平成5535日目

2004/03/04

この日のできごと(何の日)

【長嶋茂雄さん】緊急入院

プロ野球巨人の元監督で、アテネ五輪で野球の日本代表チームを指揮する長嶋茂雄氏(68)が4日、脳梗塞の疑いのため、東京都内の病院に緊急入院した。東京女子医大の内山真一郎教授は5日に記者会見し「脳梗塞と思われる画像診断があり、右半身に軽いまひがある。(病状は)軽いとはいえないが、生命に危険を生じる程度ではない」と説明した。意識はあり、話にも応じているという。

長嶋氏は2日に東京都内で行われた巨人を支援する財界人による会合「燦燦会」に出席。会場であいさつもしたが、4日朝に体調不良を訴えたという。

会見に同席した長男の一茂氏は「(きのうは)普通なら朝起きる時間に起きてこなかった。担架に乗せる時は意識がもうろうとしていた」と語った。

長嶋氏は昨年11月のアジア予選で、日本代表を率いてアテネ五輪出場権を獲得した。8月の五輪でも金メダルを期待されているが、指揮への影響が懸念される。

長嶋一茂氏 こういうことになって、僕自身、パニック状態だった。家族としては神様にお祈りするしかない。早くよくなって、できればユニホームを着てもらえればベストだと思うけど、無理はしないでほしい。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【民主党・佐藤観樹衆院議員】議員辞職願提出

民主党の佐藤観樹衆院議員(62)=比例東海ブロック=は4日午前、公設秘書給与をめぐる名義借り疑惑の責任を取り、河野洋平衆院議長に議員辞職願を提出した。本人が議長室を訪ね、直接手渡した。佐藤氏の辞職は5日午後の衆院本会議で許可される見通し。民主党は早期の事態収拾を図ったとしているものの、古賀潤一郎衆院議員(除名処分)の学歴問題に続く不祥事で手痛いイメージダウンとなった。

佐藤氏は3日に離党届を提出しており、同党は4日にも臨時常任幹事会を開き、取り扱いを協議する。党としてけじめをつけるため、受理せず除籍(除名)処分にすべきだとの声が強いが、野田佳彦国対委員長は4日午前の記者会見で「本人から事情駿取している幹部から報告を受け判断すべきで何とも言えない」と述べるにとどまった。

佐藤氏については、2000年6月から03年4月まで公設第二秘書として採用していた女性(51)に勤務実態がほとんどなく、国から支払われた秘書給与も本人に渡っていないとの疑惑が今月1日に表面化。その後、佐譲氏が女性あての給与を現金で受け取り、公設一第秘書を務める自分の妻(51)の銀行口座に入金されていたとの新たな疑惑も浮上している。愛知県警が詐欺容疑事件として捜査しており、佐藤氏本人に対する強制捜査も取りざたされている。

佐藤氏は4日早朝、地元事務所の事務長に電話で「心配かけて申し訳なかったが、辞めることにする」と伝えた。《共同通信》

小泉純一郎首相は4日夕、民主党の佐藤観樹衆院議員が秘書給与疑惑で辞職願を出したことについて「国会議員もこのような事件に対しての反省が足りなかったということですかね。常に注意し、襟を正さなければいけない」と戒めた。同時に「何回も同じような不祥事があり議員が逮捕されたり辞職したりしていながら、同じことで辞職しないといけないというのは大変残念だ」と強調した。《共同通信》

【石川県志雄町、押水町】合併町名は「宝達志水町」

志雄・押水合併協議会は4日、志雄町役場で第12回会議を開き、2005(平成17)年3月に志雄、押水両町が合併して発足する新町の名称を「宝達志水町」とすることを決めた。県内の「平成の合併」で新自治体の名称が決まったのは、今月1日発足した「かほく市」、10月発足の「七尾市」、来年2月発足の「能美市」「白山市」、同3月発足の「中能登町」「能登町」に次いで7番目になる。

新町名は、能登の最高峰である宝達山にちなみ、新町の地理的イメージを表現する「宝達」と、両町が合併した証として両町名から「志」と「水」の一字ずつを組み合わせた。

選定過程では、両町の間で綱引きがあったとされ、難航したものの、この日の新町名称候補選定小委員会、合併協議会とも全会一致で決まった。公募543件の中では「宝達」が最も多く、「志水」が2番目に多かった。「町」を「ちょう」と音読するのは、「能登町」に続き県内では2例目で、同小委員会は「語呂が良かった」と説明している。

4文字の町名は木曽福島町(長野県)や那智勝浦町(和歌山県)などがあるが、全国でも少なく、北陸では初めてとなる。《共同通信》

【大相撲・貴乃花部屋】看板掛け替え

2月1日付で二子山部屋から名称変更した大相撲の貴乃花部屋で4日、東京都中野区の部屋の看板の掛け替えが行われ、師匠の貴乃花親方(元横綱貴乃花)は新たに出来上がった看板を見つめながら「見栄えがいい。これから強い力士を数多く、育てたいという気持ちを込めて掲げました」と満足げに話した。

ガラスケースに覆われたケヤキ製の看板には、京都府在住の画家に依頼した「貴乃花部屋」の力強い文字。大雨の中、集まった100人以上の報道陣の前で「風通しよく、厳しいところは厳しく、楽しいところは楽しく。そんな貴乃花部屋にしたい」と晴れ晴れとした表情で抱負を述べた。《共同通信》

【自衛隊イラク派遣】

番匠一佐、長官とテレビ電話

イラク南部サマワで活動を続けている陸上自衛隊派遣部隊の指揮官、番匠幸一郎一佐は4日午前、衛星テレビ電話を使い、東京市谷の防衛庁にいる石破茂長官に任務の進ちょく状況や、隊員たちの様子を報告した。2月27日の到着以来、番匠一佐が長官に直接報告をしたのは初めて。

仮宿営地のテントに設置された装置の前に座った番匠一佐は、カメラに向かって「大臣こんにちは。27日に到着、先遣隊、先発隊と合流しました」とあいさつ。「隊員たちは全員元気で士気が高く、行く先々で歓迎されています」と近況を報告した。

長官は、バグダッドやカルバラであった同時爆破テロに関連し、サマワの治安状況などを質問。番匠一佐は「同時テロの情報を集めている。隊員の安全確保は気を抜かず、万全の措置を取る」と答えていた。《共同通信》

【この日の民主党】

「議員辞職願いを重く受け止める」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は4日党本部で記者団に、佐藤観樹議員が衆議院議長に議員辞職願いを提出したことを受け「疑惑を招き、議員辞職願いを出すことになったことを国民の皆さんに深くお詫びします」と語った。また、佐藤議員から出されている離党届については「かなりの問題は終わっているが、火曜日の常任幹事会まで事実を見極めて対応したい。佐藤議員には説明責任を果たすよう求める」とした。

菅代表、京都で鳥インフルエンザ対策を視察

民主党の菅直人代表は4日、前日に高病原性鳥インフルエンザの2件目の感染が明らかになった京都府内に入り、状況を視察するとともに、対策にあたる自治体、関係業者らを激励した。視察には、民主党京都府連代表の福山哲郎参議院議員、前原誠司、梶原康弘、泉健太の各衆議院議員も同行した。

菅代表らはこの日午前、丹波町の感染発生農家から半径30kmの移動禁止区域内にある綾部市内の養鶏農家を同市の四方市長とともに視察。経営者から「補償を早く決めてもらわないと、規模が小さいところほどすぐにやっていけなくなる」など、切実な訴えを聞いた。

なお、このあと最初に感染が発生した養鶏場(浅田農産丹波農場)を視察する予定だった菅代表は、丹波町が新たな感染の発生で対策に追われており、外部の人間による第2次感染の広がりも警戒していることから、これを中止した。

午後は京都府庁で、山田府知事と会見。府の対策の経過についてビデオで報告を受けるとともに、国の取り組みに対する要望を聞いた。山田知事は、感染ルート解明、ワクチン開発、早期届出のための法整備、しっかりした補償・補てん措置などを急ぐよう求めるとともに、「これはもはや大規模な災害であり、国を中心にした情報・対策の一元化が必要だ」として民主党に働きかけを要請した。

その後菅代表らは、府内の関係団体と会合を持ち、実情を聞いた。生産者団体からは「国産のいい卵を作っているのに、出荷できずに古くなって、処分しきれないまま公害になってしまうことを恐れている。一日も早く移動制限が解けるように協力したい」との痛切な発言があったほか、小売業の団体からは「行政から迅速な情報提供があれば、(感染鶏の肉などの)出荷を水際で止められた。こうなってしまうとわれわれには何の補償もない」、消費者団体からは「食べ物から人に感染した例はないというだけでなく、安全性に関するもっと的確な情報を出して、消費者の不安を解消してほしい」などの意見が出された。

菅代表は、視察の感想も交えながら、十分な補償措置が万一の場合の早期報告にもつながること、国は縦割り行政の弊害を廃し、統一的な対策本部を設置して危機管理的に対応すべきことなどを提起。「スピーディに、できることはすべてやる。党としても最大限の取り組みを行うので、みなさんも大変だけれど頑張ってほしい」と参加者を激励した。

[衆院予算委]鳥インフルエンザ対策の欠陥を追及

衆議院予算委員会で4日午後、食の安全をめぐり集中的一般質疑が行われ、民主党から鮫島宗明議員、山田正彦議員、五島正規議員の3人が質問に立った。

鮫島議員はWTO体制になってから、O157、BSE、鳥インフルエンザなどが相次いで起きているのは、食品安全行政に根本的欠陥あるからではないかとし、厚生労働省と農林水産省に分かれている縦割り行政を批判。その例として「厚生労働省のHP上に感染した鶏の卵や肉が市場に出回ることはないとあるが、なぜか」と質した。坂口厚労相は「訂正をしなければ」と答弁。また、厚労省と農水省で、感染防止策の周知が異なり、最も感染の恐れが強い養鶏業者には厚労省からの指導がなく、農水省からはマニュアルで「注意」となっていることが明らかとなった。鮫島議員は、先進国では食品の安全行政は一本化しており日本もそうすべきであること、また輸入国での定点観測をすべきことを提案した。福田官房長官は「検討します」と答弁した。

山田議員は鳥インフルエンザ対策をめぐって、「移動禁止区域の30km以内では鳥ワクチンを打ち、拡大を防ぐべき」と迫った。亀井農水相は「ワクチンを接種する事態ではない」として拒否。また、豚コレラワクチンの接種を止めているのを再開するよう求めたが、これも農水省は拒否した。これらの答弁に対して山田議員は「行政の怠慢、政治の怠慢」と厳しく指弾した。

さらに、卵の移動禁止による補償制度がしっかりしていれば、今回のように報告が遅れなかったのではないかとして、各国の補償の例を質した。農水省消費・安全局長は「オランダでは疾病50%、健康なら100%」と答弁。重ねて山田議員がアメリカの補償を問い質すと「調べておりません」とあきれた回答。亀井農水相は「十分検討したい」と取り繕った。

五島議員は「ウイルスの特性があやふやだ」として、東南アジア発生のものとは別の種類である国内の山口、大分、さらには京都のウイルスの解析と感染経路の解明状況について質した。さらに「人インフルエンザ・ウイルスと鳥インフルエンザ・ウイルスが豚などを通して遺伝子組み換えが起きて新型インフルエンザ・ウイルスとなる危惧があり、その変性のスピードも速い」と指摘。「人類にとって極めて危険であり、緊急を要する。厚労省と農水省は遺伝子の変性による人類への直接的な影響のスピードを予測しているのか」と質すとともに、「豚などの調査は日本国内だけで対応できない。WHOと協力してアジア地域での調査や情報収集を実施すべきだし、予算についても配慮すべきだ」と力説した。

[衆院予算委]イラク復興支援金、年金基金流用問題を追及

衆議院予算委員会で4日、平成16年度総予算に関する一般的質疑が行われ、民主党から首藤信彦、長妻昭、永田寿康、平岡秀夫の各議員が質問に立った。

首藤議員はイラク復興問題を中心に質問。イラク復興支援資金のうち15年度予算での日本独自決定無償枠559億円と16年度予算での319億円について、6月末の主権委譲後の受け皿、執行体制の展望を質したが、川口外相はまたもや不明確な回答をくり返した。首藤議員は「UNDP(国連開発計画)の場合は1ドル単位で積算、現地執行体制などきめ細かく把握している。日本はなぜできないのか。不明瞭な形で不透明な将来に対し予算が使われるべきではない」と厳しく批判した。

長妻昭議員は年金掛金の流用問題を中心に質問。市町村の年金事務取扱交付金を例に挙げ「年金の特別会計は人件費は税金で処置、人件費以外は年金掛金で充当する仕分けとなっているが、いい加減だ」と指摘した。さらに年金掛金が社会保険庁職員用マンションの建設費に流用されていることについて、「一時凍結し、民間住宅に入って家賃補助をした方が職員は喜ぶし、民営圧迫にならない」と坂口厚労相の決断を求めた。

永田議員は2月25日の予算委員会に続いて日本歯科医師会の疑惑を追及。咀嚼障害者の障害者手帳交付に必要な診断書を歯科医師も作成可能となったことをめぐって、同会の臼田会長が自民党議員の実名を挙げて働きかけを評価したことが代議員会議事録に記載されていることを指摘し、「関係者に調査したが臼田会長が議員と接触をはかった形跡は見られない」とした前回の委員会での坂口厚労相の答弁を問題にした。「担当部局の調査を行った」とする厚労省の答弁に対して、永田議員は臼田会長本人からの事情聴取の必要を再三指摘。ついに厚労相が関係者から事情を聞く考えを示した。

平岡議員は、国連のアナン事務総長の国会演説について質問。アナン氏の国会演説のうちイラクへの自衛隊派遣に関する部分が「困難な議論を経て貴国は復興支援を行うためにサマワに自衛隊を派遣されました」と敬語的表現で訳されている点について、「原文では『派遣した』に過ぎない」と指摘。あたかも自衛隊派遣を評価したかのように恣意的に和訳していることを批判した。《民主党ニュース》



3月4日 その日のできごと(何の日)