平成5476日目

2004/01/05

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】年頭記者会見

小泉純一郎首相は5日午前、首相官邸で年頭の記者会見を行い、郵政3事業民営化について「官業分野の改革の本丸だ。民営化するという前提で、今年秋ごろまでに結論を出し、来年の国会に法案を出せるよう準備していく」と述べ、民営化に向けて本格的に取り組む決意を表明。構造改革路線を今年も堅持する考えを表明した。


https://www.kantei.go.jp/

外交では、イラクへの陸上自衛隊派遣の方針に変わりはないことを強調。北朝鮮の拉致、核、ミサイル問題の包括的解決を目指し、6カ国協議の早期再開などで解決に努力する考えを示した。

首相は構造改革路線をめぐり「ようやく軌道に乗り、改革の芽が出てきた。手綱を緩めることなく推進していきたい」と表明。道路公団民営化法案も今年の通常国会で審議し、2005年度中に民営化を実現する考えを示した。

イラク支援では「イラク人は安定した民主的政権をつくるために努力している。日本としても支援を続けて行かなくてはならない」と言明。「自己完結性を持つ自衛隊の諸君に行ってもらうのが適当だ」と述べるとともに「最悪の事態が起こらないよう準備をするのが政府の責任だ」と述べ安全確保に万全を期す考えを示し理解を求めた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【ヤンキース・松井秀喜外野手】「原点」に立つ

ヤンキースの松井秀喜選手は5日、星稜高時代の恩師山下智茂監督(副校長)とともに同高野球場を訪れ、「ここは僕の原点の一つだし、気持ちをリセットできる。そういう気持ちをもってまたスタートし、一年間頑張りたい」とさわやかな笑顔を見せた。

高校三年間、仲間とともに汗を流したグラウンドヘ久々に足を跳み人れた松井選手は「(グラウンドに)入るのは本当に久しぶり。でも変わってないですね」とうれしそう。クラウンド全体を見渡し、「練習はきつかったけど楽しかった。仲間との時間は最高の思い出です」と話した。

松井選手とグラウンドで握手した山下監督は「やっぱり相変わらず固くて、練習してるなという手。久々にグラウンドに立って、パワーをもらってアメリカで頑張ってほしい」と教え子を頼もしそうに見つめた。《北國新聞》

【全国高校ラグビー】

ラグビーの全国高校大会第6日は5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝を行い、大分舞鶴(大分)と啓光学園(大阪第3)が決勝へ進んだ。

大分舞鶴は3大会ぶりに4度目、啓光学園は3大会連続8度目の決勝進出。4大会連続で近畿勢と九州勢の決勝対決となった。

大分舞鶴は試合終了直前に勝ち越しのトライを決め、31−16で正智深谷(埼玉)に競り勝った。啓光学園は堅い守りで、19−13で東海大仰星(大阪第2)を退けた。《共同通信》

【全国高校サッカー】

サッカーの第82回全国高校選手権第5日は5日、さいたま市駒場スタジアムなどで準々決勝を行い、2連覇を目指した市船橋(千葉)は鹿児島実(鹿児島)にPK戦で敗れた。鹿児島実のほか、国見(長崎)滝川二(兵庫)と初出場の筑陽学園(福岡)が4強入りした。

7日の準決勝(東京・国立競技場)は、鹿児島実−筑陽学園、滝川二−国見の対戦となった。

市船橋は後半に1−1に追いつかれ、PK戦は4−5で敗れた。鹿児島実は2年ぶりにベスト4へ進んだ。

筑陽学園は前々回準優勝の岐阜工(岐阜)に3−2で競り勝った。滝川三は1−1からのPK戦を制して初芝橋本(和歌山)を退け、2年連続の準決勝進出。優勝候補の国見は平山の決勝点で四日市中央工(三重)を1−0で破り、4年連続で4強入りした。《共同通信》

【住友電工男女差別訴訟】和解

女性であることを理由に一般職から専門職(総合職)への登用などを拒み、昇進させないのは憲法などに違反するとして、 住友電気工業(大阪市)の女性社員2人が同社と、改正男女雇用均等法に基づく調停の不開始決定をした国に、男性社員との差額賃金など計約1億6,000万円の損害賠償を求めた訴訟は5日までに、大阪高裁(井垣敏生裁判長)で和解した。《共同通信》

【東京株式市場】

ことし初の取引である大発会5日の東京株式市場は、年明けの海外市場の上昇を好感して幅広い銘柄に買い注文が入り、日経平均株価(225種)は大幅続伸、終値では昨年11月以来2カ月ぶりに1万800円台を回復した。出来高概算も7億2600万株に膨らみ、大発会の出来高としてはバブル期を上回り、過去最高を記録した。

終値は、前年末比148円58銭高の1万825円17銭。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も、15.30ポイント高の1058.99と続伸した。《共同通信》

【長野県・田中康夫知事】県名「信州に」

長野県の田中康夫知事は5日、仕事始め式のあいさつで「長野県という名称を信州という新たな名称に変更しよう」と述ベ「信州」への改称を検討していることを明らかにした。

「信州」という名称が「長野県」よりも認知されているのが理由。市町村の名称変更はあるが、実現すれば都道府県としては異例の改称となる。

田中知事はあいさつで「長い歴史を持つ長野県にとって『信州』という言葉は一つの大事なキーワードだ」と指摘。その上で「この長野県こそが信州自治共和国ではないか。この形を全国に広く宣言すべきではないか」と呼び掛けた。《共同通信》

【自民党・山崎拓前副総裁】参院選出馬、明言せず

自民党の山崎拓前副総裁は5日、地元福岡市で開かれた後援会の会合で、今年夏の参院選の出馬問題について「衆院で筋を通すべきだとの意見には傾聴せざるを得ない。(国政復帰の)チャンスを直ちに選ぶことには消極的になっている」と参院選への立候補を明言しなかった。

同時に「もし参院選に出るとすれば、すべての皆さんに『こうすべし』と言ってもらった時点で決断したい」と立候補に含みも残しており、結論の先送りで批判の沈静化を待つ構えのようだ。

山崎氏は先月中旬、参院選比例での出馬の意向をいったんは固めたが、自民党内から「女性スキャンダルを抱える山崎氏が立候補したら自民党から女性票が逃げる」「参院は衆院の腰掛けではない」と批判が続出。同党の西川京子女性局長は「女性に配慮した候補者選考をしてほしい」と小泉純一郎首相に訴えた。

山崎派は既に現職の月原茂皓氏を比例代表候補に擁立しており、山崎氏が出れば「二正面作戦」を強いられる。山崎氏への投票を依頼すれば、自分の後援会から反発を招きかねないとの懸念も付きまとう。同派幹部は「支持者が『山崎立つべし』となれば、選挙の2、3カ月前でも十分に間に合う」と働き掛けており、山崎氏は冷却期間を置いて出馬表明のタイミングを模索するとみられる。《共同通信》

【野党】仕事始め

野党3党は5日、各党本部で仕事始めを行い、自民党より一足早く始動した。各党首はあいさつで、通常国会に向け小泉内閣との対決姿勢を鮮明にした。

民主党の菅直人代表はイラクへの自衛隊派遣をめぐり「今のイラクの問題だけでなく、日本が今後の国際社会の中でどういう国になろうとしているのか、与野党を超えて一つの方向性を見出さなければならない時期がやってきた」と指摘。「今の憲法が優れた憲法だから変えないというならいいが、政治の混乱を招くから変えず、解釈で先送りしてきたとするならば、それは問われる課題だ」と政府、与党の姿勢を批判した。

夏の参院選に関しては「小泉政権でいいのか、ノーかという意味での政権選択(選挙)だ。自民、公明連合軍に負けない支持を得られるような戦いに努めたい」と決意を表明した。

共産党の志位和夫委員長はイラクへの自衛隊派遣に対し「無法な派兵計画を中止、撤回させるために力を尽くそう」と強調。参院選をにらみ「民主党は消費税、憲法改正で自民党と同じだ」と民主党との違いも前面に打ち出した。

社民党の福島瑞穂党首は「平和や国民生活をぶっ壊す今の政治を変えられるのは社民党だ。今年は第三極から第二極に昇進し、本当の改革をする出番。参院選が正念場だ」と奮起を促した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・共産党の志位和夫委員長は5日、党本部での旗開きで「小泉政権は正体をすっかりむき出しにしている。国民は最悪の自民党政権だと見抜きつつある。(首相は)『痛みに耐えれば未来がある』と言ってきたが、その先にはさらに大きな痛みしかないことが明りょうになった」と、得意の弁舌で政権批判を展開。さらに今夏の参院選に向け全力で取り組む決意を強調したが、「昨年の衆院選で大敗したのを忘れたかのよう」と皮肉る陰の声も。《共同通信》

【小泉純一郎首相】伊勢神宮を参拝

小泉純一郎首相は5日午後、亀井善之農相、中川昭一経済産業相、石原伸晃国土交通相、金子一義行革担当相とともに三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した。新年恒例で小泉首相の参拝は3度目。

首相は内宮内で報道各社のインタビューに応じ「何を祈ったか」との質問に「(伊勢神宮は)格別ほかの神社とは違った雰囲気がある。今年一年穏やかで平和な年であってほしい」と述べた。

モーニング姿の首相は例年に倣い、神職の案内で外宮、内宮の順に神妙な面持ちで参拝。参道では、カメラ付き携帯電話を持った参拝客の歓声に、終始にこやかに右手を挙げ応えていた。

首相の伊勢参拝は1月4日が通例だが、日曜日で混雑が予想されたため昨年に続き仕事始めに合わせての参拝となった。《共同通信》

【印パ首脳会談】

インドのバジパイ首相とパキスタンのムシャラフ大統領は5日、イスラマバードの大統領官邸で会談した。両首脳による公式の会談は2001年7月以来。02年には軍事衝突の危機にまで悪化した両国の首脳会談実現の意義は大きく、昨年来の関係改善にさらに弾みがつくのは確実だ。

インドのシンハ外相によると、会談は約1時間続き、両首脳は共に、最近の関係正常化の動きを歓迎し、こうした進展が今後も続くことに期待感を表明した。

同外相は「会談内容の詳細を話す立場にない」と述べ、懸案であるカシミール問題やテロ、核兵器の問題などが協議されたかどうかは不明。外相は「首脳会談が実現したことが進展」と意義を強調している。

会談は両国の外相や外務次官も同席。パキスタン国営テレビの映像によると、両首脳は笑顔で握手したがやや緊張した様子で、着席後ムシャラフ大統領は進んで話しかけたものの視線を外す場面が多く、バジパイ首相の表情も硬さが目立った。

パキスタンのラシード情報相は、南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議閉幕までに両首脳が再度会談する可能性があるとしている。

インド側は「会談は儀礼的なもの」としているが、パキスタン側はカシミール問題などの解決へ向け本格的対話再開の糸口になると期待している。バジパイ首相は4日、SAARC首脳会議開幕式典の直後、ジャマリ・パキスタン首相とも会談した。《共同通信》

【米新車販売】3年連続前年割れ

ゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車各社が5日発表した2003年の新車販売台数は、前年比1.0%減の1668万798台(米オートデータ社調べ)と3年連続で前年割れとなった。GMやフォード・モーターなど米大手3社(ビッグスリーー)が軒並み前年より販売台数と市場占有率(シェア)を落とした一方で、日本メーカーが急成長し明暗を分けた。

販売台数は減少したものの、03年後半の景気回復を反映し1600万台に乗せる高水準。長年主力の一角だったセダンが伸び悩み、スポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックなどの売り上げが伸びる構造変化が続いている。《共同通信》

【和田弘さん】死去

和田弘氏(マヒナスターズのリーダー、スチールギター奏者)5日午前、不整脈のため川崎市高津区の病院で死去、72歳。東京都出身。

作曲家の故浜口庫之助氏に師事した後、1953年からマヒナスターズを率いた。60年代には松尾和子さんのボーカルで「誰よりも君を愛す」が大ヒットした。《共同通信》

【この日の民主党】

「政権政党への飛躍を」菅代表、仕事始めで挨拶

民主党の仕事始めが5日党本部で開かれ、菅直人代表は次のように新年の挨拶を行った。

昨年の総選挙では残念ながら政権交代まで至らなかったが、8合目まで来たかなという感じだ。国民には選挙後も年が明けてからも、民主党に対していったん事あれば政権を受け止めていく政党になって欲しいとの期待感がある。

10年、20年経って思い起こすと2004年は結果としていい方向に向かったのか、間違った舵取りを取ったのか、曲がり角の中心の年になる予感がひしひしとある。イラクへの自衛隊派遣問題にしても、日本が国際社会の中でどういう国になろうとしているのか今まで先送りにしてきたことで、一つの方向性を見出す時期に来ている。

あと2年で憲法発布から60年、憲法も還暦を迎えるが、優れた憲法だから変えないというのならいいが、憲法を変えることが政治の混乱を招くから解釈だけにして先送りにしてきたとすれば、問われる課題だ。衆院で3分の1を超える議席を持つ民主党がイエスと言わなければ改正の発議はできないが、我々がどういう形に変えるべきだと提案したら大きな方向性が出てくる。

国の財政についても一時的な経済回復が言われているが、崩壊寸前の借金状況であり、今の政権は半年、1年単位の先送りを繰り返しているだけで全く展望がひらけない。政権党でなくても民主党自身が方向性を提示し、財政運営の新たなルールをつくることが必要だ。

6年前の参院選でわが党が躍進し、橋本政権が退陣した。参院選は直接政権選択の選挙ではないが、国民が小泉政権のままでいいと言うのか、ノーと言うのか、その意味で政権選択選挙であることは間違いない。民主党は衆院選比例で獲得した2200万票の支持をさらに広げ、自公連合軍に負けない幅広い国民の支持が得られるよう戦いたい。

課題の多い年だ。責任が大きくなった民主党がその責任を果たせるよう、育て行動していこう。

菅代表、連合賀詞交歓会で連帯深める

民主党の菅直人代表は5日、東京都内で開かれた「連合2004年賀詞交歓会」に出席し、笹森清連合会長らと新年を寿ぐ鏡割りを行った。

笹森会長は挨拶の中で「衆院選で民主党が躍進した。今まで政権の受け皿がなかったことは悲劇。これで、いつでも政権交代できる体制ができた。民主党は衆院選勝利をホップに、参院選勝利をステップにして、政権へジャンプする土台を築けるよう、頑張って欲しい」と力説。菅代表も、これに応える意向を表明した。《民主党ニュース》



1月5日 その日のできごと(何の日)