平成5343日目

2003/08/25

この日のできごと(何の日)

【住民基本台帳ネットワーク】本格稼働

全国民に11けたの番号を付け、氏名、住所などの情報を市区町村から国の行政機関などにオンラインで提供する住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が25日、本格稼働した。

大阪府内など複数の自治体では、稼働開始直後一時的につながりにくいトラブルが発生した。総務省は「一斉にアクセスしたので(応答が)遅くなった」と説明。全国センターである地方自治情報センターは、照会のあった自治体に対し、センターではなく都道府県のコンピューターにアクセスするよう指示した。

同日から、希望者に集積回路(IC)付きのカード(住基カード)を交付、住民票の写しがどこの自治体でも取れるようになった。

片山虎之助総務相は同日午前、東京都文京区役所を視察し、実際に自分の岡山市にある住民票の写しの交付を受けた。《共同通信》

住民基本帳ネットワーク(住基ネット)が25日、本格稼働を始めた。所管する総務省は「ほとんどの自治体では問題なく稼働している」と順調なスタートを強調したが、同日午後も一部自治体で機器の不具合などのトラブルがあり、市民グループの反対行動も続いた。

総務省は、全国の窓口業務がほぼ終了した25日午後6時から住基ネット緊急対策本部を開催。本部長の若松謙維副大臣は「不参加自治体にもしっかりと理解してもらい全面参加を求めていきたい。この日をしっかり検証して十分に対応してほしい」と述べた。

自治体でのトラブルとしては、青森県八戸市で希望者に交付するはずの集積回路(IC)付きのカード(住基カード)が発行機の不具合で発行できなかった。栃木県那須町では、他市で申請した住民票の写しを交付することができず、同町はシステムに障害があったとみて調べている。

午前中に全国的に起きた送信集中によるアクセス障害は、午前までにほぼ解消した。総務省によると、住基ネットの全国センターである地方自治情報センターには、応答の遅れなど33件の照会があったという。

消費者連盟などによる「反住基ネット連絡会」の代表は同日夕、東京・霞が関の総務省を訪れ、片山虎之助総務相あてに「数百億円を投入するだけの効果が国民にもたらせるとは到底思えない」などとして、稼働中止や離脱自治体に参加を強制しないことなどを求める申し入れ書を提出。同連絡会は、東京・銀座や約40都市でビラ配りなどを行った。《共同通信》

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【万景峰92】新潟入港

北朝鮮の貨客船「万景峰92」が25日朝、今年1月以来、約7カ月ぶりに新潟港に入港し午前8時半、西港区中央ふ頭に接岸した。国土交通省は接岸後、焦点の船舶安全性検査「ポートステートコントロール」(PSC)を開始。万景峰が就航を始めた翌年の1993年以来で、救命関係の装備を中心にチェックし、船舶自動識別装置(AIS)が正常に作動していることを確認した。同検査は午後も続き、不備があれば是正を命じる。問題がなければ26日午前、出港する。

新潟県警はテロやトラブルに備え約1500人態勢で警戒。国交省など関係省庁は、過去最大規模の約400人を動員し立ち入り検査や海上での監視に当たった。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総運)関連施設を狙った事件が起きる中、周辺は抗議と迎えで騒然となった。

27日から始まる北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議直前の運航再開。拉致問題の解決のめどが立たない中、拉致被害者の家族ら約120人がふ頭で抗議集会を開催、一方、在日朝鮮人ら約120人が出迎えた。

検査などのため船内に入ったのは国交省の約25人に加え海上保安庁、東京税関、東京入国管理局の係官ら計100人以上。海保はファイバースコープを船内に持ち込み個室も初めて調べた。東京入管は下船客の入国審査や乗組員の身分を確認。東京税関は麻薬犬やエックス線検査機器を投入し、荷物を調べたが問題はなかった。

朝鮮総連などの関係者によると、北朝鮮・元山港からの乗客は、朝鮮大学校(東京都小平市)や朝鮮高等学校の教員ら34人。乗組員は74人で、朝鮮労働党の工作機関幹部は今回、含まれていない可能性が高いという。

出港時には朝鮮大学校の修学旅行生や祖国訪問団の在日朝鮮人ら約200人が乗り込むほか、生活日用品や電化製品などを積み込む。《共同通信》

新潟港に25日、7カ月ぶりに入港した北朝鮮の貨客船「万景峰92」に対する国土交通省の船舶安全性検査「ポートステートコントロール」(PSC)で、調理室のダクトなど5カ所に不備が見つかり、同省は船長に対し改修を求める是正命令を出した。貨物船への是正命令は珍しくないが、貨客船や旅客船への是正命令は極めて異例。

是正計画を提出させ最小限の応急措置で出港させる方針だが、改修には時間がかかり、26日午前10時の予定通りの出港は困難とみられ、万景峰は同日中の出港を目指す。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の幹部は、「それほど大きな欠陥ではない」と反発している。《共同通信》

【大相撲】

日本相撲協会は25日、大相撲秋場所(9月7日初日・両国国技館)の番付を発表し、闘牙が新小結に昇進した。高砂部屋からの新三役は1986(昭和61)年秋場所の水戸泉以来。

先場所ともに途中休場した横綱は東が3場所連続朝青龍で、西が武蔵丸。大関は先場所優勝の魁皇と武双山が東で、西が千代大海とかど番の栃東。

関脇は東が大関昇進への足場固めを狙う若の里で、西が元大関の雅山。若の里は4場所連続関脇で、三役は11場所連続。雅山は7場所ぶりの三役復帰。小結は東が闘牙で西が2場所ぶりに復帰の土佐ノ海。人気者の高見盛は東前頭筆頭。

新入幕は元学生横綱の垣添と若兎馬。垣添は日体大出身初の幕内。霜鳥と嘩司がともに2場所ぶりに幕内復帰を果たした。新十両は安壮富士と栃不動の2人で、再十両は魁道、元幕内の戦闘竜と寿山の3人。安壮富士は幕内安美錦の実兄で、史上16組目の兄弟関取となった。《共同通信》

【政界談話室】

与党3党「教育基本法に関する検討会」座長の保利耕輔元文相が25日、日教組の定期大会であいさつ。法改正に猛反対の組合員の前だけに「そのままでいいというのも選択肢だが、古い文言などは直さなければいけない。考えをまとめるには時間がかかる」と慎重な表現で理解を求めたが、続けて「私も農相をやる時間はないなあと思って仕事をしている」と4月に大島理森前農相の後任を辞退した経緯をポロリ。会場からはすかさず「未練があるなら農相をやれ」とのやじ。《共同通信》

【小泉純一郎首相】党改憲案取りまとめを指示

小泉純一郎首相は25日、首相官邸で自民党の山崎拓幹事長と会談し、自民党結党50周年を迎える2005年11月に合わせて、党の憲法改正案を取りまとめるよう指示した。

憲法をめぐっては衆院憲法調査会の中山太郎会長(自民)が来夏の最終報告書取りまとめに意欲を示しており、憲法改正に向けた動きが一層、加速しそうだ。

首相は25日夜、山崎氏に対し「自民党結党の時の精神が自主憲法制定だったということもあるので(憲法改正は結党)50年の記念にふさわしい。政党として憲法改正を考えるのもいいことだ。国民的議論を喚起する上でも、一つの案を今後、検討していくのは、いいのではないか」と述べたことを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。

ただ首相は、9月の自民党総裁選の政権公約に盛り込むことについて「政権公約というのは、当面のことだ。憲法改正はまだちょっと先のことだ」と否定的な見解を示した。

憲法改正案の具体的な内容に関しては「(戦争の放棄を定めた)9条だけではない。全体だ」と述べ、幅広く検討すべきだとの考えを示した。憲法改正に必要な国民投票法の制定についても「党で、もし(憲法を)改正する場合にはどういう手順が必要か考えていると思う。それもいいことだ」と強調した。《共同通信》

【テニス】

男子テニスの元世界ランキング1位で4大大会の男子シングルスで史上最多の14度優勝を記録したピート・サンプラス(32)=米国=が25日、ニューヨークのナショナル・テニスセンターで現役引退を表明、引退セレモニーに臨んだ。

セレモニーに先立ち記者会見したサンプラスは「競技生活を終えるときが来た。これからは自分の時間を楽しみたい」と話し、笑顔を交えながら1988年から16年間のプロ生活を振り返った。

サンプラスは強烈なサーブアンドボレーを武器に90年の全米オープンを19歳で制し、球足の速い芝コートのウィンブルドン選手権で7度、全米5度、全豪は2度それぞれ優勝。しかし、クレーコートの全仏は優勝できなかった。93年から6年間、年間世界1位の座に君臨。昨年の全米でライバルのアンドレ・アガシ(米国)を破って復活優勝した後は、ツアー大会から遠ざかっていた。

引退セレモニーには、ジョン・マッケンロー氏らも出席。アガシは「自分が今まで対戦した中で最高の選手」と大型スクリーンを通じてメッセージを贈り、サンプラスは涙を浮かべていた。《時事通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は、25日、オリオールズ戦に「6番・左翼」で先発し、4打数1安打で打率は2割9分。第4打席に中越え二塁打を放った。ヤンキースは5−2で勝った。

マリナーズのイチロー外野手はレッドソックス戦に「1番・右翼」で先発し4打数無安打。打率は3割3分1厘に下がり2位と3厘差になった。佐々木投手は五回途中から救援し、1回2/3を3安打1失点。長谷川投手は八回に登板し、1回を無安打無失点だった。マリナーズは1−8の完敗で6連敗を喫し、アスレチックスと同率首位に並ばれた。《共同通信》



8月25日 その日のできごと(何の日)