国交相は、「今の(計画の)まま作るわけではない」などとあいまいに答えるにとどまった。また池口議員は、43.8兆円におよぶ債務を45年で償還するとしていることについて、金利が想定している4%を越えた場合はどうするかを質問。首相は、事業計画見直しや経営努力などによって予定期間内での返済をめざす考えを示した。

続く討論では、民主党・新緑風会の大江康弘議員が法案に反対の立場から発言。社会インフラである高速道路整備の戦略の欠如、複雑で経営責任の不明確な民営化組織形態、経営自立性のない新会社、高速道路無料開放の大幅な先延ばし、など法案の根本問題を訴えた。

[常任幹事会]参院選、和歌山知事選の推薦など決める

民主党の常任幹事会が1日、国会内で開かれ、岡田克也代表は冒頭挨拶で「国会は参院で今週緊迫状況を迎える。参院選もカウントダウンが始まり、早急に準備を進めなくてはならない。一つ一つ着実に進め、一日一日を大切にしながら、ともに頑張っていこう」と強調した。

会議では、(1)全国代表者会議(5日、党本部開催)次第(2)参院選対策(3)党支部「収支報告書」外部監査の実施要領(4)選挙対策委員会構成(委員2人追加)(5)和歌山県知事選(7月22日告示、8月8日投票)で木村良樹氏(現職1期、52歳)の推薦(6)次期参院選候補者の推薦、などを承認・決定した。《民主党ニュース》