平成5533日目

2004/03/02

【鳥インフルエンザ問題】浅田農産社長が謝罪会見

高病原性鳥インフルエンザ感染が確認された京都府丹波町の養鶏場「船井農場」を経営する「浅田農産」(兵庫県姫路市)のA社長(41)らが2日、姫路市の同社で記者会見し「農場で飼育しているすべての鶏の出荷を計画したが、大量死とは一切関係ない」と説明した。

A社長は、陽性反応が出る前の2月23日ごろ、取引先の食鳥加工会社「アリノベ」(兵庫県中町)に出荷計画を持ちかけたことを認めた上で「卵の価格が安いので昨年夏から生産調整のため減産しようと計画していた。(2月20日から始まった)大量死とは一切関係ない」と話した。

アリノベ側は「大量死を知り、出荷を延長したかったのでは」(有延秀棋専務)と指摘していた。《共同通信》



【小泉純一郎首相】参院選後の内閣改造を示唆

小泉純一郎首相は2日昼、持論の郵政3事業の民営化に取り組むため郵政改革担当相を新設する考えを明言した。時期については夏ごろとしており、7月11日投開票予定の参院選後の内閣改造を念頭に置いていることを示唆した。《共同通信》

【この日の民主党】

党拉致対策本部総会で問題解決を世界にアピール

民主党拉致対策本部の第1回総会が2日午前、国会内で開かれ、韓国の拉致被害者(拉北者)、拉北者家族の会代表、拉致被害者家族連絡会代表の横田夫妻らが来賓として出席、問題の解決に協力を要請した。

鳩山由紀夫対策本部長は会議の冒頭「拉致問題の解決に向け、世界にどのようにメッセージを発するか。そのために民主党として何をなすか」を総会で議論したいと呼びかけた。

続いて横田滋さんが「各党に対策本部の設置をお願いした。第1回の総会にお招きいただき、大変喜んでいる。私たちは、衆参での特別委員会の設置、外為法の改正、船舶法の制定、好ましくない方の再入国を拒否できる法の制定を望んできた。外為法は成立した。発動になるよう、政府に働きかけていただきたい」と民主党に対する期待を表明した。

崔成龍(チェ・ソンヨ)拉北者家族の会代表は「金正日は共同の敵だと世界のマスコミに知らせたい。韓国と日本の被害者が一緒に立っていることを知らせたい。彼を国際刑事裁判所に告発したい」と述べ、韓国と日本の被害者が連携することの意義を強調した。

また、被害者の李在根(イ・ジェグン)さんは「30年も北で暮らした。今も苦しみを味わっている人がいる。食料の配給も受けられずに死んでいく。韓国と日本が力を合わせテロ、拉致を行わせないようにすべき」と訴えた。

総会の最後には伊豆見元・静岡県立大学教授が6カ国協議の成果について講演した。伊豆見教授は「北は今回できる限りのことをした。それは5回も協議に応じたこと。今回北からの出席者は対米交渉のベテラン。拉致問題には詳しくない。その彼らが日本の意見を聞き、本国に伝え回答するとした。これは、何とか問題を動かそうとしていることの表れ。動かないと不利になると思っている」と拉致問題に関して論評した。

総会には菅直人代表も参加。「一刻早く、拉致被害者がそれぞれの国に戻れるようわれわれも党として努力したい」とあいさつした。

総会には党所属国会議員を含め約100人が参加した。

韓国拉致被害者、支援を訴える

民主党の要請で来日している韓国人拉致被害者、金柄淘(キム・ビョンド)、李在根(イ・ジェグン)、陣正八(ジン・ジョンパル)の3氏は2日、衆議院外務小委員会において参考人陳述を行った後、国会内で記者会見を行った。

会見での記者との主なやりとりは以下の通り。

記者 1971年から73年にかけて北朝鮮で目撃した日本人は何人くらいか。また目撃したホテル、招待所は平壌市内か。

李氏 合わせて約20人。ホテルは平壌市内。招待所は平壌の郊外だった。

記者 20人のうち、見覚えのある人はいたか。

李氏 われわれは昨年、ソウルプレスセンターで(日本人拉致被害者の)小さな写真を見せられただけで、誰が誰だか確認できなかった。その質問は日本人の拉致被害者に聞くべきだ。(北朝鮮では)日本人は日本人同士で集まって生活しているはずだから。

記者 現在は韓国でどんな仕事をしているか。

金氏 無職だ。職を探すのは非常に難しい。韓国政府は何も支援してくれない。

陣氏 日雇い労働者として漁網をつくる工場で働いている。韓国では脱北者と同じ扱いを受けている。

李氏 働く場所がなく、友人の手助けを受けて生活している。韓国政府に生活支援を求めている。韓国政府にも働きかけてほしい。

なお、会見には民主党北朝鮮問題プロジェクトチームの中川正春座長、渡辺周事務局長が同席した。

[衆拉致小委]韓国拉致被害者3人が参考人陳述

衆議院外務委員会の北朝鮮拉致・核問題小委員会が2日に開かれ、韓国人拉致被害者である金柄淘(キム・ビョンド)、李在根(イ・ジェグン)、陣正八(ジン・ジョンパル)の3氏からの参考人陳述および質疑が行われた。

3氏の陳述の要旨は以下の通り。

金氏 73年11月拉致。思想教育を受けたあと工場に配置。何とか生きながらえなければと懸命に働き、勲章をもらい、労働党の信任も厚かった。北朝鮮当局の公式発表で苦難の行軍で350万人が飢死にした。私が生きてきたのは奇跡だ。赤十字や韓国、日本、米国の食糧支援は国民が食べていくのに十分なものであったのに、半分も人民に行き渡っていないのは不思議なことだ。北朝鮮政府は世界から抗議されるに値する。戦争の準備をしていたのではないか。20代の青春を奪われ、胸が張り裂けそうな思いだ。何の補償も受けていないし、生活する上で困難な状況だ。

李氏 70年4月拉致。韓国の赤化統一のための工作員の基地である党中央政治学校に入れられた。党学校から病院へ車で行く途中の招待所に北朝鮮人とは違った服装をした人たちがいたので、「なぜ日本人がいるのか」と指導員に聞いたら、「偉大なる金日成同志を慕っていろんな国から来ている」と答えた。正月にホテルでビリヤードをやっている20人位の日本人を目撃した。韓国政府によると韓国拉致被害者は450人だが、私の知る限りは600人以上。北朝鮮によると拉致日本人は15人だが100人以上いると思う。日本は北朝鮮への資金提供のチャンネル、ルートを全部断ち切って欲しい。金正日を国際刑事裁判所に渡して欲しい。彼が生きている限り、世界の平和は遠い未来となるだろう。

陣氏 67年4月拉致され、35年振りに帰国。2年間思想教育を受け、炭鉱関係の付属部品を作る機械工場に配置。高射砲を作ってこの地を守れという金日成の指示で40ミリ砲、弾薬を作った。97ミリ砲も作ったが、ノドン1号、2号を打っている時期であり、核開発で電子関係の部品も作っていたと思う。人民の状況は非常にひどく、地方産業も壊滅状態だ。軍需産業だけが細々と続いている。

質疑では、中川正春議員が質問に立った。

中川議員 北朝鮮政府は都合の悪い人物になると死亡したと発表しているが。

李氏 北朝鮮は嘘で塗り固められた国だ。死んだと言っても百パーセントは信じない方がいい。若い年代が簡単に死ぬとは理解できない。67歳の私すら何とか生き抜いてきた。北朝鮮人民よりはるかにいい暮らしをしているのだから簡単に死ぬとは思われない。仮に死んだと言われても、遺骨をもらってDNA検査をすれば白黒ハッキリする。

中川議員 韓国は脱北者など年間千人以上が北朝鮮から帰ってきているのでたくさんの情報が得られると思うが。

李氏 私が所属する脱北者を管理する団体は会員が4300人いる。そのほかにも様々な団体があり、そこから多くの情報が得られるのではないか。

この後、自由討論が行われ、民主党の松原仁議員が、改正外為法を発動し北朝鮮に対して経済制裁を行うことの是非およびその効果について質問。李氏は、「北朝鮮に食糧などを支援しても、まず軍隊に、そして政権幹部に渡り、一般の市民には一切渡らない。援助を断って初めて金正日政権は手を挙げて降伏してくる」とした。日本のとるべき外交手法について考えを尋ねた増子輝彦議員の質問に対しても、李氏は「北朝鮮に対する援助をすべて断って、金正日政権に改革・開放しかないと認識させるしかない」と語った。

また、民主党が日本での証言を働きかけている黄長ヨプ・元北朝鮮労働党書記はどのような情報を持っていると思われるか、と武正公一議員が質問。李氏は「黄氏は金日成が死ぬ前は北朝鮮のNo.2で、信頼されていた。彼の証言は正確な事実に基づくものになるだろう」と語った。

[常任幹事会]鳥インフルエンザ対策本部設置を決める

民主党は2日、国会内で常任幹事会を開いた。菅直人代表は冒頭挨拶で「鳥インフルエンザ問題が大変重大な問題となっている。わが党も対策本部を設置するとともに、政府に対しても国会論議でも緊急かつ最大級の危機感を持って対処していかなければならない」と強調した。

会議では(1)農林水産の再生を考える運動本部の設置(本部長=菅直人代表、事務局長=山田正彦ネクスト農林水産統括副大臣)(2)高病原性鳥インフルエンザ対策本部の設置(本部長=菅直人代表、事務局長=枝野幸男政調会長)(3)第2回新人研修会を3月15日~16日、栃木県那須町で開催(4)中国共産党中央対外連絡部訪日団(団長=劉洪才中連部副部長)の受け入れ(5)次期参院選候補者の推薦、などについて承認・決定した。

菅代表、外交官殺害事件で外相の虚偽答弁を批判

民主党の菅直人代表は2日の定例記者会見で、川口外相がイラク外交官殺害事件で襲撃に遭った車を2月中に日本に移送すると確約していたことを取り上げ、「まだ日本に着いていないようだ。さらに厳しく問い質さなければならない。場合によってはイラクに行ってでも調査する必要がある」と語り、事件の解明に積極的に取り組むとともに、外相、外務省の責任を追及する考えを示した。

また、京都で発生した鳥インフルエンザに関して「本日、民主党の対策本部を設置する。京都にも足を運びたい。場合によっては法の整備、改正も必要」と述べた。

佐藤観樹議員、秘書給与問題で役職辞任

民主党の佐藤観樹衆議院議員は2日朝、岡田克也幹事長と会い「報道されている秘書給与疑惑ついて、勤務実態と報道は違うが、お騒がせしたので、両院議員総会長などの役職を辞任したい」と申し出、了承された。岡田幹事長は国会内で記者団に「佐藤議員と会い辞任を了承した。近日中に佐藤議員が記者会見を開き、説明責任を果たされる。それを受け改めて党として話を聞き対応する」と述べた。《民主党ニュース》



3月2日のできごと