平成5555日目

2004/03/24

この日のできごと(何の日)

【沖縄県警】魚釣島に上陸した中国人7人を逮捕

尖閣諸島(中国名釣魚島)の中国領有権などを主張する中国人活動家ら7人が24日早朝、同諸島の魚釣島に上陸した。中国側の上陸は1996年10月に香港の活動家らが行って以来。大陸中国人の上陸は初めて。

竹内行夫外務事務次官は24日、中国の武大偉駐日大使を外務省に呼び抗議。第11管区海上保安本部(那覇)はボートを確保し、島周辺で監視。7人は現在、同島から出られない状態になっている。《共同通信》

日本、中国、台湾が領有権を主張している尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣市)に24日朝、中国人活動家7人が上陸した問題で、沖縄県警は約10時間後の同日夕、入管難民法違反の現行犯で7人を逮捕した。尖閣諸島への上陸で逮捕されたのは初めて。

7人は第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船に収容され25日午前9時ごろ那覇に到着する。沖縄県警が上陸目的や背景を詳しく聴取した後に入管当局が退去強制手続きに入る。

竹内行夫外務事務次官は中国の武大偉駐日大使を外務省に呼び抗議。これに対し武大使は同日夜、逮捕について「憤慨している」と竹内次官に抗議の意思を伝えた。

活動家の支援者らは北京の日本大使館前で「不法拘留」と抗議。小泉純一郎首相は「(逮捕は)法治国家として当然」と述べる一方で、日中関係への悪影響を懸念し「両国ができるだけ冷静に対応する必要がある」と強調。中国外務省も日本側に冷静な対応を求める談話を発表した。

中国の反日ウェブサイトによると、7人は「中国民間保釣(尖閣防衛)連合会」のメンバー。計16人で魚釣島に向かった。

海保や沖縄県警によると、24日午前7時20分ごろ、巡視船の警告を無視して100トンほどの漁船タイプの船から降ろされた手こぎボート2隻で上陸した。

海保のヘリコプターで現地入りした沖縄県警の警察官約20人が午後5時半ごろ、うち6人を逮捕。残る1人は山頂に登ったが、下山したところを逮捕した。7人は抵抗することなく身柄確保に応じたという。

船は7人を島に残して正午ごろ、いったん領海外に出た。しかし午後4時20分ごろ、再び領海内に侵入したため、海保が警告、領海を出た。《共同通信》

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【大相撲春場所】11日目

大相撲春場所11日目(24日・大阪府立体育会館)史上初めて4人が初日から土つかずの11連勝をマークした。横綱朝青龍は小結垣添を渡し込みで破り、大関千代大海は関脇若の里を押し出した。大関魁皇は栃乃洋を右外掛けで退け、平幕朝赤龍は琴龍を寄り切った。魁皇と朝赤龍は12日目に対戦する。朝青龍の連勝は「26」に伸びた。大関武双山は北勝力を押し出して勝ち越しを決め、かど番を脱出した。関脇琴光喜は出島を退けて4勝目を挙げ、若の里は黒星が先行。小結霜鳥は旭天鵬に敗れ、垣添とともに7敗目。十両は追風海ら3人が3敗で並んだ。《共同通信》

【第76回選抜高校野球大会】第2日

第76回選抜高校野球大会第2日は24日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、福岡工大城東(福岡)拓大紅陵(千葉)「希望枠」で選出された秋田商(秋田)が2回戦に進んだ。福岡工大城東は二回、日高の走者一掃の二塁打などで4点を先行。日下−草場の継投で斑鳩(奈良)を抑え込み、5−0で快勝した。拓大紅陵は「21世紀枠」で4年ぶり出場の一関一(岩手)を6−0で下した。5年ぶりに出場した秋田商は佐藤剛が8回を1安打、11奪三振と好投。打線も毎回の8安打を放ち、鳴門工(徳島)に0−0と大勝した。《共同通信》

【三菱ふそう】タイヤ脱落事故で11万台のリコール届出

三菱自動車製の大型車でタイヤと車軸をつなぐ金属部品の「ハブ」が破損してタイヤが脱落する事故が多発した問題で、同社の商用車部門が分社化した三菱ふそうトラック・バスは24日、製造者責任を認め、国土交通省にリコール(無償回収・修理)を届け出た。対象は11万2000台、総経費は約65億円に上る。一部車種では今回交換したハブを、新たに設計し直して取り換える方針で、対策終了までには数カ月以上かかる見通しだ。《朝日新聞》

【東アジア戦略概観2004】公表

防衛庁のシンクタンク「防衛研究所」は24日、日本周辺の軍事情勢を分析した年次報告書「東アジア戦略概観2004」を公表した。北朝鮮の核問題について、6カ国協議という多国間の枠組みで解決が模索されていることを評価し「外交手段を通じた平和的解決は可能だ」と強調。そのために「北朝鮮にそれ相応の圧力をかけることが不可欠になる」と指摘した。

戦略概観は、北朝鮮の体制に関し「核・ミサイルといった軍事的な外交カードは強化されているが、全体的な軍事バランスや、国際、国内の情勢は、北朝鮮にとって不利になっている」と分析した。その上で「武力衝突が発生した場合の潜在的なリスクや、北朝鮮体制の不安定性は以前より高まった」と結論づけている。

日本の防衛では、大量破壊兵器を搭載した弾道ミサイルへの対処について、ミサイル防衛システムの導入決定を評価。ミサイル発射基地に対する爆撃機や誘導ミサイルなどでの武力攻撃も「補完的な役割を果たす」として「そうした能力の意義と(法的な)限界について、政治レベルで幅広い議論が行われることが重要だ」と提起した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】イラク議長と会談

小泉純一郎首相は24日午後、首相官邸でイラクの暫定統治機関、統治評議会のバフル・ウルーム議長らと会談した。

ウルーム議長はイラク南部サマワへの自衛隊派遣について「サマワ関係者は自衛隊の安全のため最大限の努力をしている」と説明。小泉首相は「治安が良くなれば民間人も復興支援に携わっていける。自衛隊ができることは限られている」と述べ、治安情勢が今後の復興支援の鍵になるとの認識を示した。

ウルーム議長は日本との協力関係が経済、保健医療、科学技術、石油など広い分野にわたることに期待を表明した。

これに先立ち石破茂防衛庁長官、川口順子外相とも会談。石破長官に対しウルーム議長は「サマワ以外の地域にも(自衛隊に)来ていただきたい」と述べ、自衛隊派遣を高く評価した。

また川口外相は、イラクの暫定憲法となる基本法に統治評議会が署名したことを歓迎。復興を進める上で国連の役割が重要だとの認識を示し「国連についてはさまざまな意見があると思うが、意見の相違を乗り越えることを期待している」と述べた。これに対しウルーム議長は「国連の選挙における役割は非常に重要だと考えている」との認識を示した。《共同通信》

【韓国】野党代表、テント張りで執務

韓国の野党ハンナラ党の新代表に選ばれた故朴正熙元大統領の長女、朴槿恵議員は24日、従来の党本部ビルが豪華すぎるとして、近くにテント張りの「新党本部」を設営し業務を始めた。

同党は2002年末の大統領選をめぐる巨額の不正資金事件で世論の強い反発を受けており、国民に「腐敗や既得権との絶縁」をアピールするのが狙いだ。

朴槿恵代表は24日、朴正熙元大統領の墓がある国立墓地を参拝。ソウルの国会近くにある党本部に行ったが、建物の中には一歩も入らず、党の看板を外してテントに向かった。

朴槿恵代表は「(ハンナラ党のこれまでの状況に)顔を上げることができない。白紙の上で新たに出発する。この心を国民のみなさんが受け入れてくれることを切に願う」と訴えた。《共同通信》

【EU】マイクロソフトに制裁金

欧州連合(EU)の欧州委員会は24日、ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフトがEUの独占禁止法(競争法)に違反したと認定、約4億9720万ユーロ(約650億円)の制裁金を科すことを決定した。画像・音楽の再生用ソフト「メディアプレーヤー」を分離した基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を90日以内に販売するなどの是正措置も命じた。

制裁金は、EU当局が一企業に科す額としては過去最高。

マイクロソフトは決定を不服として欧州司法裁判所への提訴などを通じ徹底抗戦する構えで、米国での独禁法(反トラスト法)訴訟と同様、決着には数年かかる見込み。

同社はこれまで、ウィンドウズで動く自社開発のソフトを抱き合わせ販売することで市場占有率(シェア)を高めてきた。売上高の3割を占める欧州市場で当局が厳しい姿勢を示したことで、今後の経営戦略の見直しを迫られる可能性もある。《共同通信》

【スペイン】次期首相、独仏首脳と会談

スペインのサパテロ社会労働党書記長(次期首相)は24日、列車同時爆破テロ犠牲者の国葬に参列するためマドリードを訪れたシュレーダー・ドイツ首相やシラク・フランス大統領らと会談、アスナール政権が進めた親米外交を欧州重視外交へと転換する姿勢を鮮明にした。

新政権で外相就任が有力視される社会労働党幹部モラティノス氏によると、書記長はシュレーダー首相との約1時間の会談で「スペインとドイツが対話を再開する」ことで一致。シラク大統領との会談では「フランスとスペインが親密な関係に戻る」ことを確認し、イラク戦争で溝が広がったドイツ、フランスとの関係修復に意欲を示した。《共同通信》

【三ツ矢歌子さん】死去

優しい母親などの役柄で人気があった女優三ツ矢歌子さんが24日午後、間質性肺炎のため東京都内の病院で死去した。67歳、大阪市出身。

夫で映画監督小野田嘉幹さんによると、体調を崩して今月11日から入院していた。

1955年、新東宝のオーディションに合格し、翌年に映画「君ひとすじに」でデビュー。「天城心中・天国に結ぶ恋」「人間の壁」などに相次いで出演し、清純派女優として人気を獲得。「愛の劇場シリーズ」など昼間放送のテレビドラマに多数出演し「昼メロの女王」と呼ばれた。ワイドショーの司会や、調味料のコマーシャルでも親しまれた。《共同通信》

【この日の民主党】

第1回労働講座で笹森連合会長が講演

民主党は3月24日、新人議員らを対象に開く労働講座の第1回を連合の笹森清会長を講師に招いて開催した。講座には菅直人代表、岡田克也幹事長はじめ議員、秘書ら約120人が参加し、熱心に講演に聞き入った。

笹森会長は「労働組合と政治」と題する講演の中で、(1)圧倒的多数の働く人のための政策をつくり実現することが連合の役割(2)連合の政治方針は政権交代可能な2大政党体制の確立、連合の政策と要求と目的の一致する政党・政治家との連携(3)この方針に基づいて民主党を支持するとともに、今後も信頼を強め、協力し合い、お互いの役割を果たしていく―─との基本的な考え方を示し、「我々の仲間が日頃から現場で黙々と無償で民主党の支援をし続けているという努力を民主党の皆さんは無にして欲しくない」と訴えた。

さらに笹森会長は、戦後日本の社会・経済が貧困―高度成長・インフレ経済―バブル崩壊・デフレ経済―二極化と変化するに伴い、労働運動も抵抗型―要求型―参加型―共生型と変遷してきたと解説。その上で、今日の連合の役割として、「労組は暗い、硬直的、閉鎖的」というイメージから脱却し、「組合が変わる。社会を変える」というスローガンを掲げ、「社会の変革の先導役」を担いたいと強調。最後に「民主党は政権交代を実現し、生活実感に即した政策実現に全力を挙げて欲しい」と力説した。

笹森会長の要請もあって意見交換に多くの時間を割き、多数の議員からワークシェアリング、憲法改正、教育とフリーター問題、年金と所得再配分、公務員制度改革、女性の労組幹部登用問題、企業別組合問題、幹部と一般組合員の意識の乖離、組織率低下と未組織労組問題など多岐にわたって質問が寄せられた。

与野党国対委員長会談、秘書制度改革で大筋合意

与野党の国会対策委員長は24日午後、国会内で会談し、公設秘書制度の改革について大筋合意、法改正の方向が決まった。

各党が合意したのは65歳定年、兼職の禁止、給与の直接支給の3点。この3点と、配偶者の採用禁止、秘書に対する寄付の強要、勧誘の禁止(罰則なし)が法文化される。民主党が主張した近親者、3親等内の秘書採用禁止は自民党のみが反対し、実現しなかった。このため、配偶者以上の採用禁止範囲については各党の内規で対応することになった。また、民主党がすでに実施している秘書の氏名、勤務地、3親等内続柄の公表に関しては、各党の申し合わせで全党実施することになり、実施時期、フォーマットなどのルールを議会制度協議会でつくることになった。秘書からの寄付については共産党が反対した。

会談後、記者会見した民主党の野田佳彦国対委員長は「公設秘書制度全般についても今国会中に結論を得るよう、引き続き協議することになった。議員年金問題も、諮問機関を設けて答申を得、政党間で協議する」と述べた。《民主党ニュース》



3月24日 その日のできごと(何の日)