平成2023日目

1994/07/23

この日のできごと(何の日)

【向井千秋宇宙飛行士】地球に帰還

日本初の女性宇宙飛行士、向井千秋さん(42)が乗った米スペースシャトル「コロンビア」が米東部夏時間23日午前6時38分(日本時間同日午後7時38分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還した。

今月8日、同センターから打ち上げられて以来、14日午7時間55分ぶり。悪天候のため一日飛行が延長された結果、コロンビアはシャトルの飛行時間記録を更新、地球を236周し、約989万キロを飛行した。向井さんも一回の飛行での宇宙滞在時間女性世界一を記録。着陸地横の観覧席には夫の万起男さん(47)ら家族が出迎え、労をねぎらった。

向井さんは13カ国が参加した第二次国際微小重力実験室(IML2)の搭乗科学技術者として、ロバート・カバナ船長(45)ら6人の宇宙飛行士とともに約80の宇宙実験を実施。初飛行で立派に大役を果たした。《共同通信》

米スペースシャトル史上最長の15日間にわたる飛行を終え、フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還した向井千秋さん(42)は着陸約7時間後の23日午後(日本時間24日未明)、同センターで記者会見し「あっという間に過ぎてしまった。すべてが夢の中で起こってしまったような気がします」と振り返った。

同センター付近の悪天候のため着陸が一日延期されたが「昨日(22日)、東京が見えたんです。夜景がとてもきれいでした。ずっと操縦席から地球を見られてラッキーでした」と、眺めを満喫した様子。「東京、大阪、四国が見えました。日本列島が過ぎ去った時にちょうど日の出。日本は日が昇る国という神話があるけれど、本当だなあと思いました」と印象を語った。

初めて宇宙飛行した感想は、との問いには「宇宙の生活はとても楽しい。私の体が宇宙に適応していくのが楽しかった」と、医師らしい回答。

無重力での生活から地上に帰った印象を「頭とか肩を押されているような気がします。この紙も重さを感じる」と話し、一枚の紙を持ち上げた。また「集中しないと、真っすぐに歩けない」と、重力に慣れていないことを明らかにした。でも、地球に帰ってみて「自分の家に帰ったというか、感謝しています。宇宙も面白いけれど、私は地球で生まれて地球で育ったし」と語り、ほっとした表情を見せた。《共同通信》

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【相内誠さん】誕生日

【松井秀喜・野球の館】開館

巨人軍・松井秀喜選手の記念品を収めた「松井秀喜 野球の館」が23日、石川県根上町の松井選手の実家にオープンした。両親の心尽くしで生まれた同館には幼少時代からのたくましい成長の跡や甲子園での熱闘、プロ入り後の劇的な瞬間をよみがえらせる写真、賞典、記念ボール、ユニホームから少年野球時代の作文まで100点以上が展示され、とりわけ子供たちに大きな夢を与えるものとなった。開館と同時に訪れた地元の人たちも、町の活性化につながる新名所誕生の期待も込めて「松井の城」の完成を祝った。

同館は、遠方から実家を訪ねてやって来る熱心なファンが後を絶たないことから、父昌雄さん(52)の発案で開設した。建物は松井選手が中学、高校時代にバッティング練習に使っていた車庫を改築して造り、木造平屋建て91平方メートルの広さがある。

玄関を入ると、まず正面に松井選手の等身大の写真パネルが飛び込んでくる。記念撮影用に特別に用意したもので、「遠方から足を運んだファンに対するせめてもの感謝の気持ち」(昌雄さん)という。四方の壁には、幼少のころのスナップや野球少年時代、甲子園での活躍などを刻んだ写真やプロ入り後のポスターがびっしりとはりめぐらされ、フロアに置かれたガラス張りの陳列ケースには、賞典やユニホーム、ホームランボールなど合わせて約100点が飾られている。

ドラフト会議で長嶋監督が引き当てた「交渉権確定」の用紙やプロでの初本塁打を放ったバット、ボール、今年4月に初めて選ばれた月間MVPの盾、甲子園出場の記念メダルといったゴジラファン必見の品もある。このほか、地元菓子業者が製造する「ゴジラ松井サブレ」など関連グッズを置いた土産物コーナーも設けられている。

昌雄さん、さえ子さんは早朝から準備とお祝いに訪れる後援会や町の関係者らの対応に追われながらも、無事に開館にこぎつけたことに喜びと安ど感をにじませ、「多くのファンの方々の期待にこたえられる。野球少年たちの励みにもなってくれれば」と話した。《北國新聞》

【村山富市首相】韓国・金泳三大統領と会談

村山首相は23日午後、韓国を訪問、金泳三大統領と初めての日韓首脳会映を行い、終了後にそろって記者会見した。

両首脳は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金日成主死去後の朝鮮半島情勢で、北朝鮮が対話と協調の精神と開放・改革の路線で臨むよう日韓両国が緊密に協調していくことで一致した。これに関連して大統領は会見で、南北首脳会での実現に強い意欲を明した。

北朝鮮の核開発疑惑払しょくを重要とする両首脳は、①過去を含めた核の透明性確保②日米中三国に加え中国など関係諸国と協調ーの方針をあらためて確認した。

首相は対韓国政策が「外交の重要な柱の一つ」で変わりないことを強調し、過去の植民地支配に対し「おわびと厳しい反省」を表明した。《共同通信》

【共産党】宮本・不破体制を再選

静岡県熱海市で開かれていた共産党の第20回大会は23日午後、新たに選出された中央委員・准委員による第一回中央委員会総会を開き、宮本顕治議長、不破哲三委員長、志位和夫書記局長を再選、閉幕した。副議長には立木洋氏、副委員長には上田耕一郎、金子満広の両氏がそれぞれ再選された。

これに先立って中央委員・准委員を選出する中央役員選挙が行われ、中央委員候補147人、准委員候補45人全員が当選した。《共同通信》

【ASEAN外相会議】閉幕

バンコクで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は23日、ベトナムの加盟受け入れに合意し、ASEANが加盟6カ国にインドシナ3国(ベトナム、ラオス、カンボジア)、ミャンマーを加えた10カ国で東南アジア共同体建設へ出発することをうたった共同コミュニケ採択し、閉幕した。ベトナムの加盟は、来年12月開催が決まったASEAN首脳会議で正式に承認される運びとなった。

「世界の成長センター」ASEANは、冷戦下で敵対的な関係にあった社会主段国ベトナムを迎え入れることで、東南アジアの一体化へと踏み出した。《共同通信》

【Jリーグ】オールスター戦

サッカーのJリーグ・コダック・オールスター戦は23日、広島広域公園陸上競技場に約3万8000人の観衆を集めて行われ、西軍が2−1(前半0−0)で東軍を下し、4年ぶりの勝利を飾った。大会の前身、日本リーグ東西対抗を含めた通算成績は西軍の16勝11敗1分けとなった。

西軍はジョルジーニョ(名古屋)が中盤を組み立て、多くの決定機をつくった。後半28分、東軍に先制点を許したが、34分にジョルジーニョがGKのミスを逃さずに決め、同点。勢いに乗った41分には永島(清水)が頭で押し込み、逆転勝ちした。最優秀選手には決勝ゴールを決めた永島が選ばれ、外国製乗用車を獲得した。《共同通信》



7月23日 その日のできごと(何の日)