平成5552日目
2004/03/21
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】防衛大卒業式で訓示
小泉純一郎首相は21日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校の卒業式で訓示し「今やわが国は、国際的な平和と繁栄のため積極的に貢献する立場にある。イラクでは陸海空の自衛隊が人道復興支援に汗を流している」と述べ、自衛隊イラク派遣の意義を強調した。
石破茂防衛庁長官は、シビリアンコントロール(文民統制)に関して「専門的知見を有する事柄について意見を申し述べることは、自衛官としての権利であると同時に責務だ」と指摘し、安保政策の決定に制服組がより積極的に関与すべきだとの考えを重ねて示した。
首相は訓示の中で、イラク南部サマワで活動している陸上自衛隊の佐藤正久隊長からの「日本国民の善意の代理者、実行者として、精いっぱい取り組むことを肝に銘じている」とのメッセージを紹介した。《共同通信》
平成16年3月21日、小泉総理は、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の卒業式に出席し、今年度の卒業生439人を前に訓示しました。
訓示の中で小泉総理は、「今やわが国は、国際的な平和と繁栄のため積極的に貢献する立場にある。イラクでは、陸海空の自衛隊がイラク国民のため、人道復興支援に汗を流している。」と述べ、国際貢献としての自衛隊派遣の意義を強調しました。
また小泉総理は、イラク南部サマワで活動している陸上自衛隊の佐藤正久隊長からの「日本国民の善意の代理者、実行者として、精いっぱい取り組むことを肝に銘じている。」との便りを紹介し、「国民とともにある自衛隊、国際社会の平和と安全に貢献する自衛隊の実現を目指して欲しい。」と述べました。《首相官邸》
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【大相撲春場所】
大相撲春場所8日目(21日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍は玉乃島を落ち着いて押し出し、全勝を守って勝ち越した。大関は千代大海が栃乃洋を押し出し、魁皇が土佐ノ海を寄り切り、ともに8連勝で給金を直した。かど番の武双山は関脇琴光喜に寄り切られて2敗目を喫した。琴光喜は2勝目。関脇若の里は、旭天鵬に敗れ4勝4敗。垣添と霜鳥の小結対決は霜鳥が右すくい投げで勝ち、ともに3勝5敗となった。全勝は朝青龍、千代大海、魁皇と平幕朝赤龍の4人。1敗は平幕黒海1人になった。十両は春日王が1敗でトップ。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第2節最終日(21日・埼玉スタジアムほか=2試合)柏が東京Vに1−0で勝利。柏と磐田の2チームが開幕2連勝となった。
柏は後半36分に永田が挙げた先制点を守りきった。開幕戦でJリーグの最年少出場記録をつくった東京Vの15歳の森本は、先発で終結までプレーしたが初ゴールはならなかった。浦和は2−2で迎えた後半の半ば以降に、エメルソンが2ゴール。4−2でC大阪を破り1勝1分けとした。C大阪は大久保の2得点も実らず2連敗を喫した。《共同通信》
【ラグビー・日本選手権】
ラグビーの日本選手権は21日、東京・国立競技場で決勝を行い、東芝府中が22−10で、トップリーグとの2冠を目指した神戸製鋼を破り、5年ぶり4度目の優勝をした。
前半は両チームともミスが目立ち、持ち味を発揮できなかった。東芝府中は7−3で迎えた後半12分、WTB森が約50メートルを独走してトライ(ゴール)、14−3とした。神戸製鋼も同26分に大畑のトライ(ゴール)で4点差としたが、東芝府中が終盤にPGと品川のトライで突き放した。
神戸製鋼の萩本ヘッドコーチは、この試合を最後に退任し、日本代表監督に就任する。《共同通信》
【自民党・山崎拓前副総裁】参院選不出馬を表明
自民党の山崎拓前副総裁は21日夜、福岡市内で記者会見し、7月に予定される参院選には立候補せず、衆院福岡2区からの国政復帰を目指す考えを正式に表明した。
「衆院解散・総選挙を前提に努力を積み重ねる」と強調したが、同時に「常在戦場だ」とも述べ、学歴問題を抱える古賀潤一郎衆院議員(無所属、民主党を離党)が辞職した場合の補選出馬に備える考えをにじませた。
参院選不出馬の理由については「一時期迷ったが、地元では福岡2区からの国政復帰を目指すべきだとの意見が圧倒的だった。本筋を貫くべきだと考えた」と説明した。《共同通信》
【台湾総統選】連氏、選挙無効と提訴
台湾総統選で陳水扁総統に小差で敗れた野党統一候補の連戦・国民党主席らは21日、選挙は不公正だったとして、選挙の無効の訴えを起こすとともに、投票用紙などの証拠保全を台北市の高等法院(高等裁判所)などに申し立てた。同法院は全土の裁判所に対し、各選挙委員会が保管する投票箱や有権者名簿の差し押さえを命じた。
得票率でわずか0.2ポイントの小差となった選挙戦は、無効票を含む票の再集計で選挙結果が逆転する可能性もあるだけに、連氏側は徹底抗戦の構え。世論が真っ二つに分かれる異常事態に、陳氏の危機管理能力が問われそうだ。
連氏支持者らは台北市の総統府前で座り込むなど各地で抗議行動を実施、一部では当局との小競り合いも起き、警官7人が負傷した。
5月20日の総統就任式までに、高等法院がどのような法的手続きをとるのか、総統就任に影響が出るかどうかは不明。無効票の集計で混乱した2000年米大統領選のように選挙結果の最終的な「確定」まで、かなり時間がかかる可能性も出てきた。
連氏側は(1)無効票が前回より約20万票多い約33万票あった(2)投票日前日に起きた陳氏銃撃事件に関する政府の説明は納得できな(3)同事件を理由に(国民党支持者が多いとされる)警官ら約20万人の投票の機会を奪った−などを理由に選挙の結果は不当と訴えている。
陳氏側はこれに対し、病院で銃撃の手当てを受ける陳氏の写真を公表するなど疑惑晴らしに躍起。無効票が増えたことについては、昨年の法改正を受けた有効票の認定で厳格化や、組織的に無効票を入れる集団が関与した疑いなどを理由に挙げた。《共同通信》
【ザ・ドリフターズ】いかりやさんを追悼
「長さん、長い間お疲れさまでした」。お笑いグループ、ザ・ドリフターズのリーダーで俳優のいかりや長介さん(72)の死去を受け、ドリフのメンバー4人が21日、コメントを発表。TBS系「8時だョ!全員集合」などで、テレビ史に大きな足跡を残したリーダーの死を悼んだ。
約40年間、メンバーとして活動してきた加藤茶さん(61)は「ドリフターズは家族みたいなもので、家族の大黒柱がなくなったみたいで非常に残念。最後にもう一度みんなで『全員集合』やりたかったね、長さん」。
「雷様」のコントで《共同通信》
共演していた高木ブーさん(71)は「ドリフターズは僕の人生そのものであり、いかりやは最後の恩人でした。もっともっと生きて…もっともっと小言を言ってほしかった。もう何も心配しないで。ありがとう、合掌」。
志村けんさん(54)は「仕事などでの妥協を許さない厳しさを教えてくれた偉大な方でした」。
仲本工事さん(62)は「いかりやのおやじがいなくなって、後は息子同士でドリフターズを守っていきます」とコメント。芸の継承を誓い合っていた。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、諫早干拓問題で地元漁業者と意見交換
民主党の菅直人代表は21日、佐賀県に入り、諫早湾干拓事業問題の渦中にある佐賀郡川副町で漁業関係者との車座集会を開いた。
諫早湾干拓事業は、有明海沿岸漁業者が工事差し止めを求め佐賀地裁に仮処分を申請しており、29日に決定が出る予定。その原告団の一人でもある佐賀1区選出の原口一博衆院議員はじめ、山田正彦、松木謙公両衆院議員、参院佐賀県選挙区の川崎稔公認予定候補、同比例区の古賀敬章公認予定候補、『日本列島快走論~高速道路を無料にして日本再生へ』の著者の山崎養世氏らも同行した。
菅代表は「農水省の半分の予算を土木工事に充てるという構造が変わらない。票は農民や漁民からだが、金は土木・土建業者からもらうからそちらにも便宜を払うという自民党幹部の本音を聞いたことがある。その構造を変えていかなければならない」と語り、経営安定のために農家や漁民に直接金銭を支払う「直接支払い制度」など、第一次産業振興への予算措置の必要性を強調した。また、「諫早の干拓事業、特に潮受け堤防は後世から平成の大失敗と言われるようになるのではないか」と語り、事業を食い止めるよう力を尽くしたいとした。
参加者からは「貝が十分に育たずに死ぬ。海底を調べたところ、貝を食べる毛虫が20センチ間隔でうじゃうじゃいる。潮受け堤防の閉め切りにより天の恵みの雨が山に降っても有明海に流れ込まないのが原因だ。一方、大雨や台風のときは溜まった300万トンもの水を大量に流し、これによって定着していたアサリなどがやられてしまう。その繰り返しだ」として、廃業に追い込まれる同業者が後を絶たない窮状が語られた。
また、潮流が大きく変わったため藻の発生が相次いだり、堤防の閉め切りで水が混ざらなくなったため赤潮が長期に発生するようになったことなどが訴えられ、海を甦らせるため工事差し止めを求める声が相次いだ。
集会後に記者団の質問に答えた菅代表は、「有明海の問題にはかなり長い間取り組んできたが、漁業関係者のみなさんの諫早湾干拓の見直し、開門調査を求める声がより強くなっていることをひしひしと感じた」と語り、党としてしっかりとした開門調査の実施を全力をあげて求めていく意向を示した。《民主党ニュース》