平成5424日目
2003/11/14
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】米・ラムズフェルド国防長官と会談
小泉純一郎首相は14日午後、首相官邸で同日来日した米国のラムズフェルド国防長官と会談し、イラク復興支援について「できるだけのことをやるつもりだ。米国の同盟国として復興に貢献したい」と強調、自衛隊派遣を念頭に、人道面でさらなる貢献をしていく考えを表明した。
首相と国防長官は「安定的で民主的な政権」をつくるため日米間で協力することで一致。国防長官は、日本の総額50億ドル(約5500億円)のイラク復興資金の拠出について「高く評価している」と感謝の意を伝えた。ただ、日本側の説明によると、年内派遣を断念した自衛隊派遣の時期などについては、双方とも言及しなかった。
一方で首相は「フセイン政権を倒さないと、イラク国民に民主主義、平和はあり得ないという(米国の)大義を支持してきた」と明言した。大量破壊兵器が発見されなくても米国を支持する考えを示したものとみられる。同時に首相はイラク復興に対する国際社会の理解を得るため国連を重視するよう求めた。
国防長官はイラクの治安回復と復興について「ブッシュ大統領は絶対にやり遂げる決意だ。われわれは方針は変えない」との決意を示した。
北朝鮮問題について首相は「日米間の協力を緊密にしなければならない」と指摘。国防長官は核開発問題をめぐる6カ国協議による解決が重要との認識を強調した。
首相が沖縄の米軍基地の整理・縮小問題について「内閣の大きな課題の一つだ」と述べたのに対し、国防長官は「十分理解している」と答えた。《共同通信》
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【大相撲】
大相撲九州場所6日目(14日・福岡国際センター)進退がかる横綱武蔵丸は琴光喜を難なく寄り切り、星を3勝3敗の五分に戻した。横綱朝青龍は雅山を一気の寄りで退け、1敗を堅持した。大関陣は栃東が関脇旭天鵬を押し出して全勝を守った。旭天鵬は1勝5敗。かど番の武双山は栃乃洋を右上手投げで下し4勝2敗。千代大海は玉乃島に押し出され、かど番の魁皇も関脇若の里の寄りに屈し、ともに2敗目を喫した。若の里は3勝3敗。小結同士の一戦は高見盛が制し3勝3敗。岩木山は6連敗。全勝は栃東と平幕の北勝力で、朝青龍など4人が1敗で追う。十両は黒海がただ1人全勝。《共同通信》
【警視庁】武富士元専務ら逮捕
大手消費者金融「武富士」(東京都新宿区)の元課長N容疑者(42)=業務上横領罪で公判中=が「武富士本社の指示を受け、同社に批判的なジャーナリストの電話を盗聴していた」と内部告発していた問題で、警視庁は14日、電気通信事業法違反(通信の秘密の侵害)などの疑いで、同社元専務のK容疑者(61)やN容疑者、盗聴を請け負ったとされる横浜市内の調査業「アーク横浜探偵局」経営S容疑者(57)ら計5人を逮捕した。容疑を裏付けるため同日朝から、武富士本社の家宅捜索をしている。《朝日新聞》
【スーパーフリー事件】14人目の逮捕
早大生らが主宰するイベントサークル「スーパーフリー」(解散)のメンバーによる集団暴行事件で、警視庁捜査1課などは14日、女子大生に酒を飲ませ集団で暴行したとして、準強姦容疑で東大農学部3年A容疑者(20)=東京都杉並区=を逮捕した。A容疑者は容疑を認めているという。一連の事件で逮捕されたのは14人目。《時事通信》
【GDP】7期連続プラス
内閣府が14日発表した7−9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報は物価変動分を除いた実質が前期(4−6月期)比0.6%増、年率換算で2.2%増となり、7・4半期連続の実質プラス成長だった。一方、名目は前期比0.0%減で、2期ぶりのマイナス成長だった。
アジア向けを中心に輸出が伸びて、電子通信機器や自動車関連を中心に設備投資が活発だったことに加え、住宅ローン減税を背景とした住宅投資が下支えした。年率3.5%増を記録した前期に比べ成長はやや減速したが、景気回復基調を裏付ける形となった。
この結果、本年度の成長率は今後3年間横ばいで推移してもプラス2.2%となり、内閣府が9月に改定した年度見通しの2.1%を達成できることになる。ただ、名目成長率が実質を下回る「名実逆転」の状態が6期連続で続き、デフレの根深さを示した。《共同通信》
【近藤剛参院議員】道路公団総裁を受諾
日本道路公団の総裁に内定している人党の近藤剛参院議員(62)は14日午後、国土交通省に石原伸晃国交相を訪ね、「全力でやらせてもらう」と述べ、就任を受諾する考えを正式に伝えた。近藤氏は週明けの17日にも議員辞職願を提出、これを受けて同日口頭了解する。
近藤氏は石原国交相と約1時間にわたり会談した後、記者会見し「総裁として職員の意識改革、一体感の醸成が第一」と抱負を語った。議員を辞職することについては、「公団改革は小泉改革の中心的な課題であり、兼務という生易しいことではできないと判断した」と述べた。会談の席で小泉純一郎首相にも電話で受諾の意思を伝え、首相から「一緒にやっていこう」と激励されたという。
石原国交相は「小泉改革の柱を命懸けでやっていただくという大変強い決意をもらった。できる限りバックアップしたい。民営化会社の礎を築いてもらえると思っている」と話した。
近藤氏はまた国交省の事前方から団の財務や資産状況などの説明を受けた。
2005年度の道路公団の民営化に向け、藤井治芳前総裁の解任で揺れる組織の立て直しや、12月中に決まる民営化の枠組みづくりなど課題は山積している。特に、組織立て直しでは副総裁や理事などの幹部人事の見直しなどが焦点となる。《共同通信》
【小泉純一郎首相】イラン・ハラジ外相と会談
小泉純一郎首相は14日午後、イランの核問題が協議される国際原子力機関(IAEA)定例理事会を前に来日したイランのハラジ外相と首相官邸で会談し「イラン側が努力していることは評価する」と述べ、核査察強化などを明記したIAEA追加議定書の調印などを決めたことを歓迎した。
首相の発言は「イランに核兵器計画が存在する」(米国務省)として、国連制裁などを視野に入れたイラン問題の国連安全保障理事会への忖度をIAEA理事会に求めてきた米政権と異なる立場を示したものと受け止められている。《共同通信》
【この日の民主党】
「大きな成果を上げた」総選挙総括で菅代表
総選挙後初めての民主党の総合選挙対策本部会議が14日午後、党本部で開かれ、総選挙の結果と総括、次期参院選・総選挙対策について意見交換がなされた。
冒頭挨拶に立った菅直人本部長(党代表)は「全力を振り絞っていただいたことに感謝する。政権に届かなかったことは残念だが、40議席を増やし、58人の新人を迎えたことは大きな成果」と強調した。また、成果をもたらした原因について「自由党との合併が大きな効果を生み出した。比例で比較第一党になったことの意義は大きい」とし、合併効果を挙げた。
さらに「自民党に代わり得る政党、政権を担い得る政党として国民から認知された」と今回の総選挙の結果・意義を総括した。
「次期参院・衆院選への準備急ぐ」岡田幹事長
民主党の岡田克也幹事長は14日、定例の記者会見を行い、同日開かれた選挙対策本部の総括会議において、次期参議院選挙および衆議院選挙に向けた準備をただちに開始するよう提起したことを明らかにした。
岡田幹事長は、来年夏に予定されている参議院選挙への取り組みについて「複数区で確実に一人(議席を)とることが大前提だが、総選挙で得票が多かったところや2人当選しているところでは、複数の議席を占めることもねらう」と積極的な姿勢を示した。また次期衆院選についても、今回敗れた123の選挙区で、勝てる候補の擁立を急ぐ意向を明らかにした。《民主党ニュース》