平成5465日目
2003/12/25
この日のできごと(何の日)
【森喜朗前首相】台湾訪問
森喜朗前首相は25日、台湾を訪れ、台北市内の総統府で陳水扁総統と会談した。会談後には総統府内で夕食を共にした。住民投票問題などで陳総統への非難を強める中国の反発を招くとみられ、日中関係への影響も懸念される。
首相経験者の訪台は1992年3月の故福田赳夫氏以来。森氏の訪問は「ラグビー交流など私的訪問」とされており、滞在中の日程も完全非公開。滞在期間中の陳総統との非公式の接触は予想されてはいたが、総統府内での会談という「公的」な性格となったことに意外感を抱く関係者は多い。
森氏は99年6月、訪日した陳氏と会っており、4年半ぶりの再会となった。陳総統が住民投票実施への理解を訴えたのに対し、森氏は米国など関係諸国を取り巻く状況や中台関係の安定などを考慮すべきだと伝え、慎重な対話を求めた。また、中台対話の早期再開を望んでいると伝えた。
森氏は首相在任中の2001年4月、李登輝前総統に対し、病気治療を理由に訪日のビザ発給に踏み切り、中国の反発を招いた経緯がある。中国が台湾急進独立派とみなす陳総統と、総統府内で会談したことで、さらに中国側を刺激することになりそうだ。《時事通信》
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【北朝鮮による日本人拉致事件】地村さん、蓮池さん夫妻が会見
北朝鮮による拉致被害者の地村保志さん(48)と富貴恵さん(48)、蓮池薫さん(46)と祐木子さん(47)の両夫妻は25日、帰国後2度目の年越しを前に福井県小浜市と新潟県柏崎市でそれぞれ記者会見。子供の帰国に関する北朝鮮の対応に「変化が出てきたのかもしれない」「歓迎とは言えない」と期待感や慎重さをにじませた。
小浜市役所で会見した地村保志さんは、子供の帰国をめぐる北朝鮮当局の提案について「どこまで信じていいか分からないが、北朝鮮に少し変化が出てきたのか」と語った。
「来年は子供の帰国実現が最大の目標」という保志さんは「時期を決め目標を立てて」と政府に注文。長女(22)に浮上している縁談話に富貴恵さんは「聞く耳を持てない」。国民の支援に感謝を表明し「来年こそは(子供との再会を)期待している」と話した。
蓮池さん夫妻は柏崎市役所で会見。薫さんは「この一年は歯がゆいぐらい長かった」と振り返り、政府の対応を「進展がない」と批判。「おばあちゃんと母を亡くしたことが(今年一番)悲しかった」という祐木子さんも「自分の家族のように取り組んで」と訴えた。
子供の帰国問題をめぐる北朝鮮の提案に薫さんは「歓迎するとは軽率に言えない」と慎重な姿勢。非政府組織(NGO)が持ち帰った子供が写ったビデオにも触れ「親はどうなっているか(子供には)疑問がうずまいていると思う」と語った。《共同通信》
【プロ野球】
巨人は今季のパ・リーグ本塁打王で近鉄を退団したタフィ・ローズ外野手(35)=182センチ、左投げ左打ち=と25日、正式契約したことを発表した。年俸500万ドル(約5億4300万円)の2年契約で、背番号は近鉄時代と同じ「20」に決まった。
ローズは日本でのプレーを望み、近鉄との残留交渉で複数年契約を希望。近鉄側は単年契約プラス出来高のほか、オプション契約を提示したが、両者の交渉は決裂し、自由契約となっていた。(金額は推定)《共同通信》
◇
阪神の今岡誠内野手(29)が25日、甲子園球場内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億1000万円アップの年俸2億3000万円でサインした。阪神の生え抜き選手で2億円の大台に到達したのは初めて。
7年目の今季は不動の1番打者として初の首位打者となる打率3割4分をマークし、リーグ優勝に貢献。短時間交渉での一発更改に「優勝とタイトルの両方を評価してもらった」と笑顔で話した。(金額は推定)《共同通信》
【スピードスケート】
スピードスケートの世界スプリント選手権(来年1月・長野)などの代表選考会を兼ねた全日本スプリント選手権最終日は25日、栃木県の日光霧降スケートセンター屋外リンクで行われ、2日間500メートルと1000メートルの計4レースの得点で争う男子は清水宏保(NEC)が2大会連続7度目、女子は新谷志保美(竹村製作所)が初優勝を果たした。
清水は500メートルを35秒73で第1日に続き制し、1000メートルは2位。1000メートル1位の今井裕介(群馬県連盟)が総合2位に入り、中嶋敬春(日体大)が3位、小林正暢(山形県体協)が4位だった。
新谷は第1日に続き500メートルを39秒04のリンクレコードで制し、1000メートルは田畑真紀(苫小牧連盟)に次ぐ2位。総合3連覇を目指した外ノ池亜希(アルピコ)は2位。岡崎朋美(富士急)が3位、大菅小百合(三協精機)が4位だった。《共同通信》
【桶川ストーカー殺人事件】地裁、主犯に無期判決
埼玉県桶川市で1999年、ストーカー被害に遭った女子大生A子さん=当時(21)=が刺殺された事件で、殺人や名誉毀損の罪に問われた元東京消防庁職員で元風俗店経営、K被告(37)の判決公判が25日、さいたま地裁で開かれ、川上拓一裁判長は、K被告が殺害を依頼したと認定し、求刑通り無期懲役を言い渡した。
川上裁判長は「被告が首謀者であることは明らか」とした。刺殺されたA子さんについて「警察に相談するなど、できる限りのことをしたのに凶刃に倒れた。無念さは察するに余りある」と述べた。
この事件では、埼玉県警がA子さんのストーカー被害を知りながら、殺害されるまで捜査を怠っていた。両親は県を相手に損害賠償請求訴訟を起こしている。
殺人について無罪を主張していたK被告は即日控訴した。実行グループの男3人は懲役18ー15年が確定している。《共同通信》
【中国・重慶市】ガス噴出、191人死亡
新華社電によると、中国重慶市開県の天然ガス田でガス噴出事故が23日夜に発生、現場の作業員ら191人が死亡したことが25日夜までに確認された。噴出した天然ガスに有毒の硫化水素が混じっていたためで、さらに犠牲者が増える可能性もある。
中国の鉱山・ガス田に絡む事故の中でも過去最大級の規模とみられ、事態を重視した中国政府は胡錦濤国家主席らの指示で華建敏国務委員を現場に派遣、救助活動の陣頭指揮に当たらせている。
噴出したガスは猛烈な勢いで高さ30メートルに上り、24日午後まで噴出が続いた。中国紙の報道によると、付近の住民約10万人が緊急避難。現場から約30キロ離れた開県の市街地も上空が真っ黒になり、噴出口に点火しガスを燃焼させてようやくガス漏れを止めた。
事故発生直後の24日は73人が中毒となり、うち8人が死亡、65人が治療中と伝えられていた。噴出が収まり現場の調査が可能となって多数の死者が確認されたとみられる。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の菅直人代表は25日朝、TBSのバラエティ番組に出演し「物事を自分で全部やってしまうとグループは大きくならない」と述べ、部下の仕事ぶりにいら立ちを隠さず「イラ菅」とのあだ名を付けられた過去を反省。「私が3日に2日くらい休むようになれば党はもっと大きくなれる」と冗談混じりに最近の心構えを披露した。ただ、ようやく治った風邪がぶり返すなど「鋭さ」は欠き、周囲から「衆院選後はちょっと気が緩みすぎでは」との声も。《共同通信》
【小泉純一郎首相】イラク自衛隊派遣は人道支援
小泉純一郎首相は25日午後、首相官邸でカタールの衛星テレビ、アルジャジーラのインタビューに応じ、イラクへの自衛隊派遣について「イラク人が望む復興、安定した民主的政権づくりの手伝いをする」とあくまで人道、復興支援が目的であることを強調した。
同時に「自衛隊は市民への給水、医療支援や公共施設の復旧のために派遣する。戦争に行くのではない」と戦闘行為、治安維持活動が目的でないことを説明した。
日本を名指ししたテロ警告があるなど、派遣を控えて自衛隊を対象としたテロが懸念されているため、首相自らが中東地域に影響力がある同テレビに出演、自衛隊の活動に理解を求め隊員の安全を確保しようとインタビュー要請に応じた。《共同通信》
【パキスタン】大統領狙い爆弾テロ
パキスタンの首都イスラマバード近郊のラワルピンディで25日、ムシャラフ大統領の車列に爆弾を満載した車2台が相次いで突っ込もうとし、車列が通過した直後に爆発した。
AP通信によると、警察官2人や通行人ら少なくとも14人が死亡、46人が負傷した。大統領は無事だったが、車の窓が損傷した。
軍報道官は「大統領の暗殺を狙った自爆攻撃だ」と言明。政府当局者は、イスラム過激派による暗殺未遂事件との見方を示した。
現場は大統領公邸から約1.5キロの幹線道路で、出勤のためほぼ毎日使われていたルート。目撃者によると、自爆テロの2台は大統領の車列が通過して約30秒後に爆発したという。14人の中には少なくとも2人の自爆犯も含まれているという。
14日にも現場から約300メートル離れた場所で、ムシャラフ大統領を狙った爆弾テロがあったばかり。政府当局者は国際テロ組織アルカイダの関与を指摘していた。
パキスタンでは、米国が進める対テロ作戦に協力的なムシャラフ大統領に、イスラム保守派などが反発を強めている。24日、大統領はイスラム宗教政党など野党の要求に応じて、現在兼務している陸軍参謀長の職務を来年12月までに辞任すると発表したが、事件との関連性は分かっていない。《共同通信》
【この日の民主党】
首相にネット署名を提出 派遣中止を迫る
民主党の古賀一成国民運動委員長は25日午後、民主党の呼びかけで集められた「イラクへの自衛隊派遣に反対するインターネット署名」を提出するために首相官邸を訪れ、細田官房副長官に小泉首相あての署名用紙と要請書を手渡すとともに、自衛隊派遣を中止するよう申し入れた。
インターネット署名運動は、イラクへの自衛隊派遣に反対する個人の意志を小泉首相に届けるとともに、広く国民にアピールするために民主党のホームページ上で始められ、署名一覧の公開ページに4206人が氏名を連ねた(12月11日~24日)。また、同一メールアドレスによる複数の署名ができないことから、アドレスを持たない家族などの分も署名したいとの要望が相次ぎ、ダウンロードした署名用紙を集めて郵送する方法も採り入れた。その結果、総数で5781人が署名に参加した。
古賀委員長は署名の趣旨を伝え、「この派遣は、日本の将来を誤らせる。考え直すべきだ」と厳しく迫ったが、細田副長官は「承ります」と答えるにとどまった。この日の申し入れには、手塚仁雄国民運動委員長代理も同行した。
[常任幹事会]田名部、松岡両参院議員入党など了承
今年最後の民主党常任幹事会が25日、党本部で開かれ、菅直人代表は挨拶で「小泉内閣は来年度予算政府案と道路4公団民営化の基本的枠組みを決定したが、改革のかけらすら残していない。改革断行予算でなく、改革断念予算だ。道路民営化も国民負担が増大するばかりで改革とは全くの逆方向」と厳しく批判。「来年に向けて民主党は二大政党の一翼を担い、与党以上の責任感で対応し、政権を目指すことを改めて誓い合いたい。皆さんの1年間のご労苦、ありがとうございました」と締めくくった。
常任幹事会では、岡田克也幹事長を団長とする民主党訪中団(12月21日~23日)の報告、田名部匡省、松岡満寿男両参院議員の民主党入党、党本部事務局人事などが了承された。また、次期衆院総選挙候補者の公認内定、次期参院選の候補者の公認・推薦(公認=岩手県・主濱了・新、神奈川県・千葉景子・現、神奈川県・浅尾慶一郎・現、推薦=新潟県・近藤正道・新・無所属)を了承。さらに京都市長選で現職の桝本頼兼氏の推薦を了承。大阪府知事選では代表、幹事長一任で現職の太田房江氏の推薦を了承した。また、2004年度定期大会議案の活動方針案(案)、参議院選挙対策方針案(案)などについて協議、了承した。
田名部、松岡両参院議員が入党の会見
民主党の岡田克也幹事長は25日、民主党に新たに入党することが決まった田名部匡省、松岡満寿男両参議院議員とともに党本部で記者会見を行い、「両議員の民主党での活躍を期待する」と語った。
田名部議員は「今までの経験を活かし、国家と国民のために頑張りたい。二大政党制に向けて汗を流さなければいけないと思って入党した」と語り、松岡議員は「政界再編と二大政党制を成し遂げたいとまっすぐ歩いてきたら民主党にたどり着いた。民主党のみなさんと力を合わせ、日本のために政権交代を目指して頑張りたい」と述べた。《民主党ニュース》