平成5622日目

2004/05/30

この日のできごと(何の日)

【曽我ひとみさん】家族との面会は政府に一任

杉浦正健官房副長官は30日午後、新潟県佐渡市で拉致被害者の曽我ひとみさん(45)と面会し、北朝鮮にいる夫で元米兵のジェンキンスさん(64)ら家族との再会場所について、政府が検討している「第三国」として北京など複数の候補地を提示した。曽我さんは「政府が責任を持ってやっていただけると信じている」と述べ、政府に調整を任せる考えを示した。《共同通信》

政府は30日、拉致被害者曽我ひとみさんから「第三国」での家族再会について一任されたのを受け、時期や場所を早急に決定する方針だ。小泉純一郎首相の訪朝から再会までに時間がかかればかかるほど「政府の手際の悪さ」に批判が強まりかねないためだ。

地村保志さんの子供ら5人の帰国だけでは首相訪朝の成果は「不十分」(拉致被害者家族会)との指摘もあり、曽我さん家族を早急に再会させ、「成果を補強」したいとの思いもある。曽我さんの希望に沿う形で再会を実現できるか、北朝鮮との交渉力が問われる。

政府は首脳会談の直後には、家族再会を早ければ5月中に実現する方針だった。金正日総書記と夫ジェンキンスさんが再会場所に「北京」を挙げた以上、「北京ならすぐに決まる」(政府関係者)とみていた節がある。

ただこの間、曽我さんの意向を確認する作業は正式には行われていなかった。中山恭子内閣官房参与は26日の講演で「曽我さんは、北京は北朝鮮から近すぎて怖いと言っている」と指摘、外務省ペースで進む場所選定をけん制した。

拉致被害者・家族支援室関係者は「会わせればいいと簡単に決めるのではなく、もっとほかにいいところがないのか、きちんと検討しなければならない。政府が責任を持って用意すべきだ」と強調する。

杉浦正健官房副長官は曽我さんとの面会後、「率直な意向を十分に何えた。信頼関係はしっかりできたと思う」と強調したが、政府内の足並みの乱れも露呈、面会までに首脳会談から一週間以上かかるなど対応のまずさを浮き彫りにした。《共同通信》

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【サッカー】

サッカーの日本代表が、30日の国際親善試合でアイスランド代表に3-2で競り勝った。開始早々にFKから先制されたが、久保(横浜M)が前半21、36分に2得点。3試合連続、出場した試合では4戦連続ゴールとなる久保の活躍で、いったん逆転した。後半5分にもセットプレーから失点したが、13分に三都主(浦和)がPKを決めた。ジーコ監督就任後の日本の通算成績は12勝6分け7敗。6月1日にはマンチェスターで、欧州選手権を控えるイングランド代表と対戦する。《共同通信》

【ゴルフ】

廣済堂レディース最終日(30日・千葉廣済堂CC=6280ヤード、パー72)5年連続賞金女王を目指す不動裕理が、ボギーなしの3アンダー、69で回り、通算10アンダー、206で今季3勝目。ツアー通算28勝目を挙げ、優勝賞金1080万円を獲得した。不動は永久シード獲得の30勝へあと2勝に迫った。

2打差の2位に曽秀鳳(台湾)、さらに2打差の3位に北田瑠衣。前日2位の村口史子は通算5アンダー、211で4位だった。大会2連覇を狙った服部道子は214で10位に終わった。《共同通信》

三菱ダイヤモンドカップ最終日(30日・茨城県大洗GC=7200ヤード、パー72)前日首位の平塚哲二が69で回り、通算13アンダー、275でツアー2勝目を挙げ、賞金2200万円を獲得した。

32歳の平塚は巧みなアプローチとパットで3バーディー、ノーボギーで逃げ切った。5打差の2位は66をマークした星野英正。さらに1打差の3位にS.K.ホ(韓国)が続いた。前日2位の谷原秀人は終盤崩れ、通算282で一昨年の賞金王谷口徹と並ぶ4位だった。《共同通信》

【競馬】

第71回日本ダービー(東京優駿=30日・東京10R2400メートル芝18頭、G1)3歳日本一を決める競馬の祭典は、1番人気のキングカメハメハ(安藤勝己騎乗)が2分23秒3のレコードタイムで快勝、賞金1億5000万円を獲得した。地方所属馬初制覇を目指したホッカイドウ競馬のコスモバルクは8着に敗れた。

安藤騎手は初優勝。松田国英調教師は一昨年のタニノギムレットに続いて2勝目。同調教師はNHKマイルカップ、オークス、ダービーと史上初のG1レース3連勝。

レースはコスモバルクが4コーナー手前で先頭に立ったが、直線に入ると失速。すぐ後にいたキングカメハメハが抜け出し、2着ハーツクライの追い込みを1馬身1/2差で退けた。3着にはハイアーゲームが入り、皐月賞馬ダイワメジャーは6着だった。《共同通信》

【F1】

自動車のF1シリーズ第7戦、欧州グランプリ(GP)は30日、ニュルブルクリンク(ドイツ)で60周(1周5.148キロ)の決勝を行い、最前列スタートで日本人として14年ぶりの表彰台が期待された佐藤琢磨(BARホンダ)は終盤で接触事故を起こし、その後白煙を上げてリタイアした。

ポールポジションのミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)が1時間32分35秒101(平均時速200.159キロ)で今季6勝目、通算76勝目。2位はルーベンス・バリチェロ(ブラジル)。ジェンソン・バトン(英国、BARホンダ)が3位に入り、今季5度目の表彰台に立った《共同通信》

【民主党・岡田克也代表】年金一元化「参院選前に見解を」

民主党の岡田克也代表は30日のフジテレビ番組で、年金制度改革関連法案に関する3党修正合意をめぐり、与党側が年金一元化への見解を7月の参院選までに示さなければ、合意を見直す考えを示した。

岡田氏は「小泉純一郎首相は国民年金を含む一元化を言ったが、与党の幹事長は『国民年金は別』と言っている。少なくとも参院選前に一本の方向を出さなければ不誠実だ。出してくれば、われわれも(合意に基づき)議論する」と述べた。

年金法案への対応については「合意は抜本改革をどう進めるかという問題であり、法案とはリンクしない。政府案はあらゆる手段を俎上に載せて、廃案に持っていく」と全面対決する姿勢を強調した。

藤井裕久幹事長も同日、NHKの討論番組で「(合意文書の中身は)抽象的で、事実上消えていく。皆さんと決めたものを廃棄するという必要はないが、(与野党が)対決すればそうなってしまう」と述べ、法案採決で信頼関係が失われることになれば3党合意の前提が崩れるとの認識を示した。これに対し自民党の安倍晋三幹事長は同じNHK番組で「一方的な廃棄ということは政党間の話し合いでは成り立たない」とけん制した。《共同通信》

【自民党・安倍晋三幹事長】参院選「51議席割れば引責」

自民党の安倍晋三幹事長は30日午後、千葉市内で講演し、夏の参院選に関連し「何とか(自民党改選議席)51はぜひとも死守しなければいけない。この51議席を割れば私も責任を取らなければいけない」と述べ、勝敗ラインの51議席を下回れば辞任もあり得るとの認識を示した。

同時に「(51議席を)一つでも上積みできるように全力を尽くす。小泉改革はまだ道半ばだ。改革の真価を問う選挙と位置付け全力を尽くしていきたい」と述べた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は30日、セントピーターズバーグでのデビルレイズ戦に「5番・左翼」で先発し、5打数3安打1打点だった。1試合3安打は今季5度目で、打率を3割2分に上げた。ヤンキースは6−7で敗れ連勝は6で止まった。

エクスポズの大家友和投手はレッズ戦に先発し、8安打されたが6回2/3を2失点で切り抜け、今季3勝目(5敗)を挙げた。

メッツの松井稼頭央内野手はマーリンズ戦で4打数2安打1四球。マリナーズのイチロー外野手はレッドソックス戦で6打数1安打。4番手で登板した長谷川滋利投手は、打者2人に連打されて降板し、0/3回で2失点だった。

パドレスの大塚晶則投手はブルワーズ戦に救援し、1回を無安打無失点。

ドジャースの石井一久投手はダイヤモンドバックス戦に先発し、6回を3安打無失点で6勝目(3敗)をマークした。ドジャースは3−0で勝った。《共同通信》



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