2003 平成15年11月27日(木)　第158特別国会閉幕

平成5437日目

2003/11/27

この日のできごと(何の日)

【第158特別国会】閉幕

第158特別国会は27日、実質審議が衆參一日ずつの予算委員会のみで、イラクへの自衛隊派遣問題など議論未消化のまま9日間の会期を終えて閉会した。

野党側は審議不十分として年末の臨時国会召集を求めたが、政府与党は予算編成などを理由に応じない構えで、本格的な国会論戦は来年1月19日召集予定の通常国会に先送りされることとなった。

政府は今後、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊派遣の「基本計画」の早期閣議決定を目指しているほか、イラク復興支援への資金拠出をめぐる費目変更などのため2003年度補正予算案提出の方向で調整している。このため通常国会では、04年度予算案審議に先立ち、まず補正予算案を含むイラク問題審議からスタートする見通しだ。《共同通信》

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【プロ野球】

巨人の自由獲得枠、東京ガスの内海哲也投手(21)＝敦賀気比高出身＝が27日、東京・大森の東京ガス施設内で仮契約を結んだ。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円。入団発表は12月12日の予定。

現在は痛めている左肩の回復を目指している内海だが「早く治して1軍に入れるように頑張りたい」。高校時代からのライバルで、そろってプロ入りする香月(東芝ー近鉄)と森(三菱ふそう川崎ー横浜)の両投手には「気になる」と対抗心を燃やし、「工藤さんには投球術を聞いてみたい」と目を輝かせた。《福井新聞》

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阪神の自由獲得枠、早大の鳥谷敬内野手(22)が27日、東京都立川市内のホテルで仮契約を済ませた。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で背番号は1。

本人、両親と菊地敏幸東日本統括スカウトらが交渉。鳥谷は「昨日のオール早慶戦で大学の試合が終わり、少し寂しい気持ちもあるけど、これから新たにプロとして自分の力を発揮していきたい」と心境を口にした。《共同通信》

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巨人の上原浩治投手(28)は27日、東京・神田錦町の球団事務所での契約更改交渉に、加藤君人弁護士を同席させる事実上の代理人交渉を行い、9000万円増の年俸3億円でサインした。代理人交渉は2000年オフに導入されたが、巨人で実行した選手は初めて。6年目での年俸3億円到達は、プロ野球で史上最速となる。

上原は10月下旬に加藤弁護士を代理人として金銭交渉を一任。同弁護士がこの日までに複数回にわたって三山秀昭球団代表と話し合いを続け、合意に達していた。

同投手は初の代理人交渉を終えた後「希望通りで満足している。お金の話を僕自身はしたくなかったので、やってよかった。満足いく結果が出たので(来年も)続けていくつもり」と語った。

三山代表は「弁護士会登録番号などを文書で通知する行為がなされていない。代理人の手続きに瑕疵があったので、代理人交渉ではない」との球団の見解を示した。

入団5年目の上原は今季、16勝5敗の好成績をマーク。2度目の最多奪三振のタイトルを獲得した。(金額は推定)

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阪神からFA宣言した伊良部秀輝投手(34)は27日、甲子園球場内の球団事務所で野崎勝義球団社長らと交渉し、残留が正式に決まった。2年契約で年俸と出来高などを含めた総額は7億円。ただし球団側が代償金を支払うことで2年目の契約を結ばないことも可能になっている。

会見に臨んだ伊良部はグラウンドではめったに見せない笑顔で「来年も縦じまのユニホームを着られる。このオフも体調管理をしていい形で(来季を)スタートしたい」と抱負を述べた。(金額は推定)《共同通信》

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2004年から札幌を本拠地とする日本ハムは27日、札幌市内のホテルでホーム、ビジター、練習用の3種の新ユニホームを発表した。来年2月のキャンプから使う予定。

今までの縦じまのユニホームを一新。ホーム、ビジター用とも、左袖だけに肩甲をイメージした黒色が入って、左右非対称となるのが特徴。

ホーム用は白が基調で胸元にチームカラーの青で「FIGHTERS」と、グレーが基調のビジター用は白で「NIPPONHAM」の文字が入る。練習用は黒一色。

新ユニホームに袖を通した岩本勉投手は「ユニホームがグッズになったら、購入して街中をこのユニホームで埋めてもらいたい」と札幌のファンにあいさつした。《共同通信》

【政界談話室】

○･･･自民党の安倍晋三幹事長は27日、都道府県連の政調会長を前に、民主党のマニフェスト(政権公約)を「もともと絵に描いたもちだったが、政権を取れず、飾っておくしかないから、色あせてだんだんひび割れてくる」とばっさり。一方で自民党の政権公約については「いかに実行できるか、ここが勝負だ。彼らは実行できない、われわれは実行できる」と強調。「小泉改革」への地方の抵抗を封じ込めようと、政権与党の自覚を促すことしきり。《共同通信》

【小泉純一郎首相】自衛隊イラク派遣「実施内容」決断へ

イラク支援特別措置法に基づく自衛隊派遣の派遣準備のためイラクを訪れていた防衛庁の専門調査団が27日帰国した。これを受け小泉純一郎首相は来週中に自衛隊の早期派遣を含めたイラク支援の実施内容を最終決断する意向を固めた。来月5日にも自衛隊派遣の「基本計画」を閣議決定し、派遣時期や活動地域、内容などを定めた「実施要項」の策定を急ぎたい考えだ。

焦点となっている陸自部隊の南部都市サマワへの派遣時期をめぐっては、来月5日までの閣議決定が年内派遣の事実上のタイムリミットとされている。政府は年内派遣の可能性も残す形での閣議決定を目指す方針で、実際の派遣時期は調査報告団や対米関係、国内世論を勘案しながら判断する。《共同通信》

【民主党】小沢氏、代表代行を受諾

民主党の菅直人代表は27日午前、都内で小沢一郎旧自由党党首と会談し、新体制人事に関して小沢氏に代表代行への就任を要請、同氏はこれを受諾した。小沢氏は当初、執行部入りに難色を示していたが、菅氏の説得を最終的に受け入れた。

小沢氏は代表代行とともに副代表も兼任する。民主党が先の衆院選の際に発表した「菅政権」誕生時の主要閣僚名簿で、同氏は「副総理(外交、行革担当)」となっているが、この立場も継続する。ただ、小沢氏は役員会などの定例的な会合には出席せず、菅氏から要請があった場合に限り、主要な会議には出席することになった。

菅氏は会談で、来年の参院選を念頭に、小沢氏に選対本部長への就任も打診した。しかし、同氏は「代表、幹事長がやるべきだ。党の組織論から言っておかしい」と述べ、拒否した。

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民主党の菅直人代表は27日、旧自由党との合併を踏まえた新役員人事をめぐり、岡田克也幹事長と党本部で会い、幹事長続投を要請した。政調会長や国対委員長の人事には言及しなかったが、それぞれ枝野幸男氏、野田佳彦氏の続投が有力視されている。《共同通信》

【この日の民主党】

小沢議員が代表代行に内定

民主党の菅直人代表は27日午前、小沢一郎議員(前自由党党首)と協議し、党の代表代行に就任することを要請、小沢議員も受諾した。

協議後記者団に対して、菅代表は「小沢さんに重要な役割を担っていただきたいと、私は強く希望していた。これで民主党は本物になっていく、さらに力強い政党になる」と、小沢議員に期待するコメントを述べた。

また、小沢議員は「役に就かなくても協力はするが、どうしても就いてほしいと言われたので、副総理、代表代行の就任は引き受けた。また、副代表会議の設置を私から提案、菅代表は了解した」と語った。

野党3党が臨時国会召集要求書を提出

民主党など野党3党は、特別国会で与党側の強引な国会運営により小泉首相の所信表明演説と各党代表質問が見送られ、道路公団問題、イラクへの自衛隊派遣問題など内外山積する課題についての審議がきわめて不十分だったとして、最終日の27日午後、憲法53条に基づく臨時国会召集要求書を衆参両院議長を通じて政府に提出した。

衆院では、民主党の野田佳彦国対委員長、樽床伸二、山岡賢次両国対委員長代理、共産党の穀田恵二国対委員長、社民党の横光克彦国対委員長がそろって議長室に河野洋平議長を訪ね、憲法53条に定める衆院の総議員の4分の1以上にあたるの194人の連名による要求書を手渡した。《民主党ニュース》

11月27日　その日のできごと(何の日)