平成5456日目
2003/12/16
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】ロシア首相と会談
小泉純一郎首相は16日午後、ロシアのカシヤノフ首相と首相官邸で会談した。両首相は、日本が優先着工を目指す東シベリアの石油パイプライン建設計画の重要性を確認し、日本の対ロ投資拡大を目的とした新機関を設立することを盛り込んだ共同声明を発表した。
小泉首相は会談で、平和条約締結交渉について北方四島の帰属問題を解決し早期に締結したいとの意向を表明。カシヤノフ首相は「交渉の加速化に応じる用意がある」と述べ、来年後半に予定している川口順子外相の訪ロなどを通じ交渉を加速化することで基本的に一致した。
イラク問題について、カシヤノフ首相が「フセイン元大統領の拘束が新たなる展開につながる」と指摘。小泉首相はロシアがイラク復興に協力するよう要請した。
パイプライン建設では日中両国が競合しているが、共同声明は日本が推進する太平洋ルートに関して「東シベリア・極東地域の発展とアジア・太平洋地域のエネルギー安定の観点から重要と確認した」と明記した。《共同通信》
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【北朝鮮による日本人拉致事件】被害者3家族に子供のビデオ
拉致被害者3家族に北朝鮮に残る子供のビデオと写真が届けられたのを受け、小浜市の地村保志さん(48)は16日「元気そうで安心した」と語る一方「このようなやりとりは政府を通してほしい」と注文した。新潟県真野町の曽我ひとみさん(44)は「娘2人の元気な顔を見られたので、うれしい」と話した。また新潟県柏崎市の蓮池薫さん(46)は「元気そうでほっとした」と話し、妻の祐木子さん(47)が「ビデオで見るのがもどかしい。早く日本に帰らせてあげたい」と話したことを明らかにした。
ビデオや写真を持ち帰ったのは日本の非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京)。
地村さんによると、ビデオには長女(22)と大学生の長男(20)が写っていたが、中学生の二男(15)はいなかった。ビデオで長女は、10月に大学を卒業したが就職していないことなどを説明し、結婚について聞かれ「そんなこと考えられない」と返答した。
蓮池さんの長女(22)も10月の大学卒業後、就職が決まっていないことを明らかにし、長男(18)は日常生活について話している。
曽我さんの長女(20)と二女(18)は「一日でも早くお母さんに会いたい。今年のお正月は自分たちだけで過ごしたので、来年は何とか(お母さんと)一緒に過ごしたい」とビデオで訴えている。曽我さんは「何回も繰り返して見た。(レインボーブリッヂが7月に持ち帰った写真と比べて)2人とも髪が長くなっていた」と語った。《北國新聞》
【ジャパンエックスボウル】
アメリカンフットボールの日本社会人選手権「ジャパンエックスボウル」は16日、東京ドームで行われ、オンワードクカイラークス(OS)が13−10でアサヒビールを下し初優勝を飾った。
OSは、法大と立大が戦う21日の甲子園ボウルの勝者と、来年1月3日の日本選手権「ライスボウル」で対戦する。
7−7で迎えた第3クオーターに、OSはRB加畑のランなどで着実に前進、金子が1ヤードを突進して勝ち越しTD。その後、アサヒビールにFGを決められたが、守備陣の奮闘でリードを守った。最優秀選手にはOSの加畑が選ばれた。《共同通信》
【ゴルフ】
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は16日、今季の最優秀選手に4年連続賞金女王の不動裕理を選出した。
不動は史上初の年間10勝をマーク。平均ストロークなど記録部門ですべて1位になる快挙を達成し、特別にLPGA大賞も受賞した。
新人賞には今季2勝を挙げて賞金ランキング3位に食い込んだ3年目の古閑美保、敢闘賞には宮里藍(宮城・東北高)を選んだ。《共同通信》
【プロ野球】
来季からロッテでプレーする韓国プロ野球のスーパースター、李承燁内野手(27)が16日来日、千葉市内のホテルで入団会見を行い「韓国での実績は忘れ、新人のつもりで頑張る」と決意を語った。今季韓国プロ野球で56本塁打の“アジア新記録”をマークし、5度の最優秀選手(MVP)に選ばれた大物選手とあって入団会見には多くの韓国マスコミを含む約100人が集まった。
サムスン時代と同じ背番号36のユニホームに袖を通した李は「打率2割9分、30本塁打」を目標に挙げた。
李は会見前に夫人とともに本拠地の千葉マリンスタジアムを視察。その後、契約金1億円、年俸2億円で正式に2年契約を交わした。(金額は推定)《共同通信》
◇
巨人の清原和博内野手(36)は16日、東京・神田錦町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の4億5000万円プラス出来高で4年契約の3年目の契約を更改した。
故障からの復帰を目指した今季も開幕前に両太ももを痛め出遅れた。それでも114試合に出場し、打率2割9分、26本塁打、68打点と勝負強さを発揮。「昨年よりも試合には出られた。来年に向けて自信を持てた」と振り返った。
シーズン終了後の10月16日には右ひざ内側半月板の部分切除手術を受けた。リハビリも順調に進んでいる。「病院のベッドの上で日本シリーズを見た。強くあの舞台に立ちたいと思った」と言い切る。
来季で19年目。通算2000安打に残り18安打、通算500本塁打にもあと20本と迫っている。「チームの優勝に貢献したい」と力強く宣言した。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】フセイン元大統領「極刑に処すべき」
ブッシュ大統領は16日、米ABCテレビとのインタビューで、イラクのフセイン元大統領の処遇はイラク国民が自ら決める問題との見解を示しながらも「究極の裁きを受けるに値するへどが出るような暴君。極刑にすべきだ」と語り、死刑に処すべきだとの考えを明らかにした。
ブッシュ大統領がフセイン元大統領への死刑適用について言及したのは初めて。死刑制度を廃止している欧州連合(EU)などは元大統領の処遇について、公平な国際法廷による極刑以外の判決を要求するとみられ、欧米間の新たな火種となる可能性がある。
大統領は元大統領の裁判について「待ち望んでいる。透明で、公開されなければならない」と語った。個人的な見解として死刑の適用を主張したが「(処遇は)米国の大統領ではなく、イラク国民が決めるべきだ」とも述べた。
元大統領を裁く裁判の形態については「(イラク国民が)自らの手で裁判を開くことができる」と指摘し、国連が関与した国際法廷や米軍の軍事法廷で裁く考えはないことをあらためて明らかにした。
元大統領が駐留米軍に対する攻撃を指揮していた可能性については「まだ分かっていない」と述べ、今後の聴取を見守る考えを示した。イラク国内で大量破壊兵器が見つかっていない点を繰り返し問われると「フセインが脅威だったことには疑いがない」と述べ、語気を強める場面もあった。
元大統領とともに米国が追跡に全力を挙げている米中枢同時テロの重要容疑者、ウサマ・ビンラディン氏についても「必ず捕まえる」と述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
「元大統領拘束を戦争終結に繋げる機会に」菅代表
民主党の菅直人代表は16日の定例記者会見で、フセイン元大統領の身柄拘束について「イラクの状況も一つの大きな節目を迎えたと思っている」と言及。同時に元大統領の供述によって大量破壊兵器の存在が証明されるか、それとも拘束されてさえ見つからないということになるか注目されると語った。
また「拘束を何とか戦争、テロ、ゲリラといった活動の終息に繋げられないか」と述べ、降伏文書への署名を求める等して声明を出すことで、何らかのくぎりをつけるチャンスだとの見方を示した。
長野県の田中康夫知事が住基ネットの安全性検証のために行った侵入実験で、全国の住基ネットに接続する自治体側サーバーについては、庁内の回線につないだ実験用コンピューターを介して自由に操作可能な状態にできたと発表したのを受け、「事実確認の必要はあるが、住基ネットがもつ問題点への一つの警鐘となる」と指摘した。
榛葉、若林議員、イラク派遣計画の杜撰さ追及
参議院外交防衛委員会において16日、イラク特措法に基づく自衛隊派遣についての閉会中審査が行われ、民主党・新緑風会の榛葉賀津也、若林秀樹の両議員が小泉首相と議論を戦わせた。
榛葉議員はまず、フセイン元大統領の拘束後もイラクの治安は回復していないとして小泉首相の認識を質した。首相も、「かなり厳しい。すぐに安定に結びつくような状況にはなっていない」と認めた。また、NGO職員など民間人が拉致された場合に派遣された自衛隊が行いうる対応を質したのに対し、石破防衛庁長官は「退避勧告が出ている。想定できない」などとごまかすことしかできなかった。
若林議員は、日本の外交官2人が殺害された事件について、その後政府関係者・捜査当局が一度も現場に行っていないことを指摘し、「訓令で赴いた日本人が殺されたのに、その場所に行ってもいない。自ら事件の状況を調べることもなく、自衛隊を送れるのか」と厳しく追及した。首相は「調査は日本だけではできない」などとはぐらかしたが、「遺志を継いで派遣を」という首相の論理のご都合主義が明白になった。
[常任幹事会]04年度定期大会の1/12・13開催を決定
民主党は、16日午前に開いた常任幹事会で、04年度の定期党大会を1月12・13の両日、東京で開催することを決定した。党大会では、活動方針案、決算・予算のほか、参議院選挙方針、代表選挙規則改正、党規約改正などが議題となる。
大会構成員は、党所属国会議員及び各都道府県総支部連合会代表2人ずつの計338人が議決権を有する代議員、参議院公認候補と衆議院公認内定者が議決権を有しない特別代議員となる。初日の12日は、午後4時から地方代議員・特別代議員会議。13日は午前8時から財政小委員会、同10時から両院議員懇談会、正午から常任幹事会、午後1時から大会本会議、同4時から参議院公認候補者・衆議院公認内定者会議を開く。
来年9月に行われる党代表選挙に向けた党員・サポーター制度、代表選挙制度の見直しでは、(1)党員・サポーターの不正登録の防止などの観点から、代表選挙直前の党員・サポーター追加登録を廃止するとともに、党員・サポーターを住所寄せして小選挙区ごとに有権者登録する仕組みを導入(2)代表選挙での地方議員へのポイント配分を倍増(47→100)(3)これまで都道府県によってバラつきがあった党費・サポーター費について、党費を6000円、サポーター費を2000円程度に統一する–などの改正案をまとめた。《民主党ニュース》