平成2587日目
1996/02/07
この日のできごと(何の日)
【橋本龍太郎首相】住専経営者に不快感
橋本龍太郎首相は7日午後の衆院予算委員会(上原康助委員長)総括質疑で、住専が株式投資で多額の損失を出したことについて、「経営者としての姿勢に何とも言いようのない思いを抱いている」と述べ、住専経営者への強い不快感を示した。
新進党の草川昭三氏は、国会に提示された住専の立ち入り調査結果に基づき「株で損した分まで国民が負担しなくてはいけないのか」と追及したのに答えた。《共同通信》
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衆院予算委員会は7日、住宅金融専門会社(住専)処理問題を中心に総括質疑を続行した。
橋本龍太郎首相は住専関連の政治資金について「住専からの寄付はなかったが、(住専各社の)融資先上位100社のうち3社から寄付を受けていた時期がある」と述べ、首相の後援会に対し住専の融資先を企業から政治献金があったことを明らかにした。《共同通信》
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【自民党・群馬小選挙区】候補者調整を執行部に一任
自民党の加藤紘一幹事長は7日午前、党本部で群馬県内の小選挙区候補者調整問題に関し、同県選出衆院議員から意見聴取、今後の調整作業についての党執行部一任を取り付けた。
加藤氏は(1)一選挙区に複数の立候補は認めない(2)選挙区調整は無条件一任とする—との執行部方針を示し、全員が了承した。これを受けて執行部は群馬県連三役からも事情を聴いた上で、早急に候補者を決定する方針。
群馬県の小選挙区候補者調整は、5つの小選挙区公認をめぐって現職7議員が競合、中曽根康弘元首相と小渕恵三前副総裁が公認争いをするなど難航している。《共同通信》
【池田行彦外相】米大統領補佐官と会談
レーク米大統領補佐官(安全保障担当)は7日午前、都内のホテルで池田行彦外相と会談し、沖縄米軍基地の整理・縮小について「4月のクリントン大統領来日までに一定の成果を挙げる」ことで一致した。
両者は、日米の特別行動委員会による縮小案策定に関し、4月の日米首脳会談までに中間報告をまとめることなどを念頭に「作業を加速する必要がある」と確認した。
補佐官は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する米国の食料援助について「あくまで緊急措置」と説明、外相は「食料援助の追加は当面考えていない」と明言した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は7日、移り住んでから約半月となる首相公邸の住み心地について記者団に質問され「米国の皮肉屋はホワイトハウスを『米国一華麗な牢獄』と呼んでいるらしい」と話し出したものの「公邸も『日本一華麗な牢獄』かどうか…」と言葉を濁して苦笑い。「警護の諸君も苦労してくれているのは分かるんだけれども、いつも警護されていると精神的にね…」と、衆人環視の公邸はいささか窮屈な様子。国会では連日、住専問題で野党の追及の矢面に立たされているだけに、少しは気の休まる所がほしいようだ。
○・・・新進党の西岡武夫国対委員長はこの日の記者会見で、同氏を含めた海部内閣当時の自民党三役が住専処理問題に関連した与党の参考人招致要求の対象となっていることに関連「テレビ番組の中で、私を参考人として呼びたいとの話があり、私は『出ます』と即答した。その考えは今も変わらない」と、逃げも隠れもしないと強調した。しかし当時の自民党幹事長だった小沢一郎党首の参考人招致に話が及ぶと「他の議員の問題を申し述べる段階にない」と、与党の主要な攻撃目標の小沢氏については途端にトーンダウン。《共同通信》
【ニカラグア・チャモロ大統領】ローマ法王のほおにキス
中米ニカラグアからの報道によると、7日に同国入りしたローマ法王ヨハネ・パウロ二世を出迎えたチャモロ大統領が法王への外交儀礼を無視してほおにキスした。儀礼では法王の手へのキスは許されているが、法王庁スポークスマンは「歓迎式典で法王のほおにキスしたのは初めてのこと」と目を白黒させている。
ニカラグアの記者によると、チャモロ大統領は法王庁を訪れた際、同じ行動をしたことが少なくとも2回あるという。
法王は、1983年にサンディニスタ左翼政権下のニカラグアを訪問し、激しいヤジを受けた経験があるが、この日は歓迎一方だったためか、在位17年間で初のハプニングもあえて拒否せず、その後も2人は手をつないで歩いたという。
チャモロ大統領の外交儀礼破りは以前から有名で、イベロアメリカ首脳会議に集まった各国首脳に対して「わが子たち」といった意味合いの「ミス・ムチャーチョス」と呼び掛けたこともある。《共同通信》