平成5503日目
2004/02/01
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】イラク派遣隊員に訓示
イラク復興支援特別措置法に基づき現地に派遣される陸上自衛隊本隊の隊旗授与式が1日、北海道旭川市の旭川駐屯地で小泉純一郎首相、石破茂防衛庁長官らが出席して行われた。
小泉首相は予備要員を含む迷彩服の派遣隊員約600人を前に訓示。日米同盟、国際協調の重要性を訴え「戦争に行くのではない。イラクの再建の手伝いに行く」と強調し、危険を伴うかもしれないが、自衛隊ならできる分野があると述べた。
首相はまた「(派遣に)反対する国民の中にも、心の中では諸君の活動に声援を送っている人はたくさんいると信じている」と述べ、「皆さんが無事帰ることを祈念する」と締めくくった。
これに先立ち、小銃、拳銃を携えた派遣隊員が起立し、石破長官が「第一次イラク復興支援群」群長の番匠幸一郎一等陸佐に隊旗を手渡した。式典後の激励会で番匠一佐は「武士道の国の自衛官らしく、規律正しく任務の完遂に全力を尽くします」と決意を述べた。
授与式、激励会には隊員の家族700人も出席した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【プロ野球】キャンプイン
プロ野球の12球団が2004年のシーズンに向けて1日、国内外で一斉に動きだした。
岡田新監督を迎え、2年連続リーグ優勝を目指す阪神は3500人のファンが詰め掛けた沖縄の宜野座でスタートを切った。注目の大物ルーキー、鳥谷(早大)は初日から居残って打撃練習を行った。
ダイエーは2連覇への拠点を宮崎に移してキャンプイン。城島、松中ら主力が居残り練習し、新人の馬原(九州共立大)も初日からブルペン入りした。
中日は落合新監督の方針で初日から紅白戦を行い、故障からの復活を期す川崎が1回を3人で退けた。唯一海外のグアム島で練習を開始した巨人はダイエーから移籍した小久保が、フリー打撃で39スイング中13本のさく越えを放った。
何かと注目を集める日本ハムの新庄はフリー打撃や守備練習をこなし、ファンのサインにも応じるなどリラックスムード。バレンタイン監督が9年ぶりに指揮を執るロッテでは、日本、韓国の約100人の報道陣が見守る中、李承燁が打撃練習などを行った。《共同通信》
【別府大分毎日マラソン】
別府大分毎日マラソンは1日、大分市営陸上競技場発着のコースで行われ、武田宏旦(四国電力)が2時間12分2秒で初優勝した。
武田は23キロ付近で先頭集団から遅れたが、後半に粘り強い走りで徐々にばん回。上位を走る選手が次々と崩れる中で順位を上げ2位につけた。40キロ手前で先頭を走っていた昨年の覇者でペースメーカーのサムソン・ラマダーニ(タンザニア)が走るのをやめたため、武田がトップになり、そのままゴールした。
2位は初マラソンの徳永考志(三菱重工長崎)で2時間13分42秒、3位は柴家華(中国)で2時間14分57秒。約3年ぶりのマラソンで復活を目指した三木弘(旭化成)は、17キロすぎで途中棄権した。《共同通信》
【テニス・全豪オープン】最終日
テニスの全豪オープン最終日は1日、メルボルン・パーク・テーニスセンターで男子シングルス決勝を行い、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、ノーシードから勝ち上がったマラト・サフィン(ロシア)を7−6、6−4、6−2で破り、初優勝した。昨年のウィンブルドン選手権に次ぐ2度目の四大大会制覇で、優勝賞金120万豪ドル(約9950万円)を獲得した。サフィンは2年前と同じ準優勝に終わった。
混合ダブルス決勝はネナタ・ジモンジッチ(セルビア・モンテネグロ)エレーナ・ボビナ(ロシア)組が初優勝した。《共同通信》
【大阪府知事選】太田房江氏が再選
任期満了に伴う大阪府知事選は1日投票、即日開票の結果、無所属で現職の太田房江氏(52)=自民、民主、公明、社民推薦=が前参院議員の江本孟紀氏(56)、弁護士の梅田章二氏(53)=共産推薦=らいずれも無所属新人4人を破って再選を果たし、全国初の女性知事の座を守った。
事実上の3つどもえの争いとなった選挙戦で、太田氏は1期4年の実績を強調。推薦した自民の府議が一部、江本氏支援に回るなどの乱れはあったが、公明や連合大阪の組織票や女性からの幅広い支持を得て、他氏を引き離した。
江本氏は、官僚出身の太田氏が共産を除く主要政党や財界、労働界から支援を得たことを「相乗り」と批判、「府政を官から民へ」と訴えたが、頼りの無党派層の支持が広がらなかった。
2期目の太田府政にとって、全国最悪クラスの危機が続く府財政の立て直しや、長期低迷傾向にある大阪経済の活性化が果たせるかどうかが課題となる。《共同通信》
【オーストラリア大陸縦断鉄道】ダーウィンまで延長
当初の構想段階から145年を経て完成したオーストラリア大陸縦断鉄道が1日、新たに建設された北部ダーウィンまでの路線の営業を開始し、長距離旅客列車「ガン」の一番列車が南部アデレードを出発した。
約3000キロを2泊3日かけて走る旅程で、普通寝台料金は1390豪ドル(約11万2000円)。外国人旅行客らの人気を集めそうだ。
「ガン」は開拓時代に導入されたラクダを意味する。週に上下各1本運行。世界最大級の一枚岩「ウルル」(英語名エアーズロック)の「玄関口」アリススプリングズなどを経由して中央部の砂漠地帯を縦断する。《共同通信》
【メッカ】巡礼者244人圧死
サウジアラビアからの報道によると、同国西部メッ力郊外で1日、イスラム教の聖地巡礼者が巡礼行事中に折り重なって倒れ、マダニ巡礼相は計244人が死亡したと発表した。けが人もほぼ同数いるとしている。死者の国籍などは明らかにされていない。
事故現場はイスラム教最大の聖地メッカとアラファト山の中間にあるミナの谷。巡礼者らは、巡礼最終日の主要行事である悪魔を象徴する石柱へ石を投げる儀式を行っていた。
聖地巡礼では、多数の巡礼者が狭い場所に集まるため、圧死事故が毎年のように繰り返されている。特に、石投げ儀式は橋の上などに巡礼者が殺到するため最も危険とされ、昨シーズンは14人、2001年は35人、1994年には270人が同じ現場で圧死した。90年には、メッカ近郊のトンネルで約1400人が圧死する大惨事も起きている。《共同通信》
【イラク】自爆テロ
イラク北部のクルド人自治区アルビルで1日午前、クルド人の二大政党の事務所にほぼ同時に自爆攻撃があり、イラク駐留米軍によると、少なくとも56人が死亡、200人以上が重軽傷を負った。クルド人組織幹部は死者が100人を超す可能性があると語った。
昨年5月の大規模戦闘終結宣言以降、最悪の犠牲者を出すテロとなる恐れが出てきた。米軍主導の占領統治下で起きた事件では、昨年8月に中部ナジャフのイマーム・アリ廟で83人が死亡した爆弾テロがある。
一方、首都バグダッドでは1月31日夜、2件の爆発が起き、少なくとも6人が死亡した。
米軍やイラク警察を日常的な攻撃目標としている反米武装勢力が、1日から始まったイスラム教最大の祝祭である犠牲祭に合わせ、攻戦対象を拡大しているとみられる。自爆テロは国際テロ組織アルカイダなどが多用する手口。アルカイダと関係があるとされるイスラム過激派組織アンサール・イスラムはクルド人地区を活動拠点にする。
自爆攻撃があったのは、イラク戦争で米軍を支援したクルド民主党(KDP)とクルド愛国同盟(PUK)の事務所。当時、犠牲祭初日を祝うため幹部ら数百人が集まっており、両組織の幹部多数が犠牲になった。KDPの幹部は「PUKの事務所で約60人、KDP事務所で約80人が死亡したと推定される」と述べた。
KDP事務所での目撃者によると、体に爆発物を巻き付けた男が自爆し、天井や壁の一部が崩落して被害が広がった。多数の客が訪れるため、この日は普段より警備が緩かったという。イラクの反米武装勢力は主に車や道路に仕掛けた爆弾を使っており、体に巻き付けた爆弾攻撃は初めてとみられる。
AP通信によると、アルビルの遺体安置所の当局者が57人の遺体を確認。アルビルでは昨年12月、クルド人自治政府内務省庁舎に対する自爆テロが起きている。
中部カルバラでは1日、連合軍が管理する弾薬庫が爆発、弾薬を持ち出そうとしたとみられるイラク人約20人が死亡した。《共同通信》
【第38回スーパーボウル】
米プロフットボール、NFLの2003年度王者を決める第38回スーパーボウルは1日、ヒューストンのリライアント・スタジアムで行われ、アメリカン・カンファレンス(AFC)覇者のペイトリオッツが、ナショナル・カンファレンス(NFC)を制したパンサーズを試合終了間際の決勝FGで32−29と振り切り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。通算成績はAFCの17勝21敗。
前半は14−10でペイトリオッツがリード。後半は一進一退の攻防が続き、第4クオーター残り1分8秒にパンサーズが29−29の同点に追いついた。同ボウル史上初の延長線になるかと思われたが、ペイトリオッツは残り4秒で、キッカーのビナティエリが41ヤードの決勝FGを成功させた。
最優秀選手には、3TDパスを決めたペイトリオッツのQBブレイディが、初優勝した2年前に続いて選ばれた。《共同通信》
◇
米プロフットボールの覇者を決めるスーパーボウルのハーフタイムショーで1日、人気歌手ジャネット・ジャクソンさんの胸が露出した“事件”に対し、テレビで観戦していた視聴者らから非難が集中、米テレビ業界を監督する政府の連邦通信委員会が調査を始める騒ぎになっている。
ショーの製作者側は「意図したものではなかった」と釈明に躍起だが、同委員会のパウエル委員長は2日、試合が「下品で嘆かわしい行い」で汚されたとする怒りの声明を発表し「迅速かつ徹底的に」調査すると宣言した。
ショーでは、ジャネットさんと共演した人気男性歌手ジャスティン・ティンバーレイクさんが「この歌の最後に君を裸にする」と歌いながらジャネットさんの衣装の一部をはぎ取り、右胸をほぼあらわにした。
ティンバーレイクさんは「(ジャネットさんの)衣装が不備だった」と釈明した。《共同通信》
