平成5556日目

2004/03/25

この日のできごと(何の日)

【英・ブレア首相】リビア訪問

ブレア英首相は25日、リビアを訪問し、最高指導者カダフィ大佐と首都トリポリ郊外で会談、テロ問題などを協議した。首相は会談後の記者会見で、国際テロ組織アルカイダの脅威と戦う必要性でカダフィ大佐と一致したと表明した。

英首相の訪問は1951年のリビア独立以来初めて。昨年末に大量破壊兵器開発計画の放棄を宣言したリビアは、バーンズ米国務次官補の23日の訪問に続く英国との首脳会談実現により、国際的な孤立脱却へ向けた一歩を踏み出した。

一方、リビアのシャルガム対外連絡・国際協力書記(外相)もアルカイダを「障害だ」と非難。米国が「テロ支援国家」に依然指定しているリビアだが、テロ対策で国際社会と協調していく姿勢を示した。

会談はテント内で行われ、褐色の民族衣装姿のカダフィ大佐がブレア首相と歴史的な握手をし迎え入れた。首相が「とうとうここに来ることができ良かった」とにこやかに話し掛けると、大佐は、途中でアラビア語から英語に切り替え「あなたは元気そうだし、まだ若い」などと応じた。

会談では二国間の経済協力や将来の軍事協力なども話し合われたとみられる。リビア側が、米国による経済制裁の解除に向けて英国の協力を要請した可能性もある。《共同通信》

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【第76回選抜高校野球大会】第3日

第76回選抜高校野球大会第3日は25日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、史上3校目の春連覇を狙った広陵(広島)を破った東邦(愛知)のほか、社(兵庫)鵡川(北海道)が2回戦に進んだ。伝統校同士の対戦は、9度目出場の東邦が3度目出場の広陵に9−1で快勝した。初出場の社は左腕の大前が福井(福井)の出場11選手全員から毎回の17三振を奪い、5−1で勝った。一昨年の「21世紀枠」出場校の鵡川は、今大会に同枠で初出場した八幡浜(愛媛)との新旧対決を6−3で制した。《共同通信》

【大相撲春場所】12日目

大相撲春場所12日目(25日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍、大関千代大海、平幕朝赤龍の3人が全勝を守った。朝青龍は関脇若の里を左上手出し投げで下し、千代大海は関脇琴光喜を一方的に突き出した。朝赤龍は大関魁皇との全勝対決を引き落としで制した。12日目を終えて全勝3人は、15日制が定着した1949年以降初めて。朝青龍の連勝は「27」に伸びた。魁皇は初黒星で一歩後退。若の里は7敗目、琴光喜は負け越した。大関武双山は岩木山にはたき込まれて4敗目。小結は垣添が5勝目を挙げたが、霜鳥は負け越した。十両は追風海と白鵬が3敗でトップ。《共同通信》

【沖縄県警】中国人活動家を那覇へ移送

沖縄県警は25日、尖閣諸島の魚釣島(同県石垣市)に不法に上陸したとして入管難民法違反の現行犯で逮捕した中国の活動家7人の身柄を、第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船で沖縄本島に移送した。

巡視船は同日午前9時45分、那覇港に到着した。県警は那覇署などで、上陸目的や島での行動について7人を追及。送検するか、このまま福岡入国管理局那覇支局に引き渡すか、今後の対応を検討している。7人は最終的には強制送還される見込み。県警によると、7人はいずれもパスポートを所持していない。

沖縄県警の新岡邦良警備部長は24日深夜の記者会見で「捜査はしっかりやる」と、早期の入管への引き渡しを最優先としない方針を示した。

一方、正式な航路標識ではない鉄塔の灯台を、魚釣島に建設している右翼団体のメンバーら15人が25日朝、東京から尖閣諸島に近い沖縄県・石垣島に向かった。

県警や海保によると、中国の活動家7人は24日午前7時20分ごろ、中国から乗ってきた約100トンの船から、手こぎボート2隻に乗り移り、魚釣島に上陸した。中国側の同島への上陸は、1996年10月以来で、尖閣諸島への不法上陸での逮捕は初めて。《共同通信》

中国外務省の戴秉国・筆頭外務次官は25日午後、原田親仁駐中国臨時大使を外務省に呼び、尖閣諸島の魚釣島に上陸した中国人活動家の日本側の逮捕について「中国の領土主権と中国国民の人権に対する重大な侵害だ」と厳重に抗議し、活動家の安全確保と即時、無条件での釈放を要求した。

小泉純一郎首相は同日「日本の領土ですから冷静に対処していただきたい」と記者団に語った。《共同通信》

【千葉県警】我が子めがけて車発進、31歳母親逮捕

千葉県警松戸署は25日までに、2歳の二男を車でひき殺そうとしたとして、殺人未遂の疑いで千葉県柏市の主婦(31)を逮捕した。調べでは、主婦は24日午後3時すぎ、千葉県松戸市の市道で軽乗用車を運転。一緒に乗っていた二男と長男(4つ)を引きずり降ろし、二男がボンネットの前にいることを知りながら発進し、ひき殺そうとした疑い。 《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の川崎二郎国対副委員長は25日の記者会見で、民主党の菅直人代表が、社会保険庁の広告に出ながら年金保険料が未納だった女優の江角マキコさんの参考人招致を言い出したことに「菅さんはおもしろい人だ」とばっさり。菅氏には年金法案の審議先延ばしの狙いもあるとみられるが、川崎氏は「(招致は)委員会の質疑者が要求するはずの内容」と指摘。早期の審議入りに向けて頭を悩ます日々が続くだけに「何しろ審議に入って」との本音も。《共同通信》

【下川辰平さん】死去

人気のテレビドラマ「太陽にほえろ!」の刑事役で親しまれた俳優の下川辰平さんが25日午前3時半、敗血症のため福岡市南区の病院で死去した。73歳。福岡市出身。

1954年にRKB毎日の専属劇団に入団。文学座をへて、映画「黒部の太陽」「青春の蹉跌」「雨あがる」などに出演するとともに、舞台でも活躍。日本テレビ系テレビドラマ「太陽にほえろ!」の「長さん」こと野崎刑事役で人気を得るなど、テレビの脇役として好演した。《共同通信》

【この日の民主党】

[衆イラク特]参考人質疑でイラク支援の展望探る

衆議院イラク支援特別委員会で25日、復興支援のあり方をめぐる参考人質疑が行われた。帝京大学教授の志方俊之氏、アジア経済研究所地域研究センター参事の酒井啓子氏の2人の参考人から意見陳述を受けた後、民主党からは池田元久議員が質問を行った。

酒井参考人は、意見陳述の冒頭、「テロに対する戦いの一環というイラク支援の位置づけを見直す必要がある」と提起。イラクでの復興支援活動は国際テロ組織の壊滅とは結びついておらず、支援すればテロがなくせるといった考えは短絡的だと指摘した。また、日本の支援策はイラク全体の経済活性化に積極的に関与することを基軸にすべきだとし、具体的に(1)バスラの計画的開発(2)イラク国外での医師、技術者などの育成(3)以上の支援を民間ベースの協力につなぐ展望のもとに進める、の3つのポイントを提起した。

池田議員は、今後の権力移譲と議会の構成に向け、イラク国内の各勢力間の距離関係について質問。酒井氏は、アラブとクルドの民族的対立は深いものの、アラブ内のシーアとスンナとの宗派対立は大きな問題ではないとし、全体として他のイスラム国家と比べてもそれほど複雑な状況ではない、との認識を示した。また池田議員は、今後の日本の援助のあり方について「シビリアン中心がいい」という考えを示し、酒井氏も「イラク国民には占領軍へのフラストレーションがたまっている。文民による支援を押し出していくのが有効」と同意した。

農林漁業再生運動本部、第1回団体ヒアリングを開催

民主党の農林漁業の再生を考える運動本部は25日、国会内で団体ヒアリングを行い、全国漁業協同組合連合会の菅原昭代表理事副会長、大日本水産会の中須勇雄会長、日本鰹鮪漁業協同組合連合会の石川賢寛常任顧問から漁業の現状についての報告を受け、意見交換を行った。ヒアリングには運動本部長の菅直人代表、副本部長の鹿野道彦「次の内閣」農林水産大臣らが参加した。

菅原氏は「漁村の状況は知りうる限り最悪」と報告。環境汚染による水質悪化などにより資源が減少しているうえに、水産物輸入量の拡大で魚価も下落し、収入減と漁業者の減少、高齢化で漁村の崩壊が目前に迫っているとして、セーフティネット構築の必要性を強く指摘した。

中須氏も輸入拡大による魚価下落の例として、冷凍マグロが10年間で半分以下にまで落ち込んだことを紹介。また、漁業収入の減少から新しい漁船の建造率も年々下がっている状況が報告され、「何もしないで手をこまねいていると、わが国の沖合い、遠洋漁業は壊滅的になる」と訴えた。

意見交換では、漁業経営を支えるための所得補償、直接支払いをめぐって漁業関係者から「補償をうけているのだから、輸入量は減らさなくてもいいといった論理に流される危険性がある」との指摘があった。また「漁業者は国からお金をもらって成り立てばいいのではなく、とった魚で生計が立つようにしたいのだ。海を大事にする視点が重要」との提言も出された。《民主党ニュース》



3月25日 その日のできごと(何の日)