平成5546日目

2004/03/15

この日のできごと(何の日)

【マラソン・高橋尚子選手】アテネ五輪出場ならず

日本陸連は15日、東京都内で理事会・評議員会を開き、アテネ五輪マラソン代表男女各3選手を決めた。00年シドニー五輪女子金メダリストの高橋尚子(31)=スカイネットアジア航空=は選ばれなかった。

高橋は選考レースの東京国際女子マラソンで日本人トップの2位になったものの、優勝できなかったことと、2時間27分21秒という平凡なタイムが響いた。女子は昨年8月の世界選手権2位の野口みずき(25)=グローバリー=が内定済みで、残り2枠は大阪国際女子優勝の坂本直子(23)=天満屋=、名古屋国際女子で優勝した土佐礼子(27)=三井住友海上=となった。

男子は福岡国際優勝の国近友昭(30)=エスビー食品=、世界選手権5位の油谷繁(27)=中国電力=、福岡2位の諏訪利成(27)=日清食品=が選ばれた。男女6選手とも五輪初出場となる。

マラソン代表は、世界選手権と国内3大会の計4レースの結果を基に選考された。この日朝からの選考委員会で選考案が作成され、理事会・評議員会で承認された。《朝日新聞》

「小出(義雄)監督をオリンピックに連れて行けなかったことが一番悔しい」。東京国際女子マラソンでのまさかの失速から4カ月。アテネ五輪出場を逃した高橋は都内で記者会見、無念の思いを語った。

「(アテネには)ずっと行きたい気持ちがあったので残念」と語ったが「陸上がこれで終わったわけではない」と、現役引退はきっぱり否定。終始笑顔を絶やさなかったが、いつものはじけるような「Qちゃんスマイル」はなく、時折、硬い、表情も。

最後の選考レース、14日の名古屋国際女子マラソンへの挑戦を見送ったことには「走っておけばよかったかという思いはあるが、後悔はない」と力を込めた。

指導する小出監督は「専門家が判断したこと。仕方ない」と語った。

日本陸上競技連盟の沢木啓祐強化委員長は記者会見で「苦渋の決断」と強調。高橋選手の実績や人気にも言及したが「選考会の評価では、こういう形にならざるを得ない」と、最後まで明るい表情を見せなかった。《共同通信》

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【大相撲春場所】2日目

大相撲春場所2日目(15日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍は、元大関の雅山を左上手投げで下して2連勝。大関陣は、千代大海が元大関出島に右小手投げで逆転勝ちし、魁皇は先場所不覚を取った新小結垣添を寄り切って、ともに2連勝。かど番の武双山は旭鷲山を押し出して初日を出したが、栃東は新小結霜鳥の右下手投げに屈して2連敗となった。霜鳥は1勝1敗。関脇は若の里が栃乃洋に寄り切られ、琴光喜も旭天鵬の左上手出し投げに敗れて、ともに早くも土がついた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・政党「みどりの会議」代表委員の中村敦夫参院議員は15日の記者会見で、夏の参院選候補者擁立の基本方針に触れ「ただ政治家になりたい人、2世・3世、イケメンの若者…。志のはっきりしない候補者が出てきては困る」ときっぱり。「中途半端な有名人を出すとか、ふまじめな候補者選定は拒否する」と宣言した。ただ小政党として厳しい戦いは必至だけに集票力のある候補者がほしいのも実情。「木枯し紋次郎」級の大物なら再考の余地も?《共同通信》

【小泉純一郎首相】日中関係は良好

小泉純一郎首相は15日午後、中国の戴秉国外務次官と首相官邸で会談し、今後の日中関係について「ますます発展すると確信している。自分としても日中友好関係推進のため努力する考えだ」と表明した。中国が首相の靖国神社参拝に反対しているものの、北朝鮮問題での連携や経済交流を通じ両国の関係強化を図ることができるとの考えを示したものとみられる。《共同通信》

【小泉純一郎首相】「抵抗勢力なくなった」

「抵抗勢力は事実上、ほとんどなくなった」。小泉純一郎首相は15日、都内のホテルで開かれた財界人らとの会合で、構造改革の断行に向けた強気発言を連発した。

これまで「抵抗勢力も協力勢力になる」としてきた首相。出席者によると、会合では郵政事業民営化が「現実的になってきた」と指摘しながら、「自民党は変わり、派閥、抵抗勢力は事実上なくなった。自分が妥協したというのはうそで、抵抗勢力がなくなったからとてもやりやすくなった」と強調。「(農林族議員らの)抵抗がなくなったから、メキシコとの自由貿易協定(FTA)に合意できた」とも述べた。

また「今年は、毎年言われてきた(経済の)3月危機説が出ませんね」と景気回復にも強い自信を表明。財界人の一人が「野党の敵失が多いから政権運営も楽ですね」と突っ込んでも、「運じゃない。頑張っているんだ」と反論していた。《共同通信》

【自衛隊イラク派遣】

イラク人道復興支援を行う陸上自衛隊の車両を積んだ海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が15日午前、クウェート南部の港に到着、給水車や軽装甲機動車、大型トラックなど約70台の車両を陸自側に引き渡した。

陸自本隊の主力部隊第二波の約190人は、受け取った車両などで、近くイラク南部のサマワに入る。海自部隊は輸送の任務を完了し、15日夕に日本に向け出港した。

入港後、海自の輸送部隊指揮官、椋尾康広一佐が「心を込めて運んだ車両を引き渡します。元気に帰国してください」と岸壁であいさつ。陸自側代表の坂下栄治一佐は「受領した車両をサマワに届け、イラクの人道復興支援を意義あるものにすることが唯一のお返し」と応えた。

岸壁には、車両を受け取る約140人の陸自隊員と約50人の海自隊員が向かい合い、その間で椋尾一佐と坂下一佐ががっちりと握手した。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領】改革断行の姿勢強調

ロシア大統領選で圧勝したプーチン大統領は15日、再選後初めての閣議に出席し、「人気のない決定でも必要ならば行う」と述べ、「強いロシアの復活」に向け、軍改革や税制改革など一連の重要課題の解決に強い姿勢で取り組む姿勢を鮮明にした。

中央選挙管理委員会のベシニャコフ委員長は同日の記者会見で、プーチン大統領の当選を公式に確認。開票率99%の時点でのプーチン大統領の得票率は71.2%で、前回大統領選での52.94%を大きく上回った。

大統領は閣議で、選挙結果について「これまでの4年間の方向性を国民が支持した」と評価。ジューコフ副首相に対し、現在進めている連邦政府機構の再編成作業を今後2カ月間で完成するよう指示した。大統領は今後の優先課題として住宅対策、教育問題、社会保障などを挙げた。

大統領はこれに先立つ15日未明の記者会見では、経済成長維持のため、政府系ガス企業ガスプロムなど独占エネルギー企業体改革の必要性を指摘している。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、中国外交部副部長と会談

民主党の菅直人代表は15日朝、来日中の戴秉国中国外交部筆頭副部長と会談し、日中関係、台湾情勢、朝鮮半島情勢と6ヶ国協議などについて意見交換を行った。

戴筆頭副部長から台湾への民主党の姿勢について質問がなされたのに対して、菅代表は、「民主党として台湾についての認識は結党以来、基本的に変わらず、『1つの中国』という原則のもとで、将来平和的に統一されることを望んでいる。両岸で経済的、人的交流も深まっており、時間の中で平和的に解決できると期待している」と、民主党の考え方を改めて示した。これに対し戴筆頭副部長は、「民主党の意見を評価する。中国も対話交渉を望み、1つの中国のために平和的な解決をしたい」と応え、さらに米国、ドイツ、フランスなども台湾問題について十分に理解しており、平和的な統一への国際社会の理解は広がっているという認識を示した。

また、岡田克也幹事長が、先般の6カ国協議への評価を問うたのに対して、戴筆頭副部長は「第1回より着実な進展があった、それは、議長声明を出したこと、次回開催を決めたこと、作業部会を設置したことである」と述べた。これに対して岡田幹事長は、中国の努力に感謝しつつ、「北朝鮮の時間稼ぎとの見方もあり、国内世論をみると具体的成果を挙げるまでに残されている時間があまりない」ことへの理解を求めた。

会談には、民主党からは、岡田幹事長、小川勝也参議院政審会長、藤田幸久国際局長、末松義規「次の内閣」ネクスト外務総括副大臣が同席した。

鳥インフルエンザ対策本部が政府に緊急申し入れ

民主党高病原性鳥インフルエンザ対策本部(本部長・菅直人代表)の鹿野道彦副本部長ら5名の国会議員は15日夕、福田官房長官および亀井農林水産大臣に対して被害対策についての緊急申し入れを行った。

首相官邸に赴いた鹿野副本部長らは、福田官房長官と会い、蔓延防止や被害農家の救済などに向けた対策を早急に実施するよう求めた申し入れ書を手渡した。申入書は、省庁の縦割り行政を越えた対策本部の設置、被害農家に対する全額補償、風評被害に対する無利息・無担保・無保証融資、通報義務の徹底と罰則強化などを要請。また、「高病原性鳥インフルエンザ対策緊急措置法案」を近く提出し、成立をめざすことを表明している。「申し入れを是非採り入れてほしい」との鹿野副本部長の求めに、福田官房長官は「勉強し、考慮したい」と答えた。

また対策本部の一行は、首相官邸への申し入れに先立って農林水産省も訪れ、同様の申し入れを行った。申し入れに同行したのは、鹿野副本部長のほか、山田正彦衆議院議員、平岡秀夫衆議院議員、、松井孝治参議院議員、篠原孝衆議院議員。《民主党ニュース》



3月15日 その日のできごと(何の日)