平成5313日目

2003/07/26

この日のできごと(何の日)

【2003宮城県北部地震】

26日午前0時13分ごろ、東北から関東の広い地域で地震があり、宮城県の矢本町と鳴瀬町で震度6弱を観測した。矢本町と鳴瀬町で各1人、古川市で3人が負傷した。三陸自動車道府中−石巻河南間が通行止めとなった。宮城、福島両県の原子力発電所に異常はないという。津波はなかった。

気象庁によると、震源地は宮城県北部で、震源の深さは約12キロ。マグニチュード(M)は5.5と推定される。同県内では午前0時38分にも震度3、同50分に震度2の余震があった。

政府は26日未明、宮城県北部の強い地震を受け首相官邸に「官邸対策室」を設置し、被害状況など情報収集に当たるとともに、対応を協議した。国会対応で官邸に待機中の小泉純一郎首相も秘書官らから逐一報告を受けた。《共同通信》

26日午前7時13分ごろ、宮城県の南郷、矢本、鳴瀬で震度6強の地震があり、東北地方を中心に強い揺れを感じた。宮城県北部では同日午前0時13分にも最大震度6弱の地震があったばかり。地元の病院などによると、200人以上が骨折や切り傷などの重軽傷を負った。

政府は首相官邸の危機管理センターに「官邸対策室」を設置し、現地からの情報を収集して対応を協議。宮城県は陸上自衛隊に災害派遣を要請、一部の部隊が現地入りした。

気象庁によると、東北地方の太平洋側では、低気圧の影響で宮城県や岩手県の各地に大雨警報が出ている。23日の降り始めからの雨量は多い所で350ミリに達する見込みで、地震の揺れが大きかった地域では土砂災害への厳重な警戒が必要という。

宮城県警によると、県北部の河南町で土砂崩れがあり3世帯が被災した。2人が土砂に一時埋まったが、間もなく救出された。宮城県のまとめでは、住宅や公共施設などの建物90棟以上が全半壊などの損傷を受けた。同県内で約10万戸が停電したが、回復しつつある。

河南町のJR石巻線では4両編成の列車が脱線したが、けが人はなかった。

気象庁によると、26日朝の地震の震源地は宮城県北部で、震源の深さは約12キロ。マグニチュード(M)は6.2と推定される。午前0時すぎの地震は震源が同じ地域で、M5.5、震源の深さは12キロ。2つの地震の震源は約5キロ離れていた。

午前0時すぎの地震は、朝の震度6強の地震の「前震」とみられ、陸域でM6クラスの地震が連続して起きたのは1949年の栃木県今市地震以来という。《共同通信》

26日未明に震度6弱の地震が起きた宮城県北部で、同日朝と午後、最大震度6強と6弱の地震があった。マグニチュード(M)は、それぞれ6.2、5.3と推測される。気象庁によると、震度6強を観測したのは2000年10月の鳥取県西部地震以来。統計が残っている1927年以降、同じ日に震度6を3回観測したのは初めてという。

宮城県警によると、421人が病院などで手当を受け、うち27人が骨折などの重傷を負った。宮城県のまとめでは、住宅や公共施設480棟が損壊。雨が降り続き、土砂災害の恐れがあるため、一部地域に避難勧告が出るなど、約2000人が小学校などに避難した。《共同通信》

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【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第14節第1日(26日・静岡市日本平運動公園球技場ほか=6試合)今節優勝の可能性があった市原は0−3で清水に完敗。横浜MがG大阪を2−1で破ったため、勝ち点29の横浜Mが単独首位に浮上した。同27の市原は、磐田にも抜かれて3位に後退した。横浜Mは久保が全得点を挙げる活躍をみせ、磐田は藤田がゴールを決めて柏を1−0で下し、3ステージ連続優勝に望みをつないだ。名古屋は1−4で東京Vに敗れて今季初黒星を喫し、優勝の可能性が消えた。大分はJ1史上2位タイとなる1試合8得点と爆発し神戸に圧勝した。《共同通信》

【藤波孝生元官房長官】政界引退を表明

リクルート事件で受託収賄罪に問われ有罪判決が確定した藤波孝生元官房長官(70)=無所属、衆院三重5区、当選11回=は26日、三重県伊勢市で開いた後援会の総会で、健康問題を理由に次期衆院選に出馬せず、政界から引退することを表明した。

藤波氏は総会に出席したが、のどを痛めたとして、あいさつ文は実弟の俊也さんが代読。その中で「ここ2年ほど、健康状態が思わしくなく、一人一人と顔をつきあわせ意見をぶつけ合う藤波流の政治活動ができなくなった。皆さん申し訳ない」と引退の理由を述べた。《共同通信》

【イラク復興支援特別措置法】成立

イラクに自衛隊を派遣するイラク復興支援特別措置法は26日未明の参院本会議で、与党3党の賛成多数で可決、成立した。これに先立つ参院外交防衛委員会では、与党が採決を強行し、混乱の中で可決された。

イラク特措法の採決結果は投票総数238票で、賛成136票、反対102票だった。

政府は今後、現地に調査団を派遣し、自衛隊の活動内容や活動地域の選定を進めるとともに、基本計画などを策定する。ただ「非戦闘地域」とされる活動地域の確定は難航が予想され、派遣時期を慎重に判断する方針。

イラクへの派遣は、米軍などの支援や戦後復興の目的で、自衛隊が外国領土で本格的な活動をする初のケースとなる。従来の国連平和維持活動(PKO)の枠を超え、自衛隊の海外派遣は新たな段階を迎える。

参院外交防衛委員会は25日夜、小泉純一郎首相も出席して法案の締めくくり総括質疑を行った後、松村龍二委員長が「質疑終局」を宣言。与野党がもみ合う中での採決となり、野党側は松村委員長の解任決議案を提出して本会議採決に抵抗した。

4年の時限立法であるイラク特措法は、自衛隊の活動を現に戦闘が行われておらず、今後も戦闘行為が行われないと認められる「非戦闘地域」に限定、武力行使や武力による威嚇は行わないことを基本原則としている。《共同通信》

【小泉純一郎首相】総裁選前の解散を否定

小泉純一郎首相は26日夜、都内のホテルで開かれている自民党全国研修会で講演し、9月の党総裁選について「政策面ではっきり自民党が変わったかどうか問われる選挙にしたい」と述べ、構造改革推進を前面に出した公約を掲げ再選を目指す考えを表明した。

衆院解散・総選挙の時期に関しては「昨日も多くの方が『月曜日(28日)に解散してくれ』と言ってきた。しかし私ははっきり『そういうことはしない』と言った」と述べ、与党内に会期末解散を求める動きがあったことを明らかにした上で明確にこれを否定。「総裁選が終わってから新しい総裁が考えることだ。解散がいつあるかは、私が再選されたとしてもまだ分からない。状況を見て考えればいいことだ」とも述べた。

総裁選の公約に関連しては「ある時には自民党の支持団体(の主張)に相反する政策を実行しないと国民にプラスにならない」とし、年金、医療をはじめとする社会保障の抜本改革の必要性などを強調した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は26日、シアトルでのレンジャーズ戦に「1番・右翼」で、先発し、4試合連続安打となる3打数1安打1打点、打率は3割4分1厘でリーグ首位を守った。一回は投ゴロ、三回は中飛に倒れたが、1点リードの五回一死一、二塁で左前適時打した。七回無死二塁では三塁への犠打を決めた。マリナーズは4−0で快勝した。

ヤンキースの松井秀喜外野手はレッドソックス戦に「5番・左翼」で先発し、4打数無安打。2試合連続無安打で、打率は2割9分4厘に下がった。第1打席から見逃し三振、一ゴロ併殺打、ニゴロ、左飛だった。ヤンキースは4−5でサヨナラ負けした。《共同通信》

【この日の民主党】

[参院本会議]野党抗議の中、イラク特措法案を可決

参議院本会議が25日深夜開かれ、26日未明、イラク特措法案が与党の賛成多数で可決、成立した。

採決に先立って民主党の若林秀樹議員が反対討論に立った。若林議員は冒頭、「暴力による委員会の強行採決であったことを強く訴える」とし、「自衛隊員、ご家族の立場に立って真剣に考えていただきたい。この法案がイラクの復興支援に役立ち、自衛隊の皆さんが本当に安全に任務を果たすことができるのか。この法案で自衛隊員が日本を代表し、胸を張って本当に活躍できる内容になっているのか」と全議員に問いかけた。その上で若林議員は、この法案は「平和と安定の道を歩んできた日本外交を正反対に転換させかねない欠陥法案」と断じ、反対を強く訴えた。

本会議では、まず外交防衛委員会で職権により法案の質疑終局と採決を強行した松村龍二委員長に対して野党4党が共同で提出した解任決議案が議題となり、民主党の齋藤勁議員が趣旨説明、若林秀樹議員が賛成討論に立ったが、賛成少数で否決された。《民主党ニュース》



7月26日 その日のできごと(何の日)