平成5422日目

2003/11/12

この日のできごと(何の日)

【イラク情勢】イタリア司令部に自爆テロ

イラク南部ナシリアの駐留イタリア警察軍司令部のビルに12日午前11時前、爆弾を積んだトラックが突っ込未自爆、イタリア人兵士15人と民間人2人の計17人が死亡した。

ロイター通信によると、このほかにイラク人8人が死亡、80人以上がけがをした。

イタリアのマルティノ国防相は、イラクのフセイン元大統領の支持勢力による犯行を示す証拠があると述べた。

イラクでイタリア軍関係者が死亡したのは初めて。ナシリアは日本政府が年内にも検討する自衛隊派遣候補地のサマフから南東に約80キロで、政府の判断に影響が出るのは必至だ。

駐留軍を狙ったテロの一度の犠牲者数としては、今月2日に米兵16人が死亡した米軍ヘリ撃墜に次ぐ規模。イラク人の死者も含めると、8月のバグダッドでの国連事務所爆弾テロに匹敵する最悪のケースとなった。米英軍以外で攻撃による緩牲者が出たのは、デンマーク軍とポーランド軍に次いで三番目。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲九州場所4日目(12日・福岡国際センター)横綱武蔵丸が安美錦を押し出し、連敗を2で止め2勝目を挙げた。横綱朝青龍は玉乃島を押し出して1敗を堅持した。関脇若の里は小結高見盛の右下手投げに敗れて3連敗で1勝3敗となり、今場所後の大関昇進は厳しくなった。高見盛は2勝2敗。大関は栃東が小結岩木山を寄り切って全勝を守ったが、千代大海は雅山に押し出されて初黒星を喫した。かど番の2人はともに勝ち、魁皇は関脇旭天鵬をはたき込んで3勝目、武双山は闘牙を押し出して2勝目。旭天鵬は1勝3敗で、岩木山は4連敗。全勝は栃東と平幕の旭鷲山、北勝力の3人になった。《共同通信》

【サッカー】

サッカーの世界ユース選手権(27日開幕・アラブ首長国連邦)に出場するU−20(20歳以下)代表同士の日本、オーストラリア戦は12日、東京・国立競技場で行われ、日本は0−1でオーストラリアに敗れた。

日本は後半5分、オーストラリアにPKを決められ先制点を許した。その後、日本は攻撃的な選手を相次いで投入し、坂田(横浜M)茂木(広島)らが同点を狙ったがネットを揺らすことなく逃げ切られた。

本大会に出場する日本代表21選手(サポートメンバー1人を含む)は17日に発表される。《共同通信》

【名鉄バス無免許隠蔽事件】元役員ら6人に有罪判決

名古屋鉄道の路線バス無免許運転隠ぺい事件で、犯人隠避などの罪に問われた当時の取締役、A(56)ら6被告と法人としての名鉄の判決公判が12日、名古屋地裁岡崎支部で開かれ、堀毅彦裁判長はA被告に懲役1年4月、執行猶予3年、罰金50万円(求刑懲役1年4月、罰金50万円)、名鉄に求刑通り罰金100万円を言い渡した。《共同通信》

【三井化学岩国大竹工場火災】

12日午前1時35分ごろ、山口県和木町和木の三井化学岩国大竹工場(吉村健二工場長)の合成油プラントから出火。機械の周囲約36平方メートル、溶液ヘキサン約10立方メートルを焼いて、5時間以上経過した同6時50分すぎ、鎮火した。けが人はなく、爆発や有害物質の流出もなかった。消防は同プラントの緊急使用停止命令を出した。岩国署などは13日、消防と合同で現場検証し、詳しい出火原因の特定を進める。

同工場によると、火災は潤滑油の原料となる特殊合成油を生産する設備で発生。出火当時、入社3年目の社員(21)がプラント内部にたまっていた古い液状の樹脂をヘキサンという液体で洗い流す作業をしていた。

原料のエチレンとプロピレンの気化ガスがポンプ部分に滞留していたため、弁を調節しながら圧力を掛け、ヘキサンとともにバルブから排出したところ、引火した。排出されたガスとヘキサンはいずれも揮発性が高く、静電気で引火した可能性があるという。《共同通信》

【自民党】衆院議長に河野氏推薦

自民党は12日、党本部で開いた臨時役員会で、綿貫民輔氏の後任として特別国会で選出する新衆院議長に元総裁の河野洋平元外相(66)を推すことを決定した。19日に召集される特別国会の冒頭で選出される。

小泉純一郎首相は河野氏の議長就任について、首相官邸で記者団に対し「どなたからも文句が出ないでしょう。総裁経験者で適任だと思う」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人代表は12日の記者会見で、麻生太郎総務相が愛知県知事に「選挙で(自民党候補を)たくさん落としてくれたので陳情は控えめの方がいい」と述べたとの一部報道を受け、「自分の党が負けたところには補助金はやらないと脅している。自民のマニフェスト(政権公約)がいかに中身がないかを確認した」とばっさり。しかし、民主党のマニフェストについては「政権を取れなかったのでいったん白紙に戻った」と言うあたり、与党からはご都合主義的との声も。《共同通信》

【この日の民主党】

「特別国会は十分な審議時間を確保すべき」菅代表会見

民主党の菅直人代表は12日の定例記者会見で、与党が19日から3日間の会期で召集するとしている特別国会について、「与党は首班指名だけにしたいようだが、いったん総辞職し、あらためて選ばれる総理として所信表明をするのは当然。イラク問題や藤井前道路公団総裁のイニシャル発言問題、経済問題など国民が関心を寄せる重要課題が山積している」と述べ、十分な質疑時間をとるよう、他の野党とともに強く求めていく考えを表明した。《民主党ニュース》



11月12日 その日のできごと(何の日)