平成5551日目
2004/03/20
この日のできごと(何の日)
【いかりや長介さん】死去
お笑いグルーブ、ザ・ドリフターズのリーダーで、存在感のある俳優としても人気のあった、いかりや長介さんが20日午後3時半、原発不明がん頸部リンパ節転移のため東京都港区の病院で死去した。72歳。東京都出身。
2003年5月末に、頸部リンパ節がんと診断され入院。放射線治療などを受け同年7月に退院、仕事に復帰した。だが所属事務所によると、今月15日に再入院していたという。
東京生まれだが、戦時中に静岡県に疎開し少年時代を過ごした。その後、東京で親せきの洋品店を手伝ううち、音楽好きが高じて1961年にジミー時田さんのバンドに加入。64年、現在のザ・ドリフターズを結成した。
66年のビートルズ来日公演で前座を務め、コミックバンドとしてテレビのバラエティー番組で、注目を集めた。69年から16年続いたTBS系の「8時だョ!全員集合」は国民的な人気を集めた。
お笑いのネタ探しや演出も手掛けながら、加藤茶さん、荒井注さんら個性的なメンバーをリーダーとして仕切り、「オース!」「いってみよー」「だめだこりゃ」などのギャグも直行させた。
同番組終了後は、黒澤明監督の「夢」(90年)などで俳優として活躍。渋い脇役が多かったが、刑事役などで存在感を発揮。フジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」でひょうひょうとしたベテラン刑事を演じて人気を集めるなど、俳優としても高い評価を得ていた。
◇
「ばかやろーと言ってやりましたよ」。東京都目黒区のいかりや長介さんの自宅を弔問に訪れた高木ブーさんは21日未明、自宅前で涙を必死にこらえながら「リーダー」との最後の対面の様子を語った。
20日夜から報道陣約80人が詰め掛けた。弔問を終えた高木さんに「いかりやさんに何と声を掛けましたか」と問うと、高木さんは別れの言葉を報道陣にぶつけた。
20日夜には高木さんのほか、志村けんさんら芸能界ゆかりの人たちも弔問に訪れた。《共同通信》
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【J1】
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第2節第1日(20日・新潟スタジアムほか=6試合)天皇杯全日本選手権覇者の磐田が3−1で名古屋に快勝し、開幕2連勝。昨季年間王者の横浜Mは市原に0−3で敗れ、1分け1敗となった。磐田は1点を追う前半22分に中山が同点ゴールを決め、その後にグラウが2得点。横浜Mは前半から押され気味で、攻撃は精彩を欠いた。大分は新加入マグノアウベスの勝ち越し点で、F東京に2−1の逆転勝ち。新潟−神戸は0−0で引き分けた。《共同通信》
【大相撲春場所】7日目
大相撲春場所7日目(20日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍は関脇琴光喜に苦戦しながらも左下手投げで下し、負けなしの7連勝とした。大関陣は、千代大海が玉乃島を辛くもはたき込み、魁皇が関脇若の里を力強く寄り切り、ともに7連勝。かど番の武双山は土佐の海を巻き落として6勝目を挙げた。琴光喜は6敗目、若の里は3敗目。小結は垣添が3勝目を挙げたが、霜取は5敗目を喫した。全勝は朝青龍、千代大海、魁皇に平幕朝赤龍の4人で、武双山ら3人が1敗で追う。《共同通信》
【台湾総統選】陳水扁氏が再選
「自主独立路線か、将来的な中国との統一か」という台湾の長期的進路を占う総統選が20日行われ、大接戦の末「独立志向」の強い民主進歩党(民進党)の陳水扁総統(53)が、対中関係の安定を重視する野党統一候補の連戦・国民党主席(67)を下し、再選を果たした。
陳総統は「民主主義の勝利であり、台湾人民の勝利だ」と勝利を宣言し、中国に対話再開を呼び掛けた。
住民の信任を得た陳総統が今後、新憲法制定などでさらに自主独立色を強めれば中国の反発で中台関係が悪化し、台湾海峡情勢という東アジアの重要な安全保障問題に影響を及ぼす恐れもある。
投票日前日に起きた陳総統銃撃事件で「同情票」が集まり、大きな追い風になったが、連氏は「事件の真相は説明されておらず、選挙は不公平」として選挙無効を求めた訴状を裁判所に提出した。小差の選挙結果をめぐり、今後政界が大混乱に陥りそうだ。
総統選と同時に行われた「中国のミサイルに対する防衛力強化の是非」などを問う初の全土規模の住民投票は投票率が50%を超えず、成立しなかった。
中央選挙委員会の確定結果によると、総統選の得票数は陳氏が647万1970票(得票率50.1%)、連氏は644万2452票(同49.9%)で、わずか0.2ポイントの小差だった。投票率は80.28%。
副総統には民進党の呂秀蓮副総統(59)が再選された。
総統直接選は1996年3月以来3回目。陳氏は5月20日に「中華民国第11代総統」に就任する。任期は4年。
陳氏は、住民投票や2006年新憲法制定など政治体制の「台湾化」を打ち出し、中国への反感などから強まる「台湾人意識」を刺激、団結力を強めて再選につなげた。《共同通信》
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投票前日に銃撃され負傷した台湾の陳水扁総統が20日の総統選で得票率わずか0.2ポイントの小差で再選された。「中国のミサイルに対する防衛力強化の是非」などを問う初の住民投票を同日実施し、中国から「独立派」と名指しされた陳氏を押し上げた原動力は、台湾に急速に広がる「台湾人気質」だった。しかし、銃撃事件が選挙結果を左右したとも受け取れる展開は、台湾住民の間に大きなしこりを残しそうだ。《共同通信》
【富山県・中沖豊知事】退院
中沖豊富山県知事(76)=6期目=は20日、軽い脳梗塞の原因となった心房細動の治療のために入院していた東京都品川区の昭和大病院附属東病院を退院した。都内のホテルで静養後、県内に戻り4月1日から公務に復帰する予定である。
病院のロビーで記者団の質問に答えた中沖知事は「たくさんの課題があるが、これからも富山県発展のために一生懸命に頑張る」と述べ、11月8日までの任期を全うする決意を強調した。その後の去就については「県民の皆さんがお決めになることだ。十分ご審議をいただきたい」と述べるにとどめた。
一方、入院中に一部新聞が引退を決意したと報じたことについては「あれは新聞の報道だ。この機会にはっきりと申し上げておくが、関係者に伝えたというのも事実ではない」と、あらためて強い口調で否定した。
主治医の河村満同大神経内科教授は、発作性心房細動が消失し、投薬などの効果も順調であることから「復帰に支障はない」と発表した。
中沖知事は、軽い脳梗塞で1月23日から富山市の県立中央病院に入院。2月10日に退院して都内で静養していたが、その後の診察で心房細動が見つかったため、昭和大病院附属東病院に再入院していた。知事は今月30日か31日に帰県するまでの間、二日に一度程度のペースで同病院に通院して経過を観察し復帰に備える。《北國新聞》
【関西電力】プルサーマル計画再開
関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)でウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル計画について、福井県の西川一誠知事は20日、県庁で同社の藤洋作社長と会い、正式に了承した。燃料の検査データねつ造問題で延期されていた同計画は、4年ぶりに再開にこぎつけた。
関電は月内にも、欧州の核燃料製造会社と加工契約を結ぶ方針で、2007年度に国内初のプルサーマルを実施する見通し。
プルサーマルは、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムをウランと混ぜたMOX燃料に加工し、原発で再利用する仕組み。ウラン資源の有効利用に不可欠として、国策である核燃料サイクルの一角に位置付けられており、トラブル続きで足踏み状態のサイクル計画に弾みが付くかどうか注目される。
西川知事は会談で、「二度と(データねつ造)問題が発生しないよう取り組んでほしい」と念押し。社長は再発防止への努力を強調した。《北國新聞》
【自衛隊イラク派遣】
イラク派遣の陸上自衛隊主力第2波のうち約130人が20日昼(日本時間同日夜)、サマワの仮宿営地に到着した。女性隊員11人を含む残り約60人も近くサマワ入りする。
陸自先遣隊がイラク入りして2カ月。現地の浄水・給水や公共施設の復旧工事に必要な人員、装備がほぼそろい、早ければ今月中にそれぞれの復興支援活動に着手する。
部隊はこの日早朝、海上自衛隊輸送艦「おおすみ」、アントノフ輸送機が運んだ軽装甲機動車、装輪装甲車など約50台で車列を編成。重機関銃、無反動砲などで武装し、クウェートの米軍キャンプを出発した。
部隊を率いる重信勝利二佐(41)は、到着日がイラク戦争の開戦から一年の日となったことから「(テロなど)いろんなことが予想され、隊員にも油断するなと声を掛けた。無事、サマワに着いてほっとしている」と感想を語った。
来週にも第3波がサマワに入れば、第一次派遣対象の陸上部隊約550人がそろう。部隊は現在、工事を進めている新宿営地に移り、復興支援の本格活動がスタートする。《共同通信》
【パキスタン】掃討作戦で100人拘束
パキスタン軍は20日、同国北西部の部族地域で続けている国際テロ組織アルカイダに対する掃討作戦で、外国人多数を含む100人以上を拘束一したことを明らかにし一た。AP通信が伝えた。
現在も同地域では武装勢力400−500人が抵抗を続けているという。拘束された外国人はアラブ人、チェチェン人、ウズベク人らで、包囲されたと伝えられたアルカイダのナンバー2、ザワヒリ副官は拘束者に含まれていないもよう。
ロイター通信は、パキスタン軍現地司令官の話として、同軍がザワヒリ副官とみていた「価値の高い標的」はチェチェン人かウズベク人の司令官クラスで、既に逃亡した可能性があると報じた。
一方、パキスタン軍報道官は米CNNテレビに対し、ザワヒリ副官が逃亡したとの一部報道を否定。副官の所在は依然分かっていない。
パキスタン軍は20日、作戦範囲を50平方キロまで絞り込み、武装へリコプターや重火器を使った攻撃を続行。AP通信などによると、武装勢力の抵抗で同軍はこれまでに少なくとも17人が死亡、その後も死傷者は増えており、一部は武装勢力に拘束されている可能性がある。武装勢力側も数十人が死亡したとみられる。
また、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは19日、アフガニスタン旧政権タリバンの報道官が「われわれを追跡し続ければ、国際的な連合軍にさらに攻撃を加えることになるだろう」と指摘、アルカイダとタリバンの掃討を目指す米国やパキスタンに対する一層の攻撃を予告する声明を放送した。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、長崎で農林漁業の現状を視察
長崎県を訪れている民主党の菅直人代表は20日、大村市で漁業および農林業の関係者とそれぞれ車座集会を開いて意見交流。その後、空路で五島列島に渡り、福江島、奈留島を視察した。前日に続き、山田正彦、松木謙公両衆院議員、参院長崎選挙区の犬塚直史公認予定候補が同行した。
菅代表は、各交流会で第一次産業の再生に全力で取り組む民主党の姿勢を力説。太陽や月の動きに合わせて時刻や暦を定めていた江戸時代のように、自然の摂理に合わせた生き方を見直すことが、先行きが見えない日本再生の糸口になるのではないかとの考えを示し、安心して子どもを生み育てられる地域社会を取り戻すためにも、自然につながる農林水産業の再生が必要だと訴えた。
漁業関係者からは、閉鎖湾である大村湾のヘドロ被害に対して、200万円程度の費用で実施できる海底耕運などの対策も行わない行政への不満が訴えられた。菅代表は「日本の農林政策は農林土木に予算をかける誤った方向をとってきた。有効な、正しい予算の使い方が実現するようにしていきたい」とし、海底耕運に予算をつけるよう働きかける考えを示した。
また、野菜の価格低迷の深刻さを訴える生産農家の声に対しては、山田議員が国による一定程度の価格保障の必要性を指摘。地域活性化と食料自給率の改善に欠かせない重要項目であるとの考えを示した。林業関係者からは、外材に押されての材価暴落、ダム開発による地域社会の崩壊など、林業に関わる深刻な状況が示された。山田議員は、領土保持や環境保全の視点から山で暮らす林業従事者に国が所得補償を行っているヨーロッパなどを例に、林業政策の改善の必要性を指摘。農地の相続税、宅地並課税や中山間地域の所得補償基準の見直しなどにも取り組む考えを示した。《民主党ニュース》