平成5436日目

2003/11/26

この日のできごと(何の日)

【参院予算委員会】

小泉純一郎首相は26日午後の参院予算委員会で、イラクへの自衛隊派遣について「法にのっとって、非戦闘地域に派遣する分野があれば、年内、年明けにはこだわっていない」と述べ、当初目指した年内派遣にはこだわらず、治安情勢を慎重に判断する姿勢を示した。同時に「圧政から逃れ民主的、平和的国家になるよう力を貸す場があれば、お手伝いすることが国際社会の一員としての責任だ」と述べた。《共同通信》

社民党の福島瑞穂党首が26日の参院予算委員会で、新党首に就任後初めての国会論戦に挑んだ。弁護士として女性の地位向上に取り組んできた立場から小泉純一郎首相に公的年金制度の個人単位化を迫るなど「福島カラー」を打ち出すことに努めた。しかし、持ち時間が約10分と少ないこたこともあり幹事長、政審会長ともに不在という同党の混迷イメージの払しょくには至らなかった。

「社民党の新党首になりました。きょうが初めての質問です」質問冒頭福島氏は土井たか子前党首の後を継いで、党首に就任したことを自己紹介。党再建への意気込みも語り与野党委員からは拍手が上がった。ただその後の質疑は意気込みも空回り気味。テロの危険性を指摘してイラクへの自衛隊派遣中止を求めたが、小泉首和は姿勢を変えなかった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大相撲】番付発表

日本相撲協会は26日、福岡市内で大相撲初場所(来年1月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、初のロシア出身関取の露鵬(23)=大鵬部屋=ら十両昇進力士8人を決め、発表した。十両に8人が昇進するのは、1949年夏場所の9人以来の大量昇進。新十両は露鵬と白鵬(18)=モンゴル出身、宮城野部屋=、大真鶴(26)=奈良県出身、朝日山部屋=の3人。

モンゴル出身で18歳の白鵬は、福岡市博多区の宮城野部屋宿舎で記者会見し「うれしいです。20歳くらいまでに関取になれればと思っていたので、早かったですね」と喜んだ。モンゴル出身力士として5人目の関取となった白鵬は「幕内に上がって、大関、横綱と早くやってみたい」と夢を膨らませていた。《共同通信》

【市川染五郎さん】挙式

人気歌舞伎俳優の市川染五郎さん(30)が26日、関園子さん(31)と東京都内のホテルで結婚式を挙げた。染五郎さんは歌舞伎俳優松本幸四郎さん(61)の長男。6歳で初舞台を踏み、1981年に7代目市川染五郎を襲名。歌舞伎、現代劇、テレビと活躍している。

記者会見した染五郎さんは「幸せを感じています。式ではお芝居とは別にすごく緊張を感じました。これからお互い心も体も健康でいたい」。園子さんは「帰ってきてほっとするような家庭を作りたい」とそれぞれ喜びを語った。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の野田佳彦国対委員長は26日の記者会見で、イラクへの自衛隊派遣をめぐる小泉純一郎首相の「逃げの答弁」に業を煮やし「試合に乗ってこず、ようやくリングに上がってもヒットアンドアウエー(殴って離れる)というよりアウエーアンドアウエーで終始逃げていた」とボクシングに例えて批判。追及しようにも臨時国会の開催要求が与党にけられただけに、「それぞれの議員が地元に戻り『けしからん小泉政権』としっかり運動していく」とリング外で勝負の構え。《共同通信》

【自民党】二階グループ始動

保守新党から自民党に合流した二階俊博氏らの政策グループ「新しい波」の初の勉強会が26日午前東京・平河町の事務所で開かれた。週2回のペースで勉強会を開催、旧保守新党が衆院選で選挙公約に掲げた外交・安保、憲法、観光振興など8項目の政策課題を中心に意見交換を重ねる。

勉強会には、防衛庁の守屋武昌事務次官が出席し、イラク南部で飲料水供給や医療支援で需要があるとして自衛隊派遣の意義を強調。二階氏らはイラクへの支援が不可欠との認識で一致した。《共同通信》

【日韓防衛首脳会談】

石破茂防衛庁長官は26日夜、防衛庁で韓国の曹永吉国防相と会談し、北朝鮮の核開発問題解決のため、外交努力に加え「圧力が大切だ」と強調した。これに対し、国防相は「忍耐をもって北朝鮮が軍事的に間違った判断をしないよう抑止していくことが重要だ」と指摘し、冷静な対処が必要との考えを伝えた。

経済制裁検討など北朝鮮への圧力を強める日本側と、圧力強化には慎重な韓国側との対応の違いがあらためて示された形。

石破長官が拉致問題解決を最優先する日本政府の立場を説明したのに対し、国防相は理解を示した。

石破長官はイラクへの自衛隊派遣について「中東地域がテロの温床になるのは人類にとってマイナスだ。自由と民主主義の国にするため貢献したい」と述べ、派遣方針に変更がないことを強調。具体的な派遣時期や活動については、自衛隊の専門調査団の報告を待って判断する意向を示した。

米軍の再編に関連して、石破長官が「沖縄県民の負担を減らしたい」と、沖縄の米軍基地の整理・縮小を求める立場を伝えたのに対し、国防相は韓国としては自主防衛力の整備を重視する考えを明らかにした。《共同通信》

【小林千登勢さん】死去

女優でタレントの小林千登勢さんが26日午前、心不全のため東京都内の病院で死去した。66歳。旧朝鮮・京城(現ソウル市)生まれ。

共立女子学園高校を卒業後、文学座の研究生に。1958年、NHKの芸術祭参加作品に抜てきされて注目を浴び、馬渕晴子さん、富士真奈美さんとともに「NHK三人娘」としてテレビ草創期のスターとなった。フリーとなってからもテレビを中心に活躍し、65年には共演がきっかけで知り合った俳優の山本耕一さんと結婚した。

出産、育児後の74年にNHKの連続テレビ小説「鳩子の海」で、ヒロインの育ての母を演じて新境地を開拓して若い女性の役から脱皮。連続テレビ小説「おしん」や、「ほんまもん」などでも親しまれた。《共同通信》

【この日の民主党】

金鐘泌韓日議連会長が民主党本部を表敬訪問

26日、金鐘泌(キム・ジョンピル)韓日議連会長(元総理・自民聯)、柳興洙(ユ・フンス)同幹事長(ハンナラ党)ら韓日議連の7議員が民主党本部を訪れ、菅直人代表らに対し総選挙の躍進を祝うとともにイラク問題などで意見交換を行った。

冒頭、金会長は40議席増を果たした総選挙での民主党の躍進を称え、早く政権の獲得を、と切り出した。柳幹事長はイラク問題での民主党の姿勢を尋ねた。菅代表、岡田幹事長が今の状態での派遣には反対だが国連中心の枠組みでのイラク復興・人道援助なら賛成だ、との方針を説明。これに対し金会長は「イラクのベトナム化が言われるが、そんなことにはならないと思う。軍隊を出さなくては解決の方法がない」と対米協調の必要性を力説した。菅代表は「軍事力は戦争には勝てるが、テロには勝てない」と応じた。

また、北朝鮮の核問題について金会長は「解決には時間がかかると思う。6者協議を何回でも続け、少しでも合意をつくる。根気くらべだ」との見通しを述べた。この他、緊張の高まる韓国政治情勢やビザ問題などが話し合われた。

民主党側からは菅代表のほか羽田孜最高顧問、岡田克也幹事長、鳩山由紀夫民主党日韓議員交流委員会委員長、仙谷由人「次の内閣」経済財政担当ネクスト大臣らが出席した。

定期党大会の1月13日開催を決定=常任幹事会

民主党は26日夕刻に開いた常任幹事会で、来年度の定期党大会を1月13日(火)に都内で開催することを決定した。04年度活動方針、予算、国政選挙対策方針、代表選挙規則改正案などが議題となる見通し。

次期参議院選挙では比例区で新たに渡辺秀央現参議院議員(69)を公認候補者とすることを決めた。これまでに選挙区で18人、比例区で14人の公認が決まった。

江田、海野議員、首相に イラク派遣の説明求める

参議院予算委員会が26日に開かれ、民主党・新緑風会の江田五月議員が質問に立ち、町村議会議長全国大会で「三位一体改革」の内容についての言及を避けた首相を批判。方向性を明言すべきだと指摘した。

江田議員はハンセン病元患者に対する熊本のホテルの宿泊拒否問題も取り上げ、「国の誤った政策で社会に植え付けられた偏見が簡単に消えないことの現われ」と指摘した上で、啓発を政府として推し進めるよう野沢法相、坂口厚労相に要請。また、在日ビルマ人キンマウンラ氏一家の強制送還について、政府として特別在留許可を認めるよう首相や野沢法相に繰り返し強く求めたが、首相は「(強制送還は)やむを得ない」とし、法相も「私の裁量で左右してはいけない案件」などと要請を拒絶した。

イラクへの自衛隊派遣問題をめぐっては「情勢が悪化しているとの認識はあるか」と質したのに対し、首相は一面では認めながらも「国際社会が協調して(対テロ対策に)応えていく必要がある」と繰り返し答弁するだけだった。

また江田議員は、日本道路公団の近藤新総裁に公団改革の「基本的考え方」を質した。近藤総裁は、民営化後の経営形態は上下一体とする、新会社の自主判断権を最大限確保する、などの考えを明らかにした。

続いて関連質問に立った海野徹議員は、首相がイラクへの年内の自衛隊派遣の有無について「状況を見て判断する」と逃げの答弁を繰り返していることを批判し、「いかなる状況について、何を基準に判断するのか」と詰め寄った。しかし首相は、相変わらず判断の内容には触れず「年内に出すとか出さないとか言っていない」などとごまかし、石破防衛庁長官も「基準は、法律に定められた要件を満たせるかどうか」と抽象的に述べただけだった。海野議員は、「大義も説明もないから国民の中に派遣への反対論が増えているのだ」と厳しく指摘した。

野党3党、臨時国会召集要求書の明日提出を決定

民主党の野田佳彦、共産党の穀田恵二、社民党の横光克彦の野党3党国対委員長は26日午前、国会内で会談し、政府に対して年内に臨時国会召集を求めることで合意した。

会談後に記者会見した野田国対委員長は、「特別国会は、要求していた首相の所信表明も代表質問もないまま、実質審議の場である予算委員会も衆参4.5時間ずつ、その他の各委員会は開かれずに、明日閉じようとしている。これでは、総選挙の結果に表れた民意を踏まえ、内外山積する課題について実質的な審議を行うことはできず、小泉首相の説明不足もはなはだしい」と臨時国会召集要求の目的を説明。明日の特別国会閉会後、午後にも衆参両院議長を通じて要求書を政府に提出すると表明した。《民主党ニュース》



11月26日 その日のできごと(何の日)