平成5402日目

2003/10/23

この日のできごと(何の日)

【中曽根康弘氏】小泉首相の引退要請を拒否

小泉純一郎首相は23日、自民党の中曽根康弘(85)、宮澤喜一(84)両元首相と東京都内の事務所で個別に会談、衆院選比例代表に導入する73歳定年制を完全適用する考えを伝え、引退を求めた。宮澤氏は「自発的に立候補を辞退し党の若返りに貢献したい」と政界引退を表明したが、中曽根氏は「断じて了承できない。絶対、政治家を辞めることはできない」と拒否、群馬県の小選挙区からの立候補を検討する考えも示唆した。

自民党執行部は自発的に引退するよう引き続き説得に全力を挙げる方針だ。首相は両元首相との会談後、自民党の安倍晋三幹事長と今後の対応を協議。小泉首相は記者団に「73歳定年制を例外なく適用したいという気持ちであります」と述べ、中曽根氏を追加公認する考えのないことを強調した。

小泉首相は中曽根、宮澤両氏との会談で「自発的に立候補を辞退してもらえないか。議員であってもそうでなくても影響力は変わらない。また別の形で党、国家に貢献してほしい」と要請。宮澤氏は「総理、総裁に恥をかかせるわけにはいかない」と応じ、会談後の記者会見で「若返りが実現し、選挙で勝ってもらわないといけない。いろんな改革を進めながら不況を脱出することが当面大事だ」と強調した。

中曽根氏は拒否の理由について「憲法と教育基本法の改正が政治日程に上り、日の目を見ようとしている重要な段階だ」と指摘。同時に、衆院選をめぐる1996年の候補者調整の際、当時の橋本龍太郎首相(総裁)から比例北関東ブロックでの「終身比例1位」を約束された経緯に触れ「あれは党の公約だ。党が公約を破るのか」と強く批判した。《共同通信》

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【プロ野球】

プロ野球の日本一を争う日本シリーズ第4戦、阪神−ダイエーは23日、甲子園球場で行われ、阪神が延長十回に6−5で前夜に続いてサヨナラ勝ちし、対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。同一チームによる2試合連続のサヨナラ勝ちは史上初。決着は第6戦以降の福岡ドームに持ち越された。阪神は八回にアリアスの適時打で同点とし、延長十回一死から、金本がこの日2本目となる本塁打を右越えに放ち、サヨナラ勝ちした。日本シリーズのサヨナラ本塁打、2試合連続の延長戦はともに1995年以来8年ぶり。《共同通信》

【愛知県警】わいせつ画像所持で東大院生を逮捕

愛知県警は23日、東京都中野区弥生町、東京大学大学院2年、A容疑者(26)を、わいせつ図画販売目的所持の現行犯で逮捕した。同日、自宅でわいせつ映像を収録したデジタルビデオディスク(DVD)2枚を販売目的で所持していたところを、千種署員が踏み込んだ。

A容疑者は6月からインターネットの掲示板に広告を掲載し1枚1200円でわいせつDVDを販売し、約25万円を売り上げていた。DVDは、自分で購入した映像をコピーしたもの。「生活費を稼ぐためにやった」と供述している。《読売新聞》

【東京株式市場】

23日の東京株式市場は、一部週刊誌の報道などをきっかけに政局不安が拡大し、日経平均株価(225種)の終値は前日比554円46銭安の1万335円16銭まで急落した。この下げ幅は米中枢同時テロの発生直後、2001年9月12日以来約2年1カ月ぶり。出来高は約15億1200万株。

この日は高値警戒感も手伝い、外国人投資家らの投げ売りなどで全面安となり、東証一部上場の約98%、1496銘柄が値を下げた。平均株価は20日の年初来高値から3日続落し、計約827円下落した。

市場関係者は「政局不安を背景に、小泉政権の構造改革を評価してきた外国人投資家が日本株への投資姿勢を変える恐れもある」(準大手証券)としており、先行き警戒感が強まっている。

全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落、56.72ポイント安の1017.03と約2年1カ月ぶりの下げ幅を記録した。市場では、日本道路公団の藤井治芳総裁が石原伸晃国土交通相との会談で挙げたとされる政治家らの実名が週刊誌に掲載され、衆院選で自民党の得票に悪影響を及ぼすとの観測が浮上。中曽根康弘元首相の進退問題も波乱要因と受け取られ、外国人投資家らの売りに拍車をかけた。

これまで相場をけん引してきたみずほフィナンシャルグループなどの大手銀行株や、情報通信関連株がストップ安となり、下げを主導した。《共同通信》

【石原伸晃国土交通相】石川県で演説

石原伸晃国土交通相は23日、小松市内で開かれた衆院選立候補予定者の後援会連合大会であいさつし、日本道路公団の藤井治芳総裁の解任問題に触れ「私も大分、痛めつけられたが、き然とした態度で粛々と法律にのっとって話を進めさせていただく」と述べ、近く解任を正式決定する見通しを示した。

石原国交相は同日、国交省から藤井総裁の聴聞調書と報告書を受け取り、解任の最終判断をするだけとなっている。

石原国交相は同日夕の金沢市内の街頭演説でも「官僚は自分の間違いを認めない。官僚優位の日本社会の一面を国民の目に示せたことは意義があり、これを改めていかねばならない」と語り、解任の必要性を強調した。

北陸新幹線について、基本計画見直し時期を来年3月以降としている石原国交相は「作らない、いらないと言っていない。富山以西の延伸は(2000年12月の政府・与党の申し合わせの流れの中で取り組ませてもらっている」と述べた。

また、石原国交相は来年度予算で日本の最南端領土・沖ノ鳥島、南鳥島と本土を結ぶ大陸棚の調査に乗り出す意向を表明。「日本で採れない鉱物が大陸棚に眠っており、科学技術にとって有用な財産になる」と語った。《北國新聞》

【小泉純一郎首相】宮城県で演説

小泉純一郎首相は23日午後、宮城県内で街頭演説し、衆院選比例代表での73歳定年制の完全適用に関連して「私も61歳ですが中曽根康弘、宮澤喜一両元首相からみるとまだはな垂れ小僧みたいに思われている」と述べ、中曽根氏との調整難航による苦衷を訴えた。

首相は「若い人ばかりではなく、お年寄りの方にも活躍してもらわなくてはならないと思っているが、若い人が少ないから若い人にももっと頑張ってもらいたい。老壮青のバランスで自民党も変わらなきゃいけない」と強調した。

この日は衆院選の新人候補予定者を応援。当人が43歳であることに触れ「若い若い。中曽根、宮澤両先生に比べれば」と街頭演説の冒頭から定年制問題を持ち出すと聴衆からは大きな笑いが起こった。

さらに「当選3回で(自民党)幹事長、大臣になる。そういう自民党にしていこう。高齢者、お年寄りも若い人を育てるために力を貸していただきたい」と述べた。《共同通信》

【イラク復興支援会議】開幕

イラク復興支援会議が23日、日本や米国、欧州諸国など75カ国と32機関が参加してスペインのマドリードで開幕した。世界銀行が試算した550億ドル(約6兆円)の必要資金に対し、米国の要請を受けた各国がどの程度の資金拠出を表明するかが焦点。イラクへの早期の主権移調を求めるフランスやロシアは拠出を表明しない姿勢で、必要資金の調達は困難な状況だ。

国連のアナン事務総長は開幕のあいさつで、イラクの治安回復やイラク人による指導力確立が最優先課題だと強調、イラクへの多国籍軍派遣や戦後復興への協力を求める国連安全保障理事会決議の早急な履行を呼び掛けた。

会議は2日間。日本は、4年間で計50億ドル(約5500億円)の拠出を表明する。このうち、無償資金協力については、04年分の15億ドルに加え、05年から3年間に計7億−9億ドルを支援する方針を固めた。185億ドル以上を拠出する方針の米国に次ぐ第2位の拠出額となる見通し。

米政府高官によると、複数のアラブ諸国からも相当額の資金が得られる見通しという。

イラク戦争に反対したフランス、ドイツなどは、欧州連合(EU)が拠出する04年の2億ユーロ(約260億円)に含まれる自国負担分以外は追加支援しないと表明していたが、ドイツは22日、世界銀行などの経由分を含めて計1億9300万ユーロまで支援額を拡大。フランスとの微妙な違いを示した。23日はスペインを議長に人道問題フォーラム、米国を議長に人権、治安、司法などについて討論。イラクのインフラ、健康、金融サービス、水と衛生、教育と訓練、環境と文化なども分科会で議論した。《共同通信》

【ラグビー】

ラグビーの第5回ワールドカップ(W杯)第12日は23日、タウンズビルのデーリーファーマーズ・スタジアムで1次リーグB組の日本−フィジーを行い、日本は13−41で敗れ、3連敗の勝ち点0で1次リーグ敗退が決まった。

日本は、残る27日の米国戦(ゴスフォード)に勝って最大勝ち点5を挙げても、既にフランスとスコットランドが勝ち点10のため、決勝トーナメント進出に必要なB組2位以上にはなれない。

日本はSOミラー(神戸製鋼)が前半29分のトライ(ゴール)や1PG、1DGを決めたが、フィジーに2トライを許して13−16で折り返した。後半は攻守にさえがなく、リードを広げられた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は23日、マイアミで第5戦を行い、松井秀喜外野手の所属するヤンキース(ア・リーグ)は4−6でマーリンズ(ナ・リーグ)に敗れた。通算3勝2敗としたマーリンズは6年ぶり2度目の王座にあと1勝と迫った。松井はポストシーズン初の「4番(左翼)」で起用されたが、5打数無安打。連続試合安打は7で止まった。ヤンキースは先発ウェルズの腰痛で、急きょ二回から救援したコントレラスが4失点と乱調。終盤、ジアンビの代打本塁打などで2点差まで詰め寄ったが、及ばなかった。《共同通信》

【宋美齢さん】死去

故蒋介石台湾総統の夫人、宋美齢さんが米東部時間23日午後、老衰のためニューヨークの自宅で死去した。105歳だった。中国国民党を率いる夫とともに激動の現代史を歩み、一時は中国のファーストレディーとして国際舞台で活躍した。

1898年、上海生まれ。「宋家の三姉妹」の一人で、長姉の宋靄齢さんは国民政府の財政部長(財務相)などを務めた孔祥熙の夫人。また、次姉の宋慶齢さんは孫文に嫁ぎ、その後、新中国の国家副主席となった。

美齢さんは1927年に蒋介石と結婚し、米国留学で習得した英語を武器に外交活動を展開。日中戦争当時、米議会で抗日戦争への協力を訴えるなど、対米関係で重要な役割を果たした。また、36年の西安事件では自ら現地に飛び、張学良に監禁された夫の釈放にこぎつけた。

国共内戦で敗れ、台湾に移った蒋介石が75年に死去した後、米国に移住。その後も台湾政界に影響力を保持していたが、義理の息子の蒋経国総統が88年に死去、台湾出身の李登輝総統の時代になって存在感は急速に薄れた。

2000年の台湾総統選で連戦国民党候補への支持を表明したが、同候補は落選。台湾の地でも、半世紀に及んだ国民党時代が終わりを告げていた。《時事通信》

【この日の民主党】

枝野政調会長、新潟で国民のための政権樹立を訴える

民主党の枝野幸男政策調査会長は23日、新潟県加茂市で開かれた民主党新潟県第4区総支部主催の集会に出席し、およそ600名の参加者に政権交代の実現を熱く呼びかけた。

枝野政調会長はまず、「税金の無駄使いを止めさせることができるか否かが、国民のための改革の試金石だ」と提起。小泉自民党政権による無駄使いの典型例として諫早湾干拓事業を取り上げ、「日本一おいしいお米のとれる新潟の農家には、“減反、減反”と米を作らせない政策をとって、一方では湾を埋め立てて田んぼを作っている。同じ部屋で冷房と暖房を両方かけているようなもの。何の意味もない」と批判するとともに、「こうした無駄な公共事業やでたらめな農政を止めさせるのは、しがらみも利権も持たない民主党にしかできない」と訴えると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

この日の集会には、渡辺秀央、森裕子の両参議院議員も参加した。

菅代表、東京・北多摩で政権交代の意義を訴える

民主党の菅直人代表は23日午後、東京20区・22区の党公認予定候補者の応援のため東久留米市や三鷹市を訪れ、街頭演説を行った。

東久留米市役所前でマイクを握った菅代表は、「これまで自民党に問題を感じながらも支持してきた人たちに、問題ある自民党をいっぺんに良くする方法があると申し上げている。それは、民主党に政権を渡すことだ。それによって利権を漁るインチキな政治家は干乾しになり、新しい人たちがもう一回自民党を建て直すだろう。自民党や他の党を支持してきた皆さんにも、一度民主党に政権を持たせてみることをぜひおすすめしたい」と政権交代の意義を訴え、大きな拍手を浴びた。《民主党ニュース》



10月23日 その日のできごと(何の日)