平成5312日目

2003/07/25

この日のできごと(何の日)

【野党】内閣不信任決議案を提出

民主、自由、共産、社民党の野党4党は25日午後、小泉内閣の不信任決議案を衆院に提出した。与党3党は直ちに衆院本会議を開き否決す方針。その上で同日中に参院外交防衛委員会でイラク復興支援特別措置法案を可決、参院本会議で成立を図る考えだ。

しかし野党は同法案の成立を阻止するため、外交防衛委で与党側が強行採決に踏み切った場合には参院で小泉純一郎相に対する問責決議案や外交防衛委の松村龍二委員長の解任決議案も提出する構え。成立が26日にずれ込む可能性が高まっており、28日の会期末を控え、同法案の採決をめぐる与野党攻防は大詰めを迎えた。

野党は同決議案の提出理由で、イラク特措法案をめぐる首相答弁を「先に自衛隊派遣ありきで詭弁」と批判。経済運営も「愚策が繰り返され、不況にあえぐ国民生活は極めて深刻だ」と指摘し即時退陣を求めている。

野党4党は25日午前の国対委員長会談で、同日のイラク特措法案の採決を阻止する方針を確認。同法案の徹底審議を求めている立場から、午前中の同委員会の一般質疑終了後に内閣不信任決議案を提出することで一致した。

小泉内閣の不信任決議案は、昨年7月の通常国会に野党4党が提出、否決されて以来。

衆院は25日夕の本会議で、野党の小泉内閣不信任決議案を与党3党の反対多数で否決した。《共同通信》

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【広島県福山市】男女中学生、119番にいたずら電話296回

消防局に296回にわたりいたずら電話をかけたとして、広島県警福山東署は25日、同県福山市内の市立中3年女子生徒(14)を偽計業務妨害容疑で書類送検、同2年男子生徒(13)を同容疑で補導し、福山児童相談所へ通告した。

調べでは2人はいとこで、共謀し、今月6日夜から9日朝までに、プリペイド式携帯電話2台から119番。「雨が降り出した」「おなかが痛い」と話したり音楽を流したりして、同市沖野上町の福山地区消防組合消防局指令室の119番受信や業務を妨害した疑い。1分間に3回のペースで2—3時間続けたこともあり、2人は「することがなくてやった。質問されたり、消防局から電話がかかってきたりするのが面白かった」と話しているという。《読売新聞》

【スバル】高速走行中に火災5件、サンバーを回収

富士重工業の軽自動車「スバル サンバー」が高速走行中に火災を起こすトラブルが5件相次いでいたことが分かり、同社は25日、国土交通省にリコール(無料の回収・修理)を届けた。対象はいずれもオートマチック車で、1999年3月−2000年6月生産の1万9867台。

国交省によると、01年12月に福岡県で、今年4−6月に愛知、神奈川、広島、長野の各県で高速道路を走行中のサンバーのエンジンなどから火災が発生。広島のケースは運転手が消し止めたが、残りの4件は消防車が出動した。いずれもけが人はなかった。

同社で調べた結果、動力伝達装置の部品の溶接不備から、加速や減速を繰り返すうちにオイルクーラーの配管が破損し、漏れたオイルに引火する恐れのあることが分かった。《共同通信》

【プロ野球・阪神】貯金「40」マジック「36」

阪神7−1中日◇25日◇ナゴヤドーム

阪神は5連勝で56年ぶりの貯金40とした。二回、アリアスの二塁打で追いつき、沖原の二ゴロの間に勝ち越し。三回は八木の2点二塁打と桧山の適時打、矢野の犠飛で畳み掛けた。下柳は要所を締めて7勝目。中日は阪神に7連敗。一回に立浪の適時打で先制したが、先発の野口がつかまった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は25日、レッドソックス戦に「5番・左翼」で先発し、4打数無安打。連続試合安打は「10」で止まり、打率は2割9分7厘となった。メジャー屈指の右腕のP・マルティネスとの対戦は遊ゴロ、遊ゴロ、空振り三振で、第4打席はサワーベックに空振り三振を喫した。ヤンキースは4−3で競り勝った。

マリナーズのイチロー外野手は、レンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発し、四回に勝ち越しの10号3点本塁打を放つなど4打数2安打3打点。打率を3割4分1厘に上げて、2位との差を8厘に広げ、リーグトップを堅持した。2けた本塁打はメジャー3年目で初。試合はマリナーズが11−5で勝った。《共同通信》

【この日の民主党】

野党4党、小泉内閣不信任決議案を提出

民主党など野党4党は25日午後0時45分、綿貫衆議院議長宛に内閣不信任決議案を提出した。

決議案は、小泉内閣を不信任する理由として(1)イラクの大量破壊兵器が一向に見つからずイラク戦争の「大義」が揺らぐ一方、米英軍に対する攻撃で死傷者が日々増加しているなかで、さまざまな詭弁や無責任な答弁を繰り返しながら、先に自衛隊派遣ありきでイラク特措法案を強引に成立させようとしている(2)医療費・健康保険料・雇用保険料の引き上げなど国民負担増により国民生活を直撃する一方、企業倒産の増加や雇用情勢悪化などに何ら有効な対応策を示していない(3)りそな銀行救済のための2兆円近い公的資金の注入、道路公団改革の後退、雇用・能力開発機構の超放漫経営など、構造改革を先送りし続けている(4)与党議員や閣僚の「政治とカネ」をめぐる不祥事の続発、無意味な官僚答弁や暴言を繰り返す川口外相や鴻池国務相など無責任閣僚の任命により、国民の政治不信を増大させている–などを挙げ、小泉内閣の即時退陣を求めている。

「解散になれば堂々と審判を仰ぐ」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は25日、野党4党が提出した内閣不信任決議案を議題とする衆議院本会議の開会を前に会見し、「趣旨説明には、菅代表が立つ。190日間の国会の締めくくりとして、小泉内閣の2年半を根本的に総括する。解散になった場合には、堂々と国民の審判を仰ぐ」と述べ、小泉自民党政権を追い詰める決意を示した。

また、自由党との合併準備委員会における小選挙区の候補者調整作業について、「現職優先、惜敗率の高い方優先という2原則に加え、新人同士の場合や現職で惜敗率が低い場合など、さらに具体的なケースにどう対応するかを詰めていく」とし、来週にも第1回会合を開く方向で調整していることを明らかにした。
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[衆院本会議]内閣不信任決議案を否決

野党4党が提出した小泉内閣不信任決議案を議題とするため、衆議院本会議が25日午後3時から開かれ、採決の結果、与党の反対多数で否決された。

決議案の趣旨弁明に立った民主党の菅直人代表は、「この通常国会は、小泉首相の『この程度の公約は大したことない』発言に始まり、『どこが非戦闘地域かなんて、分かるわけない』という、考えられないような無責任発言で終わろうとしている。まさに小泉首相と自公保政権の無責任さのすべてを語っている。大義を欠いたイラク戦争支持やイラク特措法など、日本を誤った道へ導こうとしていることに対し、政権交代によって日本を救い出すべきだ」と表明した。

菅代表は、不信任の具体的理由として(1)構造改革が全く進んでいない(2)経済の失政(3)政治改革を後退させている(4)党内や自ら任命した閣僚も抑えられない指導力欠如(5)米国に追従し、戦地に自衛隊を送ろうとしている無責任さ–などを指摘。小泉首相自ら国会を解散し、国民の声を聞くべきだと結んだ。

また、賛成討論に立った民主党の伊藤忠治議員は、小泉首相がイラク戦争への対応や「小泉改革」などで詭弁や虚言を積み重ねてきたとし、「政権交代で抜本から改革することが必要だ」と決議案の可決を訴えた。

[参院本会議]官房長官問責決議案を否決

野党4党が提出した福田内閣官房長官問責決議案を議題とするため、参議院本会議が24日午後11時すぎに再開され、採決の結果、与党の反対多数で同決議案は否決された。

決議案の趣旨説明に立った民主党の川橋幸子議員は、イラクへの自衛隊派遣の正当性などをめぐる官房長官の答弁について「二転三転するばかりで、お粗末としか言いようがない」と指摘。また、男女共同参画担当大臣でありながらレイプ犯罪擁護の発言を行ったことを取り上げ、「モラルと品格に欠けた、人格的に問題のある人物」と断じた。賛成討論に立った松井孝治議員は、イラク特措法案をめぐる対応のずさんさに加え、北朝鮮問題の重大性への認識が欠如していることを批判。さらに、内閣官房の調整権限をもって総理を補佐する本来の職務を放棄し、構造改革の諸施策をめぐる政府部内の意見対立をただ放置している怠慢を厳しく指摘、決議案の可決を訴えた。

[参院外防委]与党がイラク特措法案の採決を強行

参議院外交防衛委員会で25日、与党がイラク特措法案の審議を打ち切り、採決を強行した。

同委員会では同日2時間の一般質疑と小泉首相が出席して2時間の締めくくり総括質疑が行われていたが、野党4党はさらに審議を続行することを主張。午後7時30分、議場が騒然とするなか、自民党の松村委員長が質疑終局を一方的に宣言し、採決を強行した。野党4党は、倉田参議院議長に採決の無効を申し入れるとともに、午後9時50分に松村外交防衛委員長の解任決議案を議長に提出した。

民主党・新緑風会からは、一般質疑で佐藤道夫、榛葉賀津也両議員、締めくくり総括質疑で佐藤道夫、齋藤勁両議員が質問。このなかで佐藤議員は、小泉首相が党首討論で「非戦闘地域がどこか、私に聞かれても分かるわけがない」と言い放った問題を取り上げ、「解釈の違いが出ないよう、事細かく決めるのが法律の使命だ」と指摘、内容のきわめてあいまいなイラク特措法案を「歴史に残る悪法」として見直しを迫った。また、「大量破壊兵器の存在根拠を米国に徹底的に質したか」との問いに小泉首相が「米国大統領は自信をもって答えた」と答えると、「一国のリーダーにあるまじき無責任な行動だ」と佐藤議員は断じ、首相の米国追従の姿勢を批判した。《民主党ニュース》



7月25日 その日のできごと(何の日)