平成2022日目

平成6年7月22日(金)

1994/07/22

【国民生活センター】電子レンジでのゆで卵作りは危険

電子レンジでゆで卵を作ると破裂して危険だとして国民生活センターは22日、料理本に従い料理してやけどを負った事例を発表し、広く消費者やメーカー、料理本出版社に注意を呼び掛けた。

メーカーは電子レンジの取扱説明書で危険性を明記しているが、同センターは十分に知られているとはいえないとして、メーカーに電子レンジ本体に注意書きをするよう求め、出版社にも安全な使用方法を書き込むよう要望している。同センターへ寄せられたゆで卵の被害は15件。《共同通信》



【河野洋平副総理】被爆者法を再検討

村山首相は22日午前の参院本会議の代表質問で、閣僚の靖国神社公式参拝について「昭和60年に行われた方式での首相の公式参拝は憲法違反にはならないという従来の政府方針像施解に変わりはない」との見解を示すとともに「今後実施するかどうかは首相、閣僚が近隣諸国の国民感情を考慮し、慎重かつ自主的に判断していく」と強調した。

河野副総理兼外相は被爆者援護法の制定について「これまで自民党は反対してきたが、今後は与党内で慎重に検討することが必要だ」と述べ、従来の方針を再検討する考えを示した。

また河野氏は、村山首相が所信表明で打ち出した。「憲法理念を尊重。軍備なき世界を人類究極の目標とする」との見解について「これらは自、社、さきがけ3党合意の基本を成すもので賛成だ。現実の人間社会、国際社会では(達成するには)困難な理想だが、目指したい」などと、賛意を表明。自民党の自主憲法制定の「党是と連立政権の関係は矛盾しないとの見解を示した。《共同通信》

【村山富市首相】早期警戒機の導入を容認

村山首相は22日の参院本会議代表質問で、自衛隊の装備や活動に関連して(1)早期警戒管制機(AWACS)導入(2)1000カイリ海上交通路(シーレーン)防衛(3)日米韓などによる「環太平洋合同演習(リムパック94)」への参加–のいずれについても「専守防衛の範囲内で憲法上問題はない」との見解を明らかにした。

首相、閣僚らの靖国神社公式参拝に関しては、中曽根元首相が昭和60年に行った公式参拝は違憲ではないとする従来の政府見解を踏襲する考えを改めて明確に示した。臨時国会は同日午後、衆参両院の本会議で閉会中審査の手続きを終え、閉幕した。

河野副総理兼外相は被爆者援護法の制定について「これまで自民党は反対してきたが、今後は与党内で慎重に検討することが必要だ」と述べ、従来の方針見直しに含みを残した。首相はリムパック演習については「自衛隊が練度を向上させるためであり、何ら(朝鮮半島有事など)不測の事態を想定したものではない」と述べ、集団自衛権行使にかかわるものではない、との判断を示した。

シーレーン防衛についても「個別的自衛権の範囲内で海上交通の安全を図ることは憲法が認めるものだ」とした。在日米軍の駐留経費の一部を日本側が負担する「思いやり予算」に対しても首相は「米国と各同盟国との協力関係は多様であり、単純に(日本と)比較できない」と述べ、今後も継続する考えを明らかにした。

また河野氏は、社会党の「護憲」方針と自民党の「自主憲法制定」方針の関係について問われたのに対し「国際情勢、国民意識も変化しつつあり、昨年5月の自民党憲法調査会は、国民的憲法論議は必要だが、改憲を前提にすべきではないとの立場だ」と追及をかわした。

社会党の久保亘書記長、公明党の大久保直彦副委員長、共産党の橋本敦・参院国対副委員長の質問に対する答弁。《共同通信》

【政界談話室】

○…訪韓を目前に控えた村山首相は22日、記者団から「オリーブ油は苦手だったようだが、韓国の食事は大丈夫か」と、先進国首脳会議(ナポリ・サミット)での古傷に触れられたが、「私は本当は何でも食べるんです」と胸を張った。しかし「韓国料理でどんなものを食べたか」と水を向けられると「何だっけ。隣の国じゃからな」と突然しどろもどろに。最後は「韓国料理といってもいつも出されたものを食べるだけじゃ」と開き直り。大正生まれの不屈の精神で、今度は韓国料理に挑戦する意気込みを披露した。

○…この日は猛暑。超党派の「泳ぐ議員の会」によるスイミング大会が衆院議員会館裏のプールで行われた。江田五月氏の古式泳法「神伝流」披露に続き、衆院議員5人が50メートル自由形の競争。新生党の前田武志氏が37秒の好成績で第1位。「健全野党になる第一歩だ」とガッツポーズを見せれば、惜しくも2位の新党さきがけの田中甲氏は「さきがけは若さが売り物なのに悔しい」。3、4位を占めた自民党勢のうち、赤城徳彦氏は「勝負は国会の中でつけましょう」とやけ気味。与野党対決「水の陣」は野党に軍配が上がったが、さて「秋の陣」は?《共同通信》

【ASEAN外相会議】開幕

東南アジア諸国連合(ASEAN)の第27回外相会議は22日午前、バンコクで二日間の日程で開幕し、ASEAN加盟6カ国にインドシナ3国、初出席のミャンマーを加えた10カ国の外相が初めて一堂に会した。

タイのチュアン首相は開幕演説で日本、米国、中国、ロシアなども加えたASEAN地域フォーラムが、初めてアジアの安全保障問題を協議する意義を強調、「こうした地域対話の広がりは、冷戦終結後のASEANのダイナミズムを象徴するものだ」と述べた。

首相は、南沙諸島の領有権をめぐる対立や地域の軍備競争などを懸念される問題として指摘、ASEANが地域協力を通じて平和と繁栄を強固にするために、東南アジア地域のより拡大された機構となるべきだと強調した。

欧米諸国から人権抑圧を非難されているミャンマーは、オン・ジョー外相が議長国タイのゲストとして初めて出席し、国際社会復帰への足掛かりをつかんだ。

外相会議では、オブザーバー参加のベトナムの正式加盟に原則合意する予定。また、アジア太平洋地域の政治・安保協力強化に中心的な役割を果たすことを目指して討議する。10カ国による「東南アジア共同体」構想は、フォーラムの核として位置づけていく考えだ。《共同通信》

【向井千秋さん】帰還が延期

日本初の女性宇宙飛行士、向井千秋さん(42)が乗った米スペースシャトル「コロンビア」は22日午前(日本時間同日夜)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターに着陸する予定だったが、同センター近くに発生した雷雲が晴れず同日の着陸を断念。23日早朝に延期した。

23日は午前6時39分(同午後7時39分)と同8時13分(同午後9時13分)の2回、同センターに着陸するチャンスがある。

この延期でコロンビアの飛行時間は23日午前6時39分に着陸した場合で14日17時間56分となり、シャトルの最長飛行時間記錄を17時間43分更新、新記録になる。《共同通信》



7月22日のできごと