平成2025日目

平成6年7月25日(月)

1994/07/25

【海部俊樹氏、羽田孜氏、細川護熙氏】新・新党結成へ

海部元首相と羽田新生党党首、細川日本新党代表の3首相経験者は25日午後、都内のホテルで約1時間半会談し、共産党を除く野党9党派の大同団結を目指し、早期に「新・新党」を結成する考えで一致した。

新・新党の掲げる基本理念、政策については、海部氏が①規制緩和などにより豊かさの実感できる「国民のための改革」を実行する②「国際協調主義」を掲げ、非軍事力によって積極的に国際貢献する–を提起。羽田、細川両氏も大筋で合意した。

3首相経験者によるこの日の確認で、新たな政界再編につながる新・新党結成に一段と弾みがつき、秋の臨時国会前にも具体化する見通しが出てきた。ただ、民社、日本新両党の一部に慎重論が残っており、野党内の調整が難航することも予想される。

三者会談では、さらに新・新党結成に向けた基本政策や手順を詰めるため、公明党の石田、民社党の米沢両委員長にも党首会談への参加を呼び掛けると同時に、各党の政策担当者による協議を進めることも確認した。

この日の会談は、海部氏が呼び掛けた。同氏は「健全な政党政治をつくるためには、基本理念の一致がまず第一に必要だ」として、「海部試案」を提示、新・「新党結成の前提となる基本理念で三者の認識の一致を求めた。

これに対し羽田、細川両氏は、「改革と国際協調」を柱とした海部試案を基本的に了承。さらに環境、エイズ、エネルギー問題など新・新党の政策全般にわたり今後、協議を重ねていくことになった。

新・新党構想について民社党などには、構想を進めてきた小沢新生党代表幹事や市川公明党書記長に対する反発が強く、まず民社、日本新両党を軸にした「新党」を結成し、その上で新・新党につなぐとの「二段階論」がある。《共同通信》



【河野洋平外相】中国・銭其琛外相と会談

河野副総理兼外相は25日明(日本時間同日午前)、バンコク市内のホテルで中国の銭其琛外相と就任後初の外相会戦を行い、冒頭「村山政権は従来の外交方針を継承する」と強調、引き続き政治、経済両面で対中関係を直視する姿勢を伝えた。

金日成主席死去後の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の情勢に関して、両外相は米朝高官協議の再開を歓迎、日中両国が核問題の話し合い解決に向け、今後も連携を強化していくことを確認した。河野外相は「核問題が過去にさかのぼってクリアになることが重要」と強調すると同時に「日本としてもできるだけ(問題解決に向け)支援していきたい」と述べた。

銭外相は北朝鮮情勢について「関係各国の努力で、核を巡る緊張はよい方向に進んでおり、希望がもてる。金日成主席の生前の決定に沿って進展している」と述べ、対話路線が継続されるとの見通しを示した。

河野外相は、村山政権が「核廃絶に向かって努力している」と指摘した上で、中国が地下核実験を自制するよう強く促した。銭外相は「核兵器の廃棄には段取りを踏んでいく必要がある」など従来の主張を繰り返すにとどまった。

日中間の経済協力について、銭外相が第四次円借款の早期実行を要請したのに対し、河野外相は今月下旬の実務者協議を通じ、対象事業などを具体化していく考えを示した。

河野外相は村山政権が日中関係の未来志向に基づく発展に努力し、国際社会に貢献する両国関係を築く方針を強調、今後も中国の改革・開放路線を支援していく考えを示した。

両国外相は、北朝鮮の核問題などについて、今後も密接に意見交換していくことを確認。河野外相が銭外相の訪日を要請したのに対し、銭外相も河野外相の訪中に期待を表明した。《共同通信》

【新生党・小沢一郎代表幹事】「村山政権は短命」

訪米中の小沢新生党代表幹事は25日(日本時間26日午前)、ニューヨーク市内で有力シンクタンク「外交問題評議会」「外交協会」のメンバーと相次いで懇談し、村山政権は短命に終わるとの見通しを示した上で、「9月いっぱいを目標に自民党より大きな政党をつくりたい」と述べ、共産党を除く全野党を結集した200人規模の「新・新党」を結成、政権を奪還する決意を表明した。

小沢氏は今後の政局について「自社連立は、言葉では基本政策の違いを解決できるかもしれないが、具体的な問題で必ず行き詰まる」と断言、「よほどの幸運がなければこの政権は続かないだろう」と強調した。

小沢氏はさらに、自社両党内にも今回の自社連立政権樹立に批判的な勢力があることを指摘。「8月10日ごろ区割り審議会の勧告が発表されれば、おのずから新しい動きが出てくる」と述べ、自社両党から新たに離党者が出て、野党の新・新党に合流する可能性を指摘した。

新・新党の党首については「首相経験者の海部、細川、羽田3氏と公明、民社両党委員長の計5人の中から、新しいリーダーが民主的に選ばれるだろう」と述べた。

小沢氏は自社政権誕生直後に、政局運営の責任を取って代表幹事の辞表を提出、約1カ月間公式の発言を控えていた。《共同通信》

【ダイエー・山本和範選手】「カズ山本」に登録名変更

パ・リーグは25日、ダイエーから届け出のあった「山本和範」外野手から「カズ山本」への登録名変更を受理、同日公示した。《共同通信》

【イスラエル、ヨルダン】戦争状態終結を宣言

イスラエルのラビン首相とヨルダンのフセイン国王との初の公式首脳会談が25日午前(日本時間同日深夜)、クリントン米大統領も同席しホワイトハウスで行われた。両国首脳は会談後に、1948年以来、46年間にわたって続いた「戦争状態」に正式な終止符を打つ共同宣言に調印、両国関係の完全正常化に向け大きな弾みがついた。

イスラエルにとっては対アラブ紛争でエジプト、パレスチナ解放機構(PLO)に次ぐ三番目の和解達成となる。

昨年9月のイスラエルとPLOの暫定自治合意に続き中東包括和平に向けた新たな一歩となり、中東和平のかぎを握るイスラエルとシリアとの交渉にも波及効果を与えそうだ。《共同通信》

【ルワンダ】難民1万1000人死亡

ザイール東部ゴマからの報道によると、現地の援助関係者は25日、ゴマ一帯のルワンダ難民キャンプでコレラや栄養失調のため難民約1万1000人が死亡したと語った。国連や米軍などによる援助活動は活発化しているが、100万人を超す難民救援に有効な計画はなく、今後さらに数千人の犠牲者が出る懸念もある。援助関係者は、伝染病の拡大を阻止するため、新たな死者に備えた大規模な共同墓地造りに取りかかっている。

国連などによると、25日には、約30機の救援機がゴマに食料や医薬品を搬送するほか、ウガンダから陸路で約540トンの食料が到着する予定。これはここ数日の総援助規模に相当し、国連スタッフは「(援助は)最低レベルを脱した」と評価した。《共同通信》



7月25日のできごと